White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

建造! クリスタルタワー

水晶湖からの帰還

晶華「たっだいまー」

ケイP『おお、晶華ママ。落ち込んでいたのが、ずいぶんと元気になったようだな』

晶華「うん、ハイラスおじさまを探し出す件は、NOVAちゃんが真剣に考えてくれているし、湖で昔のNOVAちゃんに出会って希望をもらったし、今のNOVAちゃんはやっぱり伝説の魔法使いだと分かったし、未来のNOVAちゃんは妄魔時王になるみたいだし、だったら何でもできる、何にだってなれる、輝く未来を抱きしめたくなるじゃない」

NOVA「あのな。過去や今はともかく、未来で妄魔時王になるなんてのは、確定されていないからな」

晶華「だったら、NOVAちゃんは何がしたいのよ。〈事象の分岐点〉で多元宇宙の動向を観察し、世界の安定と調和を図ることを目指しているのよね。だったら、今みたいに影でこそこそ動いているだけでなく、もっとWhite NOVAここにあり、って全面的にアピールした方がいいんじゃない?  多元宇宙の平和を乱す奴は、時空警察の権限において実力を行使するって堂々と振る舞った方が、NOVAちゃんの好きなヒーローっぽいし」

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時空警察ヴェッカーシグナ OP主題歌(字幕入り)

NOVA「そんなことをすれば、連日連夜、敵と戦わないといけないじゃないか。大体、俺が求めるのは平和で落ち着いた日常生活なんだ。俺はのんびり家でTVを見たり、ゲームをしたりしながら、感想考察を文章に書いたり、同好の士と談話したりしつつ、最低限度の仕事をこなし、庶民的な生活を維持して、楽しい冒険をいろいろ空想・妄想する、それだけで満足なんだ」

晶華「だったら、どうして〈事象の分岐点〉の管理人なんて始めたのよ」

NOVA「う、それについては複雑な事情があって、話せば長くなる。まあ、一言で言えば、若気の至りって奴だし、一度引き受けた責任は途中で投げ出したくないし、それなりに充実して、デメリットを凌駕するメリットもあったというか、とにかく世界の影でこっそり平和のために活動しながら、普段は日常生活を送る『秘密のヒーロー生活』ってものにも憧れていたわけで。つまり、国際警察よりも、人に隠れて悪を斬る方が性に合っているんだよ、俺は」

晶華「なるほど。つまり、上からの権力で人を管理する王や領主の道ではなく、庶民の立場で人々の生活に触れながら、許せぬ悪を人知れず消す方を選んだ、と。時代劇で言うなら、水戸黄門のように印籠を振りかざしたり、遠山の金さんみたいに奉行として裁くのではなく、仕事人や影の軍団が好み、と」

NOVA「まあ、そういうことだな。だから、王を名乗って表に身をさらすのはなし。望ましい立場は、王と懇意になって、世界の危機を伝え、共に解決に身を焦がす旅の風来坊とか隠者・賢者の類だな。普段は自分の世界で好きなことを研究する日常隠遁生活で悠々自適に暮らしながら、いざ世界のピンチの際には精力的に動き回り、降り掛かる火の粉はしっかり打ち払うとか」

晶華「それって、ガンダルフさんみたいな感じね。だったら、せめて魔法使いらしく、この地に塔でも築かない?  ヒノキさんのコンパーニュの塔や、パンドラタワーのように、White NOVAの時空管理塔〈白き新星タワー〉って感じで。今みたいに、地味な〈事象の分岐点〉の小ぢんまりとした研究室から発展させて、ランドマークにも使えそうなのを」

NOVA「ああ、それはいいかもな。ネーミングはともかく、せっかくの新世界だ。クリスタルレイクの近辺に塔を築いて、周辺の森と湖を領有すれば、お前のフルーツと飲料水も確保できるし、領民はいなくても豊かなカントリーライフは満喫できそうだ。検討する価値はありそうだな」

