White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

オーレンジャーと星矢の話

超力と小宇宙をつなぐ音楽

 

NOVA「さて、作曲家の故・横山菁児さんに絡めて、いろいろ話をしていたわけだが、俺が横山さんのことを初めて意識したのは、95年にオーレンジャーのCDを買ったことがきっかけだ」

交響組曲 超力戦隊オーレンジャー

交響組曲 超力戦隊オーレンジャー

 

 


Chouriki Sentai Ohranger OST BGM 03 Vol 1


スーパー戦隊 Music - ノンストップ・アクション / Non Stop Action!

 

晶華「あれ?  ハーロックさんや、メタルダーさんじゃなかったの?」

NOVA「いや。俺がCDを買うようになったのは、大学時代にバイトでお金を稼げるようになってからになる。そして、平成時代に入った90年代からゴジラやウルトラ、渡辺宙明さん(初期戦隊やらマジンガーZやら)や菊池俊輔さん(ZX以前の昭和ライダーやらゲッターロボやら)、それに平尾昌晃さんの必殺シリーズなどの音源をいろいろと揃えていくんだが、どちらかと言えば、現在放送中の作品よりも幼少期からの懐かしの曲を買うのに夢中になっていた感じだな」

晶華「だけど、オーレンジャーの時は現役戦隊の曲を買いたくなった、と」

NOVA「うむ。俺の戦隊鑑賞歴も話すと、まずはゴレンジャーからスタートして、85年のチェンジマンまでは全話とまでは言わずとも、作品としては大体、把握していた。しかし、86年のフラッシュマンからは高校生活が忙しくなって(平日の帰宅時間が遅くなって)、一時期卒業していたんだな。メタルヒーローもジャスピオンまでは見ていたが、86年のスピルバンは放送当時に見たわけじゃない。ただ、87年のメタルダーは夜からニチアサに放送時間が変更されたから見るようになった」

晶華「フラッシュマン、マスクマン、ライブマンの3作は、NOVAちゃんの高校時代とかぶっているので、視聴できずってことね」

NOVA「ああ。だから、今、YouTubeフラッシュマンを喜んで見ているんだけどな。それはともかく、以降は大学に入った時期にターボレンジャーを見たけど、続くファイブマンはバイトの都合で時々しか見ず、ジェットマンジュウレンジャーも見なかった。戦隊シリーズを放送中に見続けるようになったのは、93年のダイレンジャー以降のことになる。まあ、ジェットマンジュウレンジャーは、レンタルビデオですぐに補完できたが、ファイブマン以前はビデオが全巻揃ってなくて、一部の話や劇場版を見るぐらいだったな」

晶華「つまり、86年から92年ぐらいは、NOVAちゃんのTVライフも穴だらけと言うことになるのね」

NOVA「いや、放送時間次第だ。必殺シリーズは金曜夜だし、今回話題にする星矢も土曜夜、それにメタルヒーローやライダーBLACKなんかも日曜日の放送だったから、問題なく見ることができた。ただ、平日の夕方以降の作品は大抵アウト。まあ、後から補完した作品も多いんだが。それはともかく、ダイレンジャーカクレンジャーのBGMも後からBLACKの川村栄二さんじゃないか、とメタルヒーロービーファイターを経て、ハマり直すようになったんだけど、放送当時は音源を買いたいとまでは思わなくてな。現役戦隊では先に横山菁児さんに手を付けることになった次第だ」

晶華「NOVAちゃんにとって、オーレンジャーが重要な作品だというのは分かった。それから、星矢さんやハーロックさんに戻っていくのね」

NOVA「ああ。映像作品を語るのに、BGMは非常に重要だからな。90年代の俺は、音源を集めるのに一生懸命だったが、その前に小学生時代から主題歌などをカセットテープに録音したりして、自分コレクションを作っていたわけで。さすがに編集したり、映像と組み合わせて何かするほどの技術も機材もなかったから、ただ録音して聞き直して口ずさむだけで満足していたんだが。その後、90年代にCDを買うと、作品解説とか、作曲家の経歴とかが付属の小冊子に語られていて、そこからいろいろ学ぶんだよな。それで、オーレンジャーの横山さんがハーロックメタルダー、星矢の曲も担当していたことも分かり、俺の中でつながってくるわけだよ。あ、この曲のフレーズには聞き覚えがある、とか、この作曲家の曲調とかはこんなイメージか、と感覚的に分かると楽しくなる。まあ、それを言葉で説明するのは難しいんだけどな。やはり耳で感じるしかないだろう」


