Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大魔神カノン3話「寡温」感想

 今回のサブタイトルは、「温かさが寡(少)ない」って感じ。
 ええと、特撮アクション物としては、「熱さが少ない」ってことかな。バトルが皆無で、そういうのを期待すると、ダメだった回。


 じっさいは、「温かさ」ってのは、「人とのコミュニケーションによる温もり」って意味だよね。
 カノンちゃんってキャラが、失恋中の人間不信だからか、元々、田舎者で、人見知りで、コミュニケーションが得意でないからか、とにかく、「ノリの悪さ」を露呈する話。クールというわけでもなく、単に自分の気持ちや言いたいことが伝えられず、物怖じしてしまう娘。それで接客業のバイトをするわけだから大変だ。まあ、人への応対以外の実務はきちんとこなせると、セリフで語られていたから、無能ってわけではないのだけど。
 内気で、周囲と和気藹々するキャラではなく、ただ淡々と仕事をこなせる影の薄い娘。
 ロック歌手のボーカルとしてはやっていけないのも納得。裏方さんか、静かで素朴なメロディーを歌い上げるのが向いているみたいだね。


 前述のようにバトルアクションシーンはなし。
 その意味では、仕込みの回になるわけだね。
 で、ドラマとして盛り上がるか、と言えば、ちっとも。
 主要キャラが全く絡まないわけで。


 この場合の主要キャラとは、「カノン」「タイヘイ」「イパダダに取り付かれた元彼」の3人。
 アクション物として急展開を見せようと思えば簡単で、「カノンに襲い掛かる元彼イパダダ。そこに助けに入るタイヘイ。激しいバトル。戦闘後、怯えるカノンにタイヘイが事情説明して、ドラマ進展」とすれば、形になる。
 でも、あえて、そういう話にはせず(後々、そういう方向になるだろうけど)、各人のドラマをじっくり(もったり)見せようとする流れ。
 これを、展開が遅いと思うか、丁寧に作っていると思うかは人それぞれだけど、自分はイヤだな。そういう一般ドラマみたいな心情つらつら綴るのを求めてないから。いや、たまに、そういう話があってもいいとは思うよ。でも、まだ3話のスタート段階で、ドラマが走り出さないのはなあ。


 それでも、3人それぞれのドラマの感想を書いてみる。
 まず、カノン。彼女が新しくバイトを始めるだけ。食堂のウェイトレスだけど、チーフからコミュニケーション能力を心配されてます。ヤンキー兄ちゃんに突き飛ばされたお婆ちゃんを助け起こすなどの優しさ、気遣いは示しているんだけど、その際に、自分のお婆ちゃん(亡くなった?)のことを思い出したのか、涙をこらえられなくなったり、情緒不安定な描かれ方。


 次にイパダダ元彼。
 カノンからパクッた曲につづいて、自分で新しく2曲目を作るんだけど、新しいボーカル娘に「前の曲の方が良かった」と言われて、逆ギレ。
 曲作りの才能がないのを認めたくないのだけど、そういう彼の負の感情が、イパダダのエネルギーになるみたいで、次回、大暴れの予感。


 そして、タイヘイ。
 前回、カノンとの接触を果たしたんだけど、好印象は得られず。今回も、カノンのアパートに行ったんだけど、バイト中のカノンに会えず。
 仕方ないので、イケチヨ姉さんに、幼少期のカノンとの馴れ初めを語ります。
 ぽわぽわ(回想シーンの擬音)。
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 カノンの乗った車が崖崩れに巻き込まれそうになって、タイヘイ君がスーパー妖怪パワーをさりげなく使って救出。お礼に祈り歌を歌ってくれるカノン。
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 簡単だけど、回想シーン終わり。
 そんなわけで、タイヘイにとっては思い出の娘だけど、カノンは覚えていない様子。
 だって、タイヘイは妖怪だから、ちっとも成長せずに同じ姿だけど、人間のカノンは当然、成長しているわけですから、そんな幼少期のことなんて、あまり覚えているはずがない。


 ……ということで、第3話にして、メインストーリーを進展させず、回想シーンに時間を割くなど、困ったものです。
 アニメなら、「え? 作画が間に合ってない? 過去映像を使いまわして編集トリック?」って回もあるのでしょうが(単純に総集編のこともあり)、このまったり展開こそがカノンの醍醐味……うん、そういうことにしておこう。
 でも、あまりの展開の遅さから、クレームが来て、後半、プロデューサーが変わって、メインライター井上敏樹になったりしないよね(笑)。ええと、カノンの性格が変わって、急に活発になるとか、心の闇をイパダダに取り付かれてしまって、ブジンサマを操って大暴れするとか(ドキドキ)。ストーリーが進まないと、勝手な妄想でお茶を濁すしか*1

*1:いや、まあ、ストーリーが進んでも、勝手な妄想が暴走しがちな奴ですが^^;。