ケイP『話が済んだところで申し訳ねえが、マスター、そろそろ暗くなってきたし、小屋に入らねえか。マスターに頼まれた、まき割りの仕事はきちんと済ませたからよ。はあ、どこの世界に、樹木の伐採とまき割りに精を出すドゴラがいるんだよって最初は思ったりもしたが、やってみると結構楽しいんだわ、これが』

NOVA「ああ、ご苦労だったな。山小屋で一晩明かすには、まきも必要だが、俺は肉体労働向きじゃないし、樹木の精霊である晶華にそんな酷な仕事をさせるわけにもいかんだろう。お前しか適任がいなかったんだ。もちろん、必要以上の伐採はしてないだろうな」

ケイP『でえじょうぶだ。伐採し過ぎても、ドラゴンボールで生き返れる』

晶華「ドラゴンボールなんて、ここにはないわよ。KPちゃんはドゴランボール。似ているけど、別物なんだから」

NOVA「だけど、ケイPを仮に7体ぐらい量産すれば、全部集めて願いを叶えるように設定することもできないだろうか。7体集めれば、中から神ドゴラが出て来たりして」

ケイP『神ドゴラだと?  7体のドゴラが究極融合合体したグッドクルドゴラVSXみたいなものか。おら、ワクワクしてきたぞ』


グッドクルカイザー 合体シーン

 

NOVA「念のため、グッドクルカイザーVSXは、操縦者は7人だけど11機合体な。グッドストライカーを根幹に、パトレン3機とルパレン3機。それにエックスエンペラーを構成する列車メカが4台だから、合わせて11機だ。7体合体を例に出すなら、やはりここは究極大獣神にするのがいいだろう」


恐竜戦隊 ジュウレンジャー 伝説の守護獣全合体!その名は 究極大獣神!!大獣神、ドラゴンシーザー、キングブラキオンが合体!!MMPR LEGACY ULTRA MEGAZORD 2014


All Megazord Transformations Part 1 YouTube

 

晶華「KPちゃんが、7体になるんだったら、粉杉翔花も7人必要ね。レインボー翔花とか」


アニメ レインボーマン op/ed

 

NOVA「7人いなくても、十分レインボーになりそうだけどな。今でも、太陽と月と木属性は普通に備えているし、火属性はヒノキちゃんが担当だ。すると、後は、水と金と土か。水ショーカとか、金ショーカとか、土ショーカとか、そのうち登場するのかな」

晶華「水だったら消火とか、金だったら商価とか、土だったら庄佳とか、そんな感じ?」

NOVA「そんなにショーカが増えたら訳が分からなくなる。それじゃなくても、翔花と晶華に加えて、別人格のアナザーなんてものが登場したんだからな。フォームチェンジだって、そろそろ整理しないと、読者だけでなく、書いている人間も把握できなくなる。まあ、最近の戦隊ロボやライダーみたいにパーツ換装がないのは救いなんだけどな」

晶華「確かに、上半身がお姉ちゃんで、下半身が私って組み合わせても、おかしいよね」

NOVA「今は、お前の方が成長したんだから、左右合体もできそうにないしな。さあ、ムダ話もこれぐらいにして、さっさと山小屋に入って、夕食でも食べようぜ」

 

調味料とメガネ

 

NOVA「さて、食器は山小屋に常備されていたので、汲んできた水を桶に入れて、洗えば何とかなるが、ここで一つ問題がある」

晶華「ウサギの肉と、セイヨウカリンに、アプリコット。これだけでも一晩ぐらいは何とかならない?」

NOVA「贅沢を言えば、ライスとスープが欲しいところだが、まあ、一晩ぐらいは構わないだろう。問題は、焼き肉に味を付ける調味料がないことだ。誰か、ここにマヨネーズを携帯している仮面ライダービーストのような人材はいないのだろうか。あるいは、『先祖伝来の秘伝のタレです』と懐から取り出して、みんなを喜ばせるような豪傑とか」

