花粉症ガールV3の来訪
NOVA「さて、今回でブログ総括も一段落させるつもりだが、スペシャルゲストをお呼びした」
ケイP『呼ばれて飛び出てケピピピン。本日は令和初の13日の金曜日。殺人鬼ケイソンが復活するッピ』
NOVA「復活しねえよ。時空の門になっていたゴミ箱は封印した。お前はおとなしくスパクロだけをやってろ」
ケイP『シクシク。少しでも出番を確保したいのに』
リバT『お兄さま。グランドマスターの邪魔にならないよう、引っ込んでいましょう』
NOVA「心配しなくても、スパクロ話には定期的に出てもらうから」
ヒノキ「やれやれ。そろそろ話を切り出してもよいかの?」
NOVA「お待たせしました、ヒノキ姐さん。夏期間は、うちのふつつかな娘の面倒を見ていただき、ありがとうございました」
晶華「また、遊びに行くからね、リナ老師」
ヒノキ「遊びじゃなくて、修行に来ているのだと何度言ったら……」
晶華「遊びの中にも修行あり、っていうのが激獣拳ビーストアーツの教えでしょう?」
ヒノキ「我が南郷流は激獣拳とは違う!」
晶華「似たようなものじゃない。ラドンさんの眷属とか、ガメラさんの眷属とか、シーサー眷属のネコマタとか、ワクワク怪獣ランドなんだし」
ヒノキ「だったら、お主は何の眷属なんじゃ?」
晶華「私? 私は怪獣とは縁もゆかりもない、ただの花粉症ガールよ」
NOVA「いや。姉の翔花がモスラの力を入手したら、お前にはバトラの力が与えられることが確定している」
【公式】「ゴジラVSモスラ」予告 モスラの宿敵怪獣バトラも登場するゴジラシリーズの第19作目。
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晶華「ええ? バトラって、あまりイメージがよろしくないよ。女の子向きとは思えないし、何か別の怪獣にしない?」
NOVA「何かリクエストがあるのか? 同じ虫系なら、カマキラスやクモンガやショッキラスやメガギラスやメガロってのもあるが」
晶華「ゲッ。それらに比べたら、バトラの方がいいと思うけど、今の私は太陽サンサンなんだよ。無理に黒くしなくても……」
NOVA「まあ、お前がイヤだと言うなら、怪獣娘計画は保留してもいいぞ。嫌がる娘を無理やり怪獣にするような趣味は、俺にはないからな。悪辣な宇宙人や魔王じゃないわけだし」
晶華「え? 嫌がるお姉ちゃんを無理やり修行の旅に出させたのはNOVAちゃんじゃなかった?」
NOVA「それは、娘を戦うヒロインにするためだ。それが何の因果でアストロモンスの眷属になったりするんだ? さすがに想定外もいいところだろう」
ヒノキ「何を今さら。ドゴラがハロになったり、アーマーになったりする物語世界なのじゃから、花粉症ガールがアストロモンスの力を宿しても、何の不思議でもあるまい」
NOVA「むしろタイガさんの物語にも、復活しないかなあ、アストロモンス。大体、タロウの第1話怪獣なのに、ゴメスや、ベムラーや、ウインダムや、アーストロンや、ベロクロンや、マグマ星人と違って、ちっとも復活してくれん」
ヒノキ「映像作品ではないが、下のコミックでアストロモンス娘が出たそうじゃぞ」
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NOVA「ほう。それは未チェックだったな。怪獣娘コミックは、このシリーズが面白いと思って、読んでいるが」
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晶華「怪獣娘かあ。東宝怪獣よりも、ウルトラ怪獣の方が種類が多いのね。お姉ちゃんがアストロモンスさんだったら、私は……バトラさんじゃなくて、バサラさんになる!」
NOVA「血を吸う花は少女の精、かよ」
晶華「うん。それで、俺の歌を聴けえ、って叫ぶの」
NOVA「そっちのバサラかよ」
晶華「それだと、スパロボ話にも絡めるでしょう?」
NOVA「いや、それなら、バトラだって頭にコン・を付ければ、スパロボ話に絡める」
晶華「それって無理やりじゃない?」
ヒノキ「大体、今回はわらわの治めるコンパーニュの塔、正式名称『花粉症ガール・翔花伝』ブログの総括じゃろう。スパロボ話は別の機会にやれ」
新・屋久島編の展望
NOVA「それにしても、翔花伝の主役は翔花のはずなのに、令和に入ってからは、3回しか記事書きしていないんだよな」
