Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大怪獣バトル感想(NEO5話)

 これで最後。
 ここまで書いて、自己ツッコミ。
 略式フォーマットって何だったんだ(苦笑)。
 結局、登場怪獣と登場宇宙人だけ、頭に付けて、その後は「心に移り行くよしなし事を気の向くまま」に書いていれば、一緒じゃないか。
 あれこれ考える前に、ただ書けば良かったんだ、と、今さらながら気付く。
 案ずるより生むが安し。考えるばかりで行動しなければ始まらない。

第5話「暴走の果てに」

 登場怪獣:ゴモラバキシム
 登場宇宙人:ペダン星人(ダイル)、メトロン星人

ウルトラ怪獣シリーズ17 バキシムウルトラ怪獣シリーズ2005 10 メトロン星人2006
 ええと、これまでいろいろややこしかった話ですが、この回は非常にシンプルです。登場怪獣も敵は1体だけ。

 
 捕虜のダイル君がペンドラゴンから脱走して、メトロン星人がレイへの雪辱を挑んできて、相手の挑発に乗らずに惑星を脱出しようとするペンドラゴンですが、メトロンの操るバキシムの妨害を受けて、何とか頑張ってバキシムを倒す、と。
 一方で、レイの命を狙うダイル君ですが、上手く行かず。
 あとは、暴走したレイモンをペンドラゴンクルーの絆がなだめるわけで、ここまでのドラマの集大成、絆の再確認ということですな。


 う〜ん、そうまとめてしまうと、あまり書くことがないような気もするのですが、尻切れトンボになった気分もイヤなので、ここまでの話を総括しておきましょう。
 何よりも大きなのが、レイを思いやるボスの心意気ですな。暴走したレイに付けられた傷を指摘された際、「これが傷に見えるのか? 傷は宇宙の男の勲章だ」のセリフで、レイの心を包み込む。それまでも、ゴースタードラゴンの修理などで、苦難の最中にあっても諦めずに意志を貫き通すタフガイぶりを示しており、チームの父親役としての圧倒的な存在感を披露。
 最近のアニメとかラノベとかで、「頼れる大人不在の物語」を多く見聞きする中で、「若者を支え激励する大人の登場する物語」は、たとえそれが子供向きであっても、自分のような年齢の者には感心させられます。逆に言えば、「子供向きの話」だから、「頼れる大人」が登場するのかもしれないなあ。
 一方で、いわゆる「大人向きのドラマ」は、右往左往する大人を描くことが多く、悩む大人が感情移入できるかもしれないけど、自分的には憧れの対象にはなりにくい。これもまあ、偏見なのかもしれないけど、悩む大人のリアリティーってのは、見せられても癒しにはならない気がする。それに比べると、「悩む若者と、それをどっしり支える大人の出てくる、子供向きの話」ってのは、大人の立場で見れば、「自分もこういう大人でありたい」と思わせる何かがある。
 ライダーのおやっさん役とか、戦隊の長官役なんてのも、若者以上、中年一歩手前ぐらいの自分には、「年をとったら、かくありたい」と思わせる魅力がある。


 ここまでは、意識的に他のメンバーとの距離を離して、レイとボスの絆を再確認した話だ。
 その象徴が、ヒュウガの想いが込もったアイスラッガーが、レイの胸を貫き、暴走を封じ込めたシーン。
 アイスラッガーの傷が残る胸を示して、「これが傷に見えるのか? 傷は宇宙の男の勲章だ」と、ボスの言葉を自分の物として語ったレイ。これは単純な言葉のオウム返しではない。想いをしっかり受け取ったことの証だ。
 「父親の想いの込もったアイスラッガー」という道具立ては、劇場版でも同様に描かれる。かつて暴走して反抗的だったゼロが、セブンの想いに気付いて、新たな戦士として目覚める場面で印象的に再現されている。こういう父子の想いの継承というのが、かつてのウルトラ少年だった父親と、新たにウルトラファンになり得る子供との間に、共感できるテーマとして感じ取られるんじゃないかな。


 もちろん、ここから新しい話が、加速して描かれていくことを期待する。
 今回の話では、暴走するレイに初めて接触して、襲われるハルナのシーンもある。その際、ハルナは「私は……いいえ、私たちはあなたを信じてる」と伝えている。この言い換え部分が、まだハルナの素直でないツンデレっぽさを示して、初々しさを感じるんだけど、「大人のドラマの生々しさ」や「若者向けのラノベやアニメのような、あからさまな性的対象、あるいはリアリティに欠けるぶっとんだ性格の暴走ヒロイン」よりは、魅力に思う。


 後は、今回の話のネタとして、「ペンドラゴンの宇宙脱出を妨害するため、原典どおり空を割って出現するバキシム」とか「卓袱台の前に座って、バトル観戦するメトロン」とか、描写がいちいちマニアック。
 ストーリー内容の密度は、前までの話に比べて少なめだけど、その分、じっくり描かれて、心情の溜めの部分が多く見られる。これまでのジェットコースター的なスピーディーさの果てに、テンポを落として、緩やかで濃厚なドラマを見せ付けた回と評価できるだろう。


PS:というわけで、一気に2〜5話まで書いたわけですが、映像を再確認せず、ほとんど記憶だけで書いた感じですので、明らかな間違いとかあれば、コメントお願いします。一応、登場怪獣などのデータ面はWikiなどでチェックしながら書いたので、大丈夫だと思うけど。

PS2:回ごとに、記事の雰囲気も大きく違うなあ(特に3話)。ああいうのは、「お遊び」として好意的に受け止められるのでしょうか? それとも、読者の気分を害する? ふだんのNOVAでは、まず使わない口調なので、自分では若干やりすぎかな? とも思うのですが、一応、実験的な試みってことで。