Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

コンパーニュ創作設定2(総括1 VSゲンブ編)

メタ視点の話

 

ケイP『さて、コンパーニュの塔のエピソードを中心に、花粉症ガールの物語を振り返ろうって話をしたいんだけど……』

シロ「うん。そのために、ボクとリトルが協力しようってことだな。まずは、ゲンブ、それからアリナ様や、セイリュウ師匠について、来し方や今後の展望をメタ視点で書くつもりだった」

リトル「メタ視点って何?」

ケイP『これは多元宇宙の考え方に通じるんだけど、「この世界、もしくは宇宙の外に別の世界、ないし宇宙がある」というのが基本。昔からの伝承で言うなら、「人間の世界の他に、神々の世界があったり、死者の世界があったり、海の底に竜宮があったり」などなど、物語の中で数々の異世界があって、人々をワクワクさせてきたッピ』

リトル「うん。確かに自分の知らない世界の物語を聞くのはワクワクするですぅ」

ケイP『そうすると、物語の中に登場する人物と、その物語を話したり聞いたりする人物に分かれるッピよ。話し手自身が物語に登場して自分の経験として語る自伝スタイルもあれば、話し手の友人・知人が登場する伝聞調のスタイル、時には聞き手が物語世界に誘われて擬似的に冒険するようなアリスないしゲームブック調のスタイルもあるわけで』

シロ「『主人公は君だ』ってキャッチフレーズは、昔のゲームブックコンピューターゲームではよく見られたな」

ケイP『ドラクエや初期のFFもそのスタイルでピね。これはウルティマの影響もあると思うんだけど、ウルティマでは「モニターの外のプレイヤーが世界を救う勇者(後の聖者アバター)として召喚される」という物語なんだ。それがドラクエでは伝説の勇者ロトの子孫であったり、FFではクリスタルに導かれた光の戦士だったりして、「プレイヤー自身がその世界に召喚された役割(世界にとっての異物)」としての主人公が描かれるッピ』

シロ「役割はあるけど、物語世界では『無色透明な君』という位置づけだな。最近は、主人公の設定が昔よりも濃くなったというか、ゲーム物語が映画化して、プレイヤーと異なる作品世界内のキャラクターとして確立されて、必ずしも「主人公=プレイヤーの君」と感じさせなくなった感じだけど」

ケイP『それでも「プレイヤー自身が分身として構築するアバター」という形で、「自分そのものではないけど、自分が感情移入できる、あるいは可愛く愛でることのできる、自分だけの主人公」を設定したりするゲームも多いッピ』

シロ「とにかく、物語の話し手や聞き手は物語世界の外から世界を見つめ、時には世界の中の人物になったりすることもあるけど、あくまで『物語として、その世界を上から見て考える』わけだな。これがメタ視点という奴だ。とりわけ、インタラクティブ性の大きな作品によく見られる」

リトル「つまり、リウたちの生きているこの世界の外に、ぼくたちを見ている誰かがいて、ぼくたちのことを創作物語の登場人物と考えているのがメタ視点ってこと?」

ケイP『そうだッピ。具体的には、マスターNOVAがメタ視点の持ち主そのものだし、劇中の登場人物が『作者や読者を意識したセリフ』を発言しだしたら、世界の壁が崩れ始めていると考えられるッピよ。作者に対して、「自分はこういう設定のキャラなんだから、こんな発言はあり得んだろう。書き直しを要求する」などと発言したら、メタ視点の末期症状と思ってもいいッピね。まじめに物語世界に没入していた読者からすると、いきなりそのようなギャグに走られたら、ガッカリするケースも考えられる』

リトル「確かに、普通の人は『自分がこの物語の主人公だ』とか『読者の応援に感謝する』とか『自分の設定はこれこれこうだ』とか言ったりしませんよね」

ケイP『例外は、その人物設定がショービジネスやお芝居に関係しているとか、劇中劇の構図になっているとか、のケースが考えられるッピ。リアルでも、マスターNOVAのように創作の作り手である場合は、日頃の思考回路で「自分が主人公」「自分のキャラ設定」なんかを考えて、あたかも物語世界のようにリアル世界を見るような妄想を考えつつ、リアルはリアルと受け止める別視点と共有しながら、IF世界を楽しく満喫しているッピよ』

