サバサバを見る前に、ピカピカの感想を書くつもりでしたが、違う記事を優先させたり、体調不良になりかけたりで、あっさり断念。
その分、今回は2話まとめて書きますぞ。
どちらも「理央さま&メレ主役回」で、この2本そろって実質上の最終回みたいな物だし。後の最終1話は、気の抜けたコーラみたいなものですな。
まあ、ラストで「理央さま&メレ」の復活(を匂わせる描写)があるかどうかは気になるところですが。
では、感想、行ってみましょう。
道
サブタイトルが「俺の道」ってことで、水木さんの歌うエンディングともかぶってくるわけですが。
前回、「自分がロンの操り人形にされていた」と判明してから、気力を喪失した理央。それを説得するジャン。まあ、ジャン自身「戦意を失って逃げ出した経験」があるから、説得力あるわな。
理央の戦意を取り戻すために、いきなり殴ってみるジャン。やはり武闘家の説得は拳を交えないといけないわけで。突然、殴られたことで怒り出した理央だが、「その怒りの気持ちは、ロンに仕向けられたものか?」というジャンの問いに、自分自身を取り戻す。自分の道を改めて模索することで、「メレ救出」を決意する理央。
カクシターズ脱却
一方、先にメレ救出のため、臨獣殿に乗り込んだカクシターズの4人。
ザコとサンヨ相手に「ここは、オレたちに任せて先に行くんだ」と青黄を送り出す、ゴウ兄さんとケン。一応、初期メンバーを持ち上げる処置だけど、青黄の2人じゃロンには勝てないぞ。むしろ、新メンバーの方が戦力的には強いわけで。
その前の回で、理央との対決をジャンに任せて、「うまく、かませ犬になるのを避けた」弟レツに対し、「お前もかませ犬の世界に来るんだ!」と心の中でつぶやくゴウ兄さんの気持ちが伝わってきましたぞ。
当然、青黄の2人では、メレ救出はかないません。一緒につかまってしまいました(苦笑)。それでも、気概だけは認めてもらって、メレ様に「カクシターズ」ではなく、正式名称の「ゲキレンジャー」ときちんと呼んでもらいました。
ケナケナな女、メレさまを救うために
さて、ロンに捕まって、「囚われの姫」状態だったメレですが、気丈にも「理央さまに助けてもらいたくなど、ない!」と心とは裏腹の発言。理央さまに迷惑をかけたくない愛情と、足手まといになっている自分を許せない武闘家の矜持が言わせた名セリフと認定。
救出者のゲキレンジャー青黄も捕まり、ロンとしては、華を3本も手に入れたことになりますな。ダブルヒロインに加えて「技が彩る大輪の華」。これが、お子さまも見るヒーロー物でなければ、当然、ロンがイヤらしく、あんなことや、こんなことをしたりなんかするシチュエーションなわけですが、そんな気持ちを吹き飛ばす勢いで、黒獅子と赤虎が飛び込んでくるのです。
ええと、ゴウ兄さんとケンは放置ですか? まあ、臨獣殿を知り尽くしている理央がいっしょだから、ショートカットできる裏通路から来たのかもしれませんが。
道と愛を取り戻せ
そして、体内の幻気を吐き出すことで、グリフォンやフェニックスの姿から、元の獅子&カメレオンの臨獣拳使いに戻った真・主役&ヒロイン。パワーダウンしたのに、格好いい、というのは凄いぜ。「これが俺の道*1」「これが私の愛」という決め台詞もイカします。
この回、理央やメレのセリフがいちいち格好いいのね。
それから表に出て、ゴウ兄さん&ケンと合流。理央に嬉しそうに声をかけるゴウ兄さんが、さりげなくいい味出しています。
ゲキレンジャーと、黒獅子リオ、メレの7人がそろって名乗りをあげます。この人数は、魔法家族の8人には劣りますが、同じく3人からスタートした忍びチームは越えます。家族もいいけど、流派を超越してライバル同士が力を合わせるシチュエーションは燃えますな。
サンヨ戦
「メレと理央は、ジャンと一緒にロンを倒せ。サンヨは、俺たちが引き受ける」とカクシターズの4人。
でも、ダメ。
サンヨは思ったよりも強くて、ジャンを欠くゲキレンジャーでは太刀打ちできません。実はゲキレンジャーって、ジャンがいなければ非常に弱い戦隊なわけ?
それを見かねたメレ様は、こちらに加勢。
あっさりとサンヨを倒しておしまいになります。
すなわち、「カクシターズの4人<メレ」という構図が判明したわけで。
ロン戦
そしてジャン、理央の虎獅子タッグによる龍退治。
当然、ロンの戦力は圧倒的なのですが、家族を奪われた二人の拳士の想いが、逆転の力を生み出します。
こういう流れだと、戦いは勢いで決まる、というもの。呆気ないぐらいに、ロンは粉砕され、なし崩しに巨大戦。
ここで、サイダイゲキトージャに、リンライオン、リンカメレオンが合体した「サイダイゲキリントージャ」登場。
ゲキリン(逆鱗)とは、これすなわち龍の弱点なり。
理央とメレの愛の共同作業、すなわち「臨獣ラブラブ天驚拳」も炸裂し、呆気ないぐらいに、ロン撃破。
次回への伏線
ロンは倒されたけど、サンヨは生きていた。もしかして、意外なことにラスボス・サンヨ? と思わせて、つづく。
また、それに先立ち、理央を仲間に迎え入れることにノリノリなジャンが、「ゲキブラック」と「ゲキグリーン」になればいい、と発言。まあ、ブラックとグリーンは、次作で最初の赤青黄3人にすぐに加わってくれるのですが、グリーンの正規ヒロインも見たかったなあ。
自分の道がまだ見出せなかった理央は、とりあえずジャンの好意を受け入れることに。
メレ様の希望「江戸時代の時みたいに2人で暮らしたい」も、ナイスな発言ですな。忠臣蔵の回は、やはり同じ荒川さんなので納得。
*1:雑誌での記載では、『俺の意志』となっていた。NOVAの聞き取りミスだったみたい。