8月初めに書いた記事の続編。
9月末に最終回を迎えたので、まとめ感想をば。
最終3部作のテンションが非常に高かったですので、その話を順に振り返ってみます。
58話「ヤッターメカ全滅!だコロン!」
この回のポイントは、ドクロベエの孫ドクボンが、謎の第3勢力「ドクロリング・ハンター(ドクハン)」のボスだと判明したことですね。まあ、別に驚くようなことでもなかったですが。
ドロンボーメカは、坂本龍馬モチーフの「リョウマゼヨーン」で、
ドクハンメカは、レオナルド・ダ・ビンチがモチーフの天才発明家レ・オナラブー・ダベンキの霊が作った「ダベンキメカ」。
で、このダベンキメカが強力で、ヤッターワンや、ペリカン、アンコウ、モグラ、ジンベエを便器に流してしまいます。その昔、便器に流された某超人レスラーは、「便器にパンツを詰まらせる」という策で脱出を図って逆転しましたが、ヤッターメカはパンツをはいていないので、同じ策は使いません。
いや、ビックリドッキリメカで、パンツメカを作る、というやり方もあったのでしょうが、さすがに「パンツ、パンツ、パンツ……」と言って行進するのは、朝っぱらからうざすぎるのでなし。
ええと、困ったときの神頼みということで、龍神様の宿った「ヤッタードラゴン」も登場するのですが、呆気なくやられてしまいます。
本当に、ヤッターメカ全滅しちゃったよ。
で、ドクボンがアイちゃんを捕まえて、さらったり、ドロンボーの手に入れたドクロリングを奪って、さらに今回10個目のドクロリングもGETしたり、やりたい放題。
絶対ピンチのガンちゃんに残された切り札は、劇場版ゆかりのアイテム「ヤッターゼロのメモリー」だった。奇跡を信じて、便器にメモリーを投げるガンちゃん。その時、便器から眩い閃光が放たれて……つづく。
どうでもいいですが、映像で見たときは、それなりにシリアスに感じていた物ですが、文章にすると、「便器」の一言だけで、シリアスさが流されちゃいますね。
この回を見て、玩具のヤッターメカを便器に流した子供がいなかったことを願います。
結局、モグラとドラゴンの玩具は出なかったんだなあ。適当な代用品を飾っておきます。
個人的には、歌舞伎口調で話すヤッタードラゴンが、いいキャラしていたと思う。でも、龍と歌舞伎という連想だと、今はこっちの方が思いつくんですけどね。
あるいは、こういうのもアリかな。ゲタゲ〜タ〜!
来年のVS物では、流さんと、キャリケーターの歌舞伎談義を楽しみにしたいと思っていたり。
59話「ドクロベエ復活だコロン!」
最終3部作の中で、ロボマニアのNOVAが一番楽しませてくれたのが、この回ですね。
もう、このヤッターキングが格好いいのなんの。まあ、玩具だとお間抜けな立ちポーズにしか見えませんが、映像だとリアルロボット寄りの演出で、戦闘シーンが描写されております。
すなわち、ビームライフル(正式にはウォーターガン)とシールドと、ビームサーベル(正式にはウォーターサーベル)で武装して、撃ちまくり、防ぎまくり、斬りまくりで縦横無尽の活躍で、ダベンキメカを粉砕したわけですな。
え? ヤッターキングはどうやって登場したかって?