晶華「ええと、5月25日の『令和の光』、6月24日の『スペースG』、8月15日の『翔花降臨』の3本ね。しかも、実質的主役はネコマタで、お姉ちゃんは声だけの出演。ここまでないがしろにされている主役も珍しくない?」
NOVA「いや、そんなことはない。尊敬する車田御大の『聖闘士星矢 冥王神話』なんて、タイトルロールの主役である星矢は仮死状態の眠りに就いたまま、ろくに出て来ないし、星矢の前世の天馬も主役らしい活躍は稀だし、今も蛇遣い座の眠り作用で眠ったまま、一向に目覚める気配がない。実質的な主役は、アンドロメダの瞬だと思うな。しかし、瞬を始めとする一輝、紫龍、氷河たち青銅聖闘士を主役と見なして追いかけるにしても、最初は天馬の師匠の水鏡先生が出張り続け、最近は蛇遣い座の医士オデッセウスさんの黄金聖闘士手術物語と化している有様だ」
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ヒノキ「しかし、いつまでもシロが屋久島に行ったきり帰って来ないと、わらわはスイーツが食べられなくて困る」
晶華「そうね。ネコマタは未熟だけど、スイーツの味だけは達人クラスだものね。パティシエ技能の高さは認めてやってもいい」
NOVA「というか、お前はどうしてシロちゃんにそこまで上から目線なんだよ。俺は新・屋久島編の主役・成長株はシロちゃんだと思って、書いているのに」
晶華「その結果が、オレサマ口調で喋るワイルドな雄シロなのね」
NOVA「ボク口調で話すリトル枠は、リトル・セイリュウに移行させたかったんだよ。そこで、シロをシロ姉さんにしようという案もあったんだが、どうしてもネコ姉さんの劣化コピーにしかならない。ならば、いっそのこと、シロ兄貴にしようとしたんだが、これじゃないキャラになっちまって、困ってしまったんだ」
ヒノキ「うちのシロに何てことをするのじゃ、このクソ作者は。戻せ、今すぐ戻せ」
NOVA「ヒノキ姐さんに、そこまで言われちゃ仕方ないな。そもそも、3月27日に、ここに未来から来た翔花とシロちゃんが顔を見せたんだが、その時はオレサマ口調じゃなかったんだな。普通にボク口調だった」
ヒノキ「ふむ。次の4月2日の精霊トークでは、わらわも登場して、プリンス・シロと違和感なく会話を交わしておる。大体、プリンスという称号で、オレサマ口調はいかがなものか。せめて、私とか、丁寧な貴族口調で喋るべきじゃろう」
NOVA「私口調で喋るキャラは多いから、その辺はキャラが増えると、書き分けに苦労するわけで。まあ、シロちゃんの一人称は要検討としておこう。あとはヒノキ姐さんの新・屋久島編への登場だが、それはなしになった」
ヒノキ「どうしてじゃ? わらわがコナっちゃんを助けて、一緒にスペースGを倒す話じゃなかったのか?」
NOVA「ああ。当初のプロットでは、そうなる予定だったが、それだと時間が掛かり過ぎる。そこを短縮しようとした結果、翔花一人で十分、スペースGを倒せることになった。まあ、これだけ長く時空を超えた修行を続けてきたんだから、最後は翔花に花を持たせないと、主役の威厳が保てないわけだしな。次の回で、翔花が神に匹敵する圧倒的な力で、賞味期限切れなスペースGを倒して、その後、エピローグを書いて、新・屋久島編終了のつもりでいる。あと、2、3話で完結する予定だ」
ヒノキ「わらわの出番はなしじゃと?」
NOVA「直接の登場は無しでも、翔花を励ます声の出演ぐらいは考えている。一応、未来から来た翔花が『スペースGと戦った時は助けてくれてありがとう』とヒノキ姐さんに発言しているからな。そこら辺の辻褄合わせぐらいはしておかないと」
ヒノキ「なるほど。遠方の地から、小宇宙(コスモ)を送ればいいのじゃな」
NOVA「あとは、回想シーンで、ヒノキ姐さんとの修行シーンをイメージしている」
ヒノキ「おお。あの時の修行で培った技で、スペースGを粉砕する展開かの」
晶華「え? どんな技を教えたの?」
NOVA「それは翔花伝での楽しみにしておこう。とにかく、翔花がスペースGを倒して、シロちゃんのオレサマ口調が改善され、屋久島の平和を取り戻して、翔花伝の新・屋久島編は遠からず完結予定」
晶華「その後は?」