メタルダー予告音楽


聖闘士星矢 予告の音楽

 

オレと星矢、そして小次郎

 

 

NOVA「さて、星矢の話に移るが、俺が星矢関連で現在、最も気にしているのは、コミックの冥王神話の続巻がいつ出て、車田さんの連載がいつ再開するのかという一点だな。作者のサイトに行って、最近の日記を読んだら、星矢じゃなくて、風魔の小次郎を37年ぶりに執筆と書いてあって、いろいろと複雑に感じたり」

kurumadapro.com

 

晶華「ええと、風魔の小次郎さんって、学ラン着た忍者と超能力戦士が木刀を持って戦う話よね」


烈風の証~Wind and blaze/村井良大

 

NOVA「そう。特撮者としては、オダギリさんじゃない方のディケイド版クウガの前世が小次郎になるんだが、ジオウでは小野寺ユウスケって出ないよな。五代雄介の代わりに出てくれても、今だと拍手なんだが、それはともかく、どうやら作者の現在の関心は、他の人が作ってくれる星矢よりも、小次郎の方にあるらしいので、この記事も急遽、星矢から小次郎に切り替えることになった」


Fuma no Kojiró OST - Kazama Reppuu Main Theme (Instrumental Version)

 

晶華「何よ、その急な話の転換は?」

NOVA「だって、今の旬がフーマなんだからよ」

NOVA「仮面ライダーも2年前の劇場版で風魔が出たし、2022年の仮面ライダーもシノビなんだし、やはり令和の時代は忍者ブームになるんだよ。俺の予言は当たる」

晶華「ゼロワンの予想を外しまくったくせに、何を調子に乗ってるのよ。忍者ブームなんて、恐竜ブームと同じで定期的に来ているんだから、そんなの予言って言わないわ。令和の時代に、忍者がちっとも登場しない方があり得ないぐらいだし」

NOVA「忍者、その姿を見なくなって30年。奴らは時代の彼方に消え去ったのか。いや、人知れず、影となりて生き延びていたのだ……って感じに、30年ぶりに忍者復活というぐらい忘れ去られたりはしないよなあ」

晶華「だけど、車田さんの小次郎は、37年ぶりなのよねえ」

NOVA「ああ。小次郎は俺が初めて買った車田マンガだ。その前のリンかけは、友人の家で全巻読ませてもらった。その後、文庫版で全巻揃えたが。小次郎のジャンプ連載は82年から83年にかけて。だから、37年という数字は連載開始からということになる」

晶華「だけど、その後、OVA版が89年から92年にかけて製作され、実写ドラマ版が2007年に作られた。それがここに来て、作者自らの手で復活ということね」

NOVA「ああ。ちなみに俺の小次郎追っかけ歴では、これも忘れちゃいけないんだよな」

風魔の小次郎柳生暗殺帖 1 (1)

風魔の小次郎柳生暗殺帖 1 (1)

 
風魔の小次郎 柳生暗殺帖 2 (チャンピオンREDコミックス)

風魔の小次郎 柳生暗殺帖 2 (チャンピオンREDコミックス)

 
風魔の小次郎 柳生暗殺帖 3 (チャンピオンREDコミックス)

風魔の小次郎 柳生暗殺帖 3 (チャンピオンREDコミックス)

 

 

