Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

時空を超えた後継機(スパロボ30)

現在122話

 

NOVA「終盤が近づいて、スローペースになっている30だが、チームの平均レベルが大体60ぐらいになっている。いつもなら、これぐらいで十分クリアできているはずだが、今作は普通にプレイしているだけで最高レベル99のカンストしてしまったという声を聞く」

翔花「どんどんレベルが上がるってこと?」

NOVA「味方のレベルが上がると、敵のレベルも上がる仕様だし、母艦ドライストレーガーの強化に『獲得経験点を1.3倍にする』という項目があって、さらに戦線ミッションとか艦内シミュレーターをクリアしていけば、どんどんレベルが上がるという仕様なんだが……個人的にはレベルが上がり過ぎるインフレゲームもつまらないと思うので、敢えて経験点を増やす改造はしないようにしている」

晶華「キャラの育成が楽しいんじゃないの?」

NOVA「やり過ぎて、ただの作業ゲームになるのもつまらないからな。まだまだ成長途上ですから、次は何を鍛えようかな、と考えているうちが華だと思っている。今回は、これが弱点だと分かった、敵に攻撃が当たりにくくなったから命中を鍛えようとか、避けられないから回避を鍛えたいなとか、この機体は装甲を鍛えた方がいいとか、いろいろ考えて少しずつ成長するのが楽しいのであって、レベルアップして新しい精神コマンドを習得したとか、特殊能力を身に付けたというのは歓迎だが、単に数値が増えただけというのは味気ない」

翔花「レベル60ぐらいになると、精神コマンドは大体みんな覚えきってしまうみたいなので、後は数値の向上だけか」

NOVA「まあ、それでもHP半減で逃げ出すボスを倒すために、少しでも攻撃力を高めるとか、そのために基礎値を少しでも高めるとか、いろいろ考えたりするな。あと300点削れば倒せたのに、とか、だったら方法を考えるが、あと1万点足らないとなれば、諦めもする。最近経験したのは、HP6万3000で撤退する敵を、魂(ダメージ2.5倍)をかけた主人公機とジェイデッカーのマックスキャノンの組み合わせで5万8000ダメージを与えて、仕留めきれなかったのが少し心残りってことぐらいか。敵に『分析』(ダメージ1.1倍にする)かけたり、少しでもダメージを与える方法を考えたんだが、あと5000ダメージをどう増やせばいいか、悩んだな」

晶華「『分析』の効果を1.2倍にするサポート効果とか、『脱力』キャラをいっぱい用意して、相手の気力を下げるとか、撤退ボスを倒す方法はいろいろあるみたいね」

NOVA「普通だと逃げるはずの敵を逃がさずに、とどめを刺すためには相応の準備が必要ってことだな。そうすると、お金と経験点がいっぱいもらえて得だ、というのがあるんだが、本作は割とお金も経験点も不自由しない仕様だからな。そこまでするためのモチベーションが自分にはあまりない感じだ」

晶華「ところで、NOVAちゃん。さっき、魂のダメージ2.5倍って言ってたけど、よく見ると、今作ではダメージ2.2倍よ」

NOVA「何だと? 俺の記憶によると初めて魂が出た第4次スパロボの時は3倍ダメージだったんだ。熱血2倍、魂3倍というのが原点だったんだが、その後、α外伝で2.5倍になって、その後、魂はずっとそうだと思い込んでいたんだな。いつから2.2倍になってしまったんだ?」

晶華「ええと、第3次Zからみたいね」

NOVA「だからか。あそこでカールレウムを倒せなかったのは。2.5倍で計算していたから倒せると思い込んでいたのに、0.3倍も引き下げられてしまったら、そりゃあダメージも激減するなあ」

