D&Dの話
NOVA「さて、この秋に欲しいものもいろいろあるわけだが、まず一つはこれだな」
晶華「ええと、D&D5版の新作サプリメントね」
NOVA「ああ。5版のメインワールドはフォーゴトンレルムなんだが、 ついに新世界のエベロン来たーと思っている。エベロンは3.5版から始まり、4版に受け継がれた比較的新しいD&D世界なんだが、俺はそちらのワールドガイドは持っていない。というか、4版はほとんど追っかけてなかったからなあ」
晶華「どんな世界?」
NOVA「4版での公式サイトはこちらだが」
NOVA「分かりやすくキーワードを羅列するなら、『飛空船』『魔動列車』『人造人間』『魔動技師』の存在するファンタジー世界だな」
晶華「それって、今のソード・ワールドじゃない?」
NOVA「そうだな。フォーセリアの元ネタの一つがAD&Dのフォーゴトン・レルムにあるとするなら、ラクシアの元ネタの一つがD&D3.5版のエベロンにあると言ってもいい。まあ、エベロンの元ネタが、ファイナルファンタジーとかの『魔法と科学技術がハイブリッドした、90年代以降のファンタジー』にあって、それまでの西洋中世風の古き80年代以前ファンタジー(いわゆる剣と魔法の世界観)から時代を経て発展した延長線上にあって、さすがにインターネットで流行を相互反映し合うのが当たり前の現状で、どちらがどちらを元ネタにしたとは必ずしも言いきれないわけで」
晶華「確かに飛空船を駆る空賊ってネタなら、ゲームのファイナルファンタジーよりもアニメの『天空の城ラピュタ』の方が早いだろうし、空飛ぶ海賊船ってネタなら、それこそ60年代から70年代にだってあるわね」
Rei Arthur / King Arthur Anime Opening 2
NOVA「俺の剣と魔法ファンタジー原典は、アニメの『燃えろアーサー』なんだが、その第2部『白馬の王子』でも、空飛ぶ海賊船が敵勢力で出ているぐらいだしな。剣と魔法の王道騎士道ファンタジーっぽい第1部に対して、第2部はエベロン的というかラクシア的というか、奇怪なテクノロジーが登場しているわけで、しかもストーリーベースが『水戸黄門』的な身分を隠した王子が旅をしながら、辺境を脅かす悪党を正体隠したヒーローとして打ち倒す話。
「まあ、俺は第一部が好きで、第二部のいかにも年少向きにしましたって改変は好きじゃなかったんだけど、ロボット物やSFから脱却して新路線を開拓しようとしていた冒険精神は評価するものだ。それなのに、どうして次番組が『おじゃまんが山田くん』なんだ? と」
晶華「つまり、NOVAちゃんは『燃えろアーサー』のファンだったのに、視聴率が振るわなかったので路線変更の挙句、全然違う山田くんに転んだのが当時、気に入らなかったのね」
NOVA「で、山田くんの次は『さすがの猿飛』なんだけどな」
晶華「気に入らないと言いつつ、後番組を追っかけていたわけだ」
NOVA「さすがにTV番組の視聴習慣はなかなか変えられないからな。同じ曜日、同じ時間のチャンネルは継続視聴してしまうわけだよ。大体、子供のときは自分の好みがあっても固まっていないし、情報を熱心に追っかけるわけでもないから、来る者は拒まずの視聴習慣になりがちだな。まあ、アーサーに端を発するファンタジー好みな気質は、次にこちらに流れ込むわけだが」
NOVA「一時は、スパロボで『ゴッドマーズ』『太陽の使者 鉄人28号』という流れがあったので、だったら、その流れに乗って『ムーの白鯨』もスパロボに参戦しないかなあ、と夢想したわけだが」
晶華「その作品には、ロボットが登場するの?」
NOVA「白鯨は、母艦相当のメカなんだよ。バリアだって張れるし、ビームだって撃てる。まあ、登場するなら同じムーつながりで、ライディーンと一緒がいいなあ。とにかく、今年はムーの白鯨40周年記念でもあるので、今さらながら祝いたいところだ」
晶華「って、全然TRPGやD&Dの話じゃないし」
D&Dシナリオの話
NOVA「ともあれ、D&Dでは6月にも、こういうシナリオが出たんだが」
晶華「また、プレイしないのにシナリオだけ買ったので、もったいないから話題にしようってこと?」
NOVA「まあな。それで、タイトルに『バルダーズ・ゲート』とあるので、昔プレイしたパソコンゲームの縁もあるので、買ってみたわけだが、初期の冒険の舞台でしかなく、やがて地獄を舞台にした悪魔大戦な物語になるわけだ」
晶華「つまり、どういうこと?」
NOVA「フォーゴトンレルムの大都市バルダーズ・ゲートから地獄の戦場アヴェルヌスに次元転移した冒険者が、悪魔の世界の戦争に巻き込まれながら、自分たちの世界に帰るとか、悪魔の世界で成り上がるかを目指し、冒険をするキャンペーンシナリオ。なお、表紙のモンスターは堕天使の女の子だったりする」
晶華「え? 女の子なの?」
NOVA「そう、堕天前は美しい美女なのに、悪堕ちすると赤い翼の禿頭吸血鬼みたいな姿で、日本の萌え絵とは異なる向こうの美的センスに俺の妄想回路が爆発寸前になったんだよ」
晶華「NOVAちゃんの妄想回路が爆発しそうだなんて、相当よね。悪魔の世界の戦争ってのも凄い設定っぽいし」
NOVA「ああ、この世界では、悪魔の中で覇権争いが行われているため、彼らは地上の侵略をする余裕がないんだ。むしろ、地上から来た力ある冒険者に、自分たちの戦いを協力してもらいたいと考えたりしている。で、シナリオの進行によっては、堕天した天使ちゃんを元の光の世界に戻したり(そのための聖剣とかを探索したり)、逆に彼女の覇道を応援して共に悪堕ち街道まっしぐらな『地獄の王者』を目指すこともできる」
晶華「悪魔の世界で成り上がるシナリオかあ」
NOVA「いやあ、買って読むまでは、ここまでぶっ飛んだストーリーとは思わなかったよ。光の王道プレイも可能なら、力が全ての覇道プレイもできるわけで、悪役ならず者プレイをヒャッハーと楽しめる人向きのシナリオかもしれん、と。そして、異世界の悪魔はウォーマシンという兵器で戦場を暴れ回るわけだが、『え? D&Dのフォーゴトンレルムでメカが登場するの?』とか、人によっては『D&Dのルールで、ボトムズを再現できるとは!』という感想もあって、ちょっと普通のD&Dイメージとは大きく異なる世界観だな、と」
装甲騎兵ボトムズ 1983 炎のさだめ Tetsu (→ slides.)
