Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

日本一のトラの話

38年ぶりの快挙に思い出しきり

 

NOVA「阪神タイガースがまさかアレするとはなあ」

晶華「アレって何?」

翔花「アレアレ詐欺さん?」

NOVA「それを言うなら、オレオレ詐欺だろうが。大体、オレオレ詐欺なんて、とっくの昔に死語になっていたと思ったが」

翔花「アレアレ詐欺は新しい造語よ。来年流行る予定のね」

NOVA「本当かよ。まあ、阪神の岡田監督が『優勝』という言葉を安易に口に出したら運気が逃げてしまう、とゲンをかついで『アレ』という言い回しを多用しているうちに、いつしか阪神ファンの間でも『アレ=優勝』って意味になったらしい。俺は球団としては阪神ファンだが、そもそも野球ファンではないし、地縁の影響で『どこを応援してる?』と聞かれたら、『阪神ファンと答えるのが地元の世渡りの作法だ』と思っている程度の関心の薄さだから、後から知った話なんだがな」

晶華「だったら、どうしてこんな記事を書いているのよ!?」

NOVA「そりゃあ、アレアレ詐欺にならずに、しっかりアレを果たしたからだろ。38年ぶりだぞ、38年ぶり。今から38年前と来たら忘れもしない1985年。つまり、日本でD&Dが初翻訳され、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開され、『スーパーマリオブラザーズ』が発売され、おニャン子クラブがデビューし、『必殺仕事人』ブームが続く一方で『影の軍団Ⅳ』を楽しみにし、『スケ番刑事』が放送され、アニメは『Zガンダム』『タッチ』『ダーティペア』『レイズナー』『ハイスクール奇面組』などをたしなみ、特撮ヒーローでは『電撃戦隊チェンジマン』『巨獣特捜ジャスピオン』『兄弟拳バイクロッサー』なんかも見ていたな。何もかも懐かしい」

翔花「ウルトラマンさんと仮面ライダーさんは?」

NOVA「どっちのシリーズも休眠していたな。前年に、約10年の眠りから覚めたゴジラが暴れていて、そっちのブームは一応、続いていたが、ウルトラもライダーも85年時点では過去のヒーロー扱いだった。まあ、ライダーは87年にBLACKで復活し、ウルトラは前年にゾフィ主役の映画と、タロウ主役の映画がやっていたが俺の興味からはアウト・オブ・眼中になっていたな。翌年の『ウルトラマンキッズ』で喜ぶ年でもなかったし、その後、ウルトラが話題になるのは90年代になってからだよ。その代わりに、当初はウルトラパロディだった『キン肉マン』がブーム真っ最中になっていたのが85年だ。作者が必殺仕事人にゲスト出演したのもその年だしな」

シロ「って、85年の思い出話なだけで、阪神タイガースのアレは関係ないじゃないですか!?」

NOVA「おお、シロ君、いいところに。白虎の称号を持つ君にも、是非とも今回のアレについてコメントが欲しい」

シロ「いや、ボクは関西人じゃないし、アリナ様は福岡ダイエー改めソフトバンクホークスのファンだし、特にコメントなんて……」

NOVA「郷に入らば郷にしたがえ。関西に来たら、阪神ファンにしたがえってローカルことわざは知っておいた方がいいぞ」

シロ「関西だったら、オリックスもそうじゃないですか。今年の日本シリーズは、阪神VSオリックスで関西決戦で、他の地域はそれほど盛り上がらなかったと聞きます」

NOVA「オリックスは去年、日本一を達成しているからな。はっきり言って、俺もオリックスが勝っていれば、ブログ記事のネタとしても面白くないとスルーしていたろうし、今年も最後はオリックスの勝ちだろうなあ、と思っていた。阪神のアレは、まあ、いい夢を見させてもらったと思って、そこそこ満足できたらいいぐらいに思っていたら、まさかのアレが実現して38年ぶりの快挙と聞くと、いろいろ込み上げて来るネタがあるわけだよ」

シロ「ネタですか」

NOVA「まあ、俺みたいな野球ファンでない人間でも、ブログ記事であれこれ書きたくなる、いや、書かないといけない気持ちにさせられた格好のネタだな。ちょうどキン肉マンでもバッファローマンを倒す悪魔超人編が人気あるし、虎が牛を倒すというだけで仮面ライダータイガVSゾルダとか、祢音ちゃんVSバッファとかネタにできるだろう」

