Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大魔神カノン25話「彼遠」感想

 コミック版カノンが、自分的に納得できる終わり方をしたので、テレビの方も、これに準じてくれたらな、という気持ちで、ラスト1話前を視聴。
 だけど、甘かった。
 やっぱり、意外性のある物語で、かつ、視聴者の期待を外すのが、テレビ版カノンの真骨頂と、この期に及んで再確認する始末。


 ちなみに、自分の予想していたラスト1話前は、こんな感じ。
「ゴンベエさんは健闘するも、イパダダの力が強大すぎて、結局倒せない。やはり、ブジンサマの力が必要と分かり、オンバケたちは、カノンに最後の望みを託す。カノンの心からの説得と歌が、ついにブジンサマの琴線に触れ、復活するオオマヒト。そして、最終話につづく」


 実際は、と言うと、


●カノンとタイヘイの心からの説得も実らず、せっかくの「祈り歌・改」も少し歌っただけで拒絶され、ブジンサマ引き篭もったまま(オイ)。


●代役のゴンベエさんと、サワモリたちバックアップのおかげで、イパダダ封印に成功(オイ)。


 ……ということで、ブジンサマが復活しなくても、イパダダが退治されちゃいましたよ。オンバケたちは、やったあ、と大喜び。
 これまで、積み上げてきた物語は、一体、何だったの? ……ってなオチです、はい。


 いや、まあ、封印の際、イパダダの一部欠片がポロリと落ちて、それらがこっそり活動していく様子を描いて、つづく、なんだけどね。
 コミック版に準じて、普通に盛り上げてくれればいいのに、どうして、こんな肩すかしな展開にするのかね? そんなに、王道的な物語はキライ?


 あ、そうそう。
 こんな話なので、「彼」というのは、自分が23話のコメント欄で妄想したタイヘイではなく、「ブジンサマ」だと考えるのが正解か、と。ブジンサマまで遠く、想いは届かず、なんですね。
 まあ、自分としては、「彼」=「プロデューサー」だと思っておりますが。氏の深遠な想いは、ぼくみたいな王道展開を愛する者には、到底届きませんです、ハイ。
 それでも、ラスト1話に、どんな「え〜?」というオチをつけるのか、ドキドキしながら、ツッコミの準備をしておきましょう。

ゴンベエさん

 以前、オタキさんが「代役を探してくる」と言って、旅立った際、ぼくは、それが「歌えないカノンちゃんの代わり」と思い込んでいました。最近、自分のカノン記事を全文読み返して、そのことに気付いたので、ここでも修正しておきます。
 「カノンちゃんの代役」ではなく、「ブジンサマの代役」だったんですね。


 ……ということで、ブジンサマの代役として、イパダダ封印の戦いを行います。声は、星一徹メフィラス星人で有名な加藤精三氏。そりゃ、強いわ。
 ドラマ展開その他にいろいろ難のあるカノンですが、何気に俳優や声優陣は充実しているので、「キャスト情報」中心ならブログ記事も面白くなるかな、と思っております。そういうネタも込みで、これからカノン記事にチャレンジしようという奇特な方には、うちの一連のブログ記事ネタで使えるものがあれば、いつでも参考にどうぞ、と申しておきますね。自分とは違う角度から、ツッコんだ記事は、是非楽しみにしたい、と思いつつ。


 ともあれ、ブジンサマが出てくる前に、「ゴンベエさんがイパダダを倒す」という、先週、冗談で書いたネタが実現するとは……カノン、恐るべし。

オンバケたちのサポート

 それでも、実はピンチのゴンベエさん。
 いや、ピンチってわけじゃないな。ゴンベエさんがつかみに掛かっても、相手がするっと身をかわすので、うまく封印できない、というのが正解。


 それを見かねた観戦モードのサワモリたち。
 ハッコクさまの呪文があれば、支援になる、と考え、ハシタカに指示して、呪文の巻き物を取りに行かせます。ついでに、「トモスケ、お前も行け」と送り出すのですが、この派遣には意味がない、ことが、すぐに判明します。
 ところで、観戦メンバーの中に、キリノハさんがいないのですが、どうして? コミック版では、ドラマ面で盛り上げてくれたキリノハさん。どこで、何してるんだろう? サキさん共々、このままフェードアウトしちゃうと、あまりにも悲しいので、最終話ではきちんと登場してくれることを願います。