晶華「2万ダメージに2.5倍だったら5万ダメージだけど、2.2倍だったら4万4000で6000点分の誤差が出るもんね」

NOVA「やはり、魂に過剰な期待は持てなくなってるんだな。魂の2.2倍よりも、熱血2倍にマジンパワーで1.2倍できるマジンガー系の方が2.4倍で強いってことか」

晶華「ダメージ倍率最強はゲッターの竜馬さんじゃないの? 熱血2倍にエースボーナス1.3倍で2.6倍よ」

NOVA「やはり、ボスキラーはゲッターだったか。確実にとどめを刺したかったら、真シャインスパークで攻めるのが正解だったと今、認識した。よし、竜馬にダメージ1.2倍のアタッカーを付けて、ゲッターの恐ろしさをカールレウムに示してやるのが、次の育成目標だ。今回の雪辱は次に晴らしてやる」

 

翔花「ええと、さっきから細かい数値がいろいろ飛びかって訳が分からなくなっているんだけど、スパロボってそこまでしないと付いて行けないゲームなの?」

NOVA「いや、ストーリーを楽しむだけなら、どうせ逃げるボスだからそこまで細かい計算は必要ないんだが、ルストハリケーンで相手の装甲を削ったりしながら撤退ギリギリまでHPを削って、脱力で相手の気力を落として、最強技に倍率効果をいっぱい乗せて、援護攻撃にも高火力を用意して、EXアクションでスマッシュヒット(攻撃が必ずクリティカルする)まで考えないと撃墜できないボスもいるってことだよ。普通は逃げる敵を倒すことに情熱を燃やすゲーマーもいるって話だ」

晶華「だけど、魂のダメージが2.2倍に下がったことに気付いていなかったとは、NOVAちゃんも迂闊ね」

NOVA「ロートルってのはそういうものだ。昔の常識に縛られてしまう。『決意』とか『期待』とか『希望』とか比較的新しいものは効果を調べもするが、昔からあるものは分かっているものだと思い込むから、わざわざ細かい変化を調べたりせずに見過ごしてしまう。今回みたいに、倒せるはずの敵に逃げられてしまった時に初めて気づいたりするわけだ。今回、底力の効果が変わったと聞いていたから、その影響かと思っていたんだが、魂のダメージ減少は本当に気付いていなかったや」

翔花「ちっとも話に付いて行けないので、もう少し丁寧に解説をお願いプリーズ」

 

スパロボのダメージ計算からの寄り道

 

NOVA「スパロボのダメージ計算は作品によって細部が変わっているが、基本は武器の攻撃力から相手の装甲を引いた結果がダメージだ。例えば、俺のデータのマジンガーZのブレストファイヤーは攻撃力5800で、ガンダムの装甲は2200。これを引くと3600ダメージで、ガンダムのHPは6900だからブレストファイヤーを2回当てれば、ガンダムは撃墜できる。熱血でダメージを2倍すれば、一撃必殺もできるわけだ」

翔花「ガンダムさんの方は?」

NOVA「ビームサーベルの攻撃力が4100で、ビームライフルが3900。一方でマジンガーの装甲は3000ぐらいなので、1000ぐらいしかダメージが通らない。しかも、マジンガーのHPは1万を超えているので、サーベルで10回斬らないとガンダムマジンガーは落とせない計算だ。さすがはスーパーロボット、MSなんか目じゃないぜ」

晶華「そのガンダムさんは旧式じゃない。比べるなら最新のνガンダムさんにしないと」

NOVA「νガンダムのフィンファンネルは5400ダメージだから、これなら、マジンガーを4、5回攻撃すれば落とせるな。後はパイロットの格闘や射撃、防御などの数値や気力、地形効果などで倍率修正が加わるので、機体や武器を改造したり、パイロットの能力を育てたりすることで、ダメージを増やすこともできる」

