Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大怪獣バトル感想(1〜2話)

 今月に入って、TV東京系地上波で全国ネット初放送された「大怪獣バトル」。
 録画ミスして見逃した第1話も、ネット友達の親切なアドバイスで補完できたので、感謝しながら、記事書きしたいと思います。


 で、始める前に、懐古話(オイ)。
 このブログで、ウルトラマン話をするのは久々の気がするので、チェックしてみると、前は08年の9月24日。ほぼ1年ぶりですな。内容は『メビウス外伝 アーマード・ダークネス』。
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 この日の記事の一番のテーマは、新しいテレビを買ったことだったりします。うん、それまで画像の乱れたテレビで苦労していたからなあ。
 なお、「大怪獣バトル」自体、兵庫県ではサンテレビにて、昨年の7月から9月まで放送されており、NOVAの本作視聴は初めてではありません。でも、画面がひどかったので、迫力ある怪獣バトルの醍醐味を堪能できずじまいだったわけで。
 今回の視聴では、もう迫力ある怪獣プロレスをたっぷり堪能したい、と思っています。


 えと、念のため、その前のウルトラマン記事は、07年の3月31日メビウスの最終回ですな。
 その後、ウルトラを話題にする機会があったとしたら、昨年秋の『超ウルトラ8兄弟』だろうけど、おそらく掲示板で話題にしたためか、ブログには痕跡もなし。
大決戦!超ウルトラ8兄弟 (通常版) [DVD]
 やはり、テレビ放映がないと、継続記事のネタにはしにくいってことですね。
 逆に言えば、これから半年ほどは、いろいろ記事を書く、いい機会だ、ってことで。


 冬の劇場版を楽しみにしながら、いろいろウルトラ話を展開するのを堪能するつもり。

第1話「怪獣無法惑星」

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 もうね、古くからのウルトラファンだと、このサブタイトルだけで燃えてきますね。
 初代マン第8話「怪獣無法地帯」へのオマージュです。
 物語内容も、連絡の途絶えた辺境地域へ、調査&人員救出に向かった防衛チーム、という骨子は一緒。
 いや、厳密には、スペースペンドラゴンは防衛チーム所属ではなく、輸送宇宙船なんですけどね。地球では怪獣が滅びた後、という設定のため、武装は昔の名残りでしかありません。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル スペースペンドラゴン (TVカラーVer)
 物語の最初に、惑星ボリスに緊急不時着する羽目になったスペースペンドラゴン。しばらくは、修理のために、母艦は十分に動けず、小型機のドラゴンスピーダーを中心に活動することになります。


 で、ボリスで出会う怪獣たち。
 サドラVSテレスドンVSレッドキングの戦いに、ペンドラゴンのメンバーが巻き込まれます。
 この怪獣の取り合わせが、マニア心を刺激してくれるんですね。
 サドラは、メビウスで登場したものの着ぐるみ流用。
ウルトラマンメビウス ウルトラ怪獣シリーズ2006 06 サドラ
 対するテレスドンは、この話のために新規製作。
ウルトラ怪獣シリーズEX テレスドン
 新マンファンとしては、「いや、ここはデットンを」と言うべきところかもしれませんが、そのためにはアトラクションや「ウルトラファイト」でスーツを酷使してやる、などの手間がかかります。まあ、5年ぐらいしたら、スーツもそれぐらい痛んでいるでしょうから、その時に、晴れてデットン復活って感じかな。

 
 そして、「怪獣無法何ちゃら」と言えば、レッドキングの見せ場です。
ウルトラ怪獣シリーズ11 レッドキングソフビ魂 怪獣標本2.0 レッドキング
 着ぐるみは、マックスと2回、メビウスと1回、戦った歴戦の勇者ですね。
 今回は、サドラを撃退、デットン、いやテレスドンを退散させる大活躍。


