今回は日常話
NOVA「やはり、バトル編と日常編が混ざると、訳が分からなくなるな」
晶華「何を今さらなことを言っているのよ」
NOVA「大体、日常話ってのは、いかにタイムリーかが大切だろう? ハロウィンネタはハロウィンを終わると今さら感が強いし、誕生日ネタもその日を外すと、何だかなあ、って気にもなる。毎週の番組感想も、その週のうちに処理してしまわないと気が済まないし、そのタイミングごとにテンポよく記事書きしたいわけだよ」
晶華「まあ、日常会話では、そのタイミングのノリが大切だし、空気感をつかむことと、あまり深刻になり過ぎないことが大切よね。日常シーンなのに、『私が突然、キシャーッて叫んで、血をよこせなんてNOVAちゃんに襲いかかったりした』ら、日常が崩壊してしまうし」
NOVA「娘が、そういうホラー映画の登場人物と化したら、こっちもハッピー♪ なんてノリでは振る舞いにくくなるしな」
晶華「いっそのこと、NOVAちゃんも吸血鬼化して、父娘で仲良くハッピーなヴァンパイアライフを楽しめばいいのに」
NOVA「そうなると、俺はWhite NOVAでいられなくなるからな。『Vampire NOVAのスーパー妄想吸血タイム』なんてタイトルのブログで、どういう記事を書いたらいいんだよ」
晶華「ええと、エロティックな官能妄想小説とかそんな感じ?」
NOVA「あのな。俺はそういうのを書きたいわけじゃないんだよ。いや、書きたくなるときもたまにないわけじゃないけど、それよりも陽性の特撮ヒーローとかスーパーロボットとか、冒険ファンタジーとか、そっちを主に書きたいんだ。吸血鬼になってしまうと、どうしても視点がダークな方面に偏りそうで、ロールプレイするにしても、ずっと続けるとキツい。自分に一番合ったロールプレイって『説教マニアで教育熱心な、昭和の熱さと平成のクールさを備えた気まぐれ時空魔術師』であって、『血に飢えた獣の内面と、貴族風味の気取った立ち振る舞いを備えた吸血紳士』みたいなキャラじゃない。俺が吸血鬼化したら『君、ワインでも飲まないかね。恐れることはない。これを飲むことで、君は新しい世界の門を潜ることになる。暗い闇と甘い薔薇の香りに祝福された世界のね』と日常的に語る、イヤミたらしいキャラになってしまうこと受け合いだ」
晶華「……NOVAちゃんの吸血鬼像って、そういうイメージなのね」
NOVA「ああ、耽美とか、そっち系のイメージだけど、たぶん吸血鬼化したら『うおー、パトレン1号、格好いい。やっぱ快盗よりも警察だよな』とか、『日常大事。俺の日常を壊すような奴は許せない!』とか、そういうストレートな気持ちが書けなくなるだろう。どうしても、思考がマントを翻す快盗寄りになったり、非日常の幻想ワールドに現を抜かして帰って来れない奴になってしまう。警察好きの吸血鬼とか、日常でのんびりムードな吸血鬼ってどう思う?」
晶華「吸血刑事とか、縁側で日向ぼっこをしてる吸血鬼とかは確かにイメージしにくいわね」
NOVA「別に、俺自身の日常も、縁側で日向ぼっこをしているわけじゃないんだけどな。とにかく、俺が吸血鬼化したら、『俺、吸血鬼なのにヒーローを応援していていいんだろうか』とか、『吸血鬼なのに、スーパー系のロボットが好きで、熱く叫ぶようなノリでいいんだろうか』とか、『吸血鬼なのに、Whiteを名乗っていいんだろうか』とか、いろいろとアイデンティティーが崩壊すると思うんだよ」
晶華「娘が吸血鬼なのはどう思っているのよ」
NOVA「ああ、それは別にいいんじゃね。娘は娘、俺は俺。俺に害を与えず、人様に迷惑を掛けさえしなければ、娘の趣味嗜好には口を挟まない。娘が血を吸おうが、コウモリの羽を生やそうが、俺的には問題なし。ただし、人様に迷惑を掛けるのはダメで、血を吸うにしても互いに合意の上ならOKかもって倫理観。むしろ、自分が体験したいとは思わない吸血鬼の物語を、他のキャラが代わりに経験して萌えさせてくれるなら歓迎。あくまで吸血鬼は萌えてゾクゾクするには絶好の素材だとは思っているけど、自分がそうなりたいとは思わない。空想の産物だからこそ、安心してのめり込めるというのはあるかもしれないな」
晶華「じゃあ、NOVAちゃんは吸血鬼の私に萌えを感じたりもするわけ?」
