細かく読書はしているのですが*1、この機会に、ここでのネタにしてきた主だった物だけ総括しておきます。
ドラル国戦史5巻
この巻のポイントは、新キャラの弓使いアスラン。
この名前だと、ファンタジーファンなら某ライオンを、
ロボットアニメファンなら某赤服少年を連想するのでしょうが、
ぼくはどちらのファンでもあるので、まあ、今後の活躍に期待するものであります。
ただ、この巻だけ読むと、タイトルは『水晶砦の攻防』であるにも関わらず、戦争場面まで話が進まなかったので、少々物足りなさを覚えましたね。
正式な内容は、『水晶砦の攻防前夜』だったということで。
今回の敵怪物ヴラーの獲得能力は、「フェロモンによる催眠術」と「人間のような武器使用能力」。
前者は、嘘を信じ込ませるための補助で、それほど強力な洗脳効果は持たないのですが、それでも戦さ前の撹乱で戦線を脅かす伏線となっています。今巻では、そうした敵の暗躍に主人公たちが気付いて対処法を考えるきっかけが描かれていますね。人に化けた敵スパイの嘘を、主人公たちも信じそうになるのですが、「鼻の悪い水兵」にはフェロモンが利かず、あっさり嘘を見破り、斧で叩き斬ったのには笑えました。敵の姑息な手腕を、何だかんだ言って力技で粉砕する作風は健在なり。
後者は、これまでが牙や爪だったので、どうしても弓や槍といった長射程武器に一歩譲っていたわけですが、改良された戦法は果たして、どれだけ主人公サイドを苦しめるかな? こちらは次巻の決戦編を期待ってとこですね。
あと、ドラマ的な見どころは、主人公サイドの神々の不和ですか。
最初はドラル国の西が、続いてドラル国の南が戦場となったわけですが、次のヴラーの狙いが北なのか東なのかで、それぞれを治める神同士の間で意見が対立します。
戦力の分断は最低限にしたいのですが、自分の東の領地の保護を第一に考える自己中女神が、「敵が北に来る」という夢の啓示を隠し通そうとしたために、不協和音が発生します。
次第に巧妙になる敵の襲来に対して、一致団結できない神と、その思惑に翻弄される人の軍勢は、果たして生き延びることができるのか?
ユニコーンガンダム5巻
これも、前巻のプルトゥエルブに比べ、萌えないイラストですね(笑)。
内容的にも、主人公がウジウジ悩みモードに入っている巻なので、読後感がいまいちすっきりしません。
前巻で、プルトゥエルブに圧勝し、重傷を負わせて捕獲した主人公バナージですが、ユニコーンガンダムの力を制御できない自分に恐れを感じてしまいます。
そんな彼に、戦うことの意義を示した親父キャラが散っていく様子を描いたのが、この巻。いわゆる「ランバ・ラル」や「ウッディ大尉」、種D的には「トダカ一佐」の散り様に感動できる人には、お勧めの巻ですが、それらの散り様を堪能できるのは、主人公がそれを乗り越え、成長に至るドラマを期待できるからこそ*2。
本巻では、まだバナージの成長にまで漕ぎ付けていないため、消化不良なわけですね。
あとは、前巻で一足早く地上に降下したミネバ&リディ少尉のドラマも、バナージとの絡みが完全に断たれている分、やはり中途半端さを覚えております。
ともあれ、今巻のラストで、バナージの乗るユニコーンガンダムも不慮の事故で大気圏に突入することとなり、次巻から地上編ということで、続きを待ち遠しい気分ではあります。
決して、今巻が面白くなかったというのではなく、途中のいいところで「つづく」になってしまい、すっきりしないままに終わった、ということで。
魔法戦士リウイ新刊
ロードス以来のファンとして、ずっと読み続けているシリーズです。
今回は、「海賊の宝」探しというネタで、後書きの中の『小さなバイキング ビッケ』をなつかしいと思いつつ、読みました。
内容は、いつものように「リウイの冒険譚に新たなエピソードが加わった」というだけで、今回に限って特筆するようなことはありません。可もなく不可もなく、いつも通りに楽しく読むことができた、と。
つづきが気になるのは、今回のメインではない「ドラゴン・プリーストのティカ」の今後ですね。何だか、どんどん人間離れしていく様子に、果たしてどういう結末になるのかなあ? と。
ついでに、世界観は変わりましたが、この夏ルールブックの3冊目が出揃った『ソード・ワールド2.0』もこの期に張りつけておきましょう。
らき☆すた6巻
今回、「萌えがない」と連発したような気がするので、萌え要素はこれで補おうか、と。
トピックとしては、受験を経て、高校卒業まで描かれた、と。
連載分は読んでいないので、果たして高校卒業後のストーリーはどうなるのか? あるいは時間を巻き戻してしまうのか、などなど気になっております。
それと、こなたの合格した大学が果たしてどこか、も気になるところ。
まあ、NOVAの場合、今年の5月から単行本を集め始めたばかりの、にわかファンなので、今回挙げた他の作品の続きほど、気にしているわけではないのだけどね。
それでも、気軽に読めるギャグコミックとして、NOVAの本棚の中では稀少な作品なので、やはり続きが気にならないわけでもない(何だか、ツンデレ的な言い回し?)。