3日坊主……というのが日記のお約束(笑)。
……ということで、『メタルダー』について3日間書いた後、1日休んで、次のネタです。いや〜、次のネタについては悩んだんですよ。書くこと多すぎて。
無難に行くなら、『メタルダー』の先達である『人造人間キカイダー』とか、
いや、「青と赤」つながりで、『GGGの超竜神』とか、
いや、同じ横山菁二氏作曲っていうことで、『キャプテンハーロック』とか……って、もう特撮から離れちゃってるよ。せめて、『超力戦隊オーレンジャー』って書けよ〜、自分。
そうして、いろいろ考えた挙句、今日のお題は『アイアンキング』だったりします。
理由は、やはり脚本家の佐々木守氏の逝去の報を知ったから。氏の代表作といえば、やはり世間では、『ウルトラマン』が筆頭に挙げられる中で、違うよ〜、やっぱ『アイアンキング』だよ〜と思ってる、ぼくは少数派でしょうか?(その通り)
ともあれ、オープニングは「霧の中から〜アイアンキング〜♪」なんですが、タイトル見出しはエンディングテーマです。
主人公の静弦太郎が馬に乗って、一人で荒野をさすらうイメージを歌っています。
でも、本編では弦太郎は一人ではありません。相棒の霧島五郎、すなわちアイアンキングの人間態がボディーガード役として付いてきます。でも、このボディーガード、あまり役に立ちません。一応、巨大超人(設定はロボット)に変身して、怪獣と戦ってくれるのですが、戦闘時間はたったの1分。この1分以内に怪獣を倒すのは、まず不可能で、エネルギー源の水が切れて大ピンチに陥る回もしばしば。変身が解除されると、「み、水〜」と砂漠の中でオアシスを見つけたかの如く、川から水を飲み干す霧島五郎の姿が見られます。それを横目で見て、呆れている弦太郎。彼は、アイアンキングの正体が相棒の五郎だとは知りません。そのため、いつでも三枚目役を務めている五郎なのです。
後年、この霧島五郎役の浜田光夫氏(『マイトガイン』の浜田くんのモデルだったりもする)が、『ウルトラマンガイア』のラスト近くで、防衛組織XIGの戦闘機の開発者役として登場したときは、思わず、「弦の字(弦太郎)も一緒に呼んでこい」なんて思ったものでした。
さて、この主人公・静弦太郎。戦闘力においては、実はアイアンキング以上です(生身なのに)。
彼の武器はアイアンベルトなるムチです。ズバット、アカレンジャーと並び、特撮3大ムチ使いヒーローの一角に挙げられます。彼のムチは、等身大にも関わらず、巨大怪獣相手に振るわれます。怪獣をムチで打ったり、角などの突起に引っ掛けて怪獣の体に取り付き、ナイフで急所攻撃したり……さらには、ムチを剣に変形させて、怪獣を操る組織(不知火一族や、独立幻野党、宇虫人タイタニアン)の構成員とチャンバラしたり、八面六臂の大活躍。
この作品の怪獣は、自然発生型ではなく、組織に操られているロボット(あるいは宇虫人の変身態)という設定なので、怪獣そのものを倒さなくても、それを操る者を倒せば何とかなる、という展開も多く、もう設定そのものが、弦太郎の活躍をお膳立てしてくれています。
以上が、『アイアンキング』の主人公コンビの設定です。
他にも、アイアンキングの製作者である津島博士が同時期にキカイダーを作ってたとか(役者が同じ伊豆肇氏)、
『アイアンキング』の作品としてのライバル、すなわち裏番組が『ミラーマン』と、その後番組の『マジンガーZ』で、視聴率的にも大苦戦した、とか、
他にも、いろいろ語るべきネタはあるのですが、今夜はこれにて。つづきは次回、と。