NOVA「『私、吸血鬼になっちゃったよ。どうしよう(涙目)』には萌えを感じるけど、『せっかく吸血鬼になったんだし、ハッピーバンパイアtoユー♪』には萌えを感じない。やっぱ、その辺の一線を越えると、萌えから恐怖の対象に変わってしまうな。まあ、ホラー映画の怪物を見てゾクゾクするような刺激を、萌え要素と混同するケースも世の中にはあるみたいだが。ちなみに、俺もゾクゾクするようなダークサイドなノリは嫌いじゃないし、ホラーを否定するわけじゃないけど、日常が全てそれだとうんざりだ。娘が吸血鬼で俺の血を飲みたがるのはまだ許容範囲だけど、俺が吸血鬼で娘の血を飲みたがるまで堕ちちゃうのは許容できない。そうなると絶望して、自分の頭を撃ち抜いて自害してしまいそうだな、ホラー映画的には」
ケイP『ええと、この記事の見出しは「日常話」だよな。おらには、これが普通の父娘の日常会話とはどうしても思えねえんだが、マスターNOVAだったら、まあ、これが日常なのかもしれねえな』
10月27日の誕生日
NOVA「さて、誕生日に後先考えず、バトルイベントを始めてしまったものだから、日常的な誕生日話ができなかったのが心残りなんだ。そこで、バトルの時間軸は切り離して、日常記事を書くのも大切じゃないか、と開き直った。バトルの時間軸を重視するなら、俺は今、ここにいないことになってしまうし」
晶華「ええと、タイムジャッカーに拉致されそうなお姉ちゃんを助けて、クールな主人公ばりに活躍して、まだ、もう少し向こうにいる最中だもんね」
NOVA「そうなんだよ。バトル展開って日常編よりも記事分量がかさむから、予定プロットを消化しきれないうちに、もう何日も過ぎてしまった。27日の深夜から、向こうの世界に行ったら、何日かよく分からない昼間で、リアルな時間消費で考えると、俺はニチアサスーパーヒーロータイムを見逃して、タイムジャッカーに根深い恨みを抱かなければならなくなってしまうところだ」
晶華「私としても、NOVAちゃんが帰って来るまで、誕生日を祝ってもらえないことになって、キシャーーーッて叫ばないといけなくなるし」
NOVA「本当は、キャーーーッて女の子っぽい悲鳴が、お前のトレードマークだったのに、たった一文字のシを入れただけで、モンスターっぽい鳴き声になっちまうもんな」
晶華「キシャーーーッは私じゃなくて、私の中のアナちゃんの叫びだからね」
NOVA「『キシャーーーッは闇を抜けて、光の海へ〜♪』って歌いたくもなるな」
晶華「NOVAちゃんは、999の主題歌が大好きだもんね。さて、じゃあ、バトル編のことは一度棚上げにして、27日恒例の有名人誕生日紹介タイムに行ってみるわ。やっぱり、今回はルパンイエロー・早見初美花役の工藤遥ちゃんを挙げたいと思う。私はNOVAちゃんと違って、快盗をプッシュするから、彼女の誕生日も祝ってあげたいの」
NOVA「1999年生まれかあ。もう、そういう年齢の子が普通に芸能人として活躍する時代なんだよなあ。じゃあ、次はケイP。体の具合はどうだ? 石化から回復したばかりで、本調子じゃないんだろう?」
ケイP『ガメラの甲羅で踏み潰された時よりはマシかもな。パトレンの圭一郎さんは、毒でボロボロになっても戦いを諦めなかったんだし、サイヤ人なら瀕死の重傷から立ち上がって戦闘力がアップするんだから、ヘッチャラだ』
NOVA「さすがは31859と言いたいが、お前はサイヤ人じゃなくて、そう思い込んでいるだけなんだから無理はするなよ」
ケイP『お気遣いサンキューな。さて、10月27日といえば、近年の特撮俳優で2人いるよなあ。ロイミュードのチェイス役の上遠野太洸さんと、ゴーカイシルバー・伊狩鎧役の池田純矢さんの両方を挙げておくぜ』
NOVA「って、両方言われると俺が困るんだが。とりあえず、高嶋一家の弟の方、高嶋政伸さんを挙げておいて、だけど、本命は堀内孝雄さんと言ってみる。藤田まことさんのはぐれ刑事の主題歌を歌ったり、仕事人・激突の主題歌を提供した他、86年の年末時代劇『白虎隊』の主題歌『愛しき日々』がお気に入りだったり」
NOVA「ついでに、今年の大河ドラマの『西郷どん』にちなんで、堀内さんの歌う『田原坂』の主題歌も挙げておくか」
スーパー吸血タイム
NOVA「さて、今回のハロウィン&誕生日のメインイベント、吸血花粉症ガールの粉杉晶華ちゃんによるブラッドポーション試飲回と行きますか」