NOVA「一応、小次郎の後日譚という形になっていて、原典の風魔反乱後、 幼女だった小桃が成長して、未熟な戦士・虎次郎(こじろう)と共にメインキャラとなっている。本来の小次郎は、伝説の戦士だったけど、かつての戦いの後遺症で隠棲している設定で、新世代の若者たちに振りかかる危難に対して、頼れる助っ人として復活した形。一方で、かつての戦いで命を落とした風魔の戦士たちが敵の秘術で、魔界転生みたいに蘇り、襲撃してくるわけだが、ピンチの小次郎を助けに現れたのが、聖剣戦争時の仲間の伊達総士……という辺りで話は中断。実は、この続編がどうなるかを気にしていた」

晶華「今回の、車田さんの話はそれを踏まえた展開になるのかしら」

NOVA「さあな。完全に仕切り直しになるか、それとも柳生暗殺帖と絡めるかはこれからを見守りたいと思う。それとは別に、これも未読だが小次郎ファンとしては気になるところだ」

 

晶華「なるほど。NOVAちゃんは、星矢さんより小次郎さんの方が好きってことね」

NOVA「いや、そう短絡的に決めつけられても困るんだが。ただ、星矢は小次郎と比べて、作品数が多すぎて、全てを追う気にはなれないのは確か。それでも、ワールドワイドにファンが多いのは星矢の方だし、作曲家の横山さんが世界的に知られているのも、星矢効果が大きいそうだ」

 

再び星矢 

 

NOVA「そして、目下の星矢の旬は、これになるわけで、一応、予告動画を貼り付けておこう」


『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』予告編 - Netflix

 

NOVA「1シーズン全12話が予定されていて、そのうちパート1の6話までで一輝との対決まで描かれるらしい。まあ、いきなり黄金聖闘士編から始めて、消化不良で終わったこれよりじっくり進めていくみたいだな」


劇場版 聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY(予告編)

 

晶華「ところで、前の記事のコメント欄で『瞬の女化という史上最悪の改変、原作レイプを行った新CGアニメ』という批評があったけれど、それに対するNOVAちゃんのスタンスは?」

NOVA「そいつは批評じゃなく、ただの主観的な暴言でしかないし、正直なところ、俺はその発言主の相手をまともにしたくないというのが本音だ。だが、今回の京アニ放火事件のような事件を知ったりすると、『こういう、思い込みが強い、自己の発言を客観視できない人間の心が満たされない』という状況はおっかないと改めて考える。俺としては、そいつに犯罪行為を冒すような契機を与えたくないし、何だかんだ言って十年来の付き合いだからな。上から目線にはなるが、相手することにする」

晶華「NOVAちゃんは、彼も犯罪者になると感じているの?」

NOVA「いや、彼に限らず、誰だって犯罪者になる可能性はあると考えるよ。俺も含めて、少し歯車が狂ったり、トレギアみたいな魔に唆されたり、いろいろな原因でな。何しろ、人間の生命には光も闇もあるからな。光に目を向けて幸せを感じる人間もいれば、闇を見て反面教師と思って自分を律するものもいるし、趣味嗜好で自分を癒す者もいれば、そこにハマりすぎて現実を踏み外して沈み込むような者もいる。まあ、俺としてはブログ書きを自分が楽しめて、自分を見つめ直すこともできて、そういう自分のための駄文が、それでも共感できる誰かの目に留まって、何かのアイデアや楽しさを与えることができると思えば、まあ、いいかな、と考えている。それこそ、コンピューターに天使が宿って、幸せを広げるアイテムで、夢と希望のエネルギーを目指したいよな」

晶華「その逆は、悪魔が宿ったコンピューターで、憎しみをもたらすステージで、闇と破滅のエネルギー、と言ったところかしら」

NOVA「要は、誰の心にもある二面性に目を背けるなってことだな。その上で、光を目指したいって話で、作品批評なんかにも通じるわけだが、より良いものを作り出す原動力とか、楽しさを伝えるとか、欠点を論じるにも建設的な方向性とか、そういう文章なら高く評価する。たとえ、自分の性に合わない作品や事象であったとしても、それをギャグネタに昇華するとか、改善案を模索するとか、思考停止するのでなく高める論述や文章を書ける人間を尊敬するし、自分もそれを目指しているつもり。まあ、何かが嫌いな自分を客観視することで自己分析することもできるしな」

