Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

先月分の読書その他

 読書は買ってから読むまで、若干タイムラグがあるので、読んだ物の紹介となると、どうしても後手に回りますなあ。
 まあ、先月、NOVAが楽しんだ本(の一部)ってことで。

まずはガンダム

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人 (3) (角川コミックス・エース 2-16)MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX-1フルクロス (機動戦士クロスボーン・ガンダム)
 『クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人』の完結編です。
 模型の「X−1フルクロス」もいよいよ登場して、木星決戦を行ないます。
 ラストは……ハードな戦いで、主人公トビアも悲惨な目に合います。「Vガンダム」のカテジナさんに例えられるかな? いや、それでも愛する娘のそばにはいられるわけだから、「08小隊」のシロー隊長といった方がいいですね。


 これで、トビアを主役にした物語は完結でしょうが、ハリソン(元)大尉を主人公にした物語は、まだ作っていけそうですね(笑)。
 長谷川ガンダムワールドの次なる展開を期待しています。

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 『グレートメカニック』誌、版変え後の3号めです。
 今回は、シャアを初めとするライバル機特集、というかライバルキャラ特集になっています。何だか、特集的にはメカニック分が不足しているようで、若干不満を感じました。Gガン関係が抜けていたりもするし*1
 それと、一番プッシュすべき現役ライバルの「グラハム・エーカー」や「セルゲイ・スミルノフ」のページが白黒だったりするのも残念な要素。


 ま、サブ特集として、「メカンダーロボ」と「モスピーダ」が紹介されている点は、メカファン、ロボファンとして買いだけど。
合身戦隊メカンダーロボ DVD-BOX[rakuten:book:11990594:image]

 そして、GM誌の連載記事をまとめた本も、12月に出ました。
機動戦士ガンダムMS戦略分析
 宇宙世紀のMSの運用法を、現実の軍事・科学面から類推するこの本は、空想科学考察ファンとしては、お勧めです。
鋼人(HAGANEBITO)―森下直親画集
 こちらのイラスト集も、お気に入り。

つづいて海外ファンタジー

四方を統べる神―ドラル国戦史〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)
 エディングスの『ドラル国戦史』も2巻が出て、読了しました。
 1巻のときは、未読だったので感想書けませんでしたが、今回はきちんと書きます。


 まず、4人の神様兄弟姉妹が、ドラル国の大陸四方を治めているという世界設定。彼らは、それぞれ「夢見人」と呼ばれる後継者の少年少女を養うんだけど、この神様および夢見人が、エディングス作品伝統の魔法使い役に相当します。神様なので、自然に干渉するなど強力な力を持っていますが、全知全能とまではいきません*2
 そして、ドラル国の大陸中心には、ヴラーと呼ばれる邪悪な存在がいて、四方の人間世界征服を狙っています。ヴラー配下の生き物は、爬虫類や昆虫と融合した亜人種。
 ヴラーの侵攻からドラル国の人々を守るため、神々は別大陸から異文化の民族を金で雇い、戦争させる、と(笑)。何だか、生々しい神様ですな。
 で、雇われた異民族同士の多彩な個性や技能を絡み合わせての、協力や対立を含む異文化間の交流が、NOVAには楽しく読めました。簡単に紹介すると、

  • ドラル人:神々に最も近い原始的な部族。石器文明の野人だけど、弓矢や野外活動の技能に秀でている。また、文明レベルは低くても、知性や人間観察力などは決して低くなく、人間キャラでは主人公的存在となっている。
  • マーグ人:西の大陸出身の海賊。大柄な体格で、操船技術と略奪のための接近戦能力に秀でている。中世のバイキングをイメージすると分かりやすい。
  • トログ人:南の大陸出身の兵士。規律に基づいた都市国家を築いており、イタリア・ローマ的なイメージ。城砦構築と、秩序だった軍隊戦闘に長けている。マーグ人に、しばしば海賊行為を受けてきたので、微妙な対立関係にある。

 と、まあ、こんな感じの面々が、ヴラーの怪物と戦うわけです。
 2巻までで、とりあえず西方の戦いが終結し、何とか敵軍の侵攻を食い止めます。続いて、戦いの舞台が大陸南方に移ることを示唆して、3巻につづく、と。


 過去作品のガリオンや、スパーホークみたいな主人公がはっきりしない、完全な群像劇スタイル(章ごとに視点キャラが変わる)なので、最初は誰に感情移入するか戸惑いましたが、とりあえずはマーグ人には珍しい「小柄ながら利発なウサギ*3」がいいかな、と。
 格好良さで言うなら、ドラル人の「長弓」がお気に入りですけどね。かつて許婚をヴラーの手下に殺されたので、ヴラー退治を生き甲斐とするようになった弓の達人キャラです。復讐に生きるスナイパー、という役どころですな。

