Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大怪獣バトル感想(13話&NEO1話)

 で、時間もある夜に、昨年からの宿題になっていた記事です。
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 まあ、昨年末はばたばたと忙しい合い間を縫って、劇場版を見に行ったり、DVDの「メビウス外伝ゴーストリバース」を見たりしていたものだから、頭の中で記事を書くだけの消化ができていなかったりします。一つ書くと、あれもこれも書かないといけない、という気になり、そんな時間がとれる状況になかったわけですから、結局、多少とも時間のゆとりができるまで、寝かせておいたってことで。
 とりあえず、今夜は、テレビ版の記事から書きます。うかうかすると、NEO2話までたまっちゃうので、その前に。

第13話「惑星脱出」

 第1シーズンの最終回です。
 もう、この回はドラマ的にも、バトル的にも最終回らしい密度の濃い話ですね。
 最近は、ライダーの最終回が、最終決戦後の余韻とかドラマを重視しすぎて、バトルそのものはあっさり終わる傾向があるのに対し*1、最近のウルトラは最後に盛り上げてくれます。ネクサスも、マックスも、メビウスも最終回の外れはないね*2


 ストーリーの大筋は、惑星ボリスの崩壊を前に、ケイトとの最後の決着に挑むレイ。
 しかし、強敵ゼットンの前に、ゴモラは太刀打ちできない。必死のレイを援護するために、ペンドラゴンのボスとジュンが、スピーダーで駆けつけるも、ゼットンを止めることはできず、瀕死の重傷を負うゴモラ(とレイ。レイオニクスの肉体は、怪獣と苦痛を共有するわけで)。
 倒れたレイに失望しているケイトの前に、ペダン星の刺客キングジョーブラックが飛来。
 ゼットンVSキングジョーブラックの頂上決戦。これは「初代マン最強怪獣VSセブン最強怪獣」とも言えるバトルで、かなり燃えるカードと言えますね。
 でも、この好カードをじっくり見ている間もなく、レイがついにレイブラッド星人の末裔レイモンとして覚醒。同時にゴモラもEXゴモラとしてパワーアップ。
ウルトラ怪獣シリーズEX レイモンウルトラ怪獣シリーズ30 EXゴモラ
 このEXゴモラが非常に強すぎます。戦っているキングジョーブラックと、ゼットンのところに乱入してきて、両者を圧倒的なパワーで蹴散らします。これが、初見では興奮する奇跡の逆転劇となるわけですが、あまりに一方的な戦いなので、バトルの駆け引きなどの面白さは伴いません。
 いわゆる「戦隊ロボが新合体を披露した後、必殺技一発で相手を粉砕する」のと同じなんですね。あるいは、最近の例ですと、「仮面ライダーWがファングジョーカーになると、前回では非常に強かった敵が何の抵抗もできずに、ザコみたいに一蹴される」 こういうのはバトルが楽しい、と言うよりも、パワーアップに至るドラマがカタルシスをもたらす、というものです。
 まあ、この辺りのバランスは難しく、自分が興奮するのは、パワーアップした最強主人公と、それに匹敵する敵が互いの持てる全能力を駆使して、主人公側が競り勝つ段取りを、本当に燃えるバトルと称します。もちろん、そこまでじっくり見せるには時間が足りないことも分かるんですけどね。


 そして、この後はドラマ。
 ケイトが、自分はレイの姉だと名乗り、レイを鍛えて覚醒させるために、戦いを挑んでいたと告白し、ゼットンと共に死に絶えます。
 また、レイは覚醒した力で、封印されたウルトラマンを復活させます。
 その後、崩壊するボリスから脱出するペンドラゴン。かろうじて健在だったキングジョーブラック(の一部)が追いすがってきますが、そこにウルトラマンが飛来。ペンドラゴンを守って、キングジョーブラックと共に惑星ボリスに落下。直後に爆発するボリス。
 無事に脱出したペンドラゴンは、ウルトラマンの安否を気遣いつつ、「まあ、ウルトラマンは不死身のヒーローだから、きっと大丈夫ですよ」と安易な発言で、悲壮感を打ち消します。確かに、実際に無事なんですけどね(劇場版で再会シーンも描かれたり)。
 ともあれ、欲を言えば、キリがないけど、最終回で30分枠ということを考慮に入れたら、いろいろな要素をうまくまとめ上げた傑作と言えるでしょう。
 続きが見たくなるくらい(笑)。

NEO1話「レイオニクスハンター」

 で、続きですね。
 大晦日の朝から放送ということですが、見逃さなくて良かったです。
 これより先に劇場版を見たわけですが、劇場版はNEOの後日譚でもあるわけで、いくつか補完しないといけないこともあります。その一つが、レイの怪獣召喚機バトルナイザーの形状変更。
 ↓こちらが、初期バージョンで、
フラッシュ&サウンド 大怪獣バトルナイザー
 ↓こちらが、パワーアップ後の新型。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル ネオバトルナイザー


 劇場版では当然、新型を使っているわけですが、レイの暴走、及び、新型への変化は、NEO劇中で描かれるわけですね。で、この第1話で早速、レイが新型バトルナイザーの幻を見る形で、描かれます。
 また、劇場版で、レイは初代マンおよびセブンと対面済みという流れですが、初代マンは前作ラストで、またセブンはNEO劇中で会うことになります。
 もちろん、再視聴の前作と違って、今作はネットなどで情報は得ていても、作品としては初視聴になるので、いろいろな発見を楽しみたい、と思っています。


