父娘の新たな日常
NOVA「クリスタルタワーを建造し、その後、〈夜明けの尖塔〉、英名サンライズ・スティープルと改名したわけだが」
晶華「その後、私たちはアステロイド型の世界間渡航装置に乗って、転移前の座標まで行ったのよね」
NOVA「ああ、留守をケイPに任せてな。すると、その位置座標にはメガネンジャーの母船アストロ・メガネウラが待機していて、しかも行方不明になっていた次元ドルイドのハイラスを救出してくれていたわけだ」
晶華「その辺の詳しい経緯は、ハイラスおじさまがきちんとレポートにまとめていたので、参考にするといいわ。GTライフの9月15日と9月22日分だから、読んであげると、ハイラスおじさまが大地の祝福を祈願してくれるそうよ」
NOVA「読むのを億劫がる人のために、概要を説明すると、前者はハイラスが転移後、いかにメガネンジャーと出会ったかが描かれ、後者はその後の俺たちとの再会が描かれている。一応、GTライフ時空の方には、アステロイド監視所を設置して、以前のようにTRPGメインの話をする予定。まあ、晶華と魔法少女談議の続きもしたいけどな。何せ、前回は次元嵐によって中断したわけだし」
晶華「NOVAちゃんは、その後、リアルのお仕事で、休んだ分の授業の補習に追われて、せっかくの三連休もほとんど休めなかったそうじゃない。おつかれさま」
NOVA「まあ、仕事が普通にできる喜びを噛みしめていたよ。だけど、これで完全に後処理を済ませたかな、と思ったら、次に台風24号接近だと? ふざけるな。週末に雨に見舞われると、予定していたショッピングタイムが延期しないといけないじゃないか。こんなんじゃ、俺、ずっとこの塔に引きこもって、リアルから逃避したくなっちゃうよ。休みの日ぐらい、アクティブに歩き回りたいってのに。秋らしく涼しくなって、運動不足も解消できる時期に来たってのによ。俺が引きこもるのは、夏の暑さと台風の責任にしてやるぜ」
晶華「まあまあ。リアルで散策できない分は、この新世界で動き回ればいいじゃない。きれいな森や湖もあるんだし。それより、今日はとうとう27日になったの。私、今まで我慢してきたので、いっぱい飢えちゃってるのよ。だから、お願い、ね」
NOVA「そうやって、赤い目をギラギラ輝かせて、獲物を見るように舌舐めずりするのはやめろよ。マジで怖いから。ドリンクはちゃんと用意しているが、その前にOP前書きを終えるぞ。GTライフでハイラスと打ち合わせした後、俺たちはメガネンジャーの面々と、しばらく延期していた打ち上げパーティーを行った」
晶華「それは、旧空想タイム時空の9月24日の記事ね」
NOVA「ああ、新世界創造および次元嵐の際のごたごたで複数ブログを飛び回るクロスオーバー祭りを展開し、読者の人たちにもややこしい思いをさせたが、これでメガネンジャーの話も一度終了。チームは、それぞれの世界に戻っていったウルトラ組と、ドクターや弥生ちゃん、ロイミュードたちの残留組に分かれた。残留組は、ニチアサOBの連中で、タイムジャッカー対策にも協力してくれる」
晶華「暗黒女子の弥生ちゃんと、悪魔と女神の両面を持つメディックちゃんとは、いいお友達になったので、残ってくれて嬉しいの」
NOVA「いや、そういう形容の仕方はどうかと思うけどな。お前のその闇属性がますます加速した傾向を見ると、いろいろ心配になってくる。ここは、しっかりサラちゃんを見習ってだな」
晶華「ネコ耳モモカや、くノ一あやめに続き、また目移りしちゃって。NOVAちゃんの嗜好に合わせるのは、こっちも大変なんだから。同じガンダムのサラなら、私はこっちを選ぶ」
NOVA「……それじゃ、俺がまるでパプテマス・シロッコみたいじゃないか」
二つのドリンク🥤🥤
NOVA「とにかく、約束は約束だ。この日のために、二つのドリンクを用意した。一つは、ハイラスが用意した俺自身の血。もう一つは、ドクター・ウルシェードが俺の血を元に生成した人工血液。どっちから飲む?」
晶華「本命は、もちろんハイラスおじさまの天然自然ブラッドジュースだけど、人工ブラッドってのも試してみたいわね。じゃあ、人工ブラッドから」
NOVA「じゃあ、こっちだ。どうぞ」