晶華「ああ、『史上最悪』とか『原作レイプ』という言辞に、そういう高みへの志向は一切、感じられないわね」

NOVA「カントの価値論的には、真でも善でも美でもないし、誰も得しない、喜ばない文だと思う。少なくとも、俺はこのコメントを見て、『暴言荒らしだから削除しようか』と一度は思ったし、実際、俺がネフリの新・星矢アニメに期待している人間であれば即削除だろうし、まあ、何というか、バカの言葉だから相手しても仕方ないと考えたりもした」

晶華「うわ、NOVAちゃん、酷いよ」

NOVA「いや、お前が俺に向けた『海の底にズブズブ沈め』発言ほどは酷くないぞ。それって、遠回しに『死ね』と言っているようなものじゃないか。俺は、人に死ね、なんて言いたくはないし、他人の不幸を祈るような下劣な人間にもなりたくはない。逆に、見てもいない他人の作品に安易に最悪というレッテルを貼り付けるような、考えなしのバカに対しては、過ちを諌めて更生して欲しいとは思うがな」

晶華「結局、コメント主をバカ呼ばわりするところは変えないのね」

NOVA「バカの定義にもよるな。この場合、頭の良し悪しの問題じゃなくて、物事を建設的に考えられるか、それとも破滅志向型で、暴言連発で、自分も他人も喜ばせない言動をしがちなのか、という点だ。その意味で、トレギアみたいなダークサイドな悪役は、俺に言わせればバカということになる」

晶華「トレギアさんは賢そうだと思うけど」

NOVA「いや、その知識や知恵を、他人を陥れる方向にしか使ってない単独愉快犯でしかないところが、俺に言わせればバカで小者なんだよ。まだ、ベリアルさんの方が、帝国を築いたり、ダークネス・ファイブという部下を持っていたり、伏井出ケイという信奉者を持っていたりして、巨悪って雰囲気を漂わせていた。一方、トレギアは人の心の内側に忍び寄る邪心の化身って感じで、また違った悪を描こうとしているのだろうけど、こういう陰湿な敵は好きになれないよな」

晶華「じゃあ、どうしたらNOVAちゃんは、トレギアさんを好きになれるのよ?」

NOVA「そりゃあ、改心して味方になるか、逆に破滅させた相手を自分の仲間に悪堕ちさせて、闇のトレギア軍団を作るか、だな。見ていて、俺をスカッとさせる。そういう奴なら、俺は好きになるぞ」

晶華「闇のトレギア軍団を作ったら、NOVAちゃんはスカッとするわけ?」

NOVA「そりゃ、一人でこそこそ暗躍しているのは、あくまで将来に向けた布石であって、やがて策謀が実って、光の国に対抗できる大トレギア帝国まで作ってくれたなら、おお、そこまで先を見据えての言動であったか、と見直すこと間違いない」

晶華「すると、コメント主さんも闇の軍団を作れば、NOVAちゃんをスカッとさせて、好きにさせることができるかもしれないわけね」

NOVA「いや、もっと単純なことだよ。改心して、二度と頭の悪い暴言を吐かないように気をつけろってことだ。俺は作品に対して、見もしていないのに、史上最悪とか言い放つ人間を、同じ星矢ファンとは認めていない。原作レイプ云々の悪口は、あまりに時期尚早すぎるし、少なくとも新たな作品を見てファンになるかもしれない人間に対して、失礼かつ敵意を振りまき過ぎる。そういう言動は、匿名板では許されても、個人の掲示板やブログだと荒れる元だから、削除対象にされ兼ねないことを学べよ、と言いたい」

晶華「じゃあ、どうして暴言を削除しなかったの?  私なら、この世のルールを乱した奴らは、宇宙の果てまで運び去ってくれるように、U40の戦士に頼むわよ。ちょうど、力の賢者さんも来てくれたわけだし」