晶華「それに命中や回避を考えないといけないわね。どんなに強力な攻撃でも、当たらなければ怖くないんだし」

NOVA「ガンダムなどのリアル系の強みはそこにあるな。昔はスーパー系の攻撃が、精神コマンドの必中を使わないと当たらないと言われた時期があって、リアル系で相手を削って、スーパー系でとどめを刺すという戦術が定番だった。たくさんいるザコの相手はリアル系で行い、HPの高いボス敵には精神ポイントを温存したスーパー系の強烈な破壊力で短期決戦を挑むやり方」

晶華「敵の性能もリアルとスーパーに分かれているので、機械獣なんかの破壊力の大きな敵にはガンダムさんが対処すると、当たらなくていい感じ」

NOVA「本来ならマジンガーで相手の攻撃に耐えながら、根性でHP回復したりしつつ、力技で倒すのがアニメでの王道なんだろうが、スパロボでは相手の能力とのミスマッチを利用して、機械獣の攻撃はリアル系で避けるのが有効だ。一方、シャアのような強敵はアムロさんのガンダムでも苦戦するので、精神コマンドの必中をかけたマジンガーのブレストファイヤーやゲッタービームで一気に落とすという戦術が推奨されていた。あるいはアムロで頑張って相手して、メタスの修理装置でHP回復しながらライバル同士の激戦を繰り広げるやり方もないわけじゃないが」

翔花「つまり、敵味方の機体やパイロット性能を見極めながら、有効な戦術を考えたり、原作アニメの戦いを意識したり、プレイヤー次第ってことね。ファンタジー系のTRPGなら、マジンガーさんが重装甲の騎士で、ガンダムさんは回避主体の軽戦士に相当する、と」

NOVA「そして、ゲッターさんは地中に潜って奇襲攻撃を仕掛け、相手のボスを強力なゲッタービームやシャインスパークで仕留める暗殺者だな」

翔花「そうなの?」

NOVA「最近は違う扱いだが、昔のゲッターさんはスーパーとリアルの間の性能だったんだ。つまり、マジンガーほど頑丈ではなく、ガンダムほど避けないために、敵の攻撃の的になると簡単に落ちる機体。ただ、変形機構があるので、状況によって多彩な役割を果たせる通好みのユニットと言えた。ゲッター1はマジンガースクランダーを装備する前や、Zガンダムが登場する前、それに母艦のホワイトベースを除けば唯一の空戦機体で、空の敵にはゲッター1というセオリーがある。もちろん、味方がパワーアップして空戦ユニットが増えると、長所がなくなるわけだが」

晶華「空が飛べるだけでメリットという時代があったのね」

NOVA「地形が森とか山岳地帯だと、空が飛べないと移動に支障が出るしな。だから、山岳に長射程の狙撃ユニットが陣取っているマップは、陸戦ユニットだと厳しいことになる。そんな敵にいち早く接近するには、飛行ユニットが有効なんだ。また、昔は『射程1の空には攻撃不能』とか射程の穴を持つ敵機があったりして、この敵を倒すにはこの機体が有効というゲーム的な面白さが備わっていた。普通に戦っていたら結構なダメージを受ける相手の特性を考えながら、攻略するのがウィンキー時代のスパロボの特徴と言えたわけだ」

晶華「難易度が高いと聞くけど」

NOVA「何も考えずに全軍進撃するだけじゃ、余計なダメージを受けたり、あっさり撃墜されたりするから、コマの進め方を考えないといけないわけだな。逆に、強力な対空ミサイルを持った機械獣トロスD7なんかには航空ユニットは近づけないように、とか、敵の能力に応じた対処法が必要になる。まあ、トロスは長射程の対空攻撃と、射程1の強力な対地上突進攻撃が特徴なので、地上のモビルスーツが遠距離のビームライフルを撃つか、航空ユニットで接近戦を挑めばOKという仕掛けだが」

翔花「機体ごとに相性があるのね」

NOVA「飛行ユニットに命中回避のボーナスが付くのはαの仕様だったな。だから、序盤の空が飛べないマジンガーやMSが、飛行する敵に不利になったりもする。おかげで、マジンガーにジェットスクランダーが付くと、目に見えて強さを感じられたもんだ。今はジェットスクランダーが標準装備みたいなものだから、飛べるメリットを感じにくくなっているな」

