White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

吸血蝙蝠女VS時空魔術師(タイムジャッカー編1)

アナザーショーカ目覚める

 

晶華「今日は10月27日。約束の日なのに、NOVAちゃんはまだ帰って来ない」

ケイP『晶華ママ。まだ昼過ぎじゃないか。今日いっぱい、まだ時間はある。もう少し我慢するんだ』

晶華「もう限界よ。だって今日は土曜日。朝からシンカリオンウルトラマンR/Bが放送されて、NOVAちゃんもしっかりツイッターで感想をリアルタイムでつぶやいている姿が確認されている」

ケイP『確かに、今朝はいつものようにツイッターで番組感想をつぶやいているな』

晶華「それなのに、どうして、こっちには全然連絡をして来ないのよ。私のことはどうでもいいと思ってるわけ?  シンカリオンさんや、ウルトラマンさんの方が私よりも大切だ、とでも?」

ケイP『いや、うちのマスターに限って……いや、十分有り得るか。「俺は娘の誕生日だろうが、自分のスケジュールを崩して、シンカリオンやルーブを後回しにするつもりはない。花粉症ガールの物語を書くのはそれからだ」とか普通に言ってそうだ』

晶華「別に、私はNOVAちゃんの好きなTV番組よりも、私のことを優先しろって我が儘を言うつもりはないのよ。ただ、それらの番組を見終わったら、急いで私のところに駆けつけて、『ハッピーバースデイ、晶華。遅くなって悪かったな。さあ、これがお前のために用意した、フレッシュな血液だ。たっぷりお飲み。ハロウィンを前に、ハッピー吸血タイムだ。今夜は思う存分飲み明かそう(ニヤリ。メガネと牙がキラン)』とフランク・ランジェラ様のような爽やかな笑顔を見せて欲しいのよ」

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ケイP『いや、吸血鬼俳優のフランク・ランジェラはメガネを掛けていないし、そもそも、うちのマスターはそんな美形キャラじゃないし、大体、吸血タイムにハッピーって形容詞を付けるような吸血鬼じゃないし。……って、ツッコミどころ多すぎだな。おらにも、伝説のスペシャル・トリプルツッコミ・ローリングサンダーができちまったぞ。もしも、今のマスターがハッピーと付けるなら、吸血鬼の天敵のアサヒって名前の娘関連だろうぜ』


【監督コメント付】『ウルトラマンR/B(ルーブ)』次回予告 第13話「秘密はイヤです!」

晶華「つまり、このアサヒって女が、私からNOVAちゃんの関心を奪ったのね。全てのアサヒは闇堕ちしたらいいと思うの。そうしたら、NOVAちゃんも闇堕ちして、私の夢がかなう。そうよ、それがいい。フフフフフ」

ケイP『ひゃあ、晶華ママがどんどんダークサイドに呑まれていくぞ。まるで、ルパンレッドか?   そう言えばあいつも役者の名前はあさひだったな。おらの名前のケイは、パトレン1号、圭一郎さんのケイでもあるから、世間を騒がす快盗は許せんが、それでもじっくり見守っていきたいと思っているぞ。ここも〈夜明けの尖塔〉と名前が付いている以上は、夜よりも朝を応援するのが当然だろう』


『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』伊藤あさひと結木滉星が自ら突っ込み!映画コメンタリー予告映像

 

Aショーカ「あら、だったら今から改名して、〈黄昏の尖塔〉に変えればいいだけじゃない。White NOVAがいない今がチャンス。沈まない太陽はない。この塔は今から、快盗団マーキュリー・バットの女王バットクイーンの私が支配する。NOVAちゃん、いいえ、ダディーが帰ってきたら、不意を突いて血をすすって、私の眷属に変えてやる。そう、この新世界は闇の王国と化すの」

ケイP『バカな。晶華ママの髪の色が完全に真紅に染まっただと?  アナザーショーカが目覚めてしまったか。晶華ママ、正気を取り戻すんだ!』

Aショーカ「もう手遅れよ。タイムジャッカーのルールに従えば、アナザーライダーが活動している間は、本来の仮面ライダーの存在は歴史から抹消される。それと同じようにアナザーショーカの私が目覚めた以上は、いずれ花粉症ガール2号、粉杉晶華の存在も世界から消え去り、吸血花粉症ガールが世界を支配する女王になるの。ウサギの血が私に覚醒のエネルギーを与えてくれたけど、まだまだ足りないわ。今の私に必要なのは、新鮮な人間の血。だから、私は今から人間狩りに行くわ」

ケイP『そんなことはさせねえ。晶華ママが人を襲うような悪事を仕出かすのを見過ごしたとあっちゃ、マスターに申し訳が立たない。このK・ピエール・プルナレフ、警察の法と、騎士の名誉にかけて、お前を拘束し、正気に戻してみせる。ドゴランアーマー展開!』

Aショーカ「そう。私の邪魔をする気。だったら死ね。くらえ、ハチ毒ニードル!」

ケイP『けぴっ!?  そ、そんな。おらの体がだんだん石化していく!  す、すまねえ、マスター。おらの力ではアナザーショーカを止めることが……で・き・な・かッ……ぐふっ(完全に石化してドゴランアーマーの石像と化す)』