 

NOVA「削除はいつでもできるんだよ。ただ、その前にネタにできるところはしたいって気持ちもあってな。バカな言葉の中にも、問題提起のきっかけになるなら、昇華はできるかもしれない。そこからコメント主が何かを学ぶことはなくても(今さら彼にそういう学習は期待していない)、俺が何かを考えるきっかけにはなるだろうし、そうして説教交じりに書いた雑文が、誰かの勉強になるかもしれない」

晶華「じゃあ、ずいぶん寄り道しちゃったけど、今度の星矢のアニメについては、NOVAちゃんはどう思っているの?」

NOVA「少なくとも『俺の星矢じゃない』とは考えているな」

晶華「それは否定しているってこと?」

NOVA「というか、自分を感じ入らせた昔のアニメの星矢、および車田さんの原作が俺の星矢であり、それ以外は新しい時代の派生作でしかなく、そこに感情移入ができる対象としての興味を強く感じていない、ということになる」

晶華「つまり、無関心ってこと?」

NOVA「興味はあるさ。そして、新時代の星矢として、また新しいファンを獲得して、星矢という作品を後世まで繋げて欲しい。そのための応援と、星矢愛ぐらいは示せるさってこと。ただ、自分が若い日に星矢から感じた感動を新しい作品から得られることは期待していない。若者の求めるものや時代背景も変わっているだろうし、原作は原作、そこに新機軸を付け足すことも、ゴジラシリーズやウルトラシリーズ、ライダーシリーズに、アメコミヒーローなどの歴史を踏まえてみれば、当然の理だと思うわけだよ。少なくとも、俺自身は新しいものにいちいち噛みつくような老害にはなりたくないし、楽しめるなら楽しむ、楽しめないなら黙って去って別の楽しみを見つける、世の中には楽しいものもいっぱいあるし、楽しいものを目一杯、追いかけていれば、それで幸せだろうに、わざわざ攻撃的な言動で他人の楽しみを否定し奪うことに価値を見出さないってことだな」

晶華「だったら、NOVAちゃんは作品をネガティブな方向に批評したりはしないの?」

NOVA「俺だって、好き嫌いはあるさ。好きな作品は褒めるし、嫌いな作品も良いところを見つけて、客観分析するぐらいは見定めないと語れない。戦隊だって、ライダーだって、長く追いかけていれば、性に合うもの合わないものは出るし、嫌いだからって感情に振り回されて、ろくに分析もせずに悪口ばかり言うのは、バカでもできる。しかも、そういう人間に限って、自分で作品を見て思考したわけじゃなく、ネット上の他人の意見に流されて、そこから感情を増幅させて、それが正論だと思い込んでいる。他所で悪口を言っているから、自分も悪口を言っていいと考えるのは、流されている証拠だな」

 

晶華「それで、瞬って人が男から女に改変されたことに対して、NOVAちゃんはどう評価するのかしら?」

NOVA「正直、俺は時代だな、と感じた。何せ、原作は80年代後半から90年代初めの作品だ。男女の役割の関係性など、この30年間で大きく変わった価値観もある。そこを踏まえた改変であれば、時代背景との分析を含めて興味深い事象ではある。そもそも、最初のアニメからして、原作コミックと大きな違いがあるからな」

晶華「例えば?」

NOVA「主人公の星矢のイメージカラーが主人公らしい赤にされ、熱血ぶりが強調されたこと。少なくとも原作の初期星矢は、斜に構えたところがあって、カラーリングのイメージもブルーなんだよな。もちろん、よりクールな氷河の登場で、星矢のキャラ性も熱血寄りになっていくんだが。そして、最大の改変は、青銅聖闘士全員が城戸光政の隠し子で兄弟であるという、ギリシャ神話のゼウス風味な壮大な設定がアニメ版ではなくなり、何だか普通になったこと。それに比べれば、鋼鉄聖闘士やら、アーレス教皇とか、水瓶座カミュと水晶聖闘士と氷河のややこしい師弟関係の言い訳など小さいと思う。何せ、一輝兄さんは瞬だけの兄さんではなく、星矢たち皆の兄さんだからな、原作では」