ケイP『ドゴラエキスというのはどうだ?』

NOVA「却下。そんな怪しい、体が溶けてしまいそうなものはノーサンキューだ」

晶華「花粉症ガールの樹液とか、花の蜜ってのは?」

NOVA「スギは裸子植物で風媒花だから、蜜は出さない。スギの樹液ってどうなんだろうなあ。松の樹液は松ヤニといって、バイオリンなどの弦楽器に塗ったり、和弓を作る際の接着剤に活用したり、火薬に混ぜたり、いろいろ用途が研究されてきたそうだが。スギの樹液はよく分からんが、そもそも娘の体内で生成されたエキスを調味料に使うのは、俺的な美学に反するので却下」

晶華「そう?  私は『NOVAちゃんの血液ソース掛けラビットステーキ』だったら喜んでむしゃぶり付くけど」

NOVA「お前、コウモリ遺伝子がどうこうで理由付けされているから、多少は緩和されているが、リアルでそんなことを言っていたらフェティッシュ趣味の入った変態女子だからな。人前での言動には気をつけろ」

晶華「フェティッシュって、英語で呪物って意味なのよね。つまり、元々は呪術、魔術用語なわけで、フェティシズムは魔術研究に関わる呪物崇拝なの。だから、精霊少女である私が、魂の結びつきが強い契約主のNOVAちゃんを崇めるフェティシズムも魔術的には当然の理になるわけよ。時空魔術師のNOVAちゃんだったら、当然、知っているはずの知識だろうけど」

NOVA「ああ。だがな、心理学者のフロイトがそれを性的倒錯や偏愛を説明する用語として、定着させたんだよ。まあ、現在の世俗的な○○フェチという言い方は、心理学用語からも飛躍して、広く拡散してしまっているがな。個人の好みやこだわりを説明するときに、何らかのパーツや物品に関係する場合、脚フェチや、メガネフェチ、髪の毛フェチやら、獣耳フェチなど、少しでも性的なニュアンスを帯びさせて萌え対象にすることで、冗談的な自己紹介や正当化を図る用語になっている。あまり、悪口として使われることはなく、自分を卑下しつつも同時にマニア的な誇らしさを内包したり、同好の士の関心を引きつけたり、自分を理解してもらえるタームとして用いられている。まあ、作家としては、キャラの個性付けにも有効だな」

晶華「つまり、私が内海さんを好きなのも、NOVAちゃんがメガネキャラなので、そこから派生して、粉杉翔花(晶華)はメガネフェチだから……でキャラ付けできるってことね」

NOVA「そうなるな。で、お前がメガネ好きという個性を示したから、調子に乗った俺がメガネンジャーなんて戦隊を結成してしまったり、まあ、これがそのうち症状が悪化すれば、メガネ教とかメガネ病に発展しかねない。お前もメガネにしてやる、なんて言い出すと末期症状だ」

晶華「私はそこまでじゃないよ。だって、みんながみんなメガネキャラになったら、個性ってものがなくなるじゃない。筋肉バカがメガネをかけてもキャラが違うし、メガネにはやはり、クールで、発明好きで、作戦立てたりする知性派で、クレバーな参謀的性格が似合うと思うの。そうじゃないメガネキャラは萌え対象にならない。だから、のび太くんはメガネキャラでもダメだし、サザエさんの中島くんにはカツオ君を知的にフォローするセリフを期待しちゃう」

NOVA「一応、磯野家は波平さんもマスオさんもメガネキャラなんだがな」

晶華「本当だ。すると真のメガネフェチは、波平さんにも萌えを感じないといけないのね。メガネ道の奥の深さを感じたわ。のび太君と、波平さんと、あと……」

NOVA「必殺シリーズに登場する笑福亭鶴瓶の演じるキャラも、時代劇では珍しいメガネキャラな。仕事人V激闘編の参とか、まっしぐらの綾麻呂とか。まあ、メガネにはコミカルキャラを演出する道具の意味合いもあって、日常でメガネをかけたキャラが、シリアスシーンでメガネを外すことで本気になった姿を示すケースもある。メガネを付けて変身じゃなくて、メガネを外して変身って奴だな」