NOVA「シロちゃんがキングの力を求める旅に同行する琉球編を構想していたけど、別にすぐにつなげる必要はないな。まずは帰ってきた翔花といろいろ交流して、令和元年を終われたらいいと思っている。とにかく、遅くても秋いっぱいには、新・屋久島編は終わらせる」
動画とか著作権について
晶華「それにしても過去記事を振り返ると、貼り付けたYouTube動画がいろいろ削除されているのが気になるわね」
NOVA「ああ。俺もはてなブログのYouTube動画検索機能で、記事内容に関係する動画を好き放題に貼り付けて楽しんでいるが、中には非公式だったり、映画の宣伝用の期間限定品だったりして、削除されるものも多い。過去記事を読み直して、削除されている動画があれば見栄えがしないので、別の類似動画に差し替えたり、カットして記事の文章を修正したりする労もとってみたが、やはり手間がかかるからな。
「まあ、ブログはリアルタイム性の高い読み物として、削除された動画も『タイトルだけは残る』ので、削除跡も込みで残しておくのも意義があると考え直してみた。要は、その時その時で、俺が何に興味を抱いたか、というリアルタイムな記録だからな。多少、凸凹で醜い記事になっても、それこそ瞬瞬必生ってものだ。後から舗装して、見栄えだけ綺麗に整えることが必ずしも正義とは限らないってことだよ」
晶華「本当に便利な言葉ね、瞬瞬必生って。整合性が失われても、ノリと勢いを大切に考える、大いなる開き直りってところが」
NOVA「クリエイターやパフォーマーにとって、何よりも大切だからな、ノリと勢いって。エンタメを目指す以上、整合性にとらわれ過ぎて、自縄自縛に陥って何も書けないよりは、今、書きたいものを陽気に書き残すのがいいんじゃないかな。まあ、たまには愚痴混じりな説教文と自省文があったりするかも知れんが、それも俺の本音だと思えば」
ヒノキ「ところで、新兄さんは著作権については、どのように考えておるのじゃ? 例えば、東映や円谷の映像作品や、TRPGのルールなどの著作物の画像、シナリオなどの物語ネタバレなど、むやみやたらに公開するのは違法と判断する者もおるかもしれんぞ」
NOVA「基本的に、俺は映像作者じゃないから、映像についてはYouTube任せにするしかないな、と考えている。例えば、放送された番組のあるシーンが録画されて、YouTubeにアップされた場合、それをブログに貼り付けることは、申告されると犯罪になる可能性も想定しているが、ただ本当にそれが犯罪かどうかは判断できないんだよな。俺の基準は、『文章メインで、動画や音楽はそれを補完するための引用物としての使用だからOKだ』という考え。
「一方、TRPG関係だと、富士見書房がソード・ワールド作品のネット公開上のガイドラインを示していて、『シナリオ商品そのもののアップロードはダメだけど、それを元にしたランダム要素のある2次創作としてのストーリー公開はOK』とか、『発売後1年経てばOK』とか明記されている」
ヒノキ「出版社の違うゴブリンスレイヤーの場合は、どうなるのかの?」
NOVA「前に妄想リプレイ記事を書いたのは、ルールブック所収のシナリオだったけど、商品としてのメイン情報は当然、シナリオではなくて、ルールとデータそのものだと判断したし、作品としては『シナリオを元に、だいぶアレンジしたから大丈夫』と考えている。
「ただ、こういう形でリプレイを続けるなら、どこまで許されて、どこからマズいかを考えておくべきか、とは思う。例えば、シナリオのマップを画像公開すると、『シナリオを買わなくてもプレイできてしまう』可能性があるので、そういう商売の邪魔になるような見せ方は慎むべきだと思った。記事書きの目的は、あくまでゴブスレRPGは楽しいと伝えたい、ファンの善意ある応援だからな」
ゴブリンスレイヤーの話(ついでにパグマイア)
NOVA「ともあれ、原作小説の新刊が出た」
NOVA「さらに、12巻は来年2月発売予定との情報も入った。それまでは、外伝とかに時間を割くのかな、と思う。作者が外伝やTRPGなどの仕事が増えたので、本編はこれまでの年4冊ペースから、年2冊ペースで進むのかな、と推測される。良くて年3冊といったところか」
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ヒノキ「とにかく、5月末から7月までの翔花伝ブログは、ゴブリンスレイヤーだらけじゃったのう」