 そんな第1話。
 いきなりピット星人の少女が出てきて、「バトルナイザーGETしたわ! これで宇宙は私のものよ。ホホホホホ♪」なんて無邪気に笑っているところに、謎の暗殺者に襲撃され、宇宙船ごとドカーン。
 何とも、「宇宙人バトル」でもある本作を象徴するスタートですね。
 犯人は、ペダン星のレイオニクスハンター・ダイル。演じる役者は加藤厚成。ある時は、ネクサスの目立たない隊員にして、実はラスボス・ダークザギ。また、ある時は、メビウスの狡猾なジャーナリスト・ヒルカワ。その実体はペダン星の暗殺者だったんですね(笑)。
 第1話ではまだ、彼の正体は明らかになっていないんですが、今後のドラマ展開を楽しみにしたいな、と。


 で、ペンドラゴンクルーは、ZAPの宇宙基地に補給のため停泊中。
 いっしょに脱出したゴースタードラゴンのクルーは、一足先に別の宇宙船「モリガン」で地球に戻っていますので、今作では名前しか登場せず。あ、ちなみに、「ペンドラゴン」とか、前作の終盤に出てきて撃墜された「トリスタン」とか、「モリガン」の名前は、アーサー王伝説が元ネタですね。こういう統一感のあるネーミングセンスは好きです。ロボや武装の名前よりは、艦の名前に使う方が雰囲気あっていいな、とも*3
 そして、レイは、ペンドラゴンのクルーの一員として扱い、怪獣使いであることは上層部には報告しないことになっていたのですが、ゴースタードラゴンのクルーのアトウさんが告げ口したせいで、突然、拘束されてしまうことに。抵抗するレイですが、結局、危険人物として牢に拘留され、覚醒の後遺症で頭痛や幻覚に悩まされます。


 そこに出現するレイオニクスハンター・ダイル。
 レイの命を奪うために基地に侵入し、隊員を始末して、結果的にレイを牢屋から解放する形に。
 う〜ん、これって、警察に捕まったサラ・コナーを抹殺するために現われたターミネーターか何かを連想しますが、実際、ダイルのキャラ設定はターミネーターを彷彿とさせるものがあるんですね。まあ、それも後の放送を楽しみにしますが。


 結局、ペンドラゴンのクルーの支援でレイは助けられ、ダイルは捕虜に。ええと、「レイの正体や秘密を知っているかもしれないから」という理由で、殺されずに済んだ、と。
 でも、ダイルが暴れたおかげで、基地は爆発の危機に。急いで脱出しようとするペンドラゴン・クルーですが、倒壊するブリッジで分断され、ボスとレイだけは、ゴースタードラゴンの方に分乗。ダイルを連れた残りの3人は、ペンドラゴンの方に。
 あ、そうそう、その前にレイがメカニックのクマさんに、いまいち調子の悪いバトルナイザーを預けて、解析してもらうエピソードがありました。「こんな大事な物をオレに」と言うクマさんでしたが、「クマさんだから預けられるんです」と前作で培った絆を描写。で、解析の結果、「バトルナイザーはただの機械ではなく、有機体とのハイブリッドで、生物みたいに成長・進化を遂げ得る」ことが示されます。
 そして、脱出の際、レイと別れる直前に、バトルナイザーを放り渡すクマさんが印象的でした。


 爆発する基地からの脱出。
 そこに突然、発生した謎のワームホール。そこにゴースタードラゴンの方が吸い込まれ、パーティー分断。
 で、レイとボスのたどり着いた新たな惑星ハマー。
 そして、そこでも怪獣が戦っておりました(笑)。まあ、これがないと、番組が成立しないわけで。
 登場怪獣は、ゴメスとマグラー。
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 ええと、マグラーの方、何だかレッドキングが邪魔かも(苦笑)。
 今回のマグラーは、前作のネロンガの改造らしいです。すると、この後、ガボラに改造されて、その後でバラゴンに戻されるのかな?


 で、マグラー君、ゴメスにぼこぼこにされますが、それでも戦意は衰えず。レッドキングににらまれただけで、こそこそ逃げ出した先代とは大違いの闘争心。
 一度、マグラーを叩きのめしたゴメスは、レイたちに襲い掛かりますが、そこでゴモラ登場。で、乱入してきたマグラーの方が、ゴモラの超振動波の本作初犠牲者となりまする。やられるために出てきたマグラーこそ、哀れなりけれ。まあ、しょせんはマグラーですから、登場しただけでも良かったと言うべきかな。
 残ったゴメスですが、形勢不利と見たのか撤退。その撤退の仕方が、レイと同じバトルナイザーによるもので、新たなレイオニクスの出現に警戒するレイ、というところでつづく、と。


 次のタイトルが「レイオニクスバトル」。戦いが盛り上がりそうです。

*1:「電王」という例外はあり。「ディケイド」はバトルは良かったけど、最後に尻切れトンボで宙ぶらりんにされましたからねえ。劇場版で何とか締めたけど。

*2:ウルトラのバトル軽視、ドラマ重視パターンは、実は、最近ではなく、昔の作品に多い。初代マンはゼットンに敗れるという衝撃のエンディングですが、ゼットンそのものはペンシル爆弾であっさり粉砕。セブンが最高傑作で突っ込み点はないけど、その後の新マンはゼットンがあれだし、エースもジャンボキングは強敵だけど、ヤプールの企みの方がえげつなくドラマの印象の方が強い。タロウとエイティは、最終的に変身せずに人間の力で怪獣を倒し、ウルトラマンの力に頼らないことを宣言し、レオも少年との交流の方に重点を置いた作劇。「強敵相手に決死で戦って勝利する、燃えるバトル」で締めくくる、というのは、ある意味、ティガ以降の平成ウルトラ以降の伝統かな、と思う。

*3:念のため、SEEDやギアスのファンの人、ゴメンなさい。