 あ、レッドキングのライバルと言えば、チャンドラーなんですが、今回は改造前のペギラが登場。
ウルトラ怪獣シリーズ 冷凍怪獣ペギラ
 ただし、自分の冷凍ガスで凍結した遺体として。


 ここまでで、4体も怪獣が登場する、正にオンパレード状態。
 そして、いよいよ主役の登場です。
ウルトラ怪獣シリーズ02 ゴモラ
 謎の青年レイの操るゴモラ。こちらも、マックスやメビウスと闘った歴戦の勇者です。


 ゴモラVSレッドキングの頂上決戦の末に、新必殺技「超振動波」を体得したゴモラの勝利と。
 ええと、喋れないゴモラのために、必殺技の説明をいたしますと、「オレのこの角が光って唸る。お前を倒せと轟き叫ぶ。必殺、シャイニング・ホーン! ヒートッエンド!」って感じですね。

第2話「五人目のクルー」

 ウルトラ警備隊7番目の男は、ウルトラセブンと名付けられましたが、
 ペンドラゴン5人目のクルーは、ペンドラファイブと名付けられたり……はしませんね。
 ええと、5人目なのにレイとはこれいかに?
 セブンの息子なのにゼロと言うがごとし。
 あ、別に、本作のレイがゼロに変身するわけじゃありませんよ、知らない人は誤解なく。
ウルトラ怪獣シリーズEX レイモン
 ↑レイが変身するレイブラッド星人・レイモンはこちらです。まあ、しばらくは、その正体は謎のまんまなんですが。単に、オープニングにのみ登場する謎の超人という感じですね。
 一応、記憶喪失の彼の謎、そして惑星ボリスが怪獣惑星になって滅びた原因を巡って、ドラマが進行します。


 今回のテーマは、ペンドラゴンのヒュウガ隊長が、怪獣使いのレイの力を必要と感じ、共闘を申し込む展開。
 でも、そういうややこしい話は置いておいて、ここでは怪獣バトルだけを追ってみます。レイも、そう言っていたもんね。「オレが求めるのは、怪獣との戦いだけだ」って。


 ペギラに続く、この回の遺体怪獣!
戦国武将蒔絵シール「武田信玄・ムカデ衆」
 ……って、あれ? ムカデンダーが欲しかったのに、ソフビが見当たりませんよ。
 着ぐるみはメビウスに出ていたものですが、やはり、マイナー怪獣になるのかなあ。


 で、レイの操る新怪獣リトラでございます。
大怪獣シリーズ(R)ウルトラQ 「原始怪鳥リトラ・カラー版」 【少年リック限定商品】
 Qにのみ登場の怪獣で、カラーでの映像化は今回が初めて。
怪獣37 友好巨鳥リドリアス
 ↑ちなみに、こちらはコスモスに登場したオマージュ怪獣のリドリアス。


 リトラについての薀蓄。
 元々、リトラは、空の大怪獣ラドンの操演用人形の改造という裏話があって、
 また、リトラのライバルと言うべきゴメスは、ゴジラの改造。
古代怪獣 ゴメス
 そんなわけで、ゴメスVSリトラは、ゴジラVSラドンの雰囲気を濃厚に漂わせている、という話。


 そんなリトラの、今回の敵は?
大怪獣シリーズ(R)ウルトラQ 「巨大植物ジュラン・カラー版」 【少年リック限定商品】
 マンモスフラワー・ジュランだったりします。これもカラー映像は初めて。
 でも、現在、ウルトラQのカラー化が進行中との話も聞いていて、気になるところ。自分としては、こういうジュランとか、モルフォ蝶とかが気になるところですね。


 リトラVSジュランの前哨戦の後、ペンドラゴンの修理部品を探すクルーを襲ったのが、ティガの怪獣ゴルザ。
ウルトラ怪獣シリーズ03 ゴルザ
 このゴルザと、パートナーみたいな立場にある飛行怪獣メルバ。
 2足歩行の恐竜型と、鳥型の組み合わせは、ゴメスとリトラを髣髴とさせるものがあり、久々のウルトラ復活作品であるティガ第1話を盛り上げてくれた、と記憶します。
 まあ、今回、メルバは出番なし、ですが、ゴルザのパートナー役を担ったのは、1話で逃げたテレスドン。新旧地底怪獣コンビの結成です。