晶華「何それ? 私の食餌を記事にするの?」
NOVA「ああ、一応、頑張って作ったポーションだからな。きちんと記録に残しておきたいんだよ。ベストブラッドのBはアンナが先に飲んだから、残りはA、C、Dの3本だ。どれでも好きなものを選びたまえ。恐れることはない。これを飲むことで、君は新しい世界の門を潜ることになる。暗い闇と甘い薔薇の香りに祝福された世界のね」
晶華「うわー。キショ。何だか違う意味でゾクゾクしてきた。やっぱり、そういう口調は、NOVAちゃんには似合わないよ。普通がいいよ」
NOVA「どれでも好きなのを選んでいいぞ。大丈夫。これを飲めば、新世界、新時代のハッピーハロウィン気分になれる……んじゃないかな。暗い闇を吹き飛ばし、甘い薔薇よりも刺激的な過酷な戦いの日々に備えて、さあ、俺の汗と涙と血の成果を飲むといい」
晶華「それが普通? 過酷な戦いの日々って何よ。ここって日常話の場所でしょ? 私はもう戦いなんてしないんだから。そういうのは、お姉ちゃんとNOVAちゃんに任せた。私に平和な日常の暮らしを返してよ」
NOVA「そういう文句はタイムジャッカーの連中に言え。とにかく、お前がこれを飲まないと、せっかくの俺のポーション作りの研究が無駄になってしまうのだ」
晶華「だけど、血を飲んだ代償が、日常の喪失って割に合わないと思うのよ。今の私は、吸血モードじゃない、ただの花粉症ガールなんだから。フルーツがあれば、それで十分」
NOVA「先週は、あれだけ血が欲しいって騒いでいたのにな」
晶華「あれは、一時の気の迷い。そんな吸血衝動はとっくに収まったのよ」
NOVA「だったら、フルーツジュースだと思って飲め。実際、ブラッドオレンジも混ぜてるんだし」
晶華「うう。自分の血を飲めって娘に強要する父親ってどうなのよ(涙目)。こういうのは、本人が一番飲みたいタイミングに合わせないと、ダメなんだから」
NOVA「まるで薬を飲むのを嫌がる子供みたいになってるな。いや、飲みたくないなら、飲まなくていいんだけどな。その代わり、2度とブラッドポーションは用意してやらん」
晶華「うう、それは勤労感謝の日辺りに困りそうな気がする。じゃあ、聞くわ。NOVAちゃんの血液型って?」
NOVA「Aだぞ」
晶華「だったらAは外れと見た」
NOVA「何だよ、それ。俺の血液型は外れかよ(涙目)」
晶華「私の飲みたいのはフルーツジュース。フルーツと言えばビタミンC。だからCにチャレンジするわ。(ゴクゴク)あっ、普通に美味しいよ」
NOVA「ああ、それはケミストリー・カクテル。人工血液にブラッドオレンジを混ぜただけだ。まあ、割と安上がりかもな」
晶華「人工血液は味気があまりしないけど、味の濃いオレンジとちょうど溶け合うように、バランスよくなってる感じ。ジュースとしては、喉越しスッキリでさわやかな飲み応えと言ったところかしら」
NOVA「それは意外な意見だな。Dならどうだ?」
晶華「(ゴクゴク)あ、こっちはもっと美味しい。味わいはさっきとそれほど変わらないんだけど、エネルギーが体に染み渡るというか、より大地の恵みを感じるというか」
NOVA「ああ、Cにハイラスの祝福を込めたクリスタルレイク産の天然水を混ぜたからな。ドクター&ドルイドってところだ。略称はD&D」
晶華「これで、もうお腹いっぱい。さすがに3杯目は遠慮するわ」
NOVA「しくしく。俺の血とブラッドオレンジを混ぜた、タイプAは飲んでくれないのか」
晶華「今は気分じゃないの。保存しておいたら、また飲みたくなる日が来るかもしれない」
NOVA「分かった。こいつは今度、アンナのためにとっておく。あいつなら、俺の血を喜んで飲んでくれるはずだ」
晶華「あのう。NOVAちゃんは、血を飲ませたいの? 私は飲まれたくないんだと思っていたけど」
NOVA「いや、別に無理やり飲まれるのがイヤなのであって、相手が欲しいと言っているものを、こっちから提供する分には割と喜んで差し出すぞ。ただ、相手が喜ぶだろうと考えて用意したものが、思いがけず拒絶されると、結構ダメージが大きい。今回の場合は、自分でもいろいろとタイミングを外したなあ、と思っている」
晶華「うん、ゴメンね。血が欲しいと言ったり、飲みたくないと言ったり。気まぐれな女なもので。だけど、また血を飲みたくなったら、その時はよろしくね❤️」(今話完)