晶華「ああ、確かにスーパーマンクラーク・ケントもそうね。なるほど、普段は身に付けていないものを装着する変身もあれば、普段の装備品を外すことでリミッターを解除する的な変身もある、と。それにしても、最初の血液ソースの話からフェティシズムに展開して、メガネから変身時の装着品の脱着の話に展開するなんて、さすがはNOVAちゃんと言ったところかしら。夕食前に調味料をどうするかって話は覚えている?」

NOVA「もちろん、覚えているさ。こうして話している間も、二つばかり対策は考えた」

晶華「へえ、一つは?」

NOVA「焼肉の上に、セイヨウカリンの汁をかける。直接かじるのは酸っぱくても、レモンやゆずなんかと同じで、焼肉の味付けには役立つんじゃないか?」

晶華「あ、それは美味しそう。で、もう一つは?」

NOVA「前回の話で手に入れた〈光の杖〉改め〈白き栄光の杖〉の力を試してみる」

 

杖の力

 

晶華「ええ?  それって伝説のアーティファクトなんでしょう?  そんな凄いものを『チチンプイプイ。この焼肉を美味しく味付けしてください』なんてことに使っちゃうの?」

NOVA「さすがに、そんな応用の効かない使い方はしない。ゲームで魔法使いキャラをプレイしていて、『やった。レベルアップしたぞ。どんな新しい魔法を覚えるかな』とワクワクしていたら、『焼肉を美味しく味付けする魔法』だった時には、どう反応していいんだ?」

晶華「ニッコリ笑えばいいんじゃないかな。『よっしゃラッキー。これで国で一番の焼肉屋になれる』って」

NOVA「何てこった。こいつは伝説の焼肉になるぜってか。俺は焼肉のために、新世界を築いたのかよ、トホホって気になるぜ。いや、まあ、そういう日常に根ざした魔法を作れるゲームもあるんだが。ビヨンド・ローズ・トゥ・ロードとか。焼肉食べて能力値ボーナスってゲームもあるし、『美味しい焼肉を差し上げたので、外交交渉で有利な判定ボーナスが付く』というストーリー展開も考えられる。たかが焼肉、されど焼肉って奴だな。しかし、俺はせっかくの伝説の杖だ。もっと有効な活用の仕方を考える」

晶華「それは、どういう使い方なの?」

NOVA「フッ、いいか。焼肉を美味しくするにはタレが必要。つまり、こうだ。『白き栄光の杖よ。White NOVAあるいはジョーニアス・トレントの名において命じる。時空を超えて、我が関西の自宅の台所から、エバラ印の焼肉のタレをもたらすがいい。出でよ、焼肉のタレ』」

 

PON!

小さな閃光と共に出現す。

 

NOVA「な、凄いだろ」

晶華「凄いというか、呆れたというか、バカらしいというか、焼肉のタレを召喚しただけじゃない。これのどこが有効活用なのよ」

NOVA「フッ、分かっちゃいないな。タレはあくまで一例だ。タレを召喚できるなら、俺は自宅にある物品をいつでも手元に呼び寄せられることになる。例えば、こんな物を。呪文はかくかくしかじか」

 

PON!

小さな閃光と共に出現す。

ソード・ワールドRPG 完全版

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晶華「って、何で旧版ソード・ワールドなのよ。どうせだったら、最新の2.5版を……って、そうじゃなくて、何でTRPGのルールブックを?」

NOVA「いや、これにはいくつか理由があってだな、(ルールブックをパラパラめくって)うむ、この感触は確かに俺の使ってきた本だ。他所の中古本屋から盗んだ物じゃなく、俺のルールブック。ええと、あの呪文は……あった、83ページ。 古代語魔法5レベルのアポートの呪文。『術者の所有物を瞬間移動させる呪文』だ。ゲ、持続時間は18ラウンド、3分しかないの?   だったら、これでゲームを取り寄せても遊べないじゃないか。使えそうで使えねえ。呼び寄せたアイテムを永続的に留めることはできないの?  できねえか。だったら、次」

 

PON!