NOVA「本来なら、4月にロードス小説が出て、ロードス三昧になる頭づもりだったのに、ロードスが8月に延期になったから、その穴を埋める形でハマり込んだわけだ」
晶華「GMマガジンでも、ソード・ワールド、ロードス、ゴブリンスレイヤーを大特集しているものね」
NOVA「次の9号は、9月末発売予定なので、今から楽しみだぜ。何しろ、ゴブリン特集らしいからな」
晶華「またゴブリン熱が再発しそうね」
ヒノキ「ところで、8月末にはウォーロックマガジンの新刊が出たと聞いたが……」
NOVA「これか?」
ヒノキ「おお、これじゃこれじゃ。ところで、犬D&Dのパグマイアは本当に今月中に出るのじゃろうか?」
NOVA「ようやく、アマゾンに書影が出てきたぜ。PRGってミスはご愛嬌だな」
ヒノキ「で、雑誌を読む限り、パグマイアの印象はどうじゃった?」
NOVA「作者のエディ・ウェブ氏は、『銀牙 流れ星銀』のファンらしい」
ヒノキ「何? すると、パグマイアは、絶・天狼抜刀牙でクマと戦うゲームじゃと言うのか?」
NOVA「いや、それは違うと思うけど。敵モンスターにクマがいるかどうかは不明だが、リプレイではネズミの狂科学者と戦い、雑誌付録のシナリオでは2足歩行のネコゾンビなんかと戦っていた」
晶華「つまり、敵はこんな連中ってこと?」
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NOVA「いや、そんなファンシーなイメージじゃないと思うが。俺のイメージでは、こっち」
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晶華「ああ。デカマスターさんとか、ジューマンさんたちとか、オオカミブルーさんみたいな獣顔の戦士が戦うゲームね」
NOVA「ヒトが滅びた後の世界で、ヒトから文明を受け継いだ知的イヌが、 ヒトを神と崇めながら、ヒトの遺産を求めて冒険する世界観だ。ネコは競争相手で、ネズミは敵っぽい。追加サプリメントではネコになることができて、さらに鳥やトカゲも予定されているようだ」
ヒノキ「おお、鳥がプレイできるなら、わらわも感情移入できそうじゃ。トカゲはゲンブ、ネコはシロがプレイするとして、犬は誰がいいじゃろうか?」
晶華「花粉症ガール向きの植物の精霊はいる?」
NOVA「さあな。ともかく、俺は人間だから、パグマイア世界では神さま扱いだ」
晶華「でも、絶滅しているのよね」
NOVA「シクシク。だから、犬になるしかない」
ヒノキ「人が犬を演じる世界観はともかく、ゲームとしてはどうなのじゃ?」
NOVA「ええと、現在、D&D型のゲームは本家の5版と、3版アレンジのパスファインダーと、それから5版を簡略化したパグマイアの3つが競合する形になる。データが緻密で難易度が高そうなのがパスファインダーで、ゲームとしては最も複雑化した4版の反動で簡単になったロールプレイ志向の強いのが5版で、そのデータをさらにシンプルに減らしたのがパグマイアっぽい」
ヒノキ「昔のクラシックD&Dと比べるとどうじゃ?」
NOVA「さすがに、そこまでは単純になっていない。難易度的には、クラシックD&D以上AD&D以下って感じかな」
ヒノキ「つまり、ロードス程度の難易度ってところじゃな」
NOVA「いずれ、GTライフで5版との比較記事を書くつもりだけど、天命と称される職業クラスは6種類。戦士、魔術師、僧侶、盗賊の定番4つに加えて、レンジャーとバーバリアンが採用されている」
晶華「ハイラスおじさんのドルイドは?」
NOVA「パグマイアにはないようだ。ネコ用ルールを期待するしかないか。ともあれ、正式な天命の呼び方は、戦士が守護者(ガーディアン)、魔術師が魔工師(アーティザン)、僧侶が牧師(シェパード)、盗賊が鼠狩り(ラッター)、レンジャーが狩猟者(ハンター)、バーバリアンが野犬(ストレイ)という」
晶華「職業に鼠狩りがいる時点で、ネズミが敵なのは確定ね。ピカチューやミッキーを敵に回したいみたい」
NOVA「いや、召喚獣になってくれる善きネズミだっているかもしれないじゃないか。ところで、定番のゴブリンなんかは、パグマイアにいないのだろうか?」
ヒノキ「それは、ルールブックを買って確かめるがよかろう。それより、総括を終わらせないと。8月はいよいよロードスの新刊が発売されたのじゃ」