劇場版を見ていないNOVAには、よく分かっていなかったのですが、ヤッターワンと、プロトタイプのヤッターゼロが融合合体して誕生した、とのこと。何だかんだ言って、以前の妄想は当たらずと言えども、遠からずだったわけですな。
ええと、昨年5月にNOVAはこんなことを書いておりまして。
ヤッターゼロは劇場版で消滅したみたいなので、今回はメモリー、すなわち「魂」だけで合体した形なのですが、とにかく、ゼロとワンが合体すれば、「ダ〜ブ〜ルマシンの轟く爆音♪」ってな感じですな。
しかも、ヤッターキングの活躍を飾る挿入歌が、山本正之の歌う「ヤッターキングの歌 2009夏アニメ」バージョン。「赤い仮面に燃え上がる正義の心〜♪ 行くぞ、強いぞ、負けないぞ〜ヤッターキ〜ング〜♪」ですよ。
あ、「ブル、ドジラ、パンダ、コパンダ」の部分は、「モグラ、ドラゴン、コング、ココング」に改変されています。コングと、ココングは劇場版のみの登場なので、NOVAは知らないのですが。
ともあれ、ガンダム風演出で戦ったヤッターキング。
しかし、ロボット者の魂を奮い立たせ、かつ楽しませる演出は、それだけではありませんでした。
ドロンボー側でも、もっと際どいネタが……。
前回で、ドクボンにドクロリングを奪われ、意気消沈した3人組。
このまま解散まで考えていたのですが、いろいろ三文芝居で悩んだ挙句に復活。そして、急遽、新たなメカを用意するために、メカデザイナーの大河原邦夫氏に連絡をとります(笑)。
で、氏から配達されたデザインは、今年30周年で、実物大の巨大モニュメントも建った某国民的ロボットアニメ風のロボット、いやモビルスーツ。このまま「D(ドロンボー)ガ〇ダム」として登場したらどうなるねん? と思ったところ、さすがに、それは自粛。
いや、自分としては、見たかったぞ。ドリルガンとか工具で武装し、有線爆弾をセットして、「ポチッとな」とボタンを押して爆発させるDガンダム。
結局のところ、タツノコがサンライズ版権のメカを勝手に使用するのはまずいので、ドロンボー側の大人の良心で、結局、自粛。
用意されたメカは、ドロンボー3人組の顔を持った「ドロンキング」だったわけで。でも、スカート風のバーニアの下の脚はありません。「脚など飾り」だそうですな。
ガンダム風のヤッターキングと、どこかMSN02風のドロンキングの最終決戦。
ついに、戦いは終焉を迎えるのだった。次回、「脱出」 君は生き延びることができるか!(嘘予告)
60話「さらばドロンボー今度こそ解散だコロン!」
そして、最終回です。
この回だけ、オープニングで、山本正之氏がしっかり「ヤッターマンの歌」を歌ってくれます。
うう、ここまで見てきたファンのための大サービスですね。分かります。
最初に、アコースティックのあれを聞いたときは、どうなるか、と思っていましたが、
最後に、しっかり伝統を重んじてくれて、何よりです。終わりよければ、全てよし。
で、前回、10個のドクロリングを手に入れて、それが1個のドクロストーンに変わって、ドクロベエが復活したわけで。
拉致してきたアイちゃんとの結婚を望むマセガキ・ドクボンですが、結局は、ママが恋しかっただけで。
あ、ドクロベエの正体は、やはり原典どおりの宇宙人でした。久々に地球見物に来たら、また、事故で帰れなくなって、必要なドクロリングを手に入れるために、ドロンボーたちを利用していた、という同じオチ。同じネタで、意外性は何もないけど、いいよね、マンネリで。ヤッターマンだし。
ちょっと違うのは、お爺ちゃんの帰りが遅いので、ドクボンが迎えに来た、という追加設定が加わったぐらい。
で、そのまま素直に帰ってくれれば、めでたしめでたしだったんだけど、ドロンボーがあまりに「願いをかなえろ」とうるさいので、彼らの望みを確認したところ、「地球人の望みなんてものは、全部つまらないので、そんな望みは全て抹消してやるべえ」などと逆ギレするドクロベエ様。
ドロンボーのみならず全人類の願望洗浄宣言なんてピンチもあったけれど、「思い出の大切さ」を映し出したビックリドッキリ「アルバムメカ」で解決。
ドクロベエはドクボンと仲良く宇宙に帰り、
ガンちゃんはアイちゃんに告白しようとしたら、復活したヤッタードラゴン2.0の出現で邪魔されてしまい、
そして、ドロンボーは解散……しようとして、結局、腐れ縁で解散しきれず、ええと、サブタイトルに偽りありですな。
おまけに、ドクロベエ様はまた地球に戻ってくるし。
ヤッターマンはまだまだ終わらないわけですな。次回予告も流れたし(嘘予告だったけど)。
まあ、最終回になっても物語が終わっていない番組は、今年はいくつも見ているので、今さらながらツッコミを入れても仕方ないのですが。