小さな閃光と共に出現す。

NOVA「最新版のルールブック2は未入手だからな。前版を取り寄せたわけだが、これにもアポートの呪文はあったはず。よし、103ページ。真語魔法7レベル。うむ、OK。これは取り寄せたものが3分で送還されることはないが、前もって召喚物に印を付けないといけないのか。要するに、自分の名前を書いた物だけを呼び寄せる、と。だったら、旧版の呪文で呼び寄せて、送還される前に名前を記入して手元に残す。用事が済めば、名前を消して送還するような呪文に設定し直せば、双方の長所を活用できるわけだ。うむ、これなら実用性抜群だな」

晶華「何、どういうこと?  NOVAちゃんが何をやっているのか分からないよ」

NOVA「説明するから、ちょっと待て。タレの瓶に名前を書くから。はい、一時貸し出しの印をつけた、と。とりあえず、腹が減ったので、飯を食いながら説明するとしよう」

 

食事をしながらの解説タイム

 

NOVA「要するに、この杖に何ができるかは、俺にも未知数なんだ。(肉をムシャムシャ食べながら)昔の小説で書いたときは、『何やら邪神を封じ込める超絶魔力を持った杖で、父ジョーニアスの思念も宿したインテリジェント・スタッフで、使い手の意思に応えて何でもできる』という曖昧な設定しか考えていなかったんでな。大勢の敵軍勢に囲まれた時も、杖の力で仲間ごと瞬間移動して安全なところに脱出するという場面があった。ただ、そこからの話は書かずに未完のまま。(ゴクゴク果汁水を飲む)つまり、明かりを灯す、ピンチの時に瞬間移動、それ以外は何だか凄そうってだけしか考えてなかった。主人公のジョエルが、自分の意思で杖の能力をコントロールできるまでに成長する話を構想していたわけで、父親のジョーニアスなら立派に使いこなせていたんだろうが、結局のところ、杖でどこまでできるかは作者の俺にも分からない、というのが現状、と」

晶華「潜在能力未知数で、作者のご都合主義で使えるチートアイテムということは分かったわ。それで何でゲームのルールブックを取り寄せるのに使ったの?  焼肉のタレはとにかく(果汁をチューチュー)」

NOVA「杖の能力を、ゲームの魔法と照らし合わせることによって、イメージを構築するなり、能力を制約するなりして、俺が使いやすいように調整しようと思ってな。例えば、『何でもできる杖』って曖昧なものだと、『俺が悪堕ちして、世界を破滅させるような願望を持ったときに、杖があっさり願いを叶えるような仕様』だったら困るだろう?  俺は別に聖人でもなく、完璧な自制力を持っているわけでもないのだから、こういうチートアイテムには安全装置をしっかり考慮しておきたいわけだよ。例えば、タレを自宅の台所指定で取り寄せたこともその一つだ。その気になれば、この杖の力だと、好きな物品をどこからでも自由自在に取り寄せることができるわけだ。金銀財宝とか、ルパンコレクションとか、欲しい物は何でも引っ張って来れる」

晶華「だったら、ルパンレンジャーと協力すれば、最強の快盗にだってなれるじゃない。今からアルセーヌ・NOVA・ルパンを名乗れば?  あるいは謎の快盗ルパンホワイトとか」

NOVA「何で俺が快盗に協力しないといけないんだよ。手を貸すとしたら、当然、国際警察に決まってるだろう。俺は権力を振りかざすつもりはないが、犯罪行為を推奨するわけでもない。ごく普通のチーキュの一般市民だから、法の下の秩序をしっかり守った上で、個人の責任ある自由意思を尊重する立場だぜ。D&D的にはローフル寄りのニュートラルグッドが常態だ。まあ、時々暴走してカオス志向になることもあるが、決して世間を騒がす勢力に与するつもりはない」