ロードスの話
NOVA「来週には、ロードスRPG待望のサプリメントも出るぞ」
ヒノキ「おお、これで基本ルールで物足りなかった部分が堪能できるのじゃな。単なる30周年メモリアル作品だけでなく、令和の時代も引き続く新生ロードスへの大いなる一歩、新たなる伝説の継承作と言えよう」
NOVA「ヒノキ姐さんは大げさな言い回しが好きだが、今回は完全に同意見だぜ。昔にできたことができなくなってると、不満を覚えるが、魔神戦争編と邪神戦争編が背景として加わることで、文庫版ルールに追いついた感がある。その後は、どういうサプリメントが出るか未知数なので、ここからアレクラストやクリスタニアに世界観を広げても良し、原作小説の追っかけを試みるのも良し。とにかく、一発花火で終わらないのは歓迎している」
晶華「そう言えば、NOVAちゃんにはまだお礼を言ってなかった。夏の暑い日に、新作小説を買いに行ってくれてありがとう。わがまま言って、家出してゴメンなさい」
NOVA「それだけ、お前がロードスを愛するようになったってことだからな。俺の好きなものに対して、変わらぬ愛を示せる娘がいるってのは、幸せだと思っているぜ。好きなものが手に入らないと悲しいし、手に入ると天に昇ったような気持ちになれる。そういう素直な娘に育ってくれて、俺は嬉しいんだ。『ロードス? 何それ? そんなものにハマってバカみたい』なんて言われたりしたら、それこそ絶縁ものだ」
ヒノキ「ふむ。作品を読んでもいないのに、読めば分かる程度の情報にケチを付けて、賢しらぶっているような輩は、愛好家の風上にも置けんからのう。それについては、わらわも読む前に愚にもつかないツッコミを入れてしまったから、反省しておる。やはり、ファンであるからには、作品に接する前につまらないツッコミを入れるべきではない、と今さらながら学習した」
NOVA「まあ、読んだ上での勘違いや、先入観による思い違いは誰にでもあると思うんだ。そこを披瀝し合って、自分の見解を補正したり深化させたりするファン同士の交流はあってしかるべきだと思う。理想的なのは、お互いの見解を受け取って深め合える関係だな。その前提として、共に作品に接して楽しみを分かち合える仲というのが必要だし、感想文にしても、ファンとしての批評文にしても、まずは作品を楽しんでいる態度が求められる。俺は趣味人だから、いかに作品を楽しんでいる様子を伝えるかを考えながら、ブログを書いているし、掲示板でも『自分はここを楽しんでいる』ってことをアピールしている。その上で、不満材料があれば愚痴ることもあるけど、趣味なんだから楽しんで何ぼって考えるわけだよ」
晶華「じゃあ、NOVAちゃんはロードスの新刊の何を楽しんだの? 私とリナ老師はコンパーニュで感想を話し合ったけど、NOVAちゃん自身の感想はまだ聞いていないと思うの」
NOVA「ええ? 俺の感想は晶華やヒノキ姐さんと同じだ、じゃダメなのか?」
晶華「そんなのズルい。私はNOVAちゃん自身の感想を聞きたいの」
NOVA「う〜ん。一言で言えば、まずノスタルジーが先立つな。あ、懐かしいとか、青春時代を思い出すとか、それ抜きでロードスは語れない。まあ、ゴブリンスレイヤーにも懐かしさを感じたからハマったんだし、『古き酒を新しい器で飲む』というのがオールドファンにとっては格別の味わいなんだ」
晶華「ただの懐古趣味?」
NOVA「その上で、キャラクター小説としては、お気に入りのキャラを見つける楽しみがある。ヒノキ姐さんがザイードのファンで、晶華がクリードのファンなら、俺は……そうだな。フレイム王ディアスの弟のパヤートがどう化けるか。それにエルフマニアなマーモ王アルシャーと、カノンの王子から新王となったユークが、どう主人公のライルをバックアップするかに期待する。
「二人とも国王だから、自由に旅して回ることはできない立場だが、ロードスが戦記物である以上は、王たちの思惑ってものは重要になる。その点は、作者の水野さんがグランクレスト戦記を経た後の物語なので、君主というキャラの描き方はこだわってくると考えているわけで」
ヒノキ「随分と地味めなところを狙ってきたのじゃな」
NOVA「何せ、俺はロードス第1部ではスレイン先生、第2部ではシャリー、第3部では……特にファンって程じゃないが、強いて言えばギャラックに共感したんだ」
