Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

電王の設定考察2

 好き勝手なキャラ感想はここまでにして、
 先週のフォームチェンジに続く設定考察第2弾は、「電ライナー」絡みでいろいろ考えつくままに。

時を越える電車

ゼンダマン DVD-BOX1
 こういう題だと、「タイムトンネル、ジュオン、ジュオン、ジュオン♪」と歌いたくなります。あるいは「ゼンダ〜アクダ〜ゼンダ〜アクダ〜ワオー♪ ワオー♪」とか。
 電車か汽車といえば、時には宇宙を飛んだり、異世界に突入したりするものですが、
銀河鉄道999 (劇場版) [DVD]R/C トラベリオン
 時を越える電車は珍しい。当然、先例であるゼンダライオンとは比べてみたくなるわけです。


 電ライナーは、電車ですから当然、連結車両がつながっております。
 仮面ライダー電王 アクションライナーシリーズ1~4 DXデンライナーゴウカ
 先頭車両のゴウカは、ゴウカノンを放ち、
 2両目はドギーランチャー、
 3両目はモンキーボマー、
 4両目はバーディーミサイルを使って、巨大イマジン(ギガンデス)戦で電王を支援します。犬、猿、鳥による支援は正に桃太郎。


 一方で、カラオケを歌いながら走る画期的な時間遡行ライオン型列車である、ゼンダライオン。今考えると、キャラ立ち要素満載なメカだったんですが、最初は1両編成だった彼にも、後に連結車両が接続されます。
 連結車両に搭載されているのは、3機のメカ。
 2両目に入っているのは、ゼンダゴリラ。おお、サルだ。物語後半は、ゴリラがライオンに代わって、メイン戦力となります。トランスフォーマービーストウォーズコンボイとちょうど逆ですな。
 3両目に入っているのは、ゼンダワン。おお、犬だ。ゴリラにエネルギー補充するのがお仕事。スパロボに登場すれば、確実に補給装置を搭載していることでしょう。
 4両目に入っているのは、ゼンダコトラ。小さいトラです。ゴリラを修理するのがお仕事。当然、スパロボなら修理装置を……(以下略)。
 それにしても、最後のが小鳥じゃないのが残念。どうやら、ゼンダマンデンライナーを、桃太郎を軸に無理矢理つなげようという計画は失敗だったようです(爆)。

どうして電車が時を?

 ところで、電車が時を越える謎について考察するに際し、最近、読み直したプロデューサーの著作を紹介。
ヒーローと正義 (寺子屋新書)
 この本の97〜98ページに、「どうして電車内で携帯電話を使うことが迷惑なのか?」というテーマで、こういう記述があります。

 ケータイにかぎらず、電話は、離れた二点間で会話を成立させる魔法の道具である。目の前の人が、どこにいるだれともわからない人とつながっている不気味な状態が、そこに現出する。
 また、電車(とくに地下鉄)といった箱につめ込まれて、どこともわからない場所を他律的に移動させられるのも、きわめて不安な状態なのである。(中略)わたしたちはみとめたがっていないが、電車体験は基本的にスリリングなものなのである。
 電車もケータイも、わたしたちの世界観を混乱させ、不安にさせる。
 車内でケータイを使われるのは、確固たる足場を奪われ、自分がいまどんな世界に属するのか不分明におちいった状態で、目の前で世界に穴がうがたれることである。

 まあ、この主張の是非はさておき、白倉Pにとって、電車は世界の境界を不確かにする乗り物であり、その不安定さは、ケータイと同列に位置づけられるわけで、
 だったら、携帯電話で変身する仮面ライダーがすでにいる以上*1、電車をモチーフにするライダーが現われるのも時間の問題だった、と考えられます。
 時間については、「電車が異世界に通じる乗り物」という前提と、「カブトで描かれた時間要素」の延長線上に位置する作品として、必然的に生まれた設定と言えなくもありません。

時間遡行のイメージ

 電王のメインライターは小林靖子。彼女がメインを務めた特撮作品で印象的なのは、「未来戦隊タイムレンジャー」と「仮面ライダー龍騎」。
未来戦隊タイムレンジャー Vol. 1 [DVD]仮面ライダー 龍騎 Vol.1 [DVD]
 時間要素ということで、タイムレンジャーとの比較は、電王放映前からいろいろ為されていたわけですが、前者は「時計の針」をイメージソースにしていたのに対し、後者の電王では「流れる砂」が主要モチーフになっています。この砂のイメージは、敵怪人のイマジンにも関わるものとして世界観を形作っています。何しろ、電ライナーが走る超時空は、「砂漠」のイメージを持って広がっていますし。
 他には、電ライナー添乗員のナオミが、腕にも脚にも「たくさんの時計」をアクセサリーに装着していて、役者が「時計が重くて大変」と愚痴っていたりもするわけですが……ともあれ、時間遡行ものとしての電王には、SFファンとしては大いに期待してみたい、と。

巨大な敵と巨大メカ

 さて、電ライナーと言えば、「タイムマシン」としての役割に加え、「巨大な敵」を攻撃するメカ兵器としての役割があります。
 この辺は、仮面ライダーよりもむしろ、メタルヒーローのノリ。宇宙刑事たちの電子星獣ドルや、グランドバース、バビロスなどに相当するのが、今作の電ライナーになるのでしょう。
 とりあえず、作中に登場しているのは、ソードフォーム使用のゴウカですが、他にもロッドフォーム使用の5両目イスルギ、アックスフォーム使用の6両目レッコウ、ガンフォーム使用の7&8両目イカズチなど、多くの車両が登場するそうで、
 今後も「電ライナー」の活躍には注目したい、と思います。


 さすがに、連結合体して、マイトガインや、グランドライナーや、トラベリオンみたいになることは期待していないけど。

*1:仮面ライダーファイズ。なお、電王も後に、携帯電話でパワーアップしたことを追記しておきます。図らずも「携帯電話と電車」がつながったことで、本記事にも一層の「先見の明」的価値が……認められたらいいなあ^^;