瓦礫落下……の一週間後は、リュウとミライが負傷して病院にいる、という描写だけで解決。
怪我自体も、ドラマの中で、いつの間にか包帯が外れて、回復しているわけで、ミライはともかく、リュウの回復の早さには驚くばかり。
ウルトラマンが地球を守る理由
単に「地球が好きだから」「地球人に友愛の気持ちを抱いているから」といった理由を超えて、
「地球が、かつての自分たちの星を彷彿とさせるから」「地球人が、ウルトラの力を手に入れる以前の自分たちを思わせるから」「ウルトラの力を手に入れた自分たちが、力を持たない同胞を助ける使命を感じているから」と、ミライの口から語られる展開は、納得力に満ちています。
『ウルトラマンガイア』の最終話タイトルが「地球はウルトラマンの星」と言いますが、ガイアはあくまで地球出身のウルトラマン。
それに比べて、M78星雲のウルトラマンが地球を守る理由は、あいまいな「好き嫌い」に伴うもの。変に「義務や使命」を持ち出すなら、『平成セブン』に見られるように、「地球人がもしも過去に侵略者であったなら……」という命題を提示された場合に、地球人を愛するセブンが規則の違反者になるという悲しい矛盾を抱えることになります。
今回のメビウスの場合は、「地球人=ウルトラ族にとって過去の自分たち」という視点を導入することで、ウルトラマンと地球人の関係を一体化させることに成功。
タロウとのコミュニケーション
インペライザーを倒すために、タロウと共同作戦。
「タロウから本部に通信が入っていた」とサコちゃんは言うけど、
正確には、「タロウからサコちゃんにテレパシー通信が入ってきた」ように見えますね。
肝心の作戦は、インペライザーのテレポート能力で失敗に終わりますが、防衛チームがウルトラマンとコミュニケーション可能ということが、公式表明されたことは(劇中においては)非常に大切か、と。
あと、劇中為されたタロウとミライの会話ですが、こちらは他のGUYS隊員には聞こえていないみたいで、やはりあれはテレパシー会話なんでしょうな。
ウルトラダイナマイト
精神コマンド「自爆」……と思わず言ってしまいますが、それはボスボロットや、Wガンダム、綾波レイの技なので、
ここはやはり、声優さんにちなんで「ダイナマイトタックル」と叫んでみましょう。
インペライザーに対して、使用した大技「ウルトラダイナマイト」。
上半身だけを吹っ飛ばしたストリウム光線よりも効果は大きく、全身を吹っ飛ばします。でも、相手の再生能力を封じることはできず。
約束の炎
カラータイマーの鳴り始めたタロウを援護するため、メビウスに変身しようとするミライ。正体を知っているリュウだけでなく、他のGUYSメンバーも、彼の変身を目のあたりにします。
あくまでメビウスの参戦を拒むタロウですが、命を掛けようとする教官に対し、「生きて帰るために戦うんです」とリュウの訴えを信念に、タロウの制止を押し切ります。そして、メビウスと共にタッグ戦に入るタロウ。
さらに、「メビュームシュート&GUYSメテオールのキャプチャーキューブ」の合わせ技につないで行きますが、それも決め手にはならず、インペライザーの反撃で、GUYSメンバーが窮地に陥ります。
彼らを体を張って守り、地に倒れ伏すメビウス。
動かないメビウス=ミライに対し、前回の回想シーンを交え、自分たちとの約束を次々訴えるGUYSメンバー。その想いが奇跡を生んで、メビウスは立ち上がり、「俺たちの翼」「約束の炎」を胸に刻んだバーニングブレイブに進化。
必殺技「メビュームバースト」でついに強敵インペライザーを撃退します。
視聴後の雑感
今月初め(10月8日)の予想。
「ヒカリのナイトブレス」を受け継いでの強化であった「メビウスブレイブ」同様に、何らかの物理的ギミックがあっての強化であることは、間違いないか、と。
間違ってました(爆)。
強弁するなら、「いや、ミライがみんなに渡したお守り。あれが今回のパワーアップのキーアイテムだったんだ」と言うことは可能ですが、
結局のところは、「精神的な成長&絆によるパワーアップ」でしたな。
予想が外れたとはいえ、熱いドラマを見せてもらったわけだから、良しとしましょう。
問題は、「精神的なパワーアップ」なら、今後、ミライとGUYSの仲がギクシャクした場合*1、「バーニングブレイブ」になりたくてもなれない……ということが想定されます。
31話以後の展開
フィギュア誌からのちょっとした情報をば。
31話
新種の円盤生物ロベルガー登場。
インペライザー登場で、どうも流された感のあるノーバなどの円盤生物に焦点が当たることを期待。
33話
フェミゴンフレイムの登場する話。フェミゴンが憑依するのは、斉藤麻衣だったりします。それだけで期待したいところ。