晶華「ゲッター1さんは、飛べるだけで強い、と」

NOVA「それでもあまり強くはないが、ゲッターには3人分の精神コマンドという最大の特徴があったな。次にゲッター2は、スピードと回避率の高さと地中潜航能力が特徴。最近は地中に潜れなくなっているが、昔は森や山岳でも、どんどん掘り進んで行ける。まあ、さすがに街の中は掘り進められないので地形にもよるが、敵陣の奥深くまで突き進めるのがゲッター2の魅力。それと回避率も高いので、並みのMSよりもよく避けると言われたものだ。ザコ退治ならゲッター2と呼ばれた時代があった。あと、マップに隠された強化パーツを拾いに行くのにも移動力の高い機体が重宝するし、昔のスパロボプレイヤーはゲッター2のお世話にもなったはずだ」

翔花「ゲッター3さんは、大雪山おろしで有名ね」

NOVA「大雪山おろしは柔道を得意とする武蔵の投げ技で、これ以降、ぐるぐる相手をぶん回しながら空中に放り投げる技をアニメで見ると、大雪山おろしキターと発言する傾向がスパロボファンにはある。そして、ゲッターロボの最終話で特攻戦死した武蔵先輩の後にチームに入った弁慶さんなんだが、本来、二人は面識がないキャラクターのはずなのに、スパロボでは弁慶さんが武蔵先輩の技を習得するイベントがあって、またOVA真ゲッターでは武蔵の後輩として弁慶が面識を持っているように改変され、直伝の大雪山おろしという設定になる」

NOVA「元々、ゲッターポセイドンは大雪山おろしが使える設定はない。代わりに、フィンガーネットとゲッターサイクロンが装備されているんだが、スパロボでは武蔵の死後、弁慶がゲッター3に乗る機会があって、だけど大雪山おろしがなければゲッター3は弱いということで、大雪山おろしで投げられたことのある隼人が弁慶に特訓するシナリオがあって、それ以降、弁慶も大雪山おろしを使えるようになったという設定だ」

晶華「スパロボZの弁慶さんは、アニメに準じて大雪山おろしを使えない、と」

NOVA「スパロボで、ここまで大雪山おろしが愛されるようになったのは、第3次スパロボで非常に強力だったからだな。当時、ゲッター1のゲッタービームが攻撃力1050で、大雪山おろしが攻撃力1400。つまり、ゲッター最強技が武蔵の大雪山おろしだったんだよ。しかも地上ではゲッター3が非常に強力な機体で、マジンガー並みの装甲と破壊力を持つ上、大雪山おろしはエネルギー無消費という格段の使い勝手の良さを誇る。地上と水中ではゲッター3が自軍最強機体として君臨していたんだな。水陸両用MSが襲い掛かって来るのをゲッター3が片っ端から引っつかんで投げ飛ばす光景は正に圧巻と言えた」

翔花「スパロボ30でアムロさんたちが語っていた昔話ね」

NOVA「なお、ジャブローと言えば、スパロボFが懐かしいが、敵はエルガイムヘビーメタルだ。連中は強敵なんだが水中適性がないので、川の中でゲッターポセイドンが待ち構えていると、回避もできずに投げ飛ばされる。『水の魔物ポセイドン』とは当時の4コママンガのネタとして笑ったが、ビームが通用しないためにモビルスーツの天敵として恐れられたヘビーメタルが、エヴァのプログナイフと水中待ち伏せのポセイドンの餌食になるのは、なかなか痛快だったと記憶する」

晶華「つまり、昔のスパロボファンほど、大雪山おろしに愛着があるのね」

NOVA「ゲッターロボのOPだと、水中に引きずり込まれたゲッター2が何とか脱出して、ゲッター3に変形して、大雪山おろしで相手を投げた後、決め技としてゲッターミサイルを打ち込むコンボがいい感じだ。その流れを踏襲したゲッターGのOPも好きだが」