晶華「なるほど。原作マンガとアニメの違いをそうして比較対照するのが、マニアの領域だと思えるわ」

NOVA「そう。マニアであれば、そういう分析できるネタがあれば、喜んで考察したりするものなんだよ。そして、瞬の性別改変が問題なら、そのきっかけはどこにあるか、と言うなら、やはり鷲座のユナを語らねばなるまい」

聖闘士星矢オメガ 鷲座 (アクィラ) ユナ

聖闘士星矢オメガ 鷲座 (アクィラ) ユナ

 

晶華「ええと、2012年から14年までTV放送された星矢Ωのキャラね」

NOVA「そう。この作品も、俺の星矢じゃない。東映さんが作ったパラレルワールド的な未来星矢ということになる。少なくとも、紫龍の息子の名前が車田さんの冥王神話と違っていて、原作星矢とアニメ星矢は別物ということが示されている。というか、車田さん自身が、アニメや他のマンガ家さんの外伝作品の設定とは別に、自分の世界の構築を行っていて、他の人の設定改変にも割と大らかに任せている節が見られる。つまり、2010年代以降の星矢はスパイダーマンのようにマルチバース展開になっていて、多彩な星矢バースに突入したと考えるべきだろう」 

晶華「じゃあ、数多い星矢バースの中には、もしかすると女性化した星矢さんがいるとか、黒人になった星矢さんがいるとか、犬とか子豚になった星矢さんがいるとか?」

NOVA「いや、いくら何でも動物が聖闘士になったりはしないと思うが。あ、でも、獅子を飼っている獅子座とか、馬と一体化した射手座とか……って、この辺、原作者が一番自由に、おかしな設定を作って遊んでいる気がするな。小宇宙とか関係なしに、話術と幻術で黄金聖闘士催眠療法で治療しまくっている医士さんとか」

晶華「あ、でも、女性化と言えば、こういう作品もあるのね」

聖闘士星矢 セインティア翔 Blu-ray BOX VOL.1

聖闘士星矢 セインティア翔 Blu-ray BOX VOL.1

 


アニメ「聖闘士星矢 セインティア翔」PV

 

NOVA「まあ、セインティアは外伝みたいなものだし、既存のキャラを改編したものではないから、受け入れられるのかもしれないが、こういう時代の流れだと、瞬が一人ぐらい女になったからって、いちいち騒ぎ立てる方がみっともないとも感じられるぞ。『史上最悪』と大上段にのたまう割には、時代の流れがちっとも分かってない感じだな」

晶華「女性化は時代の趨勢ってこと?」

NOVA「そりゃそうだ。ウルトラマングリージョだって、仮面ライダーバルキリーだって、アイアンマンがアイアンハートになったり、ヒーローの女性化はトレンドなんだよ。大体、戦隊だってパワーレンジャーになれば、男のイエローレンジャーが女になったりするのは当たり前だろう。問題はそこじゃない」

晶華「どこよ?」

NOVA「瞬が女性化することで、いろいろとキャラの人間関係や、演出をアレンジしないといけないことだろう。まさか、瞬を女性化させて、他を原作寄りにするってことではないだろうな?  きちんと、それに応じたアレンジをしてくれるんだろうな?  さもないと、瞬よりも一輝兄さんが可哀想なことになる」

晶華「え?  犠牲者は瞬ちゃんじゃないってこと?」

NOVA「いや、だから瞬は元々フェミニンな美形少年だから、今さら女性になってもキャラが大きく変わることはないんだよ。問題は、瞬と関わりの深い一輝兄さん。戦いを嫌う優しい弟に対して、喝を入れる硬派な漢の兄さんが、妹に対して、それをしてみろよ。さすがに『惰弱な』とか『女々しい』というセリフを妹相手に使うわけにはいかないだろう。それに、一輝兄さんが改心した後でも、妹のピンチに駆けつけるシスコンキャラになってしまう。そこんところの演出を、うまく綺麗にまとめればナイスアレンジ、逆に一輝兄さんがナンパなキャラに思われてしまえば、悪改変であると認定しよう。なお、原作者の精神を踏襲するなら、女性化するのは瞬ではなく、一輝兄さんであるべきだったという意見もあってだな」