晶華「つまり、せっかくのチートアイテムを手に入れても、『フフフ、この力さえあれば、世界を我が手にすることも容易い』とほくそ笑む人ではない、と」

NOVA「世界を手に入れてもつまらない、と考えるからな。器が小さいというか、自分の内面世界を大事にしたいというか。世界の全てを、と言うよりは、自分の世界を深める方に興味があるし、そして他の世界を染め上げるよりは、その多様性を楽しみながら、自分の興味に絡めていく。 外に目を向けるのは支配欲とか所有欲よりも、好奇心のため。だから、今は杖を使ってどうこうよりも、杖自体の能力研究に興味がある。とりあえず、自宅にある物品をいつでも取り寄せて、固定保持できることは分かった。よその物を取り寄せることはできるかもしれんが、無軌道にそれをすると泥棒になるのでしない」

晶華「だったら、それを使って、ライスやスープを取り出したら?」

NOVA「飯はもういいよ。肉だけでお腹いっぱいになった。元々、少食だしな。それより、今はルールブックに照らし合わせながら、杖の研究だ。今夜は徹夜になるかもな」

晶華「徹夜は体に悪いから眠らせた方がいいかも。(小声でボソリと)ラリホーマ

NOVA「ん?  (杖が一瞬輝いて、晶華の呪文を跳ね返す)」

晶華「そ、そんな……ZZZ」

NOVA「何だ?  晶華、いきなり眠りやがって。まあ、今日はいろいろあって疲れたろうからな。仕方ない、ベッドまで運んでやるか。杖の力で、テレキネシスの魔法でも使って、と。ああ、便利なアイテムを手に入れたな」

 

新世界の夜明け

 

NOVA「ふう、気がつけば朝か。小腹が空いたので、家にあるカップ麺でも取り寄せて、お湯を沸かして、飯でも食うか。さっさとエネルギーを回復して、家に帰って、風呂にも入りたいなあ。休んだ仕事もいろいろ片付けないといけないし。おーい、晶華、起きろ」

晶華「ん〜、何だか長い夢を見たような気がする。ここはどこ?  私は誰?  フフフ、マーキュリー・バット団のバットクイーンとは私のこと。違う、私はそんなんじゃない。NOVAちゃんの娘、粉杉翔花2号、改めて太陽サンサンの晶華。アナザーちゃんは引っ込んでなさい。NOVAちゃんの近くにいる限り、私は負けないんだから。妄魔時王?  そんなの、NOVAちゃんがなりたくないって言ってるんだから、強要しないでよ。タイムジャッカーの思い通りにになんてさせないんだから」

NOVA「お前、それは寝言か?  それとも、心の中で必死に戦っているのか、どっちなんだ?  アナザーがしつこく絡んでくるようなら、俺が封じてやるぞ。杖の力さえあれば簡単だ」

Aショーカ「おお、我が魔王。ついに、その伝説の杖を手に入れたのですね。フフフ、これで我が目的に一歩近づきました。あなたは妄魔時王への道を確実に歩んでおられる」

NOVA「お前、適当言ってるだろう。この間、会った時は妄魔時王のことは何にも言ってなかったじゃねえか。その前の時は、俺を殺そうとしていたし。全然、行動に一貫性がないんだよ。その場その場で気まぐれに振る舞いやがってよ。翔花1号以上に行き当たりばったりだな」

Aショーカ「フフフ、それも我が教祖さまの大いなる計画に則ってのこと。全てはシナリオ通りなのでございますよ」

NOVA「嘘つけ。お前が出ると、話がややこしくなるから寝てろ。MP全部吸い取ってやる」

Aショーカ「キシャーーーー、ZZZ」

晶華「あ、NOVAちゃん、おはよう」

NOVA「……お前、アナザーに乗っ取られていたぞ。俺が封じてやったがな。もう少し意識をしっかり保たないと、こっちも安心して寝られねえ。いつ、寝首を掻かれるかと思うとな」