晶華「共通要素が全くないじゃない。魔法使いに、マイリー神官に、戦士。どうしたら、そういう取り合わせになるわけ?」
NOVA「主人公ではないけど、主人公を支える縁の下の力持ち的役どころで、独自のドラマも持っているキャラということになるか。スレイン先生は、パーンとディードリットの主役カップルとは別に、レイリアさんとのカップルとか、娘の小ニースを心配する父親としての姿とか、ロードスの命運に大きく関わる立ち位置で、ガンダムにおけるブライトさんみたいなところがある。
「シャリーはNPCだけど、曲者揃いの第2部パーティーの中で一番わがままを言わずに物語を引っ張ってくれた印象がある。リプレイでは吸血鬼事件でスポットが当たったし、小説では敵に回った師匠のホッブとのドラマが悲しい。しかも、リプレイではパーンを勇者と見込んで、付き従う形で終わったのに、小説ではホッブがその役目を担うことになったので、いっそう影が薄くなった。もしも小説でも、シャリーがパーンの随行者になっていれば、リウイに先行してハーレムパーティーになっていたかもしれないのに、と可能性の未来が妄想できる点もよろしい。
「ギャラックは、リプレイ版よりも小説版で気に入ったキャラになった。傭兵を装いつつ、実はフレイム貴族で、主人公のスパークの護衛任務に就いていたという設定が加わり、妻のライナとの関係性も含めて、キャラに深みが出たからな。こういう主人公の良き兄貴分ってキャラは大好物だ。パーンには、そういうキャラがいなかったわけだし」
ヒノキ「強いて言えば、カシュー王やレオナー王子がそういう役どころだったのかも知れんのう」
NOVA「なるほど、そう見ることもできるか。レオナー王子は出番が少ないけど好きなキャラだし、その子孫のロテール王は格好良かったけど、死んでしまったのが残念。まあ、だからこそ、レオナーの血を引く息子のユーク王子に期待しているわけだな。新しい主役のライルがパーンを目指すなら、ユーク王子はレオナーの後継者で、ライルの兄貴分になり得るし」
晶華「だけど、ライル君って、実のお兄さんも多いから、今さら兄貴分って言ってもねえ」
NOVA「だったら、年の近い親友になるのかもしれないな。まあ、ユークは国王を継がないといけないから、ライルの旅に同行はできないだろうけど。とにかく、俺視点での感想はこんなところでいいか?」
晶華「うん。NOVAちゃんが地味なサポートキャラ好きだということがよく分かった」
NOVA「派手な方面は、お前やヒノキ姐さんが取ったからな。ザイードは第2の主役として描かれていて、好きなキャラの一人だが、下手すると主人公の敵、乗り越えるべき壁になり兼ねないポジションだからな。もちろん、ディードリットは普通に好きだが、俺が今さらディードリットの魅力を語っても、記事としては新鮮味に欠ける。
「あと、第2部リプレイではキル・ケイオスのセシルも好きだったが、小説版になって大人しくなった感がある一方で、少々ヒステリックな小物ぶりが目立つようにもなったり、文庫版リプレイでクレバー・セシルなんて言い出して、キャラがブレた印象もあって減点対象だ。やはり、セシルのキャラは、最初のD&Dリプレイの『魔法使いなのに、戦士並みの耐久度で積極的に前線に出る、無理無茶無謀のパーン後継者っぷり』が好きで、至高だと考える。だから、死んだセシルの子孫が出てきてライルに同行してくれれば、ファンになること確定だ」
ヒノキ「……とまあ、今、補完したようなロードス感想を8月は行ったのじゃな」
晶華「あとは、ロードスRPGの盗賊と精霊使いの話もしたのよね。残すところは、リナ老師担当の司祭と、NOVAちゃん担当の魔術師だけ」
NOVA「魔術師は晶華担当じゃなかったのかよ」
晶華「最初はそうだったんだけど、5月22日にNOVAちゃんが直々に研究発表してやろうって言っていたのよ」
NOVA「その場のノリと勢いで言った気もするなあ。よし、サプリメントで上級職の追加データも出るかもしれないから、それを確認してから研究発表することにしよう」
ヒノキ「ふむ。できれば、10月になって消費税が10%に値上がりする前に購入することを勧めるぞ」
NOVA「9月30日ギリギリのパグマイアはともかく、ロードス・サプリは9月中に手に入れるつもりだから」
その他の予定
NOVA「さて、今後、考えないといけないのは、タイムジャッカー電撃隊とのゴブスレ対決だよなあ」