晶華「(ストローでチュー)うん、これ結構美味しい。イケてる。人工でこんなに美味しいとは思わなかった。ドクターに感謝だね」
NOVA「そ、そうか。だったら、もう一つの方はどうだ?」
晶華「(ストローでチュー)う〜ん、何だか微妙。薄味というか、生気がないというか、NOVAちゃん、何だか弱ってない? 仕事疲れで、元気がなくなっているんじゃないかなあ? こんな血だったら、NOVAちゃんの健康状態が心配になっちゃう。不味くて、あんまり飲みたくないよ〜(涙目)」
NOVA「……妙に心配されてしまったな。すまん、晶華。俺、嘘をついていたんだ。最初に飲んだのがハイラスの用意した方で、今、飲んだのがドクターの人工ドリンク。つまり、俺の生き血の方がやっぱりお前の好みに合って、人工物じゃ舌に合わないってことだな。科学的な見地での内含栄養素は再現できたはず、とドクターは言っていたけど」
晶華「それを聞いて安心したわ。NOVAちゃんの血はやっぱり美味しくて、人工物だからダメってことね。私の舌は正常に機能している。本物と偽物の飲み分けもできないんじゃ、ブラッドソムリエの道は程遠いし」
NOVA「いや、そんな道を目指す必要はないだろうが。何だよ、ブラッドソムリエって。今、検索すると、こんな物が見つかったよ。これは、代替飲料にはならないかな」
晶華「ブラッドオレンジかあ。血とフルーツのベストマッチなら試してみたいな。とにかく、血はやっぱり天然物じゃないとダメで、人工血液じゃまだ代替飲料にはならないってことで」
NOVA「ドクターにレポートをまとめて、さらなる研究を続けないといけないから、もう少し詳しく聞きたいんだが。単に味付けの問題なのかな? 例えば、フルーツと混ぜるとか、焼肉のたれと混ぜるとか、人工甘味料とかで、何とかならないか?」
晶華「う〜ん、どう説明していいのか分かりにくいんだけど、本物の火を使った爆発と、CGで描かれた爆発とで、NOVAちゃんはどっちが好み?」
NOVA「そりゃ、本物の火だよなあ。画面で見ていても、熱量とか衝撃波が伝わってくる感じだし。最近はCG合成の技術も高くなっているので、だいぶ見分けにくくはなったんだが、それでも、まだ違いは分かると思う」
晶華「私に言わせれば、生の血には生命活動を司る霊的成分も含まれているんだと思う。人工血液には、NOVAちゃんの魂がこもっていない。だから、物理的な栄養素が同じでも、命が伝わって来ないというか、魂が充足できないというか、心がたぎらないというか、とにかく燃えも萌えも感じないの。カロリーメイトだけじゃ、お腹も心も満たされないような気分」
NOVA「何となく、言いたいことは分かったような気がする。では、次の実験だ。人工血液に、少しだけ俺の血を混ぜてみたら、どんな感じだ? ブラッディ系のカクテルみたいに試してみて欲しい」
晶華「ええ? そういう実験はまた今度にしようよ。今日はせっかく私が生まれて半年記念というハーフイヤー・バースデイなんだし、生の血をたっぷり味わって飲みたいよ〜」
NOVA「仕方ないな。じゃあ、人工血液を先に飲んでから、口直しに生の血を飲むといい。人工血液は薬だと思ってな」
晶華「うう、飲みたくないのを無理やり飲まされるのは、あまり嬉しくないんですけど。せめて、人工血液の方には、NOVAちゃんの唾液でも混ぜてくれると嬉しいな」
NOVA「……お前、ますます変態じみて来たなあ。そんなので本当にいいのか? そういう趣味が高じると、そのうち汚れ系エロヒロイン街道を突き進むことになるぞ。父親としては、娘の将来が心配でならん」
晶華「今さら何よ。私は清純派ヒロインを気取るつもりはないし、汚れ系結構、エロ結構、アダルトで妖艶な方向を目指しているんだから」
NOVA「うちのブログがそういうのを目指していないんだって。エロ方面も、ちょっとした刺激ならともかく、やり過ぎはいかん。父親の唾液入りドリンクを喜んでゴクゴク飲むヒロインなんて、俺は書きたくない」
晶華「だったら、汗と涙で妥協してあげる」
NOVA「物理的な意味でなく、比喩的な意味なら、その人工血液は俺とドクターの汗と努力の結晶なんだけどな。涙は、まあ、飲まずにポイ捨てされたら流れるだろうけど」