晶華「え?  一輝兄さんって硬派な漢なんでしょ?」

NOVA「ああ。そして車田御大の描く女性は、勝気で男まさりな硬派姉ちゃんが多い。リンかけの高嶺菊姉ちゃんや、柳生蘭子、魔鈴さん、シャイナさんなんかが代表だな。そして、菊姉ちゃんは気弱な弟の竜児を厳しく叱咤し鍛えるし、蘭子も小次郎をムチでしばき倒して、逆さ吊りにした挙句、やがて餞別に剛刀・風林火山を託すまでに信頼を高める。つまり、車田姉ヒロインは未熟な主人公を鍛え、その果てに大いなる力を授けるコーチ的な役どころを果たすわけだ。そして、少年たちは女性には手を挙げない優しさを示す。つまり、一輝姉さんになれば、気弱な瞬を鍛える役にもなれるし、瞬が姉さんと戦えないと逡巡する展開も納得できる。車田さんのポリシーを守るなら、瞬よりも一輝の方が女性キャラにすべきという意見はあった」

晶華「ええと、それはNOVAちゃんの意見じゃないの?」

NOVA「いや、匿名掲示板で読んだ誰かの意見だよ。ちなみに、紫龍が女性化したら聖衣脱衣が大変なことになるし、女性化して一番被害が少ないのは氷河じゃないか、という意見も納得できた。やっぱり、こういう議論は短絡的に断定するのではなく、ああでもない、こうでもない、と根拠込みでそれぞれ納得できる意見を交わし合う大らかさが欲しいよな」

晶華「で、NOVAちゃんとしては、どの意見に賛成するの?」

NOVA「どれでも、思考実験としては面白いと思うよ。で、今は、瞬の女性化に対して、とりあえず声優は誰だ?  と気にして、結果的に佐藤聡美さんになって、おお、スパロボXのアマリさんだと思ったり」


スパロボX ゼルガード(アマリ・後半仕様)創造の零式:天地真命(てんちしんめい)

 

晶華「結局、NOVAちゃんは現状追認ってことなのね」

NOVA「っていうか、見たり追いかけたり書いたりするなら楽しみたいし、見てみて、つまらなければ、スルーすればいい。だけど、俺が楽しめないものでも、他の人がそれを楽しめるのなら、それをいちいちムキになって否定したりはしない。逆に自分が楽しめないものの楽しみ方を、俺に教えてくれる人間は尊敬できるし、楽しめない人間よりは、いろいろなものを楽しめる人間でありたいからな」

晶華「それでも楽しめない時は?」

NOVA「自分には無縁と思って切り捨てる。趣味だろうと人間だろうと、楽しくリスペクトできるものだから付き合える。そうでないものには費やす時間さえ惜しいと思う。もちろん、仕事みたいな義務なら責任を持って果たすが、趣味との付き合いは義務じゃないからな。つまらないと思えば執着はしない。まあ、楽しめるか、つまらないかは、結局のところ自分の目で見極めないと分からないし、逆に接して見極めたものなら、余程のことがないと評価は覆らない。そして、ネガティブな評価をポジティブに切り替えるのは非常に難しいってことだな」

晶華「つまり、NOVAちゃんがコメント主へのネガティブ評価をポジティブに切り替えることは、今後一生ありえないぐらい難しいってことね」

NOVA「いや、そこまでは言わないけどな。俺の好きな言葉の一つに、『君子、豹変す』というのがあって、立派な人物は過ちを速やかに改め、善に切り替えることができるってことだ。理由もなく、情緒的にコロコロ切り替わる主体性のなさは大問題だが、まあ、自分が間違っていたと分かった時に頭を下げたり、反省して改善の努力のできる人間ではありたいと思う。まあ、それでも俺の好きなものを傷つける輩は敵だ、と考えがちな偏狭な正義感はなかなか改まらないんだけどな」

