メインは、ジャンとスウグの対決。
父子対決ものとしては、やはりダイレンジャーと比べてしまいたくなるわけですが、熱い拳士のドラマではなく、子が父を慕う想いの方を前面に出した作風だと思えば、納得の出来。
まあ、自分的には「子が父を乗り越え、涙ながらに呪縛から解放する流れ」に期待するのだけど、果たして?
第2テーマとして、理央と戦うために、ゲキワザ「天地転変打」を身に付けるための特訓をするゴウ兄さん。うむ、特訓として、滝に打たれるのは絵的にいいですなあ。
ゲキの場合、特訓が何だか安易、という展開が多かったので、ここに来て王道を見せてくれるのは、いい感じ。
しょせんは前座かも知れませんが、ゴウ兄さんは兄さんで、理央との熱いドラマを見せてくれることを願っています。
そして、その他3人で、今回の怪人退治。
相手役の幻獣ケルベロス拳コウは、五毒拳ブラコの弟……って、弟の方が強いのですか。それじゃあ、兄の立場が……。
それはともかく、ブラコとか、あとスウグの技で、かつての臨獣殿拳士の映像が登場したのは、ちょっとした総集編の代わりで、これまでの長い戦いを振り返ったような気になりましたなあ。
ゲキ側は、登場シーンで、キャプテンのランちゃんが中央に立って、チームを仕切っているようで、「お、今年は彼女にも見せ場が?」と思っていたら、結局、おいしいところはケンに持っていかれる、というオチ。
逆転のきっかけから、とどめを刺したときの立ち位置(チョッパーが中央)、そして巨大戦まで、結局、ケンがリーダーシップを取っていたわけで。
せめて、サイダイオーがちょっとしたピンチに陥って、それをランとレツのゲキビーストが援護することで逆転……ぐらいの活躍はさせて欲しかったですな。
チーターとか、象とか、ペンギンとか、
ジャガーとか、コウモリとか、ガゼルとか、
別にロボにならなくてもいいので、分離形態で支援用に使ってくれてもいいじゃありませんか。
結局、青と黄は、もはやドラマ面でも、バトル面でも、居場所がないのかな? と残念に思いつつ。
PS:エンディングの「メレの歌」はグッジョブ。でも、こういう歌は、主役回とうまくリンクさせて欲しかった、と思いつつ。
ま、次週は、理央主役なので、申し分ないわけですが。