Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精郷EXODUS1(SWフェアリーガーデンEX1)

ついに始まる脱出行

 

GM(NOVA)「娘2人が合宿から帰ってきて、ケイソン問題も解決したので、とうとう妖精郷の物語の脱出完結編を始めるぞ」

ミリィ(晶華)「わ〜い。この日の来るのを何ヶ月も待っていたんだから」

サイバ(009)「正確には、2ヶ月弱と言ったところだな。第4部完の後に続くストーリーだから」

エマ(翔花)「第5部ってわけじゃないのよね」

マークス(ケイP)「それほど長い話じゃないみたいですから」

NOVA「そう。『影の軍団Ⅳ』(2クール分)の後に続く『幕末編』(1クール)みたいなものだな」

ミリィ「たとえ話が古すぎて、誰にも分からないわよ」

GM影の軍団は、80年の第1作から85年の第4作まで続いたTV時代劇のシリーズで、千葉真一真田広之を始めとするJACのアクション忍者活劇だ。各シリーズは役者が継続していても、キャラクターは継続しておらず、主演の千葉真一にしても3代目服部半蔵→柘植新八→多羅尾半蔵→15代目服部半蔵だし、第2作から出た真田広之も、盗賊のはやて小僧→軍団員の暴れ独楽の佐助→歴史人物の勝麟太郎と、役名どころか立ち位置までもが違っている。

「俺がリアルタイムで見ていたのは、第4作と続編の幕末編で、ギャバンと、ジャスピオンと、スピルバンのヒロインのダイアナが登場する特撮アクションで、派手な活劇を堪能できた。だから後から旧作を見たら、全員黒装束で千葉さん以外、誰が誰か分からないなと閉口したものだ」

エマ「忍者だから黒装束なのは当たり前じゃない?」

GM「第4作は、各自のカラーリングのマフラーとか、半蔵以外は覆面を付けずに派手な衣装で戦っていたんだ」

GM「第3作以前はこんな感じだ」

GM「まあ、ケレン味という意味では第4作および幕末編が最高だけど、リアル忍者というイメージからは外れるな。どちらかと言えば、同時代的にこういう方向性になるのだろうし」

GM「で、必殺とJACカップリングすると、この作品になるわけだな」

ミリィ「って、NOVAちゃん。今回は別に必殺とか影の軍団の話をしたいのじゃなくて、妖精郷のプレイじゃなかったの?」

GM「あ、ああ、そうだな。どうも今年は仕事人2021をやってくれる空気じゃないので、自分の中に溜まった必殺熱がいきなり沸いて出てきた感じだぜ。心を妖精郷に戻さなければ。ええと、とりあえず、今月出るリプレイの表紙でも張り付けておけばいいかな」

GM「テーマは、魔神と学園と昇級試験の舞台になる島みたいだが、トロピカるのを期待していいのかな」

サイバ「トロピカるのもいいけど、今回はダンジョンシナリオだろう? 魔力の枯渇で崩壊しかけた妖精郷を救うための応急処置として、ぼくたちは妖精郷と魔力豊かなラクシアをつなぐ転移の魔法陣を全力全開で解放し、溜まった妖精郷同化度を減らすために脱出するって話じゃなかったのか」

GM「おお、サイバ☆リオン。何とも素晴らしい的確なまとめだ。もう、こうなったら、お前がGMをやった方がいいんじゃないか? この俺はワクチンの副作用で、GMをやれる頭と体じゃないようだ。俺の代わりにGMを任せられるのは、お前しかいない」

サイバ「そうやって面倒なことを昔の自分に押し付けるのはやめろ。これを読む読者の皆さんも呆れてらっしゃるぞ」

GM「仕方ないな。ええと、33日めの夜に、風の大妖精ジンさんのルーラ風味な高速移動で、おもてなし亭に戻ってきた君たちは、ネコ妖精のグラタンたちといろいろ話をして、結果的にフィットチーネと共に、転移の魔法陣の封印解放のためのダンジョンに潜ることになったわけだ。

「ダンジョンはおもてなし亭の地下にある6階層仕立ての施設で、一つの階層が1イベント。だからランダムに発生する5つのイベントをクリアすると、最後に地下6階のクライマックスイベントが始まって、それでめでたく、妖精郷の物語はエンディングを迎えることになるわけだよ」