シロ「逆に、架空世界に埋没しすぎて、リアルに戻って来れなくなった通称・廃人とか、リアルに根差しすぎて架空世界の娯楽をやたらと忌み嫌う『夢を忘れた古い地球人』とか、バランスの欠けたケースも見られるよな」

ケイP『架空世界のファンタジーが現実に侵食してくるのを拒絶する勢力と、リアルに背を向けて自己のファンタジー世界だけに没入する勢力と、リアルの大地に足を下ろしながら架空世界に夢の翼を広げている勢力の三国大戦の構図だッピ』

リトル「とにかく、二人の話にはよく分からないことも多いけど、今回の話にはメタ視点が必要だということはよく分かった気がします」

 

ケイP『そもそも、劇中登場人物が創作設定を語る以上は、メタ視点にならざるを得ないッピ』

 

コンパーニュって何? 

 

ケイP『コンパーニュについて語る際に大切なのは、作中世界の設定と、メタ視点の歴史を分けて考えることだッピよ』

シロ「作中世界の設定をまとめると、以下のようになる」

★コンパーニュの塔 創作設定

 

 NOVAバース(ブログ時空)の擬似九州の地(後にアソフレイムと命名された)の中心にある火山アソのふもとに立つ塔。

 地下には温泉施設が設けられ、名物「地獄温泉」などいくつもの湯が確認されている。この温泉の名前だけで、いろいろ設定が作れそうだが、今は割愛。

 コンパーニュ周辺は、灼熱の荒野という設定で、花粉症ガールが何の防備もないまま侵入すると、燃えてしまいそうになったという逸話がある。確実にリアルの九州より熱いので、コンパーニュに行きたい人は防熱装備の準備を忘れずに。うかつに侵入すると、「大気圏突入するクラウンのザク」のような目に合う可能性大。

 ただし、冬場はそれほどではなく、快盗団マーキュリー・バットの面々がちゃっかりコンパーニュ跡地に侵入していたという黒歴史もあるので、その時期の旅なら快適かも。

 

 塔主は日野木アリナ。

 

 なお、現在のコンパーニュの塔は、ブログの移転に伴い、新たに構築された二代目である。

 初代のコンパーニュの塔は次元の狭間に飲み込まれたようだが、もしかすると時空転移の衝撃で、封印されていた亡者の巣窟になっていたり、闇コンパーニュとしておかしな連中の拠点になっていたり、初代コンパーニュと二代目コンパーニュが双塔合体してグレート・コンパーニュとなって巨悪を討つような展開もあるかもしれないが、今、この場で考えた只の思いつきであって、深い意味はない。

 

 そんなコンパーニュの話に興味があるなら、こちらのブログへどうぞ

 

ケイP『いったい何でピか? グレート・コンパーニュって?』

シロ「昔、アリナ様から、ちょっとした伝説を聞いたことがあってな。『大いなる闇が目覚めしとき、二つの塔が一つになり、月と太陽が闇夜を照らすであろう』という感じなんだけど、今回の記事にあたって思い出したんだよ。するとボクの心には、もしかすると次元の彼方に消えた初代コンパーニュがいつか戻ってくるのでは? という予感がふつふつと湧き上がってきたわけだ」

リトル「だけど、二つの塔って、別にコンパーニュが二つとは限らないのでは? ここだって、確か《夜明けの尖塔》って名前が付いていたはずですし」

シロ「おお。すると、この塔にも合体機構が備わっている?」

ケイP『いや、そんな話はマスターから聞いたことはちっともないけど……あのマスターなら密かにそういう機構を取り付けていても不思議ではないッピね。今度、確かめてみないと』

シロ「とにかく、コンパーニュと言えば、火山と温泉だな。今年のプリキュアは温泉ゆかりだし、2020年は温泉をプッシュするのもいいかもな」

 