晶華「分かったわよ。諦めて、我慢して飲めばいいんでしょう。青汁を飲むように、この赤汁を飲んであげるわよ」
NOVA「いや、そこで赤墨の写真を張り付けられると、俺が無理やりそんなものを飲ませて、娘を虐待しているように見えるんだが。飲みたくなかったら、無理に飲まなくてもいいんだぞ」
晶華「うう、やっぱり無理。仕方ないので、ちょっとだけ生の血を混ぜて、味付けしてから、人工血液を一気飲みします」
************************************
晶華「ふう、何とか両方、飲むことができた。せっかく、私、アダルトな吸血コウモリ少女になったのに、ここまでエロ要素の少ない吸血シーンになるなんて、思いもよらなかったわ。こういう記事って、誰の需要があるというの? 世間がヴァンパイアガールに求めるイメージって、もっと違う感じでしょ? 例えば、こんな感じとか」
NOVA「お前は、ヴァンパイアガールの前に花粉症ガールなんだからな。自分の本分を忘れるんじゃない。さもないと……」
アナザーショーカ「フフフ、私に乗っ取られると言いたいのかしら」
NOVA「ああ、血を飲んでエネルギー充填したら出てくると思ったぞ。お前にはいろいろ聞きたいことがあったんだ」
アナザーショーカの過失
Aショーカ「私に聞きたいこと? それはタイムジャッカーに関係することかしら」
NOVA「ああ、単語を並べてみると、妄魔時王が筆頭で、次に詐欺師めいた預言者ノヴァストラダマス、それに、お前が仕えるという謎の教祖さま。他には、快盗団マーキュリー・バットと、三人の下僕たち。とりあえず、気になるのはこんなところか。いろいろ教えてくれると助かる」
Aショーカ「どうして、私があなたを助けないといけないのかしら? この間は、次元嵐という非常時で生き延びるために仕方なく手を貸したけど、元々、あなたと私は敵どうし。あなたが私の下僕になるか、それとも夫になるか、そうでもしない限り、私があなたに協力する謂れはないはず」
NOVA「教祖というのは、幻魔空界のフメインって奴か? 最近、スペース・スクワッド界隈で問題になっているという」
Aショーカ「人の話を無視して、ちゃっかり誘導尋問を続けてるんじゃないわよ。一つの質問に対して、ブラッドドリンク一本。これなら答えてあげるわ」
NOVA「だったら、さっき二本、飲んだろ。二つまでOKってことだな」
Aショーカ「不味いの一本分は、交渉に使えない。もう一本は、この間、助けた分でチャラね」
NOVA「思ったよりも、しっかりしているんだな。さすがはマーキュリー・バットを率いる女ボスだけはある」
Aショーカ「当然よ。マーキュリー・バットは私がいないとダメなんだから。生まれついての下僕に、オカマに、筋肉バカの3人じゃ、ちっとも当てにならないし」
NOVA「なるほど。下僕1号に、オカマに、マッチョがメンバーか。タイムボカンシリーズの三悪とは似ているようで、少し違うかな」
Aショーカ「しまった。全く、あなたは油断もスキもない男ね。伝説の言霊魔術師の呼称はダテじゃないってことかしら」
NOVA「いや、別に俺が何か仕掛けたわけじゃないんだが。勝手に喋ったのはそっちだぜ」
Aショーカ「喋るように仕向けたのは、そっちでしょう? とにかく、情報を与えたんだから、ブラッドドリンク一本ちょうだいよ。そういう約束でしょ?」
NOVA「いや、約束は質問一つにドリンク一本だ。お前が勝手に喋ったことは、約束の対象外だと思うぞ」
Aショーカ「そんな。まるで詐欺みたいな手口。まさに伝説の詐欺師ノヴァストラダマスの名に恥じないわね」
NOVA「俺は、そんな名前を名乗った覚えはねえ。とにかく、次のドリンクは来月まで、お預けだ。お前はもう眠っていいぞ。これ以上、喋っても素直に答えてくれるとは思わないからな。もう少し、娘らしく可愛げがあるかと思ったが、どうも高飛車に接してくる女王気質の女は性に合わん」
Aショーカ「バットクイーンが女王気質じゃなくて、どうするのよ。仕方ない。血をくれないというのなら、欲しいものは無理にでも奪い取るのが私の流儀。White NOVAの弱点、それは催眠呪文。くらいなさい、ドラキーマが得意な必殺催眠呪文ラリホーマ!」
カーン!