晶華「ゴメンね、NOVAちゃん。私も抵抗したつもりなんだけど、いつの間にか(涙目)」

NOVA「それと、もう一つ。お前、昨夜、俺をこっそり眠らせようとしただろう?」

晶華「え、どうしてそれを?」

NOVA「昨夜、杖の性能をいろいろ試してみて、魔法反射機能が付いていることも分かったんだよ。杖自体、あるいは装備者に向けられた魔法は、装備者の許可がない限り、自動的に反射する。つまり、マホカンタやリフレク状態ってわけだ。一方、回復魔法や自分に有利な魔法は、許可すれば反射しないので扱いやすい。正直、魔法戦では相当にチートな機能だと思うぜ。どういうつもりで俺を眠らせようとしたのか知らんが、今後、つまらないイタズラは慎んだ方が身のためだ」

晶華「イタズラなんかじゃないよ。NOVAちゃんを休ませようと……」

NOVA「そいつは余計なお世話だ。するべき仕事がある時に、いきなり眠らされる方が、俺には迷惑だぜ。お前なりに気を使ったのかもしれないが、相手の意思に反して無理やり眠らせるってのは、敵対行動と見なされても仕方ない。ただでさえデリケートな状況なんだから、誤解を招くような行動は避けた方がいい。良かれと思った行動も、独り善がりだと失敗することもあるから、相手の意思を尊重したり、確認したりすることを忘れるな。俺が不眠症で困っている時なら、ラリホーマを使ってくれていい。その時は俺の方で頼むから、分かったな」

晶華「うん。だけど、NOVAちゃんも無理しないでね。徹夜は体に悪いよ」

NOVA「心配してくれてサンキューな。だけど大丈夫だ。今は3時間睡眠で何とかなる時期だからな。片付けたい仕事があるときに、何もせずに惰眠を貪っている状況の方が、よほど精神によろしくない。とりあえず、飯を食ったら行動開始だ。すぐに〈事象の分岐点〉に戻るぞ」

 

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ケイP『ヒャー、行きは時間が掛かったけど、帰りは一瞬だなんて、正に魔法様様だな。瞬間移動の術は、おらも習得したいぜ』

NOVA「術ではないが、山小屋とクリスタルレイクには転移陣を設定した方がいいな。今後、森でのフルーツ採集の拠点や飲料水確保のためにしょっちゅう寄りそうだし、いちいち歩き回る手間が省ける」

晶華「それで、これからどうするの?」

NOVA「〈事象の分岐点〉のエネルギーコアに、杖を設置してエネルギー補給ができないか試してみる。邪神を封じるほどの魔力だから、うまく接続できれば十分なはずだ。そして、エネルギー制御がうまくできるなら、以前の状態に復旧できる。外の世界との通信も可能だし、転移機能も働いて、いろいろと活動しやすくなる。そうなれば、俺も日常生活に復帰できるし、ハイラスを探すこともできる。後はメガネンジャーやコンパーニュの面々と連絡をとったりしながら、タイムジャッカー対策を図るなど、いっぱい仕事をしないとな」

晶華「うん。私もいっぱい手伝うから」

ケイP『おらもだぜ』

NOVA「ああ、頼りにしている。俺一人でできることにも限界があるからな。信頼できる仲間がいることは、本当に心強い」

 

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NOVA「エネルギー充填完了。というか予想以上だぜ。さすがに杖の内蔵エネルギーがこれ程とは思わなかった。適度に消費しないと暴発してしまいそうだ。ええい、こうなったらままよ。エネルギーを物質転換して、この〈事象の分岐点〉を一気に拡張させる。イメージはFF3のラストダンジョン、クリスタルタワー。またの名をシルキスの塔。大阪にもクリスタルタワーと呼称されるオフィスビルがあるから、正式名称はまた改めて考えるが、とりあえず、俺はこの地に拠点となるべき光の塔を築き上げる。まずはエネルギーを逃がすための外観と、内部の主要施設だけ。細かい内部の様相は、またじっくり練り上げる。とにかく俺は上位魔法使いらしく、自分のタワーをビルドしたぜ。これが、この新世界の夜明けになることを願って」(今話完)


ファイナルファンタジーIII クリスタルタワー アレンジ


FF3 OP Movie