ケイP『それと、メタ視点で語るなら、現在、当ブログでコンパーニュと発言するなら、それは別ブログの「花粉症ガール翔花伝&コンパーニュ記」をもっぱら意味するッピ』

シロ「前は『花粉症ガール・翔花伝』というタイトルだったが、昨年後半に『コンパーニュ記』がセットになったな」

ケイP『簡単な経緯は、ここにちらっと書いているけど、「翔花伝」は翔花1号ママの悪霊退治バトル創作として始まった。最初にケイソン退治、続いてオラと翔花ママの出会いがあって、その後に、翔花ママの修行物語としてコンパーニュの塔が登場する流れだッピ』

シロ「わざわざ翔花の物語のために、一つのブログを構築するなんて、新星さまの愛着ぶりが凄いなあ」

ケイP『いや、それは元々、事故みたいなものだッピ』

シロ「事故だって?」

ケイP『元々、マスターNOVAは花粉症ガールというキャラをここまで続ける気はなかったッピ。花粉症に悩まされた2018年3月にPONと生まれた精霊少女。それが粉杉翔花ママだったんだけど、当時のマスターが本当にやりたかったのはD&Dを初めとするTRPG話なんだな。そういう思い出を語りつつ、現状から未来につなげようとしていたタイミングで、マスターの思い出話の相方みたいな役割を翔花ママに期待したんだけど、まずは無知な翔花ママを育成しようという流れになった』

シロ「だけど、D&Dの話はもっぱら、こちらのブログ『GTライフ』で展開する様になった」

ケイP『生まれたばかりの無知で無邪気な精霊少女の翔花ママとの会話調のやりとりにマスターはハマり込んだ。だけど、会話の楽しさにハマり込んでいる間に、「これじゃD&Dが語れない」と思って、静かに思い出話をできる環境として、GTライフを再起動させたッピ』

シロ「一方で、翔花の話はTRPGのみならず特撮ヒーローネタや怪獣ネタ、そして必殺シリーズネタを盛り込んで展開していった」

ケイP『うん。TRPGネタは久々に開放した形で、適度にブレーキを踏みながらおずおずと書き進めていったんだけど、特撮ヒーローその他は長年ずっと書いてきて、自然と筆が進むという流れがあって、どう扱ったらいいか、いろいろ試行錯誤していたのが2018年の初夏ぐらいだッピ』

シロ「最初はD&D話をコツコツ進めていたら、ソード・ワールドの新版が出るとか、ロードス復活とか、ウォーロックマガジンとか、いろいろと盛り上がっていく流れだな」

ケイP『そう。80年代から90年代の昭和から平成に移り変わる時期の思い出を語っている途中で、何だか時代の方もマスターNOVAの思い出に同調するような動きを見せてくれ、思い出が現在進行形に展開していくダイナミズムを感じた、というのがマスターの弁。まあ、平成でやり残したことを総括して、次につなげたかったのはマスターだけじゃなかったってことだッピね』

シロ「一方で、新しく生まれた翔花というキャラクターは、新星さまの心の中の冒険物語のパロディーとして、旅立たされたわけだ」

ケイP『そのタイミングにうまく合わせて、設定を考えてくれたりしたのが、絵師の人サブロー殿だッピ。コンパーニュの塔の設定や、登場人物、そしてラビットタンクの原案は、マスターのブログ記事を読み込んでくれ、いろいろ感じ入ってもらえたらしいサブロー殿が、イラストラフ付きで披露してくれたのを、マスターが喜んで料理した形。2018年のブログ記事、およびマスターのネット活動は、シンカリオンも含めて絵師の人の恩恵が非常に大きいと、マスターはしみじみ語っていたッピ』