シロ「それじゃ、トラが負けそうじゃないですか。それに、ナーゴはネコであって、トラじゃないですし、キン肉マンもトラじゃないでしょう?」

NOVA「そうだな。キン肉マンじゃなくて、先代大王のキン肉真弓こそがトラゆかりの名前だもんな。キン肉スグルと祖父のキン肉タツノリは巨人ゆかりの名前で、なぜか真弓だけが阪神。これだと、キン肉カケフとか、キン肉バースとか出て来ても不思議じゃなかったが」

晶華「ええと、キン肉王家のネーミングは、野球選手にちなんでいるって話ね。だったら、お兄さんの偽ソルジャーことキン肉アタルさんの元ネタは?」

NOVA「江川卓(すぐる)さんの弟の名前が中(あたる)さんらしい」

翔花「へえ。てっきり、『うる星やつら』の諸星さんが元ネタだと思っていたわ」

NOVA「そっちも、トラ縞ビキニの押しかけ鬼嫁で話がつながるが、80年代の作品が令和に復活という共通点で話を広げられなくもないが、今は置いておいて、キン肉マンに話を戻す」

シロ「阪神タイガースに戻すんじゃないんですか!?」

NOVA「キン肉マンと言えば、大好物が牛丼、つまり牛を食うわけだ。だから、牛丼好きのスグルが闘牛超人のバッファローマンを倒すのも結果論だが、一つの道理と言える。しかし、今回の阪神のアレを見て、キン肉マンにトラ超人っていたっけ? と疑問に感じたが、すぐに答えは出た。超人レスラーで虎マスクだったら、すでに偉大な先達がいるのだから、ネタ被りは良くない、と」

NOVA「タイガーマスクWはダブル主人公なんだが、もう一人のタイガー・ザ・ダークの声優は梅原裕一郎さん、つまりゴブリンスレイヤーさんなんだな。まさか、ゴブスレさんの前世がタイガーマスクだったなんて」

 

元勇者の牛とトラの歴史

 

NOVA「そんなわけで、ゴブスレ話に脱線したくなる俺がいるんだが、話を戻して阪神タイガースだ。俺が生まれたときから球団名はずっと同じだが、1960年までは大阪タイガースと呼ばれていたらしい。初代ミスター・タイガースにして、新・仕置人の元締め・虎を演じていた故・藤村富美男さんが在籍していたのも大阪タイガース時代だそうだ」

晶華「阪神タイガースと言いつつ、また必殺話に脱線?」

NOVA「脱線じゃなくて、王道だろう。俺にとって、必殺と阪神は切っても切り離せないんだよ。何しろ、『当たるトラ年』だ」

翔花「何それ?」

NOVA「シロ君、解説を頼む」

シロ「どうして、ボクが?」

NOVA「白虎だろう? 君が解説しなくて、誰が解説するんだ?」

シロ「いや、それを解説するのが新星さまの役割では?」

NOVA「ほう、そこまで俺の解説を聞きたいと言うのか?」

晶華「うわっ、何だかNOVAちゃんがいつにも増して、面倒くさい人になってる!?」

シロ「はい、ボクは新星さまの解説が聞きたいです(棒)」

NOVA「そうか。時は1986年の正月3日。当時は必殺仕事人ブームが凄くて、毎週のレギュラー放送のほか、年1本の長編映画と、年始のスペシャル番組が放送されていたんだ。『当たるトラ年』は7本めの年始スペシャルで、前年に日本一を飾った阪神と必殺を絡めた企画。結局、この86年の阪神は当たらなくて、リーグ3位に終わったんだが、それでも必殺と阪神の縁は深くて、翌87年の1月9日には中村主水がバースになったほどだ」

翔花「バースって伊達さん? それとも後藤さん?」

NOVA「何で中村主水仮面ライダーになるんだよ!? 仮面ライダーだった仕事人は、花屋(鍛冶屋)の政というのが常識だろう? あと、助け人にも仮面ライダーがいたが、それはさておき、バースになった主水さんこと藤田まことさんは、実は近鉄バファローズのファンというのが笑い話で、何でわしが阪神を応援せんとあかんねん? と言ったとか」