 さて、キリノハさん……じゃ、なくて、ハシタカさんだ。
 ええと、ハシタカさんはタカのオンバケで、キリノハさんはカマキリ、ということは「タカ・カマキリ・バッタでタカキリバ」ですか。
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 いや、バッタのオンバケは(たぶん)いないんだけど。ついでにチーターもね。ええと、女性キャラで固めるなら、3人目はイケチヨさんの金魚で「タカキリ魚」になる?
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 どうでもいいネタはこれぐらいにして、ハシタカさんが空からオンバケ作戦本部に到着して、ハッコクさまから呪文書をゲット。
 で、後から走ってきたトモスケ、「ハシタカさん、速すぎるよ」と言って、息をハアハアあえがせています。
 でも、ハシタカさん、すぐに折り返して、サワモリたちのところに戻るので、トモスケもまた来た道を戻る羽目に……って、これは何かのギャグ描写なのか? 何のために走ってきて、一息つく間もなく戻らないといけないのか、良く分からない。視聴者としては、トモスケのトホホな無駄足ぶりを見て、笑うところ? 自分としては、作り手のトホホな空回りギャグセンスを感じて、冷ややかな苦笑を浮かべてしまったんだけど……。


 ともあれ、ハッコクさまの呪文書を持って、戻ってきたハシタカさん。
 少し遅れて、トモスケ到着。
 「トモスケ、遅いぞ!」とツッコミ入れるサワモリ。いや、飛んでるハシタカさんに比べて、飛べないトモスケが遅いのは明らかだから、わざわざ無意味に送り出したあんたが悪い。飛行メカより速く音速で走れるゲッター2みたいなことを期待してはいけない。
 ……と、まあ、空回りギャグに対して、わざわざツッコミフォロー入れる自分も律儀やなあ(苦笑)。


 そして、等身大オンバケそろって、怪しげな呪文とポーズで、イパダダの動きを封じます。名付けて、「オンバケ念力」。
 これでレオ……じゃなくて、ゴンベエさん。ついにイパダダをつかむことに成功し、押し倒して、そのまま自らの体内に封印。ただし、封印の際に、腕というか、指だけスパッと外れて、どこかに飛んでいったのは、オンバケたちには内緒。
 まあ、倒したと思った膜イン様が、実は生きていて、翌週も大暴れしたケースはありますから、最後まで油断しちゃいけない、と。
 あ、倒したと思った武レドランは、今ごろどうしてるかなあ? と、この場ではどうでも良かったですね。
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 一応、特撮ヒーローファンには、タイムリーなネタってことで。

説得実らず

 さて、前座ロボ(ロボちゃう)が、敵ボスを倒しちゃった(ように見える)影で、真打ちの説得に励むカノンとタイヘイ。
 でも、テレビ版のカノンの言葉は、コミック版ほど説得力がありません。何というか、TRPG調で表すなら、こんな感じ?

GM(ゲームマスター)「さて、いよいよブジンサマを目覚めさせるための判定だ。ここで、歌唱と説得の組み合わせ技能判定に成功すれば、ついにドラマも最終段階を迎えるよ」
カノン「(ドキドキ)じゃ、じゃあ、サイコロを振ります。(コロコロ)あっ?」
タイヘイ「この期に及んで、1ゾロかよ。やっぱり、カノンちゃん、ダイス運が悪いよなあ」
カノン「ゴメンなさい、ゴメンなさい」
GM「……(こりゃ、ミッション失敗だな。シナリオを再調整しないと……)」
タイヘイ「おい、GM。判定のやり直しはできないのか?」
GM「タイヘイは、そんな技能持ってる?」
タイヘイ「いや、オレは戦闘メインでデータ作ったから、元々はサポートキャラじゃないんだべ。畜生、イケチヨ姐さんか、キリノハがいればよがったのにな」
GM「(仕方ないな)分かった。ブチンコとタマッコが支援してくれたことにしよう。二人の絆で、判定のやり直しができる」
カノン「私、がんばります。聞いてください、私の歌。(コロコロ)……」
タイヘイ「また、1ゾロ? いくら何でも、こりゃないべ」
GM「ブジンサマは、カノンの祈り歌に答えなかった。時間ぎれだ。本日のプレイは、ここまで」
タイヘイ「……次は、ダイス振り直しをさせられる支援キャラを連れてこないとな」