シロ「2019年は?」

ケイP『サブロー殿も仕事で忙しくなったとかで、少し距離を置いた形だけど、ツイッターでのニチアサ感想をご一緒したりしながら、付かず離れずの程よい距離感を保っているッピね。そう、「自分を見てくれ」と無理矢理、相手の需要も考えずに押し付けようとするのではなく、「相手の欲しいものと、自分の与えたいもの」をうまく交換し合える関係が理想だッピ。そして用事が済めば、ベッタリ固執せずに、互いに負担にならない程度の控えめな距離感とか、それでも「どこかで見ているという、さりげないアピール」(ツイートの呟き)とかで、関係性は絶やさない。それには同じものを見て、一応のセンスを共有共感するってのも大事な日頃のコミュニケーションだと思うけど』

シロ「コンパーニュの住人としては、アリナ様の契約相手という設定の絵師の人には、非常に感謝していると伝えておきたいな。望むべくは、ボクのキャラ設定が大分大きく変わったので、妖怪ネコマタからもっと凛々しく、もしくは可愛い方向でブラッシュアップしてもらえたら、ますます報恩感謝の気持ちが強くなると表明」

ケイP『それには、絵師の人の魂に響くような、あるいはイマジネーションがひらめキングに至るようなキャラ設定が必要だッピ。人に求めるなら、まずは自分が相手の気持ちをよい方向に高めるインスピレーションを示さないとッピ。

『相手にさんざん迷惑を掛けているのに、「迷惑かけてゴメンなさい。今は病気療養(詳細略)でリハビリのために小説書いてます。自分の小説を読んで頂けないでしょうか」という丁寧な文言なのに、「何が迷惑か結局分かっていない要求をコメント欄でしでかす」ような人は、礼儀云々の問題ではなく、「謝罪と、相手にとって迷惑な要求を同時に突きつけてる事実」を理解して欲しい、とマスターはボヤいていたッピ。最後の蛇足要求がなければ、「言いたいことは受け取った。まあ、お前はお前で頑張れよ(俺に迷惑を掛けなければそれでよし)」となるのに、散々断っている「小説読んで欲しい。感想を書いて欲しい。相手して欲しい」を下手なアピールで繰り返すものだから、「だが断る」と返さざるを得ないわけで……』

 

シロ「おいおい、ケイP。おかしな電波を受信しているぞ」

ケイP『ああ、ネガティブマスターの念波っぽいな。おかしい。悪霊ケイソン憑依の月は来月のはずッピ』

シロ「作家が自分の作品を誰かに読んでもらいたい、という気持ちは、料理人が自分の料理を誰かに食べて欲しい、という気持ちに通じるものがあるので、そこは察する。だけど、お腹がいっぱいだと言っている相手に料理を押し付けるのは間違っているし、お前の味付けは口に合わないと言っている相手に押し付けるのも間違っているし、何よりも『非礼を詫びたと言ったその口で、変わらぬ非礼を繰り返す』のでは、詫びたことにならない(詫びた理由を本人が理解していない)ことを自覚しないとな」

リトル「ええと、料理に例えるなら『不味い料理を食べさせてゴメン、と言っておいて、即座にもっと沢山作ったんだ。食べてくれないか?』と訴えるようなものですか?」

シロ「本人としては、『反省して、腕を磨いて、美味しい料理に作り直したから、相手はきっと食べて喜んでくれるはず』という前提で好意的に語っているつもりなのかもしれないけど、『一度、不味い料理を食わされた人間は、その人間の作る料理に警戒して、よほどの好意がなければ再度の挑戦を繰り返そうとしない』わけだし、日頃の言動から『上手い料理を作れるようになった様子が全く伺えない』ことも理解するように」

 

仕切り直し

 

ケイP『よけいな話に流れたので、ここから仕切り直すッピ。コンパーニュのアイデアについては、サブロー殿がマスターのツボが何かを、ブログを読んだりして理解してくれている、とマスターが感じたのも大きいッピね。とりわけ、ラビットタンクってネタは、当時、いっしょにビルドを見ているとか、亀キャラのゲンブに対応してのウサギというセンスが面白いとか、非常にマスターのツボを刺激した』

