小説版『牙狼』の作者・小林雄次って、実相寺監督の遺作『シルバー假面』の脚本も書いてたんだなあ、と思いつつ、そちらを読み終わって、
次に、エルリックサーガの最新刊『夢盗人の娘』もようやく読み終わりました。
やはり、エルリックが出てくると、読むスピードが上がります。
エルリック感想
エルリックの側からのストーリーを語ると、エルリックがタネローンを混沌の侵攻から守った後の時代。法の神ミッゲアの力を利用したゲイナー公子がタネローンを襲撃。ストームブリンガーの力を奪う「白の剣」でエルリックを罠にはめ、昏睡状態に追い込みます。
意識を失ったエルリックを救うため、エルリックの娘でもある<夢盗人の娘>ウーナが、別世界の分身ウルリック・フォン・ベックとエルリックの精神を夢の世界で邂逅させる、と。
力を失った「永遠の戦士」を救うべく、別の世界の分身を召喚する、という物語は、ホークムーンの物語「ルーンの杖秘録」シリーズの続編「ブラス城年代記」シリーズの2巻目『ギャラソームの戦士』を連想しました*1。
物語は、その後、力を取り戻し、奪われたストームブリンガーをも取り戻したエルリックが、<鴉の剣>レーヴンブランドを振るう分身フォン・ベックと共闘し、ゲイナー公子の野望を食い止めるべく、ナチスドイツと戦うまでに展開します。
「ナチス空軍VSドラゴンを召喚したエルリックの空中戦」といったシーンも描かれ、エルリックやフォン・ベック、ウーナの姿がその後、イギリスでは一部の空軍兵士によって「アーサー王と、騎士ランスロット、グィネビア王妃が祖国の窮地を救った」伝説として語られるようになったなど、とにかく史実とファンタジー物語が色濃く融合している点が面白いです。
現代の世界とファンタジーの融合だと、「永遠の戦士」だとまずエレコーゼを思い出すべきでしょうが、本書ではさらに「ルーンの杖」の変化した「聖杯」まで登場し、ナチスドイツのオカルト志向まで取り入れた物語となっています。
*2
本書はエルリック新3部作の開幕編として、さらに『スクレイリングの樹』『白き狼の息子』が続刊予定ですが、個人的にはこの機会に『時の果てのエルリック』(Elric at the end of time)も翻訳して欲しいな、と思っております。
コミック新刊
今日買ったマンガ。
「V3・ライダーマン対デストロン編」と「Xライダー対ゴッド編」が同時並行で進んでいます。主人公のZXは、ツバサ一族との戦いで力を出しきれずに敗れ、立花のおやっさんの叱咤で「鳴門の大渦での特訓」開始……でつづく。
この機会に、ついでに購入。まだ、読んでません。
あと、おまけに、こういうのも張っておこう。
シリーズ完結本
この度、『新ロードス島戦記』の最終巻が出たので、この機会に貼り付け。
ついでに、他の巻も陳列。
『ロードス島戦記』については、その昔、コンプティーク誌に最初のリプレイ記事が連載されたときからのファンで、自分の人生において確実に大きな刻印を残している作品*3。
さて、シリーズ完結としては、遅ればせがら、この機会に、こちらも張りつけておこうと思います。
山本さんとは、掲示板絡みで迷惑をかけたこともありましたが、NOVAとしては相変わらず、TRPG関係でファンを続けていることを改めて表明しておくってことで*4。
*1:そちらでは、ホークムーンが「ギャラソームの女戦士イリアン」に転生する。また、導き手の一人として登場する女戦士カティンカ・ファン・ベックの姓は、やはりウルリックに通じるものがある。
*2:「オカルト志向のナチスドイツ」と「聖杯」というネタなら、やはり「インディージョーンズ」も思い出すわけで。
*3:スニーカーG文庫から出たルールブックの展開時には、わずかながら御手伝いをしたこともあって、今としては良き思い出なり。
*4:ただ、グループSNEにこだわっているわけでもなくて、FEARさん絡みの作品にもしょっちゅう浮気しているこの頃(苦笑)。『アリアンロッド』とか、『ダブルクロス』とか、久しくプレイしていないのに、ルールブックやサプリメント、リプレイ集など買い集めている病的コレクター状態。せっかく買っているのに、ネタにしないのはやはり勿体ないので、今後、本ブログでも、TRPG絡みのネタを増やす予定。