ワールド5からの来訪者
NOVA「さて、今回からDDの一章パート4に突入だが、前回の記事のラストで、次はワールド3だと言ったな。だけど、その前にワールド5のメンバーが合流してきたんだ。もう少し後だと思っていたんだが、嬉しい誤算って奴だな」
晶華「ワールド5って言うと、グレンダイザーさんの世界ね」
NOVA「過去記事では、こちらを参照するといい」
翔花「2年前の年末から去年の年始にかけてプレイしていたのね。わたしがいない間に」
NOVA「仕方ないだろう。お前は予言者を名乗る故ノヴァストラダマスの陰謀で、行方不明になっていたんだから」
翔花「実のところ、わたしはNOVAちゃんと年末年始を過ごしたことが一度もないって気づいてた?」
NOVA「ん? 2018年末は屋久島で修行中で、2019年末はクリスマスパーティーに出たのはいいけど、辻褄合わせの時空修復みたいなことをしていたら、ノヴァストラダマスの襲撃にあって行方不明になり、2020年末は妖精郷に封印されていたのか。よし、今年の年末年始は、Wショーカ姉妹そろって迎えたいものだな」
晶華「そうね。コロナウィルスを退治してやるなんて言って、無謀にも家を飛び出したりしないでね」
翔花「だって、ウィルスの元凶たる悪の怪人を倒せば、みんな元に戻ってハッピーエンドって信じてたもん」
NOVA「リアルはそう甘くないってことだな。ともかく、2020年の年始は、まだコロナウィルスなんて他人事で、まさか、その後、緊急事態宣言とか、全国の学校休校とか、オリンピック延期とか、いろいろ社会全体が大変なことになるとは思ってもいなかったんだよな」
晶華「うちのブログで、コロナウィルスの話題を初めて出したのは、この記事ね」
NOVA「俺の49歳の誕生日を呪うかのように、蔓延し出したんだな。まあ、今はコロナの話はどうでもいい。それよりもワールド5の話だ。てっきり、前回の終わりで次元の扉が見つかったので、そこを通ってワールド3に行くものだと勘違いしていたが、先にワールド5から跳躍してきた者たちを出迎えるのが、パート1の第1話だったんだ」
晶華「作品タイトルは『アルドノア・ゼロ』『ダイターン3』『グレンダイザー』『劇場版ナデシコ』『劇場版ガンダムW』の5本ね」
NOVA「序章のストーリーはスパロボ初参戦の『アルドノア・ゼロ』が中心で、そこにダイターンの万丈さんと、グレンダイザーの大介さんが助っ人役として協力してくれて、さらにアナザーワールド5からの来訪者であるウイングガンダムゼロとブラックサレナを巻き込んで、昭和のスパロボトピアに転移した形だ」
翔花「今、過去記事を読むと、火星の古代遺跡云々とか、トリガーさんとタイムリーにつながって来る世界観よね」
NOVA「去年の年始は、シンカリオンの映画にゴジラが出てきて喜んでいたり、『スパロボにグリッドマンが出たら』というのがただの妄想でしかなかったんだよな。それが1年半も過ぎてみれば、シンカリオンがZになったり、グリッドマンのスパロボ参戦が事実になったり、何だかんだ言って、世の中動いているんだなあ、と感じさせてくれた」
晶華「NOVAちゃんのDDプレイは長らく止まっていたけどね」
NOVA「だから今、全力全開で止まっていた時計の針を動かしているんだろう? とにかく、ワールド5から跳躍してきた面々がハニワ幻人の移動要塞ヤマタノオロチに襲撃されるところからパート4はスタートするんだ」
翔花「だけど、全力全開で光にされちゃうんでしょ、ヤマタノオロチさん」
NOVA「いや、今回はツインランサーで仕留めた。本当は鋼鉄ジーグで倒すとボーナスなんだが、マッハドリルが未実装なジーグに魅力は薄くてな」
晶華「スパロボDDでの鋼鉄ジーグさんの見せ場はまだこれからってことね」
NOVA「まあ、鋼鉄神のジーグとどういう絡み方をするかに期待だな」
翔花「でも鋼鉄神さんが仲間になるのは第2章の話だから、まだまだ先よね」
NOVA「いや、それが別に第一章をクリアしていなくても、第2章は始められることが分かったんだ。しかも、難易度は2章の初めがまた楽になってる感じで、仮に一章が途中で行き詰まっても、滞りなく2章を始められるようになっている。ちょうど今日、2章のパート3が実装されたみたいだしな」
晶華「じゃあ、どうしても鋼鉄神さんのストーリーが見たければ、2章を先取りで覗き見るって手もあるのね」