アナザーショーカの呪文は〈光の杖〉の障壁にはね返された。
Aショーカ「何? 計ったな、キシャアーーーッ! ジオウ公国に栄光あれーー、ZZZ」
NOVA「フフフ、アナザーショーカ。聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい……って聞こえてねえか。大体、ジオウ公国って何だよ、一体。ジーク・ジオウって叫ぶのかよ。ガンダムの見過ぎだ。まあ、50年後もガンダムが語り伝えられているかは知らんが」
晶華「う、うーん。あ、NOVAちゃん、おはよう」
NOVA「……お前、またもやアナザーに乗っ取られていたぞ。勝手に自滅したがな。大体、あいつのキャラクターと登場パターンが分かってきた。お前が血を飲むと、封印が弱まるか、あいつが活性化して出て来るみたいだな。そして性格は高飛車だが、本質的にドジっ娘で危なっかしい。やっぱり、ショーカの名は伊達じゃないってことだな」
晶華「それじゃ、私がまるでドジっ娘みたいじゃない。行き当たりばったりのお姉ちゃんならともかく、私はクールで慎重で石橋を叩いて渡る女よ」
NOVA「いや、ドジっ娘のトラブルメーカーじゃなければ、温泉地で過去に飛ばされたり、未来に飛ばされたり、挙げ句の果てに改造されたりなんてされねえぜ。粉杉ショーカはドジっ娘で危なっかしいというのは、太陽が東から昇り、地球が太陽の周りを公転してるのと同じくらい、自明の理って奴だ。これだけは世界が一つ滅んで、新世界が誕生しても覆ることはない」
晶華「そんな、ひどい(涙目)」
NOVA「だからこそ可愛げがあって、面倒見てやろうって気にさせられるんじゃないか。自分のドジを自覚するからこそ、慢心せずに改善の努力をして成長できる。ドジを自覚すれば、本当に取り返しのつかない大失敗はドッジ、すなわち回避できる。俺はそう考えて生きてきたぜ。俺だってドジだからな。人のドジ見て、我がドジ直せって奴だ」
晶華「それって、私のドジはNOVAちゃんのせいってこと? NOVAちゃんのドジが私に遺伝したとか?」
NOVA「ドジ属性ってのは遺伝しないと思うんだが。たぶん」
晶華「だけど、もしも遺伝するとしたら、NOVAちゃんがドジの総元締めということになっちゃったりしない? 世の中のドジの起源はNOVAちゃんだったり……」
NOVA「しねえよ。どこまで話を広げるつもりだ」
晶華「ドジの王、その名もドジオウとなって、ドジパワーで世界を支配するとか」
NOVA「DoZiパワーってアルファベット表記すると面白いかもしれんが。DZ遺伝子とか、DZ細胞とかを植え付けられると、みんなドジになって、何をやってもドジな失敗をしてしまうとか、正にカオスな世界だな。混乱間違いない」
晶華「さすがはNOVAちゃん。今からでも遅くはないから、DZ細胞を研究して、世界中に蔓延させれば、世界征服も夢じゃないわよ」
NOVA「何のメリットがあって、世界中をドジだらけにしないといけないんだよ」
晶華「だって、世界中がドジになったら、最強のドジであるNOVAちゃんがドジの神として崇められるじゃない」
NOVA「崇められねえよ。世界で一番ドジだったら、世界一のバカと同じで、見下されるか憐れみの目で見られるのがオチだ。大体、俺がいつ最強のドジになった。ドジ王座決定戦なんて聞いたこともない」
晶華「つまり、他に例を見ない斬新な発想ってことね。ドジキングとか、ドジチャンピオンとか、俺よりドジな奴に会いに行く、なんてキャッチフレーズで新企画を立てるとか」
NOVA「スーパードジっ子大戦とか? のび太君とか、サザエさんとか、セーラームーンとか、ドジキャラいっぱい集めて、最強の怪獣ゴッドジラと戦うとか。そう言えば、アイアンキングの独立幻野党もドジラって名前の鋼鉄の同志、すなわち怪獣ロボットを操っていたな。ヤッタードジラってのもあったし。妖怪ウォッチにもドジラって妖怪がいるみたいだし、ドゴラ+ゴジラでドジラってのもありかな」
