Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

当面のマルチバース話のまとめ

FFやドラクエ話が一段落して

 

NOVA「ふう。長かった2大RPG話も一段落したあ」

晶華「おつかれさま。ドラクエ話の続きはしないの?」

NOVA「ドラクエ話の続きは、3年前にアストが語っているからなあ。ナンバリングの続編が出ていない以上、同じ話を繰り返しても仕方ない。今回は作品本数的にもFFの方に中心的な視点を当ててみた次第だ」

翔花「ドンブラ映画前に語り始めたマルチバース話がここまで長くなるなんて思わなかったわ」

NOVA「俺もだ。そもそも最初はFF話に展開するつもりもなくて、『90年代からゲームのジャンルで広がった多元世界の話が、アニメや実写特撮の世界にも本格的に取り入れられた』って話をしようとしたんだよ。とりわけゼロ年代の半ばから、特撮ヒーローが洋物アメコミヒーローの集結映画『アベンジャーズ』(2012)を中心とするMCU企画*1と重なるように、日本のヒーローもシリーズの遺産を有効活用すべくマルチバース構想に通じる旧作世界設定の整理、再統合を行なったわけで、そういう話をするつもりだった」

晶華「具体的には、戦隊、ライダー、ウルトラマンね」

NOVA「戦隊は、定期的にVSシリーズで前作共演なんかはやっているんだが、多元世界を売りにしたのは、来週ブンブンジャーと共演する『ゴーオンジャー』(2008)からだな。そこからの発展で、それまでの全戦隊が集結した『ゴーカイジャー』(2011)というお祭り作品につながるんだが」

晶華「戦隊は先に海外のパワーレンジャーマルチバースの原型を見せているわよ」

NOVA「それも坂本浩一監督の仕業なんだな。とりあえず、日本の特撮ヒーローをマルチバース化させた原因の一つは、坂本監督のマニア的こだわりにもあるわけで」

翔花「仮面ライダーは『ディケイド』(2009)さんから?」

NOVA「平成ライダー10作め記念で、世界観の違う10作品を全部つなげて壊してみようって企画だな」

翔花「どうして壊すのよ!?」

NOVA「新たな創造のためには、破壊も必要だとか何とか。まあ、ディケイドの観測する平成ライダーの物語は、時空を超える特異点の電王以外は何だかいろいろ歪んでしまう(リ・イマジン)ので、歪んだ世界を修復して、本来の平成ライダー9作品を取り戻す的な目的もあったらしいが、何だか勢いで大ショッカーまで動き出して、昭和ライダーの世界観までつながってしまう。そこから、仮面ライダーも戦隊みたいに前作との共演映画の『MOVIE大戦』などで世界をつなげるのが常態になったわけだな」

晶華「マルチバースを初めて謳ったのはゴーオンジャーさんで、その点では戦隊が一足早いんだけど、全部集めた集大成はディケイドさんで、その後、ライダー全集結がありなら戦隊も全部集まれって無茶をしたのがゴーカイジャーさんってことね」

NOVA「この辺の勢いが凄いよなあ。一方、ゴジラは2004年の『FINAL WARS』で歴代怪獣大集結祭りを見せてくれたんだが、それで文字どおりの展開終了になった最後の花火だったわけだ。そこからの再始動までが長かったな」

翔花「10年経ってからのアメリカ版『ゴジラ』(2014)だっけ。それから、さらに10年経ってモンスターバースと立派に続いているわけで」

NOVA「ゴジラ時空は、TVのヒーローよりもタイムスパンが長いな。一方、ゴジラに刺激されたからか、同じ怪獣特撮のウルトラマンマルチバース化を始めたのは東映よりも早い2006年『ウルトラマンメビウス』からだ」

晶華「昭和ウルトラ世界の継承者で、ここから昭和と平成の宇宙観がつながって来るのね」

NOVA「メビウスは、昭和ウルトラの世界観を平成時代に合わせて再構成した後、平成ウルトラのTDG三部作ともパラレルワールドでつなげて見せた。なお、この立役者の一人である脚本家はガッチャードの長谷川圭一さんだ」