シロ「大体、コンパーニュという名前も、D&Dのコンパニオンセット(緑箱)とシャンパーニュという地名(ドラクエ3シャンパーニュの塔からの引用かも)を組み合わせて、いろいろ想像力を掻き立ててくれた……んじゃないかなあ」

ケイP『そこに、スザク、ゲンブ、ビャッコ、セイリュウの四聖獣を絡めたのも、当時マスターとサブロー殿がシンカリオンの感想書き込みで相互に刺激し合えていたから、ツボが同じだと分かりきっていたゆえのアイデアだッピ。一種のパロディーネタだけど、花粉症ガールの物語ではこういうパロディーをどんどん取り込んで行こう、とマスターが考えていたことが、サブロー殿にうまく伝わった形で、うまくキャッチボールができたと考えている』

シロ「ツボを共有するってのは大切だよな。笑いのツボが分かっていない相手のギャグは笑えないし、自分は何にハマっているか、何が自分のツボなのかをアピールすると、同じツボを共有している相手が喜んでくれることもある」

ケイP『まあ、たまにツボを外した設定を試みに書いてみたりもしながら、ツボを広げる努力をしてみるケースもあるな。シロ君とオラは、よく考えるとネコ耳キャラという共通点があるッピが、怪盗ブルーキャットについてはどう思う?』

シロ「どうして今さら終わった番組を?」

ケイP『オラはあの番組でプルンスに感情移入していたから、宇宙アイドルのマオちゃんにも注目していたニャー』

シロ「ニャー?」

ケイP『そう。そろそろッピ口調にも飽きてきたから、今度はネコ耳属性をプッシュして、ニャーとかニャン口調にアップデートしようかと考えてみたニャン。つきましては、シロ君とも、この機会にネコ耳ブラザーズを結成したく……』

シロ「断る」

ケイP『どうしてニャ?』

シロ「今さらのニャン口調が、あまりにもあざと過ぎる。ニャンニャン口調で話すケイPを見て、読者がどう思うか、お前は考えたことがあるのか?」

ケイP『「KPちゃん、可愛い」と翔花ママなら言ってくれるニャン』

シロ「うっ。ニャン口調は可愛いって、翔花なら言ってくれるのか?」

ケイP『まず、間違いないッピ……ニャン』

シロ「とって付けたようなニャンだな。しかし、翔花に可愛いって言ってもらえるなら、このボクもニャンだかその方がいいと思うようになった……ニャン」

リトル「シロ姉さん、いつもの凛々しさがマイナスですぅ」

シロ「うっ、そうだな。もう少しで妄想翔花に呑みこまれて、道を踏み外すところだった。今ここにいない翔花よりも、今ここにいるリトルや読者のことをボクは大事に考えないといけないんだ。だから、ネコ耳ブラザーズの件は却下する」

ケイP『だったら、リトル君にもネコ耳を用意して、トライ・ネコ耳・スクワッド、略してTNSを結成するというのは?』

リトル「それなら、トライ・スキャットの方がいいのでは?」

 

シロ「トライ・スキャットだか何だか知らんが、話がズレているぞ。ツボを外した話をするにしても、帰って来れなくなったら、元も子もない。今回は概観の話をするんだから、ここまでのコンパーニュのエピソード集を年代記順にまとめてみては?」

ケイP『なるほどニャー。だったら、それで行くニャン』

 

翔花修行編(2018年5月12日〜6月2日)

 

ケイP『これは全部で6回分の記事だッピね。サブタイトルを並べるとこうなるニャン』

 

  1. 荒野の果てに
  2. コンパーニュの塔への旅路
  3. 最初の試練ゲンブ
  4. ゲンブVS翔花DKT(ドゴラン・キーパー・チグリス)
  5. ゲンブVS翔花NOVA(前編)
  6. ゲンブVS翔花NOVA(後編)