翔花「とにかく、ゲッターさんの魅力が3つの形態に変形できることにあるわけね。ゲームでは局面に合わせた形態に変形することが攻略ポイントの一つだったんだけど、最近は変形する必要があまりなくなっているというか、とうとう変形すらしなくなっているみたいね」

NOVA「真ゲッタードラゴンも、真ドラゴンも変形が武装の中に取り込まれてしまったからな」

NOVA「変形しなくなったゲッターとか、昔に比べての不満はあるが、スパロボも昔とはゲーム性が大きく変わっているからな。変形できても、竜馬のエースボーナスの攻撃力1.3倍が強力すぎて、隼人や弁慶を使うメリットが少なくなっている」

晶華「とりあえず、今回はゲッターさんの話がしたいわけ?」

NOVA「いや、ゲッターさんと、マジンガーさんと、ガオガイガーさんの話がしたい」

 

光と闇の果て(111話)

 

NOVA「このシナリオで、マジンガーとゲッターとガオガイガーがいっぺんにパワーアップしたわけだな。しかし、ドクターヘルの野心はまだ終わらない。112話で勇者王と偉大な勇者の決闘DLCをプレイした後、113話で新たな魔神が未来から召喚されて来るわけだ」

 

怒りの魔神(113話)

 

NOVA「111話のINFINITY最終戦でドクターヘルを倒したと思ったんだが、差異次元のドクターヘルが攻めて来たんだ」

晶華「どういうこと?」

NOVA「ドクターヘルは並行世界の秘密を知って、自分が倒されてもその世界線をリセットすることで、自分の敗れた記憶を並行世界の自分に伝えたりできる。要は負けてもリトライできるような状況を構築したわけだな」

翔花「前にルルーシュさんのシナリオで同じような展開があったわね」

NOVA「自分が死んだときに6時間の巻き戻しをさせるギアスの力だな。だから、ルルーシュは相手を殺さずに、Cの世界という異世界に相手の意識を飛ばしてリセット能力を封じて勝利したわけだが、今回のドクターヘルはマジンガーZ真ゲッタードラゴンを盗み出して、光子力エネルギーとゲッター線の力を利用することで、自身の復活を成し遂げたわけだ」

晶華「死んでも、別世界の自分に意識を飛ばして復活してくるなんて、どうやって倒すのよ?」

NOVA「一方、兜甲児も光子力の可能性に気づいて、並行世界の理を突き止める。未来の自分が製作したマジンカイザーを現在に召喚して、ドクターヘルの復活を阻止するんだ」

晶華「ええと、未来から来た魔神皇帝さんには、時空に干渉する能力と共に、相手の差異次元に働きかける力を無効化できるってこと?」

NOVA「元々、INFINITYの世界には、マジンカイザーは存在しない。50年後の未来に、甲児が完成させる予定らしい」

翔花「何で50年後?」

NOVA「俺たちの世界では、来年がマジンガーZ誕生50周年記念だから、それに絡めているんじゃないかなあ。とにかく今回のカイザーはMTP、すなわち多元宇宙超越型で、バースブレイカー(時空超越者)の能力を持つと機体解説に記されている」

晶華「何だかとんでもないわね」

NOVA「元々、マジンガーの世界に並行世界の理を絡めたのは、真マジンガーのスピンオフコミック版に登場したマジンガーZEROで、スパロボVに初参戦している。Vでは真マジンガーがZEROに変貌するという設定だったが、続編のXでは設定が変わって、全てのマジンガーを破壊して自身が最強のマジンガーになろうとする破壊神になった」

