若干、情緒不安定が抜けない状況で、今回は、コミカル回なのが非常にありがたいです。
こういう時期に、ライダー龍騎(城戸真司の死)とか、OOロックオン兄貴の最期……みたいなシリアスきつ過ぎな話を見せられると、受け止める側としては辛いですからね。感情移入が強すぎると、精神衛生を保つのも、時に一苦労です。
でも、さすがに、この回のザラブ星人に感情移入して、「うわあ、ひどいイジメに合ってるよ。ザラブが一体、何をしたってんだ? 遊星からの兄弟には、もっと優しくしてやってよ〜」なんて気持ちになることは、まあ、ないでしょう。
むしろ、「ハルナ副長や、ウルトラマンに化けた劣化コピーのパクリ野郎なんだから、当然の報い」と思うのが、素直な子供心ってもんで。
え、だったら、大人心はどうだって?
当然、「ハルナ副長役の上良早紀さん、いつもと違った、楽しい演技をしているなあ」でしょう(断言)。
もちろん、偽ハルナをイジメる、クマさんやオキのいつになく悪そうな演技も楽しい。演出をちょっと差し替えると、女性を拘束して、怪しげな薬を無理矢理飲ませようとする悪党2人組の姿に変換できそうだったり。
あとは、最近、せっかくギガバトルナイザーをGETしたのに、ベリアルに瞬殺されたりもした(今回のと同一個体設定?)など、不遇さが目立つザラブに萌え……は、感じないなあ(苦笑)。
もちろん、青野さんの声は楽しませてもらいましたが。とても、ヤマトの真田さんと同一人物とは思えませんなあ。あ、今、調べると「海のリハク」も演っていた。
うむ、このリハクの目をもってしても、「オキがただの怪獣マニア」だとは見抜けなかったわ……って話だったわけですな。
第8話「潜入者を撃て!」
このサブタイトルで、どうしてバルタンじゃないんだ? と、ちょっとした疑問。
そう言えば、本シリーズでは、バルタンが出ないなあ。さすがに、あの腕じゃ、バトルナイザーが使えないから? と想像するのですが。代わりと言っては何ですが、次回は上司(?)のメフィラス登場。
それはともかく、今回は、ペンドラゴンクルーの信頼関係がいろいろと窺えるエピソードでもあったり。
前回のラストで、単なる惑星脱出から、レイオニクスバトルの結果による「レイブラッド復活」の阻止に目的がシフトしたレイおよびクルーたち。
で、ゴースタードラゴンに積まれた物資をペンドラゴンに搬送する作業の途中で、チームの絆をもってして、ザラブ星人の陰謀を粉砕する、非常に燃えるエピソードなわけですな。たぶん。
え、「燃える」じゃなくて、「笑える」が正解ですって?
いや、「燃え」と「笑い」は両立しますよ。できれば、「萌え」も……と思いましたが、どうやら悪女萌え癖のあるらしいNOVAにしても、あの偽ハルナは萌え対象外でした。やっぱり、ピッコロ大魔王の声じゃあな。むしろ、バルタンみたいに、憑依するってわけにはいかなかったのか、とか追及したくもなりますが。
あ、次回は、巨大ハルナ副長が見られるかな*1。
もう、話の構成も何も考えず(考えられず)、妄想を垂れ流していますが、そもそも、ここまで書いて、例の略式フォーマットすら忘れてしまっている。
ええと、遅ればせながら。
★登場怪獣:ゴモラ (セリフだけ)ガルベロス、モットクレロン (鳴き声、CG映像だけ)ゼットン
★登場宇宙人:ザラブ星人(にせウルトラマン にせハルナ) (セリフだけ)ガッツ星人 ゼットン星人
実質登場怪獣や宇宙人は少ないのですが、オキの趣味絡みで、おなかいっぱい。
ザラブの妄想で、「ガルベロスを召喚するクマさん」とか「モットクレロンなんてマニアックな物を召喚するオキ」とか、最近は宇宙人学まで研究対象を広げているオキが大事にしているザラブフィギュアとか、ネタは数多し。
さらには、オキとクマさんが怪獣バトルゲームで対戦したり、もう番外編と言ってもいいほどの突き抜けぶりが心地いいです。放送話数がもっといっぱいあれば、こういう回ももっと増えていたんだろうな、とも。
ラスト。
地球の文化をよく分かっていないレイが、「ハルナの大事にしているコンパクト」を示して、「それは一体、どんな武器なんだ?」と質問するボケっぷりが、ああ、メビウス=ミライとかぶったり。
うん、ミライがレイを連れて地球を案内するエピソードが思い浮かんだ。いかにも、地球生活の長い先輩らしさを発揮して、レイにいろいろ説明して回るミライ。でも、その説明がどこかズレていて……感心するレイをよそに、視聴者がいろいろツッコめるとか。
こんな自由な発想を喚起させる話……ってのは素晴らしい回だったってことで。
強引だけど、うまくまとまったなあ(苦笑)。
*1:見られません。