シロ「1は、動画がいろいろ見えなくなっているのが気にかかるなあ。モスラの歌とか、ラドンの大暴れとか、最後の必殺仕掛人の主題歌とか」

ケイP『おらの一人称が、まだぼくだったり、キャラが確立されていないのが分かるッピニャン』

シロ「お前は、今も不定形じゃないか。ともかく、ドゴランキーパーが初お披露目というのがポイントと言えばポイントか。2は、アリナ様の一人称が『わし』というのが驚いた。今では、『わらわ』が定着しているけど、初期の段階では『わし』だったんだな」

リトル「3では、いきなりメタ発言が飛び出しているですぅ」

シロ「この頃から、ケイPはおかしな電波を受信していたんだな。翔花にまで、ポンコツナビと言われているし」

ケイP『当時のことは反省したッピ。無駄にゲンブとケンカして、翔花ママを危険にさらした罪は万死に値するニャン。こうなったら、おとなしく腹を切って……』

シロ「お前、ドゴラだから腹を切ったぐらいじゃ死なないだろう?」

ケイP『うッ。だったら、おとなしく蜂に刺されて……』

シロ「反省よりも先に、仕事しろって言ってるんだよ。仕事をせずに無駄話ばかりしているから、ポンコツ呼ばわりされるんだろうが」

ケイP『無駄話はマスター譲りだッピよ』

シロ「仕事をしないのもか?」

ケイP『い、いや、マスターは仕事という言葉には、非常にこだわりを見せるッピニャン。とにかく、この回は、翔花ママが宇宙大怪獣アストロモンスの力を体現させて、ドゴラン・キーパー・チグリスにパワーアップしたのが大きなポイントだッピ』

シロ「『ガメラVSドゴラVSアストロモンス 三大宇宙大怪獣 ブログ史上最大の決戦』って感じだな。そして、4に続いたんだが……ブッ、いきなり翔花2号があらすじに登場しているぞ」

 

ケイP『バトル創作の翔花ママと、日常雑談の翔花ママは、当初、同一キャラ扱いだったんだけど、バトル創作の合間に日常雑談記事を書いている間に、日常雑談編の翔花ママがとうとう暴走して、クーデターを起こすという事件が発生したニャン』

リトル「クーデターって何ですか?」

シロ「一般的には、暴力による政変って意味だけど、ここでは『ブログ内の創作キャラが主役や作者を追い出してブログを乗っ取ること』を意味しているみたいだな」

ケイP『厳密には、マスターNOVAは追い出されたのではなく、勝手に家出したッピよ。だけど、そのタイミングで日常雑談キャラとして、アシスタントガールとして、じっくり育てようとした2号ママが強烈な自己主張をすることになって、どうやら同一キャラと見なすのは無理があると判断。結果的に、精神分裂を起こすよりは現実に分裂させた方がいいということで、1号の妹の2号ママが誕生したッピニャン』

シロ「というか、このクーデター記事は、書いた人間が精神分裂しているんじゃないか、というぐらい、ぶっ飛んでいるよなあ」

リトル「まさに妄想回路の暴走回って感じですぅ」

ケイP『で、その結果が対ゲンブ戦のシリアス回なんでピよ。翔花2号が誕生したので、翔花1号には退場してもらおうかとか、いろいろな展開を脳内でひねくり回した結果が、ブログ内の多元宇宙の門を開くようなストーリー設定』

 

PON!

 

小さな閃光と共に消失す。

 

ケイP『このフレーズが初めて登場したのも、VSゲンブ戦においてのこと。これはドゴランアーマーが解除された翔花ママがまるでアソ周辺の熱気にさらされ、焼失散華したようなミスリードを意図して、実は時空転移によって救われるという流れだッピ』

シロ「ネタばらしをしてしまえばどうということもないが、思いがけずハードな展開で驚いた読者も多かったんじゃないかな」

ケイP『本当は、翔花ママの消失で終わるはずだったんだけど、それだとあまりにも後味が悪いので、マスター自身が登場して無理矢理勢いづける流れで続けたようだッピ』

 

