Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

5月の読書

 5月は、もっぱら読むより、書く方に時間をとっていたのですが、それでも気分転換含めて、読んだ本の紹介。

アキバ戦争

 十津川警部 アキバ戦争 (トクマ・ノベルズ)
 昨日、読み終わった本。
 ええと、ストーリー概要は、「メイド喫茶のメイドが誘拐されて、十津川警部が捜査に乗り出す。一方で、メイドのファンである30代オタクの3人組が、十津川警部と協力&競争しながら、事件解決に奮闘する」って話。
 まさか、西村京太郎が、オタクネタの話を書くなんてね〜と思いながら、ネタ探しを始めます。
 ええ、あまり濃くはありませんが、ガンダムとかウルトラマンとか、フィギュア中心に秋葉原の風俗がいろいろ描かれています。そこを捜査する刑事さんが、張り込みをばれないように、オタクアイテムを買うシーンとか、それなりに楽しめますね。
 オタクに対して、ひどい偏見もなく、むしろ温かい雰囲気で描写されていますね。メイドの名前が「城あすか」ってんで、オタク3人が通称「城萌え三銃士」と言うんですが、彼らの表の稼業は、いずれも真面目なサラリーマン。オタク道は、あくまで趣味という点も共感できます。
 そして、彼らの持つオタク技術は、「フィギュア作り」「ガンマニア」「パソコン」という比較的、実用的なものばかり。物書きや絵描き、ゲーマーじゃ、ちょっと事件解決の役には立ちにくいかな。
 いや、「フィギュア作り」が何の役に立つんだ? という意見もあるかもしれませんが、ええと、誘拐犯人をおびき寄せるために、メイドに似せたフィギュアを展示して、買い取らせるんですね。で、中に仕込んだ盗聴器で情報収集と。


 最終的には、十津川警部ではなく、オタク三銃士の方が事件を解決します。この辺も、作者のオタク愛があふれていますな。そして、十津川警部は、三銃士の若干、違法が混じった捜査を最終的に水に流してやります。
 この辺は、十津川警部中村主水で、オタク三銃士が鉄っちゃんなどの仕置人に通じる面白さ、を感じました。人によっては、オタク三銃士を「警察と張り合うアウトローめいた素人探偵やスパイ」になぞらえて読むことも可能ですね。
 オタクネタのミステリーというのは、これからの流行になるのかな? と期待しつつ。

らき☆すた

らき☆すた (1) (単行本コミックス)らき☆すた (2) (単行本コミックス)らき☆すた (3) (単行本コミックス)らき☆すた (4) (角川コミックス)らき☆すた (5)
 今さらながら、萌え文化の研究のために、中旬過ぎから読んでいました。
 表でハードでシリアスな『プレ・ラーリオス』を書きながら、裏で気分を休めるために、こういう4コマにハマッていたんですな(笑)。
 いや、きっかけは5月10日の土曜日のこと。かつての教え子のロックライブを聞きに、神戸・三宮に行っていたんですが、待ち時間が余っていたので、その間の時間つぶしにマンガ喫茶に入ったわけです。
 そこで、「らき☆すた」1巻を読んだが、運のツキ……いや、「幸運の星」と言うべきか。完全にハマッてしまいました(爆)。
 まあ、それ以前に、友人からアニメ話とかで聞いていたし、リプレイ本の折り込み広告なんかでもよく絵は見かけてタイトルだけは知っていたんですが、その時まで原作が4コママンガだということも、かつて『ロードス島戦記』や『クリスタニア』のリプレイなどでお世話になった「コンプティーク」誌に連載されていたことも知らなかった。いやあ、自分がオタクとしてはロートルな部類だなあ、と改めて実感したりも。


 というわけで、現在、NOVAは「ツンデレなツッコミキャラのかがみん」と、「無口でクールで格好いい、みなみちゃん」にハマッております。この作品で、自分の求める萌え属性が、何となく見えてきたかな? と思いつつ。
 基本的に「クールで隙がなさそうでいて、実は照れ屋かつ情が厚い」キャラがいいんだな、と。もちろん、相方は人懐っこい社交的なキャラね。

ユニコーンガンダム3〜4巻

機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い彗星 (角川コミックス・エース)機動戦士ガンダムUC (4) パラオ攻略戦 (角川コミックス・エース 189-5)
 こちらは、連休中にほぼ読み終わっていたんですが、創作モードに入っちゃったので、感想書く余裕が持てずにいました。
 3巻は、「赤い彗星」の再来が目玉ですね。フル・フロンタルというお方なんですが、ユニコーンガンダムの強力なビームライフルに対して、「当たらなければどうってことはない」と発言したり、キックしたり、もうこれでもかというぐらいに1stガンダムのシャアの物真似をしてくれます。ここまで上手く再現して描写してくれると、「単なるパクリじゃん」という批評が浅はかに見えますね。確信犯できちんと違和感なく再現描写できるってのは、やはりプロの技ですよ。
 そして、最後で、赤い彗星は勝っちゃいます。ユニコーンガンダムネオジオン側に囚われて、つづいた、と。


 その後の4巻では、主人公視点でネオジオン残党の生活が描かれます。
 それまでは、単にコロニーを襲撃してきたテロリストであるとしか認識していなかったわけですが、この経験を通じて、ネオジオンも同じ人間である、という視点が生まれるのですね。
 こういう価値観の変化・成長というのは、ドラマとして面白いです。
 そして、バトルとしては、やはり敵のファンネルを逆にコントロールするというユニコーンガンダムの特殊能力がすごい、と思えますね。それで、プルトゥエルブを圧倒しつつ、心の交流によって、倒さずに無事、捕虜にするという結末。
 ZZの最終決戦時に、量産型キュベレイに乗った他の姉妹の中で、たった一人だけ生き残ったプルクローンの彼女。その辛酸に満ちた哀しい人生も描かれるも、生き残っていることが救いかなあ、と思いつつ、続きが気になるところ。

風魔の小次郎 柳生暗殺帖

 風魔の小次郎柳生暗殺帖 1 (1)風魔の小次郎 柳生暗殺帖 2 (チャンピオンREDコミックス)風魔の小次郎 柳生暗殺帖 3 (チャンピオンREDコミックス)
 『プレ・ラー』書くに当たってのイメージソースになるかなあ、という気持ちもあって、この機会に読んでみました。
 まあ、イメージソースとしては『聖闘士星矢』関連を読むのが一番なんでしょうが、それを読むと、ストレートに影響されすぎるので、あえて別角度から。


 なお、書店でタイトルのみ知っていましたが、手に取る前は何となく、「外伝」および「過去編」と勝手に思い込んでおり、手に取った後で、本編の「後日譚」であることを知った次第。
 そして、本編で死んだ霧風とか小龍とかが敵側に転生し、一方で伊達総司などの聖剣戦士も復活、また飛鳥武蔵が仮面の男として登場するなど、本編ファンを楽しませる要素多し。キャラの絵柄も、いくつかある車田派生作の中で一番原点に近い、と思いますし。
 しかし、これだけ過去キャラが出しゃばると、新キャラの小次郎そっくりの「虎次郎(こじろう)」なんかが影薄いなあ、と(笑)。
 現在、3巻までで、連載中断中なのが、少し残念。