ヒノキ「うむ。いつから始める予定じゃ」
NOVA「さあ。あいつらから連絡を寄越して来ないと、こっちからは連絡の取りようがない。何しろ、あいつらは特定のアジトを持たない根無し草だからな」
ヒノキ「近年の悪の組織に多いタイプと聞くのう。昔は、悪の秘密基地とかアジトが定番じゃったが、最近の悪役はそういう拠点を構える資金力もないので、どこかの山の中やら場末のボーリング場やらで密談を交わしているケースも見られる」
NOVA「悪の組織も不景気みたいだな。消費税アップで壊滅する零細組織も出て来るんじゃないか。まあ、ゼロワンは大手企業の社長だし、エイムズは公的機関だから、潰れることはないだろうけど」
ヒノキ「滅亡迅雷.netの連中は、どうやって生計を立てているのじゃろうか」
NOVA「あいつらはハッキング能力が高いから、金策はしやすいと思うが、問題はドルイドンだな。宇宙から侵略に来た先遣部隊だと認識しているが、本隊からの補給で賄っているのか、現地調達で頑張っているのか、それすらも見えない」
晶華「クレオン君は生存性が高そうだし、意外と働き者だからブラック企業でも何とか這いつくばって、生きていけるわよ。ワイズルー様は、電脳世界のハイパーエージェントの前歴があるから、きっと資産持ちなのよ」
NOVA「あいつらを見ていると、どういう侵略計画を立てているのか疑問点ばかりなんだよな。マイナソーを巨大化させて暴れさせて、結局、地球や人類をどうしたいのか、ちっとも分からん。単に行き当たりばったりをやっているようにしか見えん」
晶華「ドルイドンも瞬瞬必生なのよ、きっと」
ヒノキ「ドルイドンはともかく、電撃隊の方じゃろう。今ごろ、何処にいるか見当でも付かんかのう?」
NOVA「ケータイ番号か、メルアドでも聞いておくべきだったな。大方、どこかの空き家にでも身を潜めているんじゃないか、と思うんだが」
ヒノキ「年始に、旧コンパーニュを占拠した時みたいにか?」
NOVA「そこはもう消滅したがな。まあ、そのうち向こうから連絡が来るだろう」
ヒノキ「それでは、腹筋崩壊太郎の件じゃが」
晶華「リナ老師まで? 腹筋崩壊太郎の何がそんなにいいのよ」
ヒノキ「いや、わらわではなく、ゲンブが腹筋崩壊太郎ロスに陥ったので、先日、ソード・ワールドでキャラ作りをしてみたのじゃ」
NOVA「はっ? それは最近のラノベのタイトルで使えないか? 『◯◯ロスに陥ったので、ゲーム世界でキャラ作りをしてみた』ってテンプレで」
晶華「ええと、『近い未来にNOVAちゃんロスに陥ったので、トーキョーN◎VAでキャラ作りをしてみた』って感じ?」
トーキョーN◎VA THE AXLERATION (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
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NOVA「まだ生きている俺をロスさせないでくれ。まあ、やるとしたら、『フェイト◎、バサラ、マヤカシ●』って構成かな。だけど、今のシステムは、トーキョーN◎VAからトーキョー・ナイトメアに切り替わったそうだが」
ヒノキ「一応、N◎VAの方も、新作サプリが出る予定と聞くがのう」
トーキョーN◎VA THE AXLERATION サプリメント スキルディクショナリ
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NOVA「悪いが、そちらは未チェックだな。N◎VAは93年の初版以降、版上げの多いゲームと認識しているが、俺が買ったのは95年の2版から。その後、98年の3版(レボリューション)と2003年の4版(デトネーション)までは付いて行ったけど、2013年の5版(アクスラレーション)は未所持だ。似たシステムで世界観を先鋭化し過ぎたN◎VAから、現代風に切り替えたナイトメアに置き換わったと認識していたが、N◎VAのサポートも継続していたんだな」
晶華「片手落ちもいいところね。SNEばかり追跡して、FEARさんの追跡を怠っていたんじゃないの?」
NOVA「そうかもな。昔はサポート雑誌も買っていたんだが」
NOVA「他に、昔、買っていて今は買わなくなった雑誌はこれか」
ヒノキ「TRPGマニアを自認する新兄さんにも盲点があったとはのう」