シロ「5話めは、新星さまがいかにして翔花を助けていたかが〈事象の分岐点〉からの観測視点と絡めて、描写しているわけだな」

ケイP『この複雑なメタ視点的世界観を、登場人物の台詞だけで表現するのに非常に苦労した、というのがマスター談』

リトル「次元ドルイドのハイラスさんを、翔花さんの物語に介入させることで、2つのブログの物語を上手くつなげた形ですぅ」

ケイP『その後、マスターNOVAはゲンブと会話をかわすだけで、最後の決着そのものは翔花ママに任せる形をとったわけだニャン』

リトル「どうして自分で戦わなかったんですか?」

ケイP『そんなのは簡単だッピ。マスターNOVAの戦闘力じゃ、正面から戦ってゲンブに勝てるはずがないッピよ』

リトル「時空魔術師さまは弱いのですか?」

ケイP『マスターの力は戦うための力ではなくて、語らい創造するための力。人の想いを象る力。ハッピーな想いでキャラや作品を愛でる力。だから、ガメラと戦って勝つとか負けるとか、そういう自分を描きたいわけではないッピ。むしろ、平成ガメラが新たな時代に甦って欲しい、との想いで、この決着編をつづったニャン』

シロ「そこに平成ライダークウガへの愛もコラボさせたんだな」

ケイP『そう。花粉症ガール1号・粉杉翔花のバトル創作としては、このVSゲンブのエピソードこそが目下の最高傑作だ、というのがマスター談。これ以上の話はなかなか書けそうにないので、いろいろ変化球ばかり投げているとも思える』

シロ「……というか、翔花本人が戦った話って、どれだけあるんだ?」

ケイP『屋久島へ行く際にタイムジャッカーの襲撃を退けた時と、スペースGとのチートな決着回ぐらいかな。むしろ、戦闘回数は翔花2号、今の晶華ママの方が多いというのが事実だニャン』

シロ「何で、バトル創作のための1号より、日常雑談のための2号の方がバトル回数が多くなるんだよ?」

ケイP『さあ。これも花粉症ガール七不思議の一つかニャン? まあ、翔花1号ママが絡むと話が大掛かりになり過ぎて、気軽に書けない。日常キャラのはずなのに、なぜかバトルに巻き込まれましたって形の2号の方が、思いつきで書きやすいというのがマスターの本音かも』

シロ「そう考えると、アッキーが何だか気の毒に思えてきたぞ」

 

ケイP『とにかく、コンパーニュを中心に、花粉症ガールの物語を振り返る流れになったけど、こういう形で続けてみるッピ。いわゆるエピソードガイドの方向性だニャン』

シロ「次は何だ?」

ケイP『6月は、「1号と2号のW翔花の対面編」に続いて、ヒノキちゃんと対面する「コンパーニュの塔編」が始まり、一方で翔花2号の絡む「明鏡戦隊メガネンジャー編」が始まり、7月に入ると1号ママの夢世界における「ラーリオス編」を挿入してから、「コンパーニュの塔編」に続いて「SW2.5編」になったり、8月のお盆休みに2号ママが時間を遡った「翔花外伝・温泉編」および「時空天翔編」につながったり、とにかくいろいろだッピ』

シロ「正直言って、訳が分からないよ。どうして、同時にいくつもの話を同時並行的に展開しているんだよ? 読者がついて行けないだろうが?」

ケイP『マスターNOVAの頭の中ではうまくローテーションできてたりするッピね。ただ、時々はこんがらがった話を整理する必要があるッピ。とりあえず、コンパーニュに話を絞るなら、「コンパーニュの塔編」と挿入話の「ラーリオス編」をセットにして語るのがいいかな、と』

シロ「『ラーリオス編』なんて必要かな? 別に飛ばしても問題ないだろう?」

ケイP『だけど、一応、翔花伝のバトル創作には含まれているので、翔花1号ママの単行本を編集するには、必要なエピソードと判断するッピ』

シロ「単行本という寝言はさておくとして、ある意味、仮面ライダーの映画にキカイダーやアクマイザーが登場するようなものか。世界観は異なるけど、作り手が同じということで」

(当記事 完)