ケイP『呼んだか?』
NOVA「おお、今、ドジの話をしていたんだ」
ケイP『何で、そんな話になってるんだか、相変わらず意味不明だが、おらには分からねえマスターの深謀遠慮って奴があるんだろうな。ドジの力で世界征服とか』
NOVA「そういうのは、俺じゃなくて晶華の発想だ。俺だったら、せいぜいドジ童子とか、ドジ道人とか、ドジョウが出て来てこんにちはとか、ダジャレにつなげるくらいだぜ」
晶華「親父ギャグ丸出しね。ところで、KPちゃんは今まで何をしていたの?」
ケイP『ああ。留守番の間に、マスターに頼まれてな。翔花ママや、晶華ママに関する資料を集めていたんだ。誕生半年記念になるので、そろそろ花粉症ガールの設定資料をまとめた方がいいんじゃないか、とマスターが言ってな。自分は忙しいから、おらに手伝えと言って、かっぱえびせん3袋分でこき使われていたわけだ』
晶華「ふうん、私たちの設定資料ね。どんな感じになることやら、楽しみにしているわ」
NOVA「何を他人事みたいに。お前も手伝うんだよ。コメントツッコミ係としてな。アシスタントガールとしての本来の仕事に戻ってもらう」
晶華「ええ? 面倒くさい〜と言ったらバチが当たるわね。非日常バトルな生活よりも、日常の仕事に戻れるんだったら、そこそこ歓迎しないと」
NOVA「そこそこかよ。まあ、いいがな。ここでは当面、『花粉症ガールの設定資料』記事に専念したいと思う。が、その前に、誕生日記念の定例イベントもやっておこう。このNEOブログでは初めてになるがな。これも平和な日常行事ってことで」
9月27日生まれの有名人
ケイP『では、おらから。スタンド使いポルナレフの要素も取り込んだ身としては、ジョセフ・ジョースター、1920年9月27日生まれを挙げざるを得ない。ちょうど10月から第5部のアニメも放送開始することだし』
TVアニメ ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風 キャラクターPV 一挙
NOVA「ああ、いよいよ来週からか。前までは毎日放送で見ていたけど、BS11で見られるなら、そっちで見た方がいいか。放送時間が早い方が、翌朝のシンカリオンに差し支えなさそうだし。それにしても、ジョセフを出して来るとはな。アニメ版で声を担当していた石塚運昇さんが先月のお盆休みの時期に亡くなったそうで、今さらながらお悔やみも申し上げたい」
NOVA「石塚さんと言えば、渋いお声でいろいろなキャラを演じているが、特撮者としてはフラッシュマンの大帝ラー・デウスと、ジュウオウジャーのゴリラジューマンのラリーさんが挙がるかな。それに、これも秋から放送開始されるヤマト2202の土方竜艦長。そして、TVアニメ版ダイの大冒険のラスボスとなったダイの父親、竜騎将バランもこの人だった。このアニメも中途半端なところで終わって、それっきりなのでリメイクされないかなあ、と期待しているんだけどな。主人公の格好いい父親十傑の一人に挙げられると思うんだよ、バランは」
晶華「脚本家の三条陸さんつながりで、キョウリュウジャーがダイの大冒険リメイクという声もあったみたいね」
NOVA「それを言ったら、リメイク版のガイキングだってそうなるな」
晶華「じゃあ、次は私ね。1991年9月27日生まれの女優、内田理央さんを挙げさせてもらうわ」
NOVA「仮面ライダードライブのヒロイン、詩島霧子か。悪くないな。彼女のその後の主演映画には、こういうものもあるわけで」
【内田理央】だーりおちゅーぶ 番外編 血まみれスケバンチェーンソー公開!