NOVA「それも一興かもな。まあ、順番に物語を堪能するのが王道だと思うが」
ワールド5メンバーとの交流会
NOVA「ともあれ、ヤマタノオロチから救出されたワールド5メンバーは、新たに勇者ロボ軍団の一員になるわけだが、ここでグレンダイザーの大介さんが、マジンカイザー版の兜甲児と初邂逅する」
晶華「大介さんが甲児くんを知らない時間軸か」
NOVA「ちょっと新鮮だよなあ。原作アニメでは親友同士なのに」
NOVA「カイザー版の甲児くんと鉄也さんが初めてグレンダイザーを見たときの反応が『あの黄色の角の機体は、マジンガーとカラーリングがよく似ている。もしかして異世界のマジンガーなのか?』って感じで笑えた」
晶華「こっちの機体だったら、絶対にそういう反応にならないでしょうに」
NOVA「これこそ異世界のグレンダイザーだからな。いつかスパロボに登場しないかなあ。Wデュークフリードってネタで」
NOVA「そして甲児くんはいきなり大介さんと呼びかけて友好の意を示して来るんだな。『君はぼくが異星人だと聞いても、驚かないのか?』『いや、異星人だったら他にもいるし。(レイズナーの)エイジとか(ボトムズの)キリコとか。話が分かる相手に、地球人も異星人も関係ないよ』とか言って、宇宙人友の会みたいな雰囲気が成立して、そこにボルテスチームの剛健一が偶然聞いているのも笑った」
翔花「その人もボアザン星人とのハーフなのよね」
NOVA「この時点では、まだ出自を知らない段階だけどな」
晶華「大体、ワールド1にはサイボーグも悪魔人間も妖精(ミ・フェラリオ)もいるんだから、宇宙人ぐらいどうってことないわよね」
NOVA「他に印象的なのは、ヒイロ・ユイのウイングガンダムゼロに興味津々なガンダム乗りたちだな(オルフェンズのミカヅキ除く)。とりわけ、ヒイロに絡むのが刹那で、似た者同士みたいな扱いを受けたりするわけだ」
晶華「その2人は第2次Z以来の仲の良さよね。乗る機体もOO(ダブルオー)とW0(ウイングゼロ)とかで関連付けされたり」
NOVA「そして、万丈さんはワールド5代表みたいな感じで、いきなりブライトさんたちとの作戦会議とかで馴染んでるし。設定年齢ハイティーンとは思えない貫禄ぶりだよ」
晶華「でも、鉄華団の団長さんもおおよそ、それぐらいの年齢でしょ? 過酷な運命に出会うと、貫禄も出て来るものなのよ」
第2話バトル後、異世界調査へ
NOVA「キャラの年齢話はともかくとして、第1話の終了時にまた別の時空跳躍門が見つかり、そこからワールド3のフルメタルパニックの敵ガウルンが出現して戦ったのが第2話だ」
翔花「当然、全力全開で倒したのね」
NOVA「もちろんだ。ラムダドライバであろうと、全力全開の敵ではない。それよりも時空跳躍についての科学者の研究会議がこの話のポイントでな。さすがはスーパーロボットを生み出した日本の頭脳の弟子だったり、親友だったりする面々だ。これまでは割とランダムに飛ばされてきた時空跳躍の法則を見出そうとしていた」
翔花「ええと、日本の頭脳って兜博士とか南原博士よね」
NOVA「それぞれマジンガーとコンVを作っている天才科学者だが、どちらも故人で、光子力研究所の弓所長は兜博士の弟子。南原コネクションの司令官の四ツ谷博士は南原博士の親友。弓所長が作ったのはアフロダイAで、四ツ谷博士は機体の強化武装を施した。科学者としての傾向では、兜博士と南原博士は機械工学とエネルギー工学、それに設計技術などの天才になるが、弓教授は兵器開発に関しては凡人レベルに見える。ただ研究者としては非常に顔が広いのが特長らしく、Zのパワーアップのために必要な科学者の知り合いに連絡をとって、強化改造の段取りを整えてくれる」
晶華「ああ。自分自身では発明しなくても、コネが凄いってことね」
NOVA「光子力の平和利用のための政治的根回しや資金調達に才能を発揮しているんだろう。性格的には温厚そうだし、指揮官としても、あまり無茶な命令はしない感じで、数多くのスーパーロボット物に出てくる科学者でも一番、人当たりが良さそうだ」
翔花「四ツ谷博士は?」
NOVA「酒飲みで、豹馬たちを怒鳴りつけることの多い豪放な司令官だが、翌年のボルテスの左近寺博士の方が思いきりスパルタ教育なので、まだマシと言ったところか。基礎設計よりは、他人の発明品の良さを理解する洞察力や分析力を持ち、それをさらに発展改良するのに才能を発揮する優れたアレンジャーだと思われる。そして、指揮官としては敵のメカの武装を分析して対応策を考えて、アドバイスする才覚を持ち合わせている感じだな」
