舞台は、桑名(くわな)。
ええと、「その手は桑名の焼きハマグリ」というネタで有名な藩ですな。
現在の三重県北部。愛知と岐阜に接した交通の要所としても有名で、東海道を舞台にした旅物では、しばしば通る場所。
「新からくり人」でも、10話の舞台が「桑名」。
それにしても、前回まで四国にいたのが、急に三重県とは、帰りの旅路は大きくカットされた感じ。
自分の視聴もそろそろ飽きたというか、
記事書きも明らかに惰性になっているというか、
アクションも何だか地味だし、最後のクライマックス戦闘も、盛り上がる前に印籠出して物足りなさを感じるし、
このまま最終回まで、ダラダラ進めるかなあ、という気分。
14話みたいな大当たり回が、あと1度あったらいいかなあ、と思いつつ、視聴そのものは継続しますが、記事書きは、無理にネタを作らず、略式にするかな。
で、ここまで書いて、肝心のストーリーを書いていないことに気付く。
ええと、「桑名の飛脚問屋が山賊に襲われて、その山賊の背後にいたのが、町奉行で、悪徳商人とつるんで飛脚問屋を営業不能にして、その権益を奪い取ろうという計略だった」と。
そうした陰謀よりも、むしろ「手紙を運ぶことで、人々の想いを伝え合う」といった人情話がメインで、そうした想いの数々が複合的に描かれていて、ドラマ的には盛りだくさん……なのはいいけど、その分、アクションとか、悪の陰謀が通り一辺倒なのが弱点。
つまり、NOVAの見たい要素を削って、他の要素で盛り立てた、普通に美味しいのかもしれないけど、好みの味ではない話だったわけで。
ネタとしては、飛脚の用心棒代わりに同行した格さん。いつになく、他人の恋心に敏感になっていたりしますが、そんなの格さんじゃない、とツッコミを入れたいです。格さんは、朴念仁キャラのはずなのに、「ははあん、あの女将さんに惚れてるんだな」なんて言っちゃいけません。そういう役どころは助さんのはず。
一方の助さんは、行方不明の息子の帰りを待ち望む老母の話を聞いて、涙ぐむ……って、そういう役どころも、助さんじゃなくて格さんのはず。
本作は、助さんと格さんの個性を強調して、コミカルに演出しているのが特長だったのに、この話では、そういう設定面を無視してしまっている。
おまけに、クライマックス戦闘では、格さんまで刀を持って戦っているし(普段は素手の拳法使いなのに)、こういう演出ミスは脚本家が悪いのか、あるいは監督が悪いのか。
その他の(ここらしい)ネタとしては、前回の海賊に続き、今回は「山賊」というキーワードに反応しました。
海賊の次は、山賊かよ〜って。
でも、さすがに「山賊戦隊」なんてのは有り得んよなあ(ネットで検索すると、ネタにはなってるけど)。
ええと、海賊が「ゴーカイ」なら、山賊は「ゴーサン」?
まあ、山賊娘を主人公に、萌えキャラ路線っていうのもできなくはないか。
今後、「楓、山賊になる」って話があるなら、拍手することを宣言しておいて期待だけしてみる。