晶華「チェーンソーかあ。ブラッディーで憧れちゃうなあ。私も武器として装備したいなあ」
NOVA「やめておけ。チェーンソーはスプラッタームービー御用達のアイテムで、最近はヒロインがチェーンソーを持ってゾンビなんかを相手に暴れる作品も時々見かけるが、俺的には、そういう力技のやり方は美しくないと思う。同じ斬殺系なら、やはり日本刀とかそっちだろうと思ったりするわけだ。チェーンソーじゃ、どう演出しても華麗なイメージにはならんだろう。同じ鮮血系でも美しくないと」
晶華「だけど、チェーンソーを持った魔法少女アニメだってあるよ」
NOVA「『ブラッディー晶華の鎖鋸斬殺日記』なんて作品のヒロインになりたいなら、どうぞ。俺は書かないけどな。誰かが代わりに書いてくれるなら、喜んで読んで、感想コメントぐらいは付けてもいいが」
晶華「ブラッディーなのは今だけだって。ふだんは『フルーティー晶華のほのぼのダイアリー』で行くんだから」
NOVA「フルーティーな魔法少女だったら、まあ王道だなあ」
NOVA「とりあえず、久々の行き当たりばったりな雑談タイムを楽しんでいるわけだが、こういうのが日常なんだなあと思いつつ、そろそろ締めに入ろうか。9月27日生まれの著名人だと、70年生まれの同期の将棋棋士・羽生善治さんの名前をまず挙げておく。この人こそ、現在将棋界の文字どおり王だよなあ。竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖と七冠王を達成し、同世代人としては励まされるわけだよ。まあ、俺自身は取り立てて将棋をたしなむ男でもないが、一応、小学4年の一時期、将棋クラブに入っていたぐらい。少しルールを知っている程度だから、羽生さんについてもマニアックに語ることはできないが、やはり、こういう本を読むと勉強になると思うわけだよ」
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晶華「おお、何だか久しぶりに真面目な本が挙がったような気がする」
NOVA「たまには、こういうのも挙げておかないと、いい年して特撮やアニメの話しかできないのか、と誤解されるのも不本意だからな。まあ、俺が今、一番堪能している本はこれだけど」
映画監督 坂本浩一 全仕事 ~ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を手がける稀代の仕事師~
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NOVA「ちなみに、坂本監督の誕生日は1970年9月29日な。この人も同世代人だし、ちょうどタイミングがいいので、誕生日おめでとう、とこの場で申し上げておく。誕生日の翌日に、フォーゼと念願のファイズの話が放送されるのは嬉しいだろうなあ、と想像しつつ」
DXフォーゼライドウォッチ 仮面ライダージオウ fourze ridewatch kamenrider Zi-o
仮面ライダージオウ アナザーフォーゼ アナザーファイズ アナザーウィザード フォーゼアーマー ファイズアーマー ファイズフォンX タカウォッチロイド kamen rider zi o fourze 5
晶華「真面目な本を挙げたと思ったら、すぐに特撮話に戻るところが、やっぱりNOVAちゃんのNOVAちゃんたる所以ね」
NOVA「いつでも自分を見失わない。これが大事なことなんだぜ。寄り道しても、きちんと自分の進むべき道に帰ってくる。これが俺の通る道だ、と劇場版ファイズのラストシーンが心に蘇ってくる。たとえ、狼怪人になってもな」
KAMEN RIDER 555/FAIZ OPENING (SUB INDO)
晶華「う〜ん、ファイズさんがいろいろ格好いいことは分かるけど、それを追っかけてるだけのNOVAちゃんが妙に格好つけたようなことを言うのは、誤魔化されているような気がするな」