翔花「戦闘指揮官として優秀なのって、スパロボでは表現しにくいよね」
NOVA「一番凄いと見なされるのはロボを作った人で、でも作った人は大抵、物語の序盤で殺されちゃうんだな。もちろん、ゲッターの早乙女博士とか、ガイキングの大文字博士のように健在なケースも見られるけど、早乙女博士にはハヤトが、大文字博士にはサコンさんのような優秀な助手がいたりして、ロボット関連の博士キャラの気質や得意分野、人間関係などを研究するのも楽しそうだ」
翔花「敵のドクターヘルさんも科学者なんでしょう? その人の専攻はどうなってるのかしら?」
NOVA「ああ、あの人は鋼鉄ジーグのマシンファーザーこと司馬遷次郎博士と同じで、考古学者だったのが超古代文明に接して、オカルト紛いのロボット工学やサイボーグ技術を習得するに至った人だからな。こういう天才キャラは、専門分野が何かとかはあまり気にせず、興味があれば何でも自己学習して習得するものと思われる。ただ、こういう異端児は一般の学会ではあまり評価されず、周囲との人間関係をあまり省みない傾向があるなあ」
晶華「世間との付き合いの広い弓教授とは違った変人系の学者ってことね」
NOVA「ただ、やはり専門分野とか苦手分野はあるみたいだな。ドクターヘルの場合、四ツ谷博士と同様、自分でロボを設計したり、材料工学やエネルギー工学はライバルの兜博士には明らかに勝てない。凄い天才なんだけど、自分で物を作るのではなく、生体改造とか既存の物に手を加える系の、悪く言えばパクリ、良く言えばアレンジャーの才能なんだ。まあ、男女のミイラを引っ付けて、あしゅら男爵として蘇らせたり、ミケーネの古代遺跡から発掘した機械獣の原型を改造したり、持ち前の技術も凄いものがあるが、自分に足りない技術は他の研究者の成果を略奪しようという貪欲さがあって、『世界征服のためには、マジンガーZの超合金Zと光子力エネルギーが必要だ。何としても奪いとるのだ!』とか言っちゃうんだな」
翔花「自分では、超合金Zや光子力エネルギーを作り出せないのね。もっと凄いものを作ろうって発想がない、と」
NOVA「不思議なのは、マジンガーZのパートナーロボットであるミネルバXの設計図を手に入れたのに、超合金Zや光子力エネルギーの秘密は解析できなかった点だな。装甲は機械獣と同じスーパー鋼鉄でできていて、Zよりも打たれ弱いうえ、パートナー回路の機構もドクターヘルには解析できなかったらしい。つまり、その辺の知識が専門外なわけだな。簡単に言えば、ドクターヘルは生体系のサイボーグを作る技術はあっても、ロボットを一から設計する技術は持たないらしくて、有る物を自分なりに改造するぐらいが関の山なんだろう」
晶華「海底要塞ブードとか、飛行要塞グールは誰が作ったのかしら?」
NOVA「古代ミケーネの遺跡に埋まっていたのを発掘して、修復したんじゃないか? それぐらいならできるんだろうさ」
晶華「天才は天才なんだけど、兜博士の方がもっと凄かったってことね」
NOVA「だけど、兜博士にはミイラを再生させることはできないと思うな。それぞれ専門分野があるのだろうけど、ドクターヘルは貪欲だから、自分にない物を見つけると全部、奪い取りたくなるんだろうな。この分野では、あの男に勝てない。だったら奪うか、壊してしまえって発想になる。その延長に世界征服があるんだろうが、逆に言えば、他の技術に対しては結構、過敏に反応する面がある」
翔花「情報収集は怠りないってことね」
NOVA「何だかんだ言って、自分の興味に任せて他人の研究論文は読みあさっているみたいだな。DDでも、オーラバトラーを見た途端、『これはショット・ウエポンの技術に違いあるまい。昔、奴の研究資料を読んだことがあるが、行方不明になったと聞いた。よもや異世界に飛ばされていたとは』と、凄く興味津々なんだよな」
晶華「外からメカを見ただけで、誰が作ったか分かるなんて、それはそれで凄いわね」
NOVA「方向性は誤っているけど、尊敬すべきメカマニアだとは思うな。しかも、その後、時空跳躍門が自分の本拠地のバードス島にも発生したのを知って、『これぞ天の配剤。この現象を解析すれば、この世界のみならず、異世界をも征服できよう。ただちに機械獣を送り込んで、調査を進めるのだ』とか言い出す」
