前回の感想で「メレ様が命を落とすこと」を予想していましたが、じっさいは「ロンに敗れて、囚われる」という展開に。
これは、拍手喝采ものでした。
「囚われの姫」がメレで、彼女を助け出す「自らの宿命に悩む王子」役が理央さま。
真ヒロインや、真・主人公と、誰かが使っていたフレーズが正にぴったりなので、ぼくも拝借使用させてもらいます。
もう、こうなったら、ゲキレンジャーは「ただの表紙」ですね(笑)。悪役主役よ、もてもてよ〜♪ と歌いたくもなります。
それに、ロンも究極の爆弾発言を披露。
ゲキレンジャーに対して「あなた達と戦っても面白くありません!」
つまり、ラスボスが本来の主人公との決着を「面白くない」という理由で拒絶したわけです(笑)。
ふつうは、「今はあなた達の相手をしている暇はありません!」などと、時間を言い訳にして逃げるものでしょうに。
ラスボスに「面白くない」と対決を却下されるヒーローって前代未聞。まさにカクシターズの面目躍如ってところですな(日本語の使い方が微妙におかしいけど^^;)
けど、実際、カクシターズの面々がロンを倒すことよりも、理央がロンを倒す方に期待している自分がいます。その方が絶対に面白いでしょうし。
今回、初めてロンの発言に、共感できました。これまでは、単に「うさんくさい言動の謎人物」であった彼が、自分の行動を種明かしした回でもありますし、NOVAなりにロン視点で、その経緯を振り返ってみましょう。
ロン様の野望(マク編)
さあ、退屈しのぎにゲームでもしてみっか〜。
名付けて、格闘家育成ゲーム『臨獣殿 =目指せ!幻獣王への道=』だ。
最初に、キャラ選択だな。
よし、このクマの拳法使いがいいな。泣けるくらい強そうだし。
大体、拳法の創始者がサイってどういうことよ? 一番、強いのは「竜」だって昔から決まっているんだよ。ウザいから、クマちゃん、やっちまいな。
うむ、師匠殺し、やったね♪ お、レベルアップだ。「怒りのスーパーモード(怒臨気)」を発動できるようになったな。
それに、仲間も2人、ついてきた。
タカとクラゲか。う〜ん、クマを入れた3人組だと「ワシ、ジャガー、クマ」の変幻合体ロボか、「赤鬼、カメ、クマ」が気に入っているんだけどな〜*1。
まあ、いいか。これで陸空海3つそろったわけだし。海がクラゲってのは若干、疑問だけど。普通はサメとか、イルカとちゃう? 激獣拳にはサメの拳士もいたよな。あいつをスカウトすれば……ダメだ、野郎ばっかりになってしまう。一人くらいは、女性キャラもいないとな。やむを得ん、クラゲ女で手を打つとするか。
さあ、これで最凶戦隊『臨獣殿』の結成だ。このまま、ライバルの激獣拳の連中をぶっ倒し……おや、あっさり封印されてしまったか。こっちは3人なのに、7人がかりで向かって来るなんて、卑怯だぞ〜。
「怒りのスーパーモード」では、まだまだ力不足ということか。こうなったら、わだかまりのない澄んだ心「明鏡止水」を目指すしかない。
キャラを選び直すとするか。今度は、もっと幼少期から育成するぞ〜。
ロン様の野望2(リオ編)
お、その少年の能力値が高そうだ。大事に育成してやるぞ〜。
まずは、「強さ」へのこだわりを植え付けるため、「無力な自分を痛感させるトラウマ」を味わせてやろう。コマンド「家族の虐殺」実行。
さあ、少年よ、弱さは悪だ。私が鍛えてやろう……って、激獣拳のネコに、少年、さらわれた? まあ、いい。手頃に少年が育った段階で、召喚してやろう。
……さて、そろそろいいかな。
おや? この白虎の男が少年、いや青年リオに一騎討ちを通じて、「正義の心」を植え付けようとしているのか? そんなことをされたら「究極の破壊神・幻獣王」になれないじゃないか。
白虎の男、邪魔。コマンド「闇討ち」決定!
おや? まだ生きている? ハハ、結局、一騎討ちで命を落としてやがんの。
でも、その強さは、このまま、死なすのも勿体ないな。その魂だけでも、再生利用してやるか。う〜ん、エコロジー♪
え? 魂が息子に何かを伝えようとしてる? 放っておくと、厄介になりそうだな。災いの芽は先に積んでおくか、コマンド「村破壊」実行。
へ? 追いつめられた母親が息子を激流に突き落とした? 気でも狂ったか? 人間は時々、論理に外れた行動に出るな。ま、だから見ていて、面白いんだけどね。ともかく、これで白虎の息子は消えた、と。
……さ、リオに臨獣殿の情報、与えてやったぞ。
強くなるために、やって来たな。よし。
「明鏡止水」を修得するためには、コマンド「瞑想」を何度も実行する必要があるのか。だったら、その間の世話役に亡者拳士をいっぱい用意させてやるか。
ん? リオの奴、カメレオンの女拳士を復活させたのか? ま、世話役としては、野郎よりは美少女の方が好み、とは奴も男よのう。
おやおや、忠誠を誓った娘にかしずかれて、夢の中でイヤらしい妄想を……いかん、それは修行の妨げになる!
無理矢理、悪夢に作り変えてやる。ほら、お前はもっと強くならないとダメなのだ!
そうだ、つまらない恋心など捨てて、ひたすら無心に強さを求めろ。幻獣王を目指すのだ!
……というわけで
そろそろ、飽きてきたので、これぐらいにします(笑)。
大幅に脚色を施していましたが、大体、こんな感じでマクと、リオ様の人生をゲーム感覚で操作したロン。
それを知ったリオは、絶望の想いに駆られるのですが、メレを救うために雄々しく立ち上がることを期待しております。
もう、こうなったら、「ゲキレンジャーの面々が主役としての存在感が薄い」なんて不満に執着するのはやめて、「真の主役・リオ様が、真のヒロイン・メレを助けるために、自分の人生を歪めたロンを倒す王道ストーリー」を堪能することとしましょう。
人気の秘密は、お色気よ♪(メレ)
頭がいいとこよ♪(策謀家ロン)
力でマンネンよ〜♪(リオ)と歌いつつ*2。