NOVA「いや、だから、自分が格好いいと思うものに憧れて、その道をどこまでも追求するのって、大切だと思うんだが。それがマニアの生きる道であって、貫くべきこだわりってものじゃないかな。それにファイズの凄いのは、ヒーローと怪人の相対化を突き詰めた作品ってことなんだ。ファイズの変身資格が、敵怪人オルフェノクの因子を持つ者に限られ、実は主人公もファイズに変身する前から怪人だったことが中盤に分かって、自分は人間のために戦うか、怪人のために戦うか、アイデンティティーに悩んだりもするドラマなんだ。平成ライダー初期のダークな作品テーマが最頂点に至った作品だと認識している。要は、善悪の相対化ってことだな」
晶華「NOVAちゃんは怪人が好きな人なの?」
NOVA「何を今さら。大好きだぞ。特に、善悪相対化のドラマ性を帯びた怪人はな。悪には悪の美学があると感じさせてくれるのは大好物だ」
晶華「だったら、コウモリ怪人になった私のことも愛してくれる?」
NOVA「もちろんだ。娘としてな」
晶華「娘として……そこがNOVAちゃんのこだわりって奴ね。怪人娘と添い遂げようと思ったことはないの?」
NOVA「あるぞ。だけど、そうなると俺も怪人になりたくなるし、そうなると悪役街道まっしぐらになって、自制できなくなる未来が見えた。そういう話を俺が書くと、もはや完全に日常に戻れなくなって、ダークなエンドで完結しちゃうんだよ。俺は花粉症ガールの物語を、そういう形で終わらせたくないからな。一時的な気の迷いで、怪人ライフに憧れるようなことがあっても、やはり正義のヒーローに回帰する物語が好みなんだよ。悪の怪人になってハッピーってのは、パロディーかエロゲームの方向性ならありかもしれないけどな。自分のブログ創作で描く方向性じゃないだろう、と」
晶華「つまり、NOVAちゃんは私といつまでも一緒に物語世界を描きたいから、ダークな終わり方をしたくないから、私を娘として扱うのね」
NOVA「まあ、多くのラブコメでは、主人公が想い人と結ばれたら、それで話が終わってしまうからな。稀に夫婦ものとして継続するケースもあるが、そうなると不倫や浮気めいた要素が付加されて、無理やりドラマを構築するか、子どもに視点が移って、二世代ものになってしまう。父と娘のドラマは想像できるが、夫婦間のドラマは倦怠期みたいな日常か、家族崩壊の危機しか想像できないので、書きたくもない。やはり、俺にはお前を娘以外の関係性ではイメージできないんだよ」
晶華「ふうん、NOVAちゃんにイメージできないなら仕方ないわね。私だって、NOVAちゃんとの父娘関係を崩壊させてまで、自分の欲望を押し通そうとは思わない。今のままの日常で満足することにするわ」
NOVA「ああ、普通に日常生活を過ごすことの喜びは、この9月で嫌と言うほど実感した。俺は、このかけがえのない日常を守るためなら、何だってするぜ。アナザーショーカって非日常キャラを、日常的なコメディキャラに描き換えることだってな」
晶華「つまり、お姉ちゃんと私が分裂したみたいに、そのうち私とアナちゃんが分裂したりする可能性もあるのね」
NOVA「アナちゃんか。何だかディズニー・プリンセスみたいな呼び名だな」
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NOVA「とにかく、アナザーショーカとタイムジャッカー編は今後、当ブログで展開するつもりだが、それまでは『花粉症ガール設定資料』を作るのに専念するつもり。非日常展開ばかりだと、書く方も疲れるからな。秋からの新番組追跡とか、いろいろしたいこともあるわけで。しばし、日常雑談編をやりながら、充電タイムのつもり」
晶華「だけど、毎月27日は吸血鬼タイムってことで」
(今話完)