NOVA「いや、俺も2013年頃に仕事の経営不振で、出費を切り詰めていた時期があったんだよ。だから、そこで雑誌購入もやめたわけ。その後、2015年ぐらいから業績が持ち直してきて、TRPGの追っかけを再開したんだが、その辺りからSNEもいろいろ雑誌を出してきて、メインの追跡をそちらに切り替えたんだ。まあ、FEARさんのは、アリアンロッドだけでも追っ掛けようかなと思っていたら、今度、欲しいサプリメントが出ると聞いた」
ヒノキ「ロードスサプリと発売日が被っておるではないか」
NOVA「まあ、買うけどな。これでデータ面を補完するパーフェクト・ガイドシリーズはコンプリートかな、と」
NOVA「さすがに全てを追跡することは不可能だが、まあ、可能な限りの継続追っかけはしていきたいなあ、と」
ヒノキ「見上げた心意気よ。アッキー、このTRPG求道精神を見て何を思う?」
晶華「私は、ロードスと、ソード・ワールドと、ゴブリンスレイヤーと、D&D系列と、ソーサリーと、女神転生と、ドラクエ以外は触れたこともないのだけど、NOVAちゃんがトーキョーでナイトメア(悪夢)になったと聞いたときは、どうしようかと思ったわ。私もこのままナイトメア街道を追っかけないと行けないのか、と思い詰めたぐらい」
NOVA「勝手に俺をナイトメアにするな。俺はむしろ狩る方だ」
ナイトメアハンター=ディープ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 藤浪智之,小林正親,鈴木銀一郎
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/07/14
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ヒノキ「ここぞとばかり、TRPGネタを貼り付けて来おるな。キリがないわい。話を戻すと、ゲンブがソード・ワールドで腹筋崩壊太郎キャラを作った話じゃが、そのキャラで物語を作って、記事にできないじゃろうか」
NOVA「腹筋崩壊太郎の大冒険って感じか。だったら、ソロプレイでこれなんかはどうだ?」
ソード・ワールド2.0サプリメント ミストキャッスル ─蛮都からの生還─
- 作者: 川人忠明,田中公侍,グループSNE
- 出版社/メーカー: 富士見書房
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ヒノキ「何と。死亡率の高い霧の街じゃと? 新兄さんは腹筋崩壊太郎を殺すつもりか?」
NOVA「大丈夫。死んでも魔改造されて復活できるから。普通のキャラなら改造されると感情移入の点で辛いときもあるが、腹筋崩壊太郎なら原作が悲劇だから、むしろ改造されて何ぼってところがある。令和を守るためのゴブスレ対決とは別に、ミストでマッスルな冒険も企画してみよう。まあ、その前に翔花伝の新・屋久島編を終わらせたいが」
ヒノキ「う〜ん、ミストキャッスルかあ」
NOVA「本当は、こっちをプレイして、記事にしたいんだけどな。発売後1年経っていないから、まだ自粛してみるわけで」
ソード・ワールド2.5サプリメント ヴァイスシティ ‐悪徳の贄‐
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- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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NOVA「ソード・ワールドの方も記事書きしたいし、また、いろいろリプレイとかサプリメントとか展開するから、頑張って追っかけたり、懐古したりしたいよなあ」
ソード・ワールド2.5リプレイトライ 継承される物語 (ドラゴンブック)
- 作者: 北沢慶/グループSNE,ランサネ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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晶華「ノリと勢いが大事ってことね。まあ、いろいろ企画だけ立てて、中途半端に終わる可能性も想定内だけど」
(当記事 完)