晶華「え? バファローズってオリックスじゃないの?」

NOVA「2004年のシーズン後にオリックス・ブルーウェーブ大阪近鉄バファローズが神戸大阪グレート合体して、オリックス・バファローズになったんだ」

シロ「どっちが1号ロボで、どっちが増加パーツですか?」

NOVA「そりゃあ、オリックスがメインじゃないか。で、その1号ロボのオリックスが、2号ロボの何ちゃらバファローを増加装甲として身にまとったのが、今のオリックス・バファローズになるわけだが、ブルーウェーブになる前のオリックスは、阪急ブレーブスを名乗っていたことがある。ブレーブと言えば勇者、すなわちオリックスは勇者の末裔だったんだよ」

翔花「勇者の子孫が牛になって、トラに王座を譲ったのが、今回の物語ってことか」

NOVA「まあ、俺が物心ついたときは、阪急ブレーブスだったからな。その後、オリックス・ブレーブス(89年)になって、翌90年にオリックス・ブルーウェーブになって、そして2005年からオリックス・バファローズだ」

晶華「デッカードからジェイデッカーになって、ファイヤージェイデッカーになるようなものか」

シロ「だったら、阪神はビルドタイガーですか?」

NOVA「野球ファンではないが、スパロボファンであるNOVAとしては、そういう理解でいいと思うぞ。世間一般で通じる理解とは思っちゃいないが。なお、ビルドタイガーがスーパーになるには、野球ではなくてサッカー刑事のドリルボーイと合体しないといけないので、野球の話から離れてしまうので注意な」

シロ「もう、とっくに野球の話じゃなくなってるような気もしますが」

NOVA「それで、もう一つの虎ロボの話が出て来るんだな」

NOVA「真・虎龍王の最強奥義・斬神陸甲剣の名前の元ネタが、阪神六甲剣をアレンジしたとスパロボの寺田Pが今回のアレに際してXポストしていて、へえっという気になった」

晶華「まさか、こんなところにも阪神ネタが転がっていたなんて」

NOVA「寺田Pが阪神ファンだって公言しているからな。つまり、俺の好きな必殺にも、スパロボにも阪神タイガースの血が流れているということになる。さらに言えば、阪神タイガースの応援歌の『六甲おろし』の作曲者は『モスラの歌』の古関裕而さんだと最近知った」

翔花「まさか、モスラ阪神がつながっていたなんて」

 

ライバル・トラの話

 

NOVA「さて、幼少期の俺は、『新・巨人の星』と『侍ジャイアンツ』の影響で野球というものを知った」

シロ「いや、リアルじゃなくてアニメですか?」

NOVA「アニメだよ。だから当然、阪神がライバル球団で、巨人が主役というイメージが強く残ってる。まあ、元々、トラという動物が主役のライオンのライバルというイメージがあって、もちろんタイガーマスクみたいな主役もあるんだが、キャプテン翼の日向くんのイメージも猛虎だし、強力なライバルのイメージで育ったわけだ」

NOVA「で、野球に話を戻すと、これだな」

NOVA「巨人の星では、ライバルの花形満阪神に所属したりしていたんだな。ただ、俺が先に見た巨人の星は、飛雄馬が左投手として壊れた後で、右投手として復帰する続編の『新』だったから、花形にはヤクルトのイメージがあったんだな。旧・巨人の星は後から断片的にしか見ていなくて、やはり巨人アニメとしてハマったのは再放送の機会が多かったこっちだった」

NOVA「当然、主役は巨人軍所属だけど、我が阪神としてはライバルのウルフ・チーフをプッシュしたい。主人公が日本の侍なのに対して、ライバルがアメリカン・インディアンという設定で、ある意味、主人公以上にアクが強いキャラだ」

シロ「トラの球団にオオカミが入るわけですか」

NOVA「ああ。そしてバッファローと戦うシーンもあって、もしかして50年後を予見していたのかもしれんな」

翔花「へえ、そうなんだ。すご〜い」

NOVA「いや、そう本気に受け取られると、ボケが通じないので困るんだが」

晶華「とにかく、ウルフ・チーフさんがNOVAちゃんの初阪神キャラってことでいい?」

NOVA「さあ、どうだろう? まあ、ウルフ・チーフが格好いいライバルで、野生味あふれる悪党面な強敵が戦いを通じて主役に友情を抱くようになる過程がいいよなあ、と思う。やっぱり魅力的なライバルあってこそ、バトルものは引き立つものなんで」

NOVA「そんなわけで、阪神タイガースのアレのおかげで、いろいろと懐かしいものが込み上げて来た日本シリーズだったということで、おめでたい」

(当記事 完)