翔花「さすがはドクターヘル……ってところね。その野心は留まるところを知らない」
NOVA「もっと現実を見ろよな。マジンガーZにも苦戦しているのに、他の異世界まで手を伸ばしている余裕はないはず……と常識的には考えられるが、逆の見方もあることに気づいた。先にマジンガーZのいない世界を攻め滅ぼすことができれば、その技術を手に入れて、マジンガーZを倒せる強大な力が手に入るかもしれない。俺が生徒に指導することに『解けない問題があったら、それは後回しにして、先に解ける問題を解いてから、残った時間で難問に挑戦するようにした方がいい』って。つまり、テストで点をとるための方法論で、ドクターヘルは難問のマジンガーZ攻略よりも、もっと簡単かもしれない異世界侵略に手を出す方針に切り換えたんだ」
翔花「でも、マジンガーZさんを倒す方が、もっと広い異世界侵略よりも簡単じゃない?」
NOVA「ドクターヘルはそう思わなかったみたいだ。まあ、当然だな。彼は兜博士ほどでないにせよ天才だ。彼に解析できない技術を作るほどの天才が、それほどたくさんいるとは考えられないんだろう。つまり、他の異世界の技術はマジンガー以下であり、仮にマジンガー以上に凄いものが見つかったとしても、奪ってしまえばいい。こちらの手の内を読まれているマジンガーを相手にするよりも、未知の可能性のある異世界に手を伸ばす方が有効かもしれないという発想だ」
晶華「現実の企業だと、下手に手を広げ過ぎるのは危険だと思うけど」
NOVA「時と場合によりけりだな。手を広げすぎて経営がままならずに倒産したって話はよく聞くが、ベンチャー企業の場合は、できることは何でも試して、突破口を見つけ出すことも必要になる。要は、自分の行動の結果分析がしっかりできているかどうかだな。ドクターヘルは、なかなかのアイデアマンだが、効率のいい戦略家ではない。ただ思いつきを実行に移すフットワークの軽さには定評があるわけで、好奇心も旺盛なマッドサイエンティストだ。しかも、おそらくジェリルから『ショット・ウエポンの異世界転生しての成り上がり話』を聞いたのだろう」
翔花「ああ、異世界だったら、よくあるなろう小説みたいに、進んだ自分の技術で俺ツエーできるって発想かあ。さすがはドクターヘルさんね。時流に上手く乗ろうとしている」
NOVA「そんなわけで、ドクターヘルさんの異世界攻略物語がここから始まるわけだ」
晶華「で、敵の動向はいいけど、自軍はどうするのよ? ドクターヘルさんに先を越されていいの?」
NOVA「だから、味方側も四ツ谷博士を中心に、異世界転移の仕組みを解析しようとしているんだな。とりあえず分かったのは、異世界転移に3パターンあること。1つは『ディーダリオンの力の暴走』。2つは『他の要因による突発的なゲートの出現』。3つは『比較的安定したゲートの定期的な発生』だ。ゲートが開く法則を解明して、上手くコントロールできれば、異世界間への行き来も自在に可能かもしれない……ということで、これから調査活動を行うって話になる。その調査活動のために、ワールド1からはコンVのバトルチームと、グレートマジンガーを派遣することになった」
NOVA「留守を守るメンツも必要だろうってことで、ストーリー上はチームに同行しない形だな。味方側はドクターヘルが異世界侵略を企み始めたことは知らないので。なお、ゲートはまだ不安定だから、行って帰って来れる保証はない」
翔花「それじゃあ、コンVさんとグレートさんは鉄砲玉ってこと?」
NOVA「鉄也さんは軍人気質だからな。命令には異存ないわけで。一方、コンVは調査活動に向いた機体らしい。確かにスパロボでは戦闘能力ばかりが問われることが多いが、4号機のバトルマリンや、5号機のバトルクラフトは機体の修理とか調査能力にも活用できる機体であり、パイロットもそういうセンスを有している」
翔花「役割分担を考えてのことね」
NOVA「そんなわけで、マジンガーZや鋼鉄ジーグ、ビルバインはワールド1に待機。他のメンツでワールド3の探索に乗り出そうという展開だ。まあ、ゲームシステム上は、どの機体も普通に使えるみたいだがな」
晶華「せっかく世界を越えて出会えた大介さんも、また甲児くんと別行動ってことね」
(当記事 完)