ミリィ「フィットチーネさんも同行してくれるの?」

GM「ああ、データもあるぞ。HP67、MP42のレベル7ケットシーで、求められたら【フェアリーウィッシュ】【ウィスパーヒール】【サニティ】【デストラクション】【プライマリィヒーリング】の妖精魔法を魔力8で使ってくれる。あとは、【ご奉仕】という能力を持っていて、器用度か知力の判定を基準値11で行なってくれるね」

ミリィ「それって、鍵開けや罠発見、罠外しなんかも、あたしの代わりにやってくれるってこと?」

GM「そうなるな。ある意味、ケットシーって優秀なスカウトであり、レンジャーであり、セージということだと思う。それと先制値は13なので、それ以下の敵に対しては確実に先制権を得ることができるとしておこう」

サイバ「ぼくの知識判定基準値が11で……」

ミリィ「あたしの技巧判定基準値も11だから……」

マークス「フィットチーネさんは、リオンさんの得意な知識とミリィさんの得意な手技を合わせ持つネコってことになりますね」

エマ「それって本当に優秀よね。リオンさんもミリィさんも、お役御免じゃない?」

GM「『だけど、戦うのはあまり得意じゃないから、皆さんが守ってくれないと、敵を突破することはできないんです。敏捷判定はできないので隠れることは得意じゃないですし』とはフィットチーネの弁」

ミリィ「確かに攻撃呪文も持っていないから、敵を倒すこともできないみたいね。典型的なサポート専門キャラってことか」

 

フィットチーネ『そういうわけですので、是非ともよろしくお願いします(ペコリ)』

 

ダンジョン地下1階

 

GM「では、地下1階のイベントを決めよう。誰か1Dを振ってみて」

ミリィ「では、最初はあたしが。4が出たわ」

GM「黒い魔法陣の部屋だ。部屋の中央に黒く輝く魔法陣が描かれているね。その効用を知りたければ、見識判定14を行え」

サイバ「任せたまえ。19だ」

GM「どうやら、このダンジョン内の魔法生物の能力を高める力があるらしい。生命抵抗と精神抵抗+2されるようだね」

フィットチーネ『このダンジョンには、要所要所に魔法生物が守護者として配備されていて、4色の魔法陣で強化されています。できれば魔法陣を解除して、敵の能力を弱めていくことが望ましいか、と』

サイバ「魔法陣の解除か。どうすればいい?」

GMフィットチーネは手順を説明してくれる。実践するには、セージ技能+器用度で目標値15の判定に成功すればいい」

サイバ「基準値10か。まあ、普通に成功するだろう。ダイス目5以上だからな。ほれ、期待値どおり7が出て成功」

GM「魔法陣は無事に解除されて、効力を消失した。★2個を進呈しよう」

サイバ「もしかして、セージが活躍できるダンジョンか? 今回はぼくが主役?」

ミリィ「そんなの有り得ない」

エマ「そのうち失敗することを祈りましょう」

サイバ「何でだよ? 味方の不幸を祈ってどうする? 大体、アステリアは不幸を呼ぶ神じゃないだろう」

エマ「嫉妬を司る神でもあるの。味方が活躍してるのに、自分が活躍できないと、嫉妬心を燃え上がらせることも奨励してるわ」

GM「そういう側面もあるのは事実だな」

サイバ「だったら、魔法陣以外の部屋が出てきて、他の人にも活躍してもらわないと、味方の嫉妬攻撃にさらされてしまうな」

 

ダンジョン地下2階 

 

エマ「では、2階のイベントは、わたしが決めます。6」

GM「ストーンサーバントが4体配備された部屋だ」

サイバ「魔物知識は22。弱点までバッチリ見抜いたはず」

GM「HP40で、君たちは命中+1していい」

エマ「だったらファルシオンの餌食ね」

GM「さらに、このイベント限定の特殊能力として、HP0になると自爆する。同じ乱戦エリアで戦っていると、2D+5点の火炎魔法ダメージを与えてくることが、サイバにはバッチリ分かった」

ミリィ「つまり、接近戦は危険ということね。だったら、魔法の出番。まとめて焼却よ。先制判定は18なので、問題なくとった。全員後衛でスタートよ。フフフ、【ファイアブラスト】2連発の嵐が炸裂するわ。あっ、だけど先にリオン様が【ファイアボール】を撃って下さい。そうすれば、HP量的にあたしがまとめてとどめをさせると思うから」