晶華「ウルトラマルチバースの旗手でもあるわね」

NOVA「ウルトラ世界に初めて並行世界という単語を持ち込んだのもこの人だからな」

NOVA「1999年という年に、ウルトラマンの映画に初めて並行世界というSF概念を劇中で語らせ(主人公の我夢が科学者という設定なので、自分の状況を科学的に解説できた)、そこから21世紀のウルトラマルチバース構想への契機になったわけだ」

晶華「そして、ガイア20年後の2018年に続編小説を書くなど、マルチバースの先駆者みたいにもなっているわけね」

 

長谷川圭一マルチバース

 

NOVA「特撮ヒーロー者にとって、平成ウルトラと平成ライダー2期のマルチバース世界観を語るうえで、長谷川圭一さんは必須の脚本家と言えるな」

晶華「ええと、関わった作品はウルトラだと、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、メビウス、セブンX、大怪獣バトル、ギンガまでね」

翔花「マックスさんとゼロさんには関わっていない、と」

NOVA「ギンガから後のニュージェネ時代には、円谷から東映の方に移行して平成ライダー2期の仕事が中心になっているからな」

晶華「そちらは、W、フォーゼ、ドライブ、ゴースト、セイバー、そしてガッチャードね」

NOVA「あとは合間を見て、古巣の円谷に戻ったりもして、アニメのグリッドマンやダイナゼノンを描くようにもなる。その作風は、希望に満ちた青春ジュブナイルと、ほのかなラブストーリー、緻密なSF風もしくは異世界感覚、そして恐怖描写へのこだわり……と言ったところかな。とにかく、基本は希望とピュアなハートの主人公なんだけど、時々、闇長谷川の絶望恐怖が湧いて出るから油断ならん。そうなると、純愛ストーリーがヤンデレ感覚になって陰鬱ムードが発生するから、見ていてドキドキだ」

晶華「ああ、だからアカネちゃんみたいなキャラが生まれるんだね」

NOVA「ラブと怪獣・怪人や怪現象がつながって来るのは、ティガ映画のカミーラを見ていると分かるだろう。その路線が、ガッチャードでは冥黒の三姉妹の創造にもつながる」

翔花「ああ、カルミラさんと、アカネちゃんと、冥黒の三姉妹をつなげて考えるといいのかあ」

NOVA「いや、トリガーのカルミラさんは長谷川キャラじゃない。長谷川キャラのカミーラを元に、もっとヤンデレ成分を高めてコミカル愛されキャラにまで昇り詰めたのがカルミラさんだ。長谷川キャラだと、もっと描写が怖くなってたはず」

翔花「う〜ん、違いがよく分からないんですけど?」

NOVA「長谷川さんのダークヒロインは、情念も怖いけど、それでいて理知的なんだよね。だから陰謀気質なんだ。トリガーのカルミラさんは情念だけがむき出しなので、策謀キャラではなくて割と脳筋気質。執着を持った相手に対して、理屈だてて陥れて、じわじわと自分のものにしようというヤンデレ気質が闇長谷川の最骨頂だと思う。だから、アトロポスりんねちゃんへのこだわりは、アカネちゃんの六花へのこだわりとつなげて考えるとよさそうだ」

翔花「ラケシスさんは?」

NOVA「何だか妙に可愛くなっちゃったな。俺のツボのど真ん中をついて来ている気がする。3ヶ月前には、ここまで萌えることは想像していなかった」

 

ウルトラマンマルチバース

 

NOVA「改めて、ウルトラマンマルチバース話に戻そう。とりあえず、現在のウルトラマルチバースは、2006年のメビウスから大怪獣バトルを経て、2009年の『ウルトラ銀河伝説』でセブンの息子ウルトラマンゼロが登場したことから本格化したと言える」