晶華「そこのところは、なかなか根に持つものね、NOVAちゃんって」

NOVA「幸い、新しい星矢については、好きか嫌いか評価はまだ固まっていないというか、最初は期待していなかった作品やデザインや設定が、実際に作品に接するうちに、愛着が出て、受け入れられるようになっていく経験は長年、健全なオタクを続けていると日常茶飯事だからな」

晶華「健全なオタクって?」

NOVA「自分の好きなものにこだわりを持ち、他人の好きに対しては敬意を示し、軽はずみに攻撃的な評価を下さない。これが健全ってことだろう。まあ、世の中には、そうでない狭量なオタクも多いし、他を批判、攻撃することがオタクのステータスと勘違いしている輩も目立つがな。総じて、良きオタクというのは、自分の趣味に関して自分の楽しみ方を心得ていて、時にはそれを他人に提示することのできる人間だと考える。批評にしても、それを論じたことで、結果的に楽しみを提示していればいいんだが、感情的な憤りが前面に立って不寛容な視野狭窄になれば、ダメダメになってしまう。その辺のバランス感覚には気を付けたいところだ」

 

晶華「とにかく、今回の記事は、NOVAちゃんの星矢愛がどうなのか、とか、評論家ないし創作趣味を愛する者としての主義主張はたっぷり聞けたと思う」

NOVA「コメント主が、俺の愛にうっかり火を付けたからな……って、今のタイミングでこの表現は自粛すべきか。例えば、俺は本当に京アニさんの作品には直接、接していないんだけど、さっき佐藤聡美さんの経歴を調べた際に、けいおんとか氷菓とかFree!とか、京アニの作品名が上がって来るんだよな。

「俺は世代的にも、好みのジャンル的にも、京アニさんにはあまりお世話になっていない人間だが、間接的にいろいろとつながっていることが分かるので、自分の好きな人や、今後好きになるかもしれない人や作品が心ない行動によって傷つけられたことに関しては、哀悼の意を禁じ得ないし、そこには感情移入できてしまうんだ。そして、こういう事件に関しては、部外者が騒げば騒ぐほど、被害者の方を傷つけてしまいがちなことも理解している。

「コメント主としても、今回、『京アニ放火事件の件と、星矢云々の話を、同じコメントで並べた』ことに関しては、前者で感情が悪い方向に吹き荒れそうになったところを、俺か誰かに吐き出したいという事情も察するところだが、まあ、何というか、俺はそこまでワイドショーやニュースで事件を追っていたわけではないし、状況もよく分からないまま、意見を述べるほどの見識もないし、違う方向にアンテナを張っている人間だから、コメント主の荒れた感情に寄り添うことはできん。というか、それをすると、俺自身の心まで引きずられるからな。荒れた心ってのは、伝染するものだから、適切な防衛処置を整えた上でないと、うかつに向き合えん」

晶華「今回の事件をマスコミが不用意に伝えることで、模倣犯が出たり、被害者やファンの心情をいたずらに傷つけたり、ネットでの騒ぎが関係者に迷惑をかけたりしないことを、私たちは願っています」

NOVA「その上で、今回は割とコメント対応的な文章になってしまい、俺が本当に書きたかった星矢の話は最低限になってしまったことも触れておく。まあ、当初の想定から外れて、今の星矢と小次郎について書けたので、無意味ではないと考えるが、消化不良であることは否めない」

晶華「これだけ書いておきながら?」

NOVA「俺の昔の星矢愛は、まだまだ掘り下げられるってことさ。時間と気力があれば、続きが書けるんだがな。今はとにかく、静かに終わろう」


Saint Seiya Ending 2 ~Blue Dream~ HD

 

(当記事 完)