NOVA「一応、スパロボでは現状、最強のマジンガーがZEROで、最強のゲッターがエンペラーだというのが一般的な意見だと思う。敵の大ボスの一柱であるミケーネ闇の帝王が、マジンガーやゲッターの究極の進化の行き着く果てを見て、恐れ慄いた姿が描かれているが、スパロボXではそのマジンガーZEROがミケーネ神に操られて暴走し、マジンガーZグレートマジンガーを次元の狭間に放逐したというイベントがある。その次元の狭間から帰還する際に、甲児と鉄也が乗ってきたのがマジンカイザーとマジンエンペラーGという設定で、つまり魔神皇帝が2体あればZEROに太刀打ちできるという強さ設定だ」

翔花「ドクターヘルさんが乗っているINFINITYさんはどういう設定?」

NOVA「全長600メートルのマジンガー型をした古代遺跡だ。世界の存在を改変させるゴラーゴンシステムを内包していて、ZEROとの類似性が指摘されていたが、ZEROはそれ自体が意識を持った究極のマジンガーであるのに対し、INFINITYは大きいだけでZEROほどのとんでもなさは備わっていないように思われる」

晶華「いや、世界改変システムだけで、十分にとんでもないって」

NOVA「強さ論議だと、ZEROを相手にするのに魔神皇帝が2体必要なんだが、INFINITYだとマジンガー1体だけで何とかなった。ZERO>カイザー>INFINITYという力関係がスパロボでは示されたことになる。とりあえず、マジンガーが巨大化すればINFINITYは倒せるし、カイザーの力があればゴラーゴンも発動を封じられることが判明した次第」

 

テム・レイが遺したガンダム(116話)

 

晶華「Hi-νガンダムさんは、νガンダムさんの強化版ね」

NOVA「小説版の別デザインのνガンダムが出自だな。似たような設定だと、G3ガンダムとセカンドVというのがある」

翔花「G3ガンダムってこれね」

NOVA「アムロが搭乗した、いわゆるファーストガンダムは、厳密にはRX78の2号機という設定で、1号機はプロトタイプガンダム。そして、2号機は小説版だとララァエルメスとの戦いで大破したんだな。無事に脱出したアムロが新しく搭乗したのが、マグネットコーティングが施された3号機で、これがG3ガンダムと呼ばれる機体になった。アニメだと、元のガンダムにマグネットコーティングが施されたんだが、小説だと別機体になっているわけだ」

晶華「ゲームだと、グレー色の強化型ガンダムになってるわね」

NOVA「一方、セカンドVは小説版のV2ガンダムなんだが、スパロボ未登場だ。V2ガンダムのデザインが玩具っぽいと嫌った富野監督が元のVガンダムのデザインの発展型として、小説のイラストに要望したらしい。公式設定としては、V2のプロトタイプということになって、コアファイター部分がVガンダムで、腕部や脚部がV2の要素を導入している。スパロボ30でも隠しキャラとして出るのでは? と願望まじりの噂はあったが、どうやら実現しなかったようだ」

晶華「Vダッシュとも違う機体よね」

翔花「色に注目すると、最初のVガンダムさんは白がメインで、青は胴体だけなのに対し、V2さんは肩や膝にも青が配色されていて、その分、白が目立たなくなっている。セカンドVさんは青と白の配色が半々ぐらいで、その代わり背中の武装のメタリックな色合いが無骨な感じね」

晶華「V2さんの最大の特徴は、胸から背中のウイングまで黄色いV字型のラインになっているところ。頭部のV字アンテナとセットでV2という感じね。それに強化パーツのアサルトバスターを装着すると、さらに黄色が強調されていて、派手な印象を与えているわ」