 どうも、テレビ版カノンを見ていると、肝心なところで主人公のダイス運が悪くて、うまく情報が入って来ないまま物語が進み、GMも頭を抱えながら、テンポの悪いシナリオ運営をダラダラ行っているゲームを連想するに至った、今日この頃。

こんな状態で最終回 マジですか?

 まさか、最終回前30分のドラマの結末が、「説得失敗」に終わるとは思いませんでした。本当なら、「説得成功して、動き出すブジンサマ」を見て、盛り上がった気分で、「来週のアクションが楽しみだなあ」と書けるはずだったのに。
 これで、来週の話を予想するなら、「再説得に費やす時間」の分も計算に入れて、アクション部分が相当、削られるんじゃないか、とガッカリです。一応、次回予告では、「巨大イパダダと吊り橋をはさんで、対峙するブジンサマ。その橋には、カノンもいて、一見、絶体絶命の危機に」という映像がありました。
 あとは、「カノンの父親の結婚式?」みたいな映像もあったけど、それは後日譚になるのかな?


 いずれにせよ、今回でブジンサマが目覚めなければ、残り1話で描かないといけない情報が結構、多くなりそうで、密度の濃い話になるか、それとも単に必要イベントだけ適当に詰め込んだ味気の薄い話になるか、微妙なところ。
 ただ、まあ、これもコミック版同様、「カノンの歌でブジンサマ復活。イパダダを倒して、無事ハッピーエンド」を想定するからであって、もしかすると、テレビ版は違う話になるかもしれないなあ? と思ったり。


 以下は、勝手な妄想ですが、お一つ。

 ゴンベエさんが、イパダダを封印して数日。
 村は平和な状態が続いていた。
 カノンは、父親の結婚式のために忙しく動き回りつつ、ブジンサマのことを気にしながら、自宅で祈り歌を口ずさんでいた。
 それをブチンコとタマッコが伝え、ブジンサマの心も少しずつ癒されていくのだった。

 結婚式当日。
 ついにイパダダが力を取り戻す。
 オンバケたちは慌ててカノンに連絡をとり、カノンは父親の結婚式を守るために、再度ブジンサマのところに赴こうとする。その途中の橋の上で、イパダダがカノンの前に姿を現し、絶体絶命。
 そこに出現するブジンサマ。「歌姫よ、お前の想いと歌は受け取った」
 そして、巨大戦の末、ハッピーエンド。

 ついでに、もう一つ、こっちはネタ混じりに。

 結婚式当日。
 ついにイパダダが力を取り戻す。
 巨大イパダダがカノンの家に接近し、そこへブジンサマが駆けつける。
 ブジンサマとイパダダの激闘の最中に、崩壊するカノンの家。
 カノンの父親と、再婚相手は戦いに巻き込まれて死亡するのだった。
「どうして?」
 絶望のカノン。
「どうして、もっと早く目覚めてくれなかったの?」
 悲痛なカノンの叫び声がこだまする。
(ブジンサマなんていなければ……)
 カノンのネガティブな想いが、イパダダに力を与え姿を変える。その姿は、ギャオス変異体に酷似したものだった。

 劇場版『大魔神カノン イリス覚醒』につづく

 まあ、どんな終わり方、あるいは未完を示すかは分かりませんが、何が来ても、驚かないようにはしたいな、と。
 あ、これまでの全ての話が、実はカノンの夢で、最後にみんなで「おめでとう」と言うようなオチだったら……「ええ加減にせえ!」とツッコミ入れるかな。


PS:最終話タイトル、とある情報では「果音」だったけど、次回予告では「歌恩」になってました。後の方が、悪くないタイトルだなあ、と思いますが、内容の方も後味いい物であることを期待します。