Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

悲劇と革命の決意(DD1ー5の5〜7話)

パート5もクリア

 

NOVA「前回の記事で触れたとおり、パート5の後半はフミタンとアイナのWメガネキャラの死が描かれて、クーデリアとショーコたちの涙目全開な物語になった」

晶華「たたみ掛けるように過酷さを突きつけてくるのね」

NOVA「原作アニメどおりと言えば、そうなんだが、ゲームとしてはIFルートというのも期待したくなるわけだ。でも、フミタンの死はクーデリアが覚悟を決めるために必要なイベントだし、アイナの死もキュウマ先輩がヴァルヴレイヴ5号機に乗るのに必要だからな。大切なのは悲劇で鬱になって終わるんじゃなくて、悲劇に対して屈せず反抗に移る作風って点だ。個人の殻に引きこもるSEEDに対して、反抗からの革命というテーマを掲げて、熱く乗り越えていく流れなのが10年代かもしれない。

「まあ、SEEDもラクス・クラインが革命の象徴になって行くんだけど、彼女は覚悟の描写が足りなくて、地に足付かずに浮世離れしている印象で、その辺はサンライズの作り手も作品を重ねながら、描写の経験を高めているのかもしれないな」

翔花「少女のSF革命物語の系譜があるってこと?」

NOVA「古くは、闘将ダイモスのエリカだな。21世紀だと、02年のSEEDからの流れを受け継いだのが、13年のヴァルヴレイヴ、14年のクロスアンジュ、15年のオルフェンズと、それぞれ手を変え品を変えつつも、少女の革命SFの系譜に位置づけられると思われ」

晶華「10年の差があるわね」

NOVA「ゼロ年代は、まだ少年中心の物語だったんだな。SEEDは革命よりも、友だちと戦わないといけない少年の物語で、大義の見えないまま翻弄されるだけ。立場を違えた親友との対決というテーマだと、ギアスにも共通点が見られるが、ギアスには過酷な圧政に抗う大義を主人公のルルーシュが担うようになり、近い時期のOO同様に、世界に対する戦いという反抗者のドラマになっていく。SEEDでは味方サイドで描けなかった戦術、戦略という要素を、ゼロ年代の後半には作劇的に描くようになっていき、情念と大義を掲げる熱血な女性ヒロインと、クールに戦術を練るサポートタイプの少年という関係性が10年代に至る流れかな」

晶華「14年だと、アルドノア・ゼロもあるけど?」

NOVA「そちらはサンライズじゃなくて、虚淵玄さんの原案らしいから、スパロボではガルガンティアと楽園追放の文脈で語るべき作品かもしれないが、DDでは天才戦術家として、ルルーシュ、エルエルフに次いで、伊奈帆が引き立てられているからな。ワールド5のキャラは、パート4で合流するけど、積極的に物語に絡み始めるのはパート5からだな」

翔花「革命の乙女という文脈だと、ガンダムWヒイロ・ユイさんが絡んでくるわね」

NOVA「クーデリアさんを、リリーナ・ピースクラフトになぞらえて、ガンダム先輩らしくミカヅキに彼女を支えることを示唆するシーンは笑った。刹那に続いて、新たな舎弟ができたヒイロさんって感じだな」

晶華「そして、昭弘さんがグシオンリベイクパイロットになるために、剣鉄也さんの特訓を受けるのも良いクロスオーバーね」

NOVA「原作では、先に量産型のグレイズ改に乗っていたので、すでにパイロット経験はあったんだが、DDでは少し改変されているな。まあ、そこからパート12につながるんだけど、別作品のキャラ同士に面白い人間関係ができるのは歓迎だ」

  

ドルト暴動(パート5の5話)

 

NOVA「では、1話ずつ見て行くか。まず、前話でテイワズとの交渉が上手くまとまり、荷物の運搬の仕事を請け負ったものの、そこでコロニー内の暴動に巻き込まれるんだな。そして、クーデリアを庇ったフミタン死亡という流れになる」

翔花「シナリオタイトルは、『クーデリアの決意』ね」

NOVA「オルフェンズ17話のサブタイトルだな。ドルト編は14〜17話なので、4話分を1つのゲームシナリオにまとめた形だ。コロニー内部の物語は会話イベントで描かれるので、プレイヤーには手が出せない。プレイヤー軍は、コロニー外でガエリオ率いるギャラルホルン軍と戦うだけ。特筆すべきは、サキさんのカーミラの運動性をマックス20段階改造したので、敵の攻撃がかすりもしないってことだな。おそらく、自軍で最も避ける機体になった」

晶華「そこまでサキさんに執着しているとは」

NOVA「だって、彼女の機体は射程が短いからな。いやでも突出しないと活躍できないんだよ。だから、敵の攻撃はかすりもしない機体に仕上げないと、使いにくくて仕方ない。逆にスピードに秀でているので、回避用の囮としては抜群の使い勝手を誇るんだな。そんなわけで、咲森学園のエースは彼女だ。原作どおりに展開するなら、死なないことは保証されているし、機体の乗り換えもないので改造費が無駄になることもない。さらに応援キャラとしてもバッチリだ」