 大ピンチのペンドラゴンクルーを救うべく、いや、救ったのは結果論で、怪獣を倒すべく、リトラの背に乗って、颯爽と飛来したのがレイ。ウルトラマンとはまた一味違った登場のさせ方が、いかにも怪獣使いらしい格好良さを示していました。
 小型のリトラ(体長15メートル)はゴルザを牽制し、
 メインアタッカーのゴモラが、テレスドンを始末。
 ついで、ゴルザも「超振動波」で撃退。
 空のリトラと、地のゴモラの組み合わせは、相性も抜群だったということで。

怪獣マニアと、メカマニア

 ウルトラマンメビウスで、古くからのウルトラファンを喜ばせてくれたのが、テッペイ君の語る怪獣薀蓄。
 その進化形が、本作のオキ君ですね。
 このオキ君、大学で「怪獣学」を専攻したほどの怪獣マニア。もう、怪獣たちの戦いを目の前で見られることに興奮して、自分たちがピンチであることにも気付くのが遅れるぐらい、この世界を堪能しています。
 こういうドジだけど、憎めない、愛すべきキャラクターは、いいですねえ。もう、怪獣たちが本当に好きなんだ〜ということが伝わると、親近感が湧きます。
 愛されるオタクの条件に、本当に「好きなんだ〜」ってことが伝わる感情表現がありますね。これが、変に利口ぶって、「怪獣たちの論評」とか「あの怪獣は、あまり大したことない」とか見下した言い草をしだすと、単にイヤなオタクになってしまいます。
 あと、いいのが、「怪獣マニア」なんてキャラは、一人で十分だということ。嬉しそうに語っている脇で、他のキャラは「また、始まったよ」と、うんざりしているような顔をするのがポイント。呆れたように、「お前、本当に怪獣が好きなんだな」とツッコミ入れると、視聴者としても、安心して世界に浸れます。
 こういう番組を見ているんだから、視聴者が怪獣ファンなのは間違いないのですが、無批判にオタク賛美ばかりしている異様な世界観だと、逆に引いてしまうわけで。
 マニアックなキャラは、作品世界の解説役であり、かつ、ややコミカルな描写を見せてこそ、視聴者が、「おいおい、オレたちはそこまで周りの見えていないバカ(愛情表現)じゃないよ」と、一緒にツッコミを入れることができる。


 まあ、たまに、劇中のマニア君と、知識を競うことに快感を見出す、真性のマニア君もいるのですがね。
 オキ君の知識の欠点は、「怪獣」オンリーで、「宇宙人」は対象外だそうですから、だんだん知識の穴を露呈する過程が、マニア心的に楽しかったり(笑)。


 さらに、もう一人のマニアが、メカニックのクマノ。
 エンディングコーナーで、オキ君と掛け合いしているのですが、レイの使うアイテム「バトルナイザー」についての薀蓄を披露。
フラッシュ&サウンド 大怪獣バトルナイザー
 本編では、そんな宇宙人の使う謎アイテムの性能が分かるわけないのですが、おまけコーナーの冗談ネタだと、「メカのことなら何でも分かる」なんて発言にも説得力があります。
 当然、ウルトラファンは、怪獣ファンであるとともに、SFメカファンの素養がありますので、オキみたいな未熟キャラに感情移入できなくても、クマノさんみたいな通なエンジニアには感情移入できることだってあるわけで。
 この辺のキャラの性格の立て分けが、単なる怪獣バトル物ではなく、キャラ物としても、本作を楽しませてくれる理由だなあ、と実感します。


 自分? オキも、クマノも好きですよ。でも、ヒュウガ隊長の渋さもいいなあ、と。