和製ファンタジー

神代の島の魔法戦士―魔法戦士リウイ ファーラムの剣 (富士見ファンタジア文庫)
 「魔法戦士リウイ」の新刊ですな。
 アレクラスト大陸旅めぐりをして、公式ワールドガイドのシナリオネタを次々とつぶしている、ということで、一部のゲームマニアには非難轟々なリウイですが、まあ、『ソード・ワールド』も第2版が出ることですし、もう大目に見てもいいかな、と。
 作者の水野さんは、10年ぐらい前に「アレクラスト大陸の時間軸を、公式設定の521年より先に進めていいか」という話をSNEの会議で提案したそうですが、当時はまだ時期尚早という全体意見に落ち着いたらしく。
 それから10年たって、アレクラスト大陸の物語もそろそろ終えていいのでは? という判断だと推察します。
 自分としては、リウイ活躍後、アトンが消滅した後のアレクラストは、ゲームプレイヤーの皆さんが完全に自由に使っていいものとして解放されることを期待します。ただ、第2版で完全にサポートされなくなるのも寂しいので、「SNEが新しく展開する新世界のラクシア」とは別に、「伝統的ワールドのアレクラスト対応の世界設定&ルール」ぐらいは出版してほしいかな。
 ま、完全なゲーマーなら、公式サポートされなくても、自分たちでデータを作成できるはずですけどね。


 って、『ソード・ワールド』の今後の展開についてのオールドゲーマー(現在コレクター^^;)的な意見はさておき、『神代の島』の紹介感想です。
 今回の舞台は、社長が放置していた東洋の島国イーストエンド。サムライワールドではなく、「卑弥呼」や「ヤマタノオロチ」を題材にした古代日本風の設定となりました。
 何だか、「ドラクエ3」のジパングを思い出します(笑)。
 「逆境の中で、リウイが窮地に陥るも、英雄らしい機転と幸運、人脈と一応の努力で勝利を収める」という基本フォーマットは確定しているので*4、読者としては、どこに楽しみを見出すか。
 自分としては、ドラゴンプリーストとして成長中のティカちゃんが、どう描かれていくかに期待ですな。今回は、口絵イラストにも、活躍が描かれていて満足です。
 もちろん、ゲストヒロインのカガリやスセリもいいし、『牧歌の国』のゲストヒロイン・マウラが序盤に再登場したことも嬉しかったり。

和製ファンタジー

ナイトウィザード The ANIMATION 柊蓮司と宝玉の少女 上巻 (ファミ通文庫)ナイトウィザード The ANIMATION 柊蓮司と宝玉の少女<下> (ファミ通文庫)
 で、年末読んだ「和製ファンタジー」だと、こちらも挙げてみるわけで。
 年末にテレビアニメ版も放送終了した『ナイトウィザード』のノベルズです。
 『ナイトウィザード』は、「現代日本における魔法使い*5の暗闘」を描いたTRPG。昨年、ルールシステムも第2版が出て、好評展開中。
ナイトウィザード The 2nd Edition (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
 とりあえず、魔法使いが銃器を撃つような現代ファンタジー物をプレイしたければ、これか『アルシャードガイア』をプレイすればいいわけで。
アルシャードガイアRPGルールブック (ファミ通文庫)
 いや、洋物ファンなら、『D20モダン』とか『GURPS』『シャドウラン』って手もあるなあ。
d20モダン 基本ルールブック (D&D)
ガープス・ベーシック 第4版 キャラクターガープス・ベーシック 第4版 キャンペーンガープス魔法大全
シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)シャドウラン 4th Edition 上級ルールブック ストリート・マジック (Role&Roll RPGシリーズ)
 いろいろ選択の余地があるのは素晴らしいことだ。


 って、TRPGのルール紹介はさておき、NWノベルズの紹介感想です。
 アニメ版とはストーリーが変わっています。が、ぼくはアニメ版を1話と、よそ様のブログ感想しか見ていないので、どこが変わっているかは、「きくたけ氏の後書き」との組み合わせから推測するしかありません。
 とりあえず、アニメを正編とするか、ノベルズを正編とするか、で一部のゲームマスターは困ることになるかもしれませんが、まあ、第2版に移ってしまえば、あまり気にしなくてもいいか。
 小説版を読んだ感想としては、「バトルと、ヒロインとの交流」メインの話で、まあ、リプレイの『ナイトウィザード』のイメージは崩れておらずOKと。
 しかし、一番、驚いたのは、主人公の柊蓮司がラストで「高校を卒業できたこと」(笑)。途中、学年が下がったり、レベルが下がったりで、「不幸の代名詞」と呼ばれた男がよくもまあ。
 でも、第2版のルールブックによれば、「無事に卒業したという都市伝説がまことしやかに流れている。が、学園内での目撃情報も多数あり……真相は闇の中である」という記述があり、もしかすると、まだまだネタにされ続けるかもしれません。

*1:仮面のキャラだとシュバルツ、名仇役だとマスターがいるわけだし、「仮面の敵」という点ではウルベにも、そういう要素はある。

*2:『指輪』のガンダルフぐらい、と考えればいいでしょう。

*3:そういうキャラ名で、「ウサちゃん」と呼ばれたりもする

*4:これはマンネリを批判しているのではなく、確定したフォーマットの中で、どう変化をつけて面白い展開を描くかが大事という考え。まあ、「戦隊物」ファンなら納得するでしょう。

*5:と言っても、剣士や吸血鬼や人狼や、いろいろいますが。