翔花「結局、NOVAちゃんはフミタンさんの死よりも、サキさんの方が大事なのね」

 

モジュール77襲撃(パート5の6話)

 

NOVA「鉄華団テイワズとの交渉に出向いていた頃、手薄になった咲森学園がドルシアの潜入工作で生徒たちが銃撃戦に巻き込まれ、アイナちゃんも死んでしまうのがこの回だ。タイトルは『瓦礫の下のハルト』、ヴァルヴレイヴの7話に基づいたストーリーだが、スパロボ・クロスオーバーとしてポイントが高いのは、孤軍奮闘するハルトを支援するために、ゼーガペインの母艦オケアノスがワールド3から到着して、ゼーガ2機が助っ人に来てくれたこと」

晶華「でも、全力全開さえいれば、余裕で勝てるんじゃない?」

NOVA「いないんだよ、このシナリオの後半マップでは。強制出撃のヴァルヴレイヴ1号機と、応援に駆けつけてくれたゼーガペイン2機だけで、敵を倒さないといけない。こういう改造した機体が使えないマップがあるから、時々厄介なんだよな。まあ、何とかクリアできたけど」

 

合流と別れ(パート5の7話)

 

NOVA「オケアノスの支援で、何とかドルシアの襲撃を切り抜けたモジュール77。だけど、生徒たちの犠牲で戦意喪失した状況で、ショーコとクーデリアが涙を流しながらも、革命の希望を再燃させる話だな。それを応援すべく、ハルトはエルエルフを信頼して契約を交わす決断をし、鉄華団はしばらくモジュール77の護衛任務を担当することになる」

晶華「地上に降りないの?」

NOVA「降りて、蒔苗さんに会うのがクーデリアの当初の目的だったんだけど、咲森学園こと新生ジオールを放置しては行けないらしい。テイワズも新生ジオールの後ろ盾となってくれ、タービンズを派遣してくれるんだが、まあ、地上に降りて蒔苗さんに会うと、直後にビスケットが死ぬからなあ」

翔花「じゃあ、地上には降りない方がいいわね、鉄華団の皆さんは」

NOVA「まあ、今のところオルフェンズの物語はこれ以上進展せず、DDのオリジナル展開が多くなっていくみたいだがな。とにかく、オケアノスの合流を受けて、ロンド・ベルは次のゲートを目指すことになる」

晶華「今度はどんな世界?」

NOVA「ゲートから出現したのはインベーダーらしい」

 

インベーダーのいる世界へ

 

翔花「インベーダーってことは、ミラーマンさんの世界ね」

NOVA「いや、ミラーマンはロボじゃないから、スパロボには出ないだろう。まあ、ジャンボーグAやジャンボットはロボだから、まかり間違ってスパロボに出る可能性もゼロじゃないだろうが」

翔花「だったら、これね」

NOVA「確かに、それもインベーダーつながりだが、スパロボに出るような作品じゃないはず。いや、炎のコマとか、エレクトリックサンダーとか、真空ハリケーン撃ちとか、スーパーノヴァを駆使すれば、インベーダーを容易に撃墜できるだろうが」

翔花「でも、パックマンさんがDDに出るなら、この作品が出てもおかしくないと思うし」

NOVA「スパクロなら、出るかもしれないが……とにかくスパロボでインベーダーと言えば、これだろう」

翔花「へえ。とうとうゲッタートピアに行けるのね。これで恐竜帝国も、百鬼帝国も、プロフェッサー・ランドーも、アンドロメダ流国も怖くない」

NOVA「いや、DDのゲッターはOVA真ゲッター世界線だから、どれも登場しねえよ。敵はインベーダーと、早乙女博士率いるゲッターG軍団と、コーウェン君とスティンガー君と、一応メタルビーストだな」

翔花「え? だったらアークさんは?」

NOVA「将来、イベントで追加されるかもしれないが、OVA真ゲッターとストーリーはつながってないからな」

晶華「ゲッタートピアだったら、私もリクエスト。ムサシさんを登場させて」

NOVA「これか?」

晶華「それもいいけど、ムサシさんと言えば、黄色い安全ヘルメットをかぶってなかった?」

NOVA「ああ、初代のムサシを所望か。だったら、これだな」

NOVA「ということで、次回はインベーダーの出現したゲートを通って、ゲッタートピアへ向かうってことで」

晶華「正確にはワールド2ね。ゲッターさんだけでなく、ボルテスさんや、ガオガイガーさんや、EVAさんや、宇宙世紀ガンダムさんたちの出身ワールドってことで」

翔花「ある意味、一番多彩な世界観ってことね」

(当記事 完)