NOVA「ただ、V2アサルトバスターの腰中央部、いわゆる股間パーツがスパロボ30では装着されていないとの苦情があるんだな」

翔花「言われてみれば確かに」

NOVA「で、こちらが修正バージョンらしい」

翔花「おお、修正されているんだ」

NOVA「俺がプレイしているSWITCH版はまだみたいだけどな。まあ、それはともかく、アムロさんのHiーνガンダムDLC最後の機体ということで、νガンダムとの違いを気にしてた。明確な違いは、フィンファンネルが弾数制からEN消費制になって補給しやすくなったことだな。今作は、母艦ドライストレーガーの特殊能力でENが毎ターン20%回復するから、戦艦の近くで戦っていたら、あまりEN切れは心配にならない仕様だし、それに今作のHiーνには、アムロの親父のテム・レイさんがガンダムのために作った学習回路のバージョンアップが装着されているというストーリーで、ちょっとした感動を覚えたんだよ」

晶華「テム・レイさんの回路って前にも話題にしていたわね」

NOVA「ここで、役立つ『テム・レイの回路』ってのが画期的だって話をしたんだよな。これまでのスパロボ界では『テム・レイの回路』ってお笑いネタのアイテムだったんだよ。だけど、スパロボ30では、親父さんのガンダムへの想い、そして息子への想いが時代を経て、アムロの窮地を救うという感動のエピソードに昇華されたんだ。つまり、これまでのテム・レイさんのイメージが大きく塗り替わったわけだ。これをプレイすると、もうテム・レイさんをお笑いネタにする気にはなれない。親の想いが成長した息子に伝わって、しみじみとしたエピソードに化けたんだな。俺はもうテム・レイの回路をバカにはしないと心に誓う」

 

そして主人公機(110話と118話)

 

NOVA「最後に主人公機のパワーアップだ。まあ、ヒュッケバイン30がヒュッケバイン30thに替わっただけで、あまり面白味のないパワーアップという意見が多いんだが、俺的には十分格好いいと思っている」

NOVA「30thはサーティースと呼んでいたが、ゲーム内のロボット図鑑ではサーティエスと表記されているな。thはテクニカル・ハイフライヤーの略で、『技術革新によって高く飛ぶ者』という意味らしい。元は母艦のドライストレーガーの艦載機で、異世界文明からもたらされた物らしいことが少し後のシナリオで明かされた。新開発ではなく、修復改修された機体だったんだな。ヒュッケバイン30は応急処置的に機体の一部の能力が使用不能だったのが、30thになって完全修復された形。

「ただ、そういう裏事情を抱えた機体のため、技術背景的な話はその場では割愛されて、主人公が自分の進む道を悩んだ状態から決意をした途端、いきなり新型をポンと渡された形になる。だから、新機体への感情移入ドラマがほとんどないというか、満を持して新機体キターってものがあまりないのが残念だ。甲児のマジンカイザーとか、アムロのHiーνとかに比べて、主人公の機体への愛着が薄くて、単に強くなった以上のものがないのが残念だ」

晶華「新機体はお気に召さないってこと?」

NOVA「機体に罪はない。ただ乗り換えイベントが盛り上がらなかったなあ、ということだ。それはともかく、その後、俺は118話でプレイした黄金の遺産の終章で、女主人公アズの兄のエッジ(男主人公)が2機めのヒュッケバイン30に乗って駆けつけてくるイベントの方が良かったな。つまり、遺跡ミッションをプレイしないと兄妹の再会はないってことだ」

晶華「お宝探しは大事ってことね」

NOVA「黄金の遺産ミッションのたびに、アズの過去の回想があったりするのもヒントだったんだな。ともあれ、2機めは修理装置付きでサポートメカとしても使えるが、これまでの改造が反映されるので十分戦いに参加させられる。まあ、兄と妹の合体攻撃があれば最高だったんだが、贅沢は言うまい。ともあれ、今後は兄妹ドラマも楽しめるかな、と思いながら、今回はここまでだ」

翔花「次はどんな話?」

NOVA「キーミッションの舞台は南米アンデスの地。新たな光の柱が解放される一方で、ジェイデッカーレイアースのイベントがあった。最初に語ったカールレウムに逃げられて残念がっていたのも、そのシナリオだ。次はいよいよ終盤を感じさせる話が続く予定」

(当記事 完)