翔花「ゼロさん登場から、今年でもう15年かあ。早いね〜。わたしも年をとるはずだわ」

NOVA「って、お前、まだ6歳じゃねえか。そういうことを言うには、あと9年早いぜ」

翔花「ええと、わたしは2018年生まれだから、どのウルトラマンと同じかなあ」

NOVA「2018年は『ウルトラマンR/B』だな」

晶華「『まとうは水着』なんて言ってたもんね」

NOVA「つまり、愛染社長のオーブダーク ノワールブラックシュバルツと同期だな」

翔花「ええ!? そこはハッピーのグリージョちゃんと同期って言ってよ〜」

NOVA「残念だが、グリージョちゃんの登場は、2019年の春映画からなんだ」

晶華「すると、グリージョデビューから今年で5年ってことね」

NOVA「本当だ。先代グリージョのツルちゃん(美剣サキ)も、ガッチャード世界の京都に転生したし、アサヒちゃんもどこかに転生しないかなあ」

晶華「役者の娘は今、何してるの?」

NOVA「こんな歌を歌ってる」

晶華「芸能活動を続けているのは朗報ね。きちんと仕事をしているうちに、時々メモリアルでウルトラとか、特撮ジャンルにゲスト出演すると嬉しくなるだろうし」

NOVA「そうだな。芸能界から引退して、もはや出演できないよりも、いろいろ活躍しながら、その後のアサヒちゃんとしてマルチに出演してくれると、キャラを通じたタレントファンとしては嬉しくなるわけで」

 

その他のマルチバース

 

NOVA「で、情報社会ゆえのシリーズコンテンツの充実で、クロスオーバーやメディアミックスを契機としたマルチバース展開が定着したのがゼロ年代から10年代を経た現在の流れなんだが……」

翔花「つまり、何でもつなげる広がる世界ってことね」

NOVA「そう。広がるからヒーローガールにつながる言葉遊びを考えた人は良いセンスしてるなあ、と今さらながら賛嘆するわけだが、そうなると、いかに面白い関連づけを見出すかが作り手にとっても、ファンにとっても大切ってことになる」

晶華「シリーズつながりもあるし、製作者つながりでも、演じ手つながりでも、上手くつながった物を見つけて、そういうコンテンツを大切に育てていくのがいいってことね」

NOVA「で、ソード・ワールドなんだが……」

晶華「また、話が飛んだわね」

NOVA「多元世界というテーマだと、どこにでも飛ぶ」

翔花「その泡沫世界ってのは、ラクシアの中に発生した小さな異世界ってことね。これで、ラクシアとちょっと違う特殊なワールド設定を構築できる、と」

NOVA「色のないモノクロマティカというのが、サプリの解説を読んだだけだと、いまいち想像しにくいので、できればリプレイを公式で用意して欲しいのだが、次に予定されているのはこれなんだな」

晶華「ベーテさんの蛮族リプレイか。2.5版の蛮族サプリが実装されるのね」

NOVA「2.0のこいつに相当する展開だな。また使える種族が増えるみたいだ」

晶華「そんなことより、妖精郷をプレイしないの?」

NOVA「する。でも、先にこれをプレイしたいんだ」

翔花「わ〜い、指輪物語の脱出ゲームね」

NOVA「どうだ。面白そうだろう」

翔花「うん。ところで、脱出ゲームって何?」

NOVA「分かってないのに喜ぶなよ」

翔花「未知の世界に飛び込む探究心、冒険者にとってはこのワクワク感が大切なのよ」

NOVA「まあ、間違っちゃいないが、どう説明したらいいのやら。とにかく、次回の記事で解説しよう」

晶華「でも、下手なネタバレは禁止ね。ストーリーゲームは、物語の種明かしをすると興醒めになるんだから。特に犯人の正体を当てる系のゲームは」

NOVA「まあ、パズルの答えを書かなければ、本作は有名な原作小説付きだから、ストーリーの大筋程度なら話しても問題ないだろう。興醒めにならない程度のゲーム紹介記事を目指すつもり」

(当記事 完)

*1:シリーズ開始は2008年の『アイアンマン』からだが、それ以前にゼロ年代の『スパイダーマン』や『ハルク』などのマーベルヒーロー復権の流れがあった。何よりもCG技術の発達で、かつての絵空事をよりリアルに表現できるようになったのが大きい。