名乗りゼリフ
GM(セイリュウ)「それでは、いよいよフェアリーガーデンの冒険を開始する」
晶華「わ〜い。これで私のカシュミーラもマッスル太郎さんみたいに伝説の冒険者になれるのね」
NOVA「いや。別にマッスル太郎は、伝説レベルには至っていないだろう」
ケイPマーク2『しかし、霧の街をソロプレイでクリアしたのは、ソード・ワールドではなかなかの偉業と評価されるのでは?』
NOVA「まあ、ヤーハッカゼッシュを倒すところまで頑張れば、伝説と言えるかもな。レベル7で霧の街を脱出するところまでは、よくいる冒険者の一人にしか過ぎん、と思う」
GM「ところで、今回のプレイでは、キャラビルドブックで新しく提示された『剣の恩寵』ルールを採用しようと思う」
晶華「剣の恩寵って?」
GM「時空魔術師、説明しろ」
NOVA「冒険の誓いを立てることで、1セッションに1回、判定ボーナスを+4できるシステムだな。あるいは他のキャラの判定に+2ボーナスを加えてもいい」
晶華「冒険の誓いって、『世界をこの手につかむ』とかそういうのでもいいの?」
NOVA「そのキャラにふさわしいものならな。お前のカシュミーラは本当にそんなキャラでいいのか? 最近、地球征服とか言い出したキャラと言えば、『汁なしタンタンメン』を思い出す特撮ファンは少なからずいるらしいぞ。俺は別に映画を見に行ってないんだが、ネット上ではにわかに人気キャラになりつつあるみたいだ。そのうち、汁なしタンタンメンのフィギュアが発売されるんじゃないか?」
晶華「鈴村健一さんの声で喋る、DX汁なしタンタンメンさんのフィギュアだったら、もしかするとヒットするかも?」
GM「タンタンメンの話など、どうでもいい。それよりも剣の恩寵ルールは、ロールプレイ支援システムであり、まずは自分のキャラにふさわしい名乗りゼリフを宣言するところから始まるのだ」
晶華「ああ、名乗りゼリフね。私の場合は、『空の力を想いに変えて、灯せ平和の青信号。花粉SHOWガール、ショーカ・ブルー・スタンド、ここに見参。スギ花粉の力で涙目浄化OKね!』って感じかしら」
NOVA「最近は使ってないから、ほぼ死に設定なんだけどな。俺の意思を宿した眼鏡、ブルーアイズを翔花ないし晶華が装着して初めて成立するフォームがブルー・スタンドなんだが、翔花が俺といる場面が少なくなっているし、お前はお前でバトルシーンが少ない日常キャラだし、ブルー・スタンドを必要とする局面がほぼないのが現状だ」
晶華「というか、TRPGでブルー・スタンドは再現できないでしょ?」
NOVA「システムによってはできなくもないんだが、ソード・ワールドだと難しそうだな。とにかく、プレイヤーではなく、キャラとして名乗りゼリフを挙げてみろよ」
晶華「先にNOVAちゃんが例を示して」
NOVA→サイバ「では、俺から行くぞ。『ぼくの名前はサイバ☆リオン。文豪にして魔法使い。物語の運命はぼくが決める』ということで、運命という言葉を恩寵のキーワードにしようと思う。『運命を変えてみせる』とか『この一撃に運命をかける』とか、そんな感じの発言をしたらボーナスがもらえる感じで」
GM「いいだろう。サイバ☆リオンの口癖は『運命』ということだな。了承した」
晶華「なるほど、そういう感じでいいのね。だったら、次、KPちゃん」
ケイP『私が先でございますか?』
晶華「だって、KPちゃん、影が薄いから、話を振ってあげないと、黙ったままだもん」
ケイP→マークス「お気遣い、感謝します。では、『私は忠義の騎士にして元船長のキャプテン・マークス。お嬢さまのために精進します』ということで、キーワードは『お嬢さま』あるいは『エマ・ショーカさま』にしようかな」
マークス「心の中は『お嬢さま』でいっぱいなので、仲間を助けるときにも『お嬢さまを救うには、あなたの力が必要ですからね』とわざわざ宣言するのですよ」
晶華「仲間を助けるときに、『勘違いしないでよね。これはお嬢さまのためだから仕方なく、なんだからね』と言っちゃうキャラね。こういうのはツンデレって言うのかしら?」
サイバ「たまにいるよな。何かと堅苦しくツンケンしているけど、『主君が命令するので、仕方なく協力してやる』ってキャラが。でも、主君が自分よりも誰かを重用すると、途端に嫉妬心に支配されるとか、この系統かな」
マークス「声優・堀内賢雄さんだったら、イルボラ以外にマシュマー・セロとか、ジャミル・ニートみたいな艦長兼パイロットキャラがいますね」
サイバ「そっちをイメージしているのか。てっきり、キラメイの魔進マッハの方向性かと思ったんだけどな」
マークス「何にせよ、イケメンボイスで頑張ります」
サイバ「リプレイは文字だけだから、イケボかどうかは発言次第で、読者が判断することだからな。せいぜい頑張れ」
GM「では、最後に花粉症ガールの番だ」
晶華→ミリィ「は〜い。あたしはカシュミーラ・ミルモワール。愛称はミリィになりました。天才妖精剣士で、希望の光を胸に抱いています……ということで、キーワードは『希望』または『光』でいくわ。『あたしが妖精郷の希望になる。だから、あなたはそのための糧となりなさい。邪魔しようというなら……お願い、今すぐ消えて光になれ』って感じ?」
サイバ「それは、本当に希望なのか? 何だか身勝手な『野望』『欲望』というイメージなんだが」
ミリィ「がんばれいわの希望って、こんな感じじゃないの? 世界を見たいという人の夢が、AI少女にとっては世界征服の夢につながって暴走したみたいだし。希望と野望は紙一重なのが令和じゃないのかしら」
サイバ「いやいや、そんな物語は美しくない。令和の運命は、ぼくが書き換えて、真の希望を紡ぎ上げたいよ」
GM「ヒロインが暴走するところに不安を感じなくもないが、魔術師と騎士が抑え役として振る舞うことに期待するとしよう。では、名乗りも終わったので、最初のミッションを決めるがいい。それと、当リプレイでは1セッションの基準が分かりにくいので、剣の恩寵は『1部に1回のみ使える』とする」
サイバ「1部は大体6〜10記事以内を意図しているってことで」
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