サイバ「ぼくに露払いをさせようと言うのか? まあいい。未来の女王の要請に従おうではないか。行くぞ、【ファイアボール】。MP8点使用で残り53点。魔法行使は17だ」

GM「悪いな。こちらの抵抗は18なんだ」

サイバ「チッ、ダメージ半減かよ。なら順に18、18、18、16点なんだが」

GM「半減して、9点と8点。残りHPは31点が3体と、32点が1体だな」

ミリィ「これは、あたしの魔法でもとどめは刺せなそうね。でも、やるだけのことはやってみるわ。【ファイアブラスト】1発め。ダイス目10で、魔法行使は20よ!」

GM「何だと? 抵抗が抜かれた?」

ミリィ「フフフ。ダメージは15、13、13、15と言ったところね」

GM「HP残り16、18、18、17だな」

ミリィ「これじゃ、とどめは刺せそうにないわね。だけど、頑張って2発め。魔法行使は14。抵抗は抜けなくて、ダメージは13、16、11、14だから」

GM「半減して、残りHPは9点、10点、12点、10点だな」

サイバ「参ったな。範囲攻撃呪文で始末しきれないとは。このままだと自爆に巻き込まれるのを覚悟して前衛に突っ込んでもらわないといけない」

マークス「いいえ。こういう時のための魔動機術【グレネード】があります。マギスフィア1個を消費しますが必要経費だと思えば、惜しくはない。今こそ魔法の研鑽をした意味を活かすとき」

サイバ「しかし、相手の抵抗を抜けるのか?」

マークス「私の魔力は9ですから、相手の抵抗を抜くにはダイス目10が必要。ここは素直に剣の恩寵を使ってボーナス+4を得たいと思いますが、GM、いかがでしょうか?」

GM「そう言えば、冒険前の自己紹介宣誓をしていなかったが、まあいいや。その代わり、格好いいセリフで恩寵を得てくれ」

マークス「フッ、皆さん。ここは私の秘めたる力を発動するときです。私を構成するパーツの一つは爆弾になっていて、それを起動させます。首に仕込んだマギスフィア(小)を外し、敵に向かって投擲します。いいわね、行くわよ。今こそ、私はモモレンジャーになる!」

GM「男キャラでそういうのはやめてくれ……と一ヶ月前の俺ならツッコミ入れていたかもしれんが、ハイスクールヒーローズを見た以上は、それもありだろうと考えてしまえる俺がいる。これも時流に乗ることだな。では、+4ボーナスで魔法行使をどうぞ」

マークス「魔力全開して基準値13。ここで6以上を出さなければ失敗なんですが、出目はピッタリ6。達成値19で【グレネード】がドカーン。威力30のダメージは19点、19点、15点、19点でございます」

GM「キャプテン・マークスの身を削った爆発攻撃によって、ストーンサーバントは次々と誘爆を起こして、崩壊していった。こうして君たちは尊い犠牲を乗り越えて、地下2階をクリアするのだった」

ミリィ「キャプテンさん、あなたの犠牲はいつまでも忘れないわ」

マークス「それじゃあ、私がまるで自爆したみたいじゃないですか!? 失ったのはマギスフィアが1個。200ガメルの出費でしかありません。背中にはまだマギスフィア大がありますので、魔動機術を使うにも支障はありませんから、犠牲は少ないんですよ。それよりも、戦利品判定をお願いします」

●地下2階までのリソース消費と収入

 

・サイバ:MP8点使用、残り53

・ミリィ:MP12点使用、残り33

・マークス:MP6点使用、残り25

       マギスフィア小、剣の恩寵消費

 

経験点:モンスター退治分200点

    ★2個(地下1階と合計して4個)

戦利品:魔力を帯びた石4個(1000ガメル分)

 

ダンジョン地下3階 

 

エマ「バトルはあったけど、活躍できなかったので不満全開だわ。黒いオーラを放ちます」

サイバ「何て情緒不安定な聖戦士さまなんだ。とにかく、今度はぼくがイベントを決めるぞ。4。同じ出目だとどうなるんだ?」

GM「振り直せ」

サイバ「今度は5だ」

GM「本棚の置かれた部屋だ」

サイバ「ほう。それはそれは。どんな本があるか確認しようか」

GM「魔物知識判定をせよ」

サイバ「ヘッ、魔物? 19だけど」

GM「するとサイバは、デックチェストトラップという家具に擬態する魔法生物の存在を思い出した。思い出したはいいんだが、目の前の相手がそうだと気付くには、危険感知判定15を行わないといけないんだな」

