略式フォーマットを作ったはずなのに、書いてみれば、結局、長くなる(苦笑)。
書く方は調子付いているからいいけど、読む方が大変だと思うので、記事を切り分けた。
第3話「大暴走!レイオニックバースト」
登場怪獣:ゴモラ、アーストロン、ガルベロス、ゼットン(幻影)
登場宇宙人:ペダン星人(ダイル)、ゼラン星人、ナックル星人
前回で、基本設定を披露し終わったので、この回は、物語が大きく動き出す。
それは、主人公の暴走だ。
暴走して、体色が赤くなるのは分かりやすい変化。3倍になっているかは分からないけど(身長、体重は変化なし)、機敏さと、凶暴性はアップしているように見える。
さて、今回の前哨戦は、一方的になぶられるアーストロン。
赤王さんが見れば、拍手をしそうな回だ。あ、赤いゴモラを見ても、喜びそうだな。本人、白いけど。
ちなみに、アーストロンを操っていたのは、新マンで囮怪獣プルーマを操っていたゼラン星人。一瞬、ムルチを操っていたメイツ星人と思ってしまったけど、着ぐるみ改造だから仕方ない。シルエットからも判別しやすい怪獣と違って、宇宙人はパッと見、判別しにくいものも多い。セミ人間とバルタンぐらいはっきり違っていればともかく、ゼットン星人とケムール人の区別も、自分は怪しかったりするからなあ(苦笑)。
対するはナックル星人操るガルベロス。
実はこのナックル星人VSゼラン星人って組み合わせが、通好みなんですね。ゼラン星人はあっさり倒される役なので、別にメイツ星人でもかまわないはずなんだけど、メイツ星人には原作から「迫害される可哀相な宇宙人」ってイメージがある。一方のゼラン星人は「可哀相な少年を装って、新マンを精神的に揺さぶった卑劣な宇宙人」だ。
しかし、ナックル星人もまた、「新マンを精神的に揺さぶった」ということでは、引けを取らない。まあ、メイツ星人も、その境遇から「新マンを精神的に揺さぶった」形になるんだけど……って、こう書くと、精神的に揺さぶられてばかりだな、新マン。
……でも、そんな新マンが、NOVAは一番、大好きだったりします。いや、大好きなはずなんだけどね。
何だか、自分で書いたことで、勝手に精神的に揺さぶられて、一瞬、「新マン愛」を疑ってしまったんだけど、気を取り直して。
とにかく、この前哨戦、卑劣宇宙人合戦なんですな。それで、勝利したナックル星人が、今度はレイに挑戦するわけです。
ちなみに、後からの補足になりますが、ナックル操るガルベロスは、幻影を操る能力を持っております。それで相手の怪獣を一人で戦わせて消耗、あるいは自滅に追い込むわけですな。アーストロンだけでなく、後でゴモラに対しても、幻影で強敵見せて翻弄します。
一方、卑劣じゃないけど、好戦的な宇宙人のダイル君。
ペンドラゴンクルーに対して、惑星ハマーの情報を提供するんだけど、明からさまに疑われております。よそ者には厳しいハルナ副隊長に萌え……って、変なところに萌えるな、自分。
そして、必殺兵器のペダニウムランチャーは、ボスの承認がないと使えないように封印。まあ、切り札はそうじゃないとね。科学忍者隊のバードミサイルとか。あ、それをやたらと使いたがる復讐者の「コンドルのジョー」の要素を、ダイル君は受け継いでいるなあ。
ええと、他のメンツを比べてみると、ハルナは下の名前のとおり「白鳥のジュン」で、オキは「つばくろの甚平」だな。クマさんは「みみずくの竜」に相当するか。
すると……ボスが「大鷲の健」? いや、まさか、せめて「レッドインパルスの隊長」だな。
う〜ん、でも、レイが「健」というのは、少しというか、かなりイメージが違うので、ペンドラゴンクルーを科学忍者隊になぞらえるのは無理があると断念。一部の類似だけで、ろくに検証もせずに、全部が似ていると決め付けるのは、ぼくの流儀ではない。
とにかく*1、レイです。
対する相手はゼットン。でも、弱い。ゴモラにボコボコにやられるゼットン。これは、レイが強くなったからか?
そう思いきや、倒されてもまた復活するゼットン。その様たるや、ザラガスの如し。いや、ちょっと違う。ザラガスは倒されるたびに強くなる。そして、その回数は3回までと設定されている。
でも、このゼットンは何度も何度も倒される。決して弱くはなく、ゴモラにダメージは与えているんだけど、絶対の強さは感じられない。それでも、やたらとしぶとい。中学生の物理で、「仕事=加える力×移動距離」の考えで示すなら、力はあまり加えなくてもいいのに、どこまで運んでいけばいいのかゴールが見えてこないことに喩えられる。「あそこまで運べ」と言われて、運んだら、「次はあそこだ」と何度も行ったり来たりさせられ、「結局、何往復すればいいんですか?」と尋ねたくなるような徒労感。それでも、休憩は許されない。
うん、やたらと長い喩えだけど、苦手な物理を使うと、少しは頭が良くなった気がする。いや、でも、他に書くべき内容があるのに、こんなどうでもいいことに時間と労力を浪費していれば、本質的に頭が良いとは言えないんだけどね。達成したと思った瞬間、ムダな努力をしちゃったと認識した際に感じる疲労感。
うん、今、ものすごくレイの気持ちに感情移入できた。
そりゃ、暴走したくなるよな。
ということで、暴走です。
おい、ゼットン、貴様、うぜえんだよ!
何だ? 実は幻だってのか? バカにしやがって。
てめえ、たかがナックルの分際でナメてんのか、おらあ!
お前みたいな卑怯者は、レイオニクスの風上にもおけねえ。
おお、ゴモラ、そのガルベロスっての、しばいてやんな。
もう、二度と立てねえぐらいに、ボコボコにな。
よし、ナックルも死んだな。
でも、まだ気が収まらねえ。
次、行くぞ、次!
どこかに、カモはいねえか。
……とまあ、そういう気持ちで、暴走したまま、ヒュウガ隊長の元を去っていたレイモンでした。
あ、念のため、NOVAが突然、キレちゃったわけではありません。……本当ですよ。
*1:便利な接ぎ文句なんだけど、最近、多用すると自分がバカになるような気がするので注意しよう、と思っている。思いつきで書いて脱線するたびに、この言葉で話を戻す、を繰り返していると、論理的な文章とは程遠くなるので。まあ、このブログは論理よりもセンスを重視したエッセイ感覚だという認識なんだけどね。