晶華「これまでのD&Dシナリオもそんな感じ?」
NOVA「いやいや、普通は『未開の孤島や、陰謀渦巻く街で、お宝探しをしたり、権力闘争に巻き込まれたり、迷宮探検をするシナリオ』だったわけだが、戦争テーマは久しぶりだと思う。そして、フォーゴトンレルムで大きな戦争をするわけにいかないと判断したのか、戦争の舞台を地獄に設定したという製作理由でもあったのだろう。で、地獄だからやりたい放題なストーリー展開になったのではないか、と推測する」
晶華「『地獄の戦場』という言葉が、『地獄のような苛酷な戦場』という比喩ではなくて、文字どおり『地獄を舞台に戦う戦場』という意味だったとは、さすがはD&Dと言ったところかしら」
NOVA「少なくとも、ソード・ワールドでは『地獄』という異世界は設定されていないもんな。『蛮族の地下世界』とかは舞台になるが、『魔神の故郷と言われる魔界』ですら冒険の舞台としては発表されていないわけで」
晶華「魔界に引きずり込まれたらゲームオーバーだったりするものね」
NOVA「D&Dにおける『次元界の書』みたいな多元宇宙は冒険の舞台ではないわけで、その辺の資料はやはりD&D頼りになるなあ」
晶華「でも、SNEも地獄を舞台にしたTRPGは発表しているんでしょ?」
NOVA「正確には、地獄じゃなくて煉獄だけどな」
晶華「一口にファンタジーと言っても、いろいろな世界観があるのはワクワクするわね」
NOVA「ああ、多元宇宙の各世界を比較研究するのも、楽しいってもんだ」
その他の気になるゲーム
NOVA「で、他に気になるゲーム関連の商品をリストアップしておこう」
NOVA「最近はSNE関連で、いろいろとミステリー推しなんだが、少し追っかけの方が後手になっている気がする。まあ、さすがに全てを追う時間も資金もないわけで、雑誌を読みながら気になったものを買おうかどうか迷いながら、コロナや夏の暑さで億劫になっているのが今現在ってところだ。秋になって仕事と暑さが落ち着いて来たら、何か手を出すかもしれないが、その前に、こいつも気になるんだよなあ」
NOVA「1作めはプレイ済みだが、コロナのせいで昨年末に出た2作めは未プレイ。秋になったらプレイしたいなあ、と思いつつ」
晶華「プレイして面白かったら、また記事を書きたいってことね」
NOVA「ああ、この記事もそのための予告編みたいなものだが、買うだけ買って未プレイなボードゲーム類も多くて、それでも欲しくなるのが悩みの種だったり。もったいないって自分でも分かってるんだけどな」
晶華「ゲーム蘊蓄のための資料だと思えばいいんじゃない?」
NOVA「持ってるけど、プレイしていないゲームの蘊蓄って、気が引けるんだよなあ。やっぱりプレイして楽しかったよ〜って記事を書きたいじゃないか。『未プレイだけど、このシステムは云々』と分析記事を書いて楽しむこともできるけど、プレイ中の楽しさとは別なわけで。とりわけ欲しいのは『自分と同等の熱意を持って、ゲームの面白さを共感できる友人』だよなあ」
晶華「いないの?」
NOVA「『自分と同等の熱量とまではいかないけど、ゲームにそこそこ興味はあって(誘われたら応じるけど金と情報は提供しないレベル^^;)、ガンダムの話は普通に盛り上がれる友人』はいるから、後はまあ、誘うタイミング次第だなあ。やはり、お互いに仕事で忙しかったりすると、なかなか噛み合う時間がないわけで、だったら1人遊びできるゲームの方に走りがちなのが現状だ。ともあれ、今年はコロナのせいもあって、本当にいろいろ人付き合いも気を遣って、ネット以外では億劫になりがちだったわけだ」
晶華「おかげで、ブログでの妄想リプレイが進んだって気もするので、ゲームライフとしては楽しんでいるんじゃないの」
NOVA「まあな。結局、人はできることをして楽しむしかないわけだ。だけど、たまには違う盛り上がり方をしたいって話だよ。秋にはいろいろ予定を組んで楽しみたい。そのためには、残り少ない2020の夏を悔いなく堪能するぞ、と」
(結局、楽しむ宣言で、当記事 完)