サイバ「ゲッ、危険感知はスカウトもしくはレンジャー+知力かあ。基準値5しかないんだよなあ。出目5じゃあ気づかずに、本に手を伸ばそうとして……」

GM「本棚から2本の腕が伸びてきて、つかみかかる。こちらの命中14に対して、回避を2回振るといい」

サイバ「そんなの6ゾロじゃないと無理。どちらも当たったよ」

GM「ダメージは15点と9点だ」

サイバ「防護点で3点ずつ減らして、18点くらった。残りHP17点」

GM「さらに本棚の腕は、サイバをガッチリつかみ込んで離さない。以降、魔物のサイバに対するダメージは自動命中だ」

サイバ「後退も許されないのかよ。次に攻撃を受けたらHP0になってしまいそうだ。みんな、助けてくれえ(涙目)」

ミリィ「ここで先制をとらないと、リオン様が死んでしまう! 19を出したわ。じゃあ、先に魔力撃で攻撃よ。クォータースタッフで本棚モンスターを殴りつける。リオン様には当たらないわよね」

GM「それはないから、安心して殴るといい」

ミリィ「19は当たり。ダメージは……出目11でクリティカルして、7点の、2点の、追加ダメージ8点の、魔力撃で10点の、全部足して27点」

GM「防護点は6点だから、21点くらって、残りHP13点」

ミリィ「よくも、あたしの大事な家臣を、と未来の女王の怒りが爆発するわ。もう一撃。普通に命中して、ダメージは12点。魔力撃のボーナスがないと、こんなものね」

GM「残りHPは7点だ」

エマ「フフフ、ようやくわたしの出番のようね。悪い本棚はファルシオンで燃やし尽くすんだから」

GM「一応、言っておくが、そのファルシオンは魔法で強化されていないから、今は普通の武器だよ。燃やし尽くすような効果はない」

エマ「分かっているわよ。ただの気分ってことで。命中は15で当たった。ダメージは普通に17点で」

GM「本棚に擬態した魔法生物は、スパッと切り裂かれて動かなくなった」

サイバ「ふう、助かった。さて、戦利品ダイスを気合いを込めて振ろうか。ボーナス+2して11だ。面白い本よ、出て来い!」

GM「おめでとう。上質な魔材(500ガメル)だ」

サイバ「本じゃないのか?」

GM「本棚はただの擬態だからな。魔物が本を持っているわけじゃない」

サイバ「チッ。このぼくを引っ掛けるために、わざわざ本棚に化けるなんて、何て悪辣極まりない魔物(GM)なんだ」

GM「フッ、人を欺くにはまず自分からだ。自分だったら思わず引っ掛かりそうなトラップだったら、気心の知れた過去の自分なら必ず引っ掛かると思ったぞ」

サイバ「人を罠に引っ掛けて、そんなに楽しいか?」

GM「そいつを楽しむのがGMってもんだろう。もっとサディスティックなGMなら、地獄を楽しみなって平気で言い放つぜ。気分はエターナルだ♪」

エマ「とりあえず、 回復魔法ぐらいはかけてあげるわ。MP4点消費して【キュアハート】。はい、HP17点回復ね」

サイバ「全快まであと1点だけど、十分だな。ミリィとエマに感謝しつつ、次から本棚を見たら罠を疑え、と心に誓うとしよう」

●地下3階までのリソース消費と収入

 

・サイバ:HP1点ダメージ、残り34

     MP8点使用、残り53

・ミリィ:MP12点使用、残り33

・マークス:MP6点使用、残り25

       マギスフィア小、剣の恩寵消費

・エマ:MP4点使用、残り38

 

経験点:モンスター退治分250点

    ★2個(合計6個)

戦利品:魔力を帯びた石4個(1000ガメル分)

    上質な魔材(500ガメル)

GM「では、ダンジョンの半分をクリアしたので、今回の記事はここまでだ。次はクライマックスバトルになるってことで」

(当記事 完)