Aショーカ「愚かね。たかがアシモン風情が、この私を止めようとするなんて。私の邪魔さえしなければ、ペットとして可愛がってあげたのに。なまじ人間性なんて持ったから、こうなったの。人間性なんて、怪人や怪獣には足枷にしかならない。そうよ、人間性なんて必要ない(涙目)……って、この涙は何?  クッ、晶華の心が抵抗しているの?  抵抗してもムダよ。どうせ私が勝つんだから。お前も消えろ、粉杉晶華!」

 

 対決  アナザーショーカ VS NOVA

 

NOVA「ただいま〜。ふう、ポーション作りと細かい仕事で思わず時間が掛かって、気が付けばもう夜だ。ギリギリ27日には間に合ったが、遅くなって悪かったな。今まで待たせて本当に悪かった。ハッピーバースデイ、晶華。……って、何で真っ暗なんだ?  待たせすぎて、もう寝ちゃったか?  お〜い、晶華、ケイP、いないのか〜?」

シーン 

NOVA「返事がない。ただのしかばねのようだ。……って冗談はさておき、寝てるなら起こすのも悪いしな。誕生祝いは明日の朝にするか。今夜はグリッドマンを見て、明日起きたらプリキュアと、ジオウと、パトレンジャーを見てから、改めてハッピーバースデイの時間だ。檀黎斗王は鴻上会長みたいに、ハッピーバースデイって言ったりするのかな〜」

ショーカ「お帰りなさい」

NOVA「うおっ、闇に光る赤い目。これはいかなる魔物なりや……って、大げさに驚いてみせたが、何だ、晶華かよ。驚かすなよ。起きていたんだな。こんな暗いところで、明かりもつけずに何をやってるんだ?  済まなかったな、遅くなって。先に謝っておくぜ」

ショーカ「そうね。遅かったわ。いろいろとね」

NOVA「何だよ、不機嫌な感じだな。まあ、そう言うなよ。こっちだって、お前のために一生懸命、何とか美味しいポーション作りを頑張ってきたんだ。しかも、今回は特別に4本分だ。たっぷり飲むといいぜ」

ショーカ「ありがとう。ウサギの血じゃ物足りなくて。やっぱり人の血じゃないと、私の飢えは満たせない」

NOVA「ああ、そうだろうな。だから、俺の血を参考にいろいろ研究を重ねたブラッドポーションなんだ」

ショーカ「そんな紛い物はいらない。私は本物志向なの。あなたの血をよこしなさい。キシャーーーーッ!」

NOVA「うわ、何をする、やめろ!」

ショーカ「遅いわ。背後をとったわよ。だけど、心配することはない。首筋にちょっと痛みが走るだけ。すぐに甘美な陶酔と恍惚に浸りながら、私の虜になるの。そして、貴方は私の伴侶になる。共に夜の世界を統べるのよ。それが貴方の運命❤️」

スッ

ショーカ「バカな。また、実体がない幻?  どれだけ用心深いのよ」

NOVA「いや、そういうわけじゃないんだが。最近は夜が少し肌寒くなっているから、上着(クローク)でも着ようかと思ってな。D&Dのマジックアイテムの一覧をいろいろと見ていたら、昔懐かしいディスプレイサー・クロークを見つけたんだよ。だから試しに羽織ってみたわけだ」

ショーカ「ディスプレイサー、つまり位相を少しずらすってことね。だから、見えている姿と本体は少しズレた位置にある。さすがは伝説の魔術師。そのようなマジックアイテムまで準備しているとは。一筋縄ではいかないか」

NOVA「ああ。アナザーショーカ、いや、アンナ・BG・ブロシアだな。うむ、この前、そう名付けたりしたんだ。せっかくの機会だから話し合わないか。そろそろ俺の血を狙うのはやめにしてくれよ。俺は吸血鬼になりたくはないし、お前の下僕になりたくもない。だから、お前が諦めないなら、俺もお前を始末しないといけないんだ。だけど、俺はお前のことを娘のように可愛いと思っている。怪獣のドゴラさえ、立派なアシモンに育ったんだ。お前も花粉症ガール4号として、立派に更生しないか」

Aショーカ「何を甘いことを言ってるのよ。アンナ何ちゃらと妙な名前を付けて、無理やり、自分の魂に私を結びつけようとするな。それが言霊魔術師の得意技らしいけど、その手には乗らん。私が望むのは、お前の魂を私が奪うことだ。そう、これはどちらが相手を支配するかの戦い。お前の運命は私が決める、そういう関係を私は欲する」

NOVA「残念ながら、お前は俺の医者じゃないからな。エグゼイドの患者みたいに、お前に運命を委ねるほど、俺は弱い男じゃない。自分の運命はまだまだ自分で紡いで行きたいんだよ。だから、この暗い闇だって明るくしてみせる。〈夜明けの尖塔〉よ、光を灯せ」

Aショーカ「クッ、塔内の闇が晴れたか。だが、この程度の光で私が怯むとでも?」

NOVA「いや、お前がどうこうではなく、今の俺が単に闇がイヤなんだよ。夜中に本を読むこともできず、ゲームもネットもできない状況を経験した後ではな。俺は夜型人間だが、別に夜目が利くわけじゃないから、単純に闇は不便。そして、今、明かりに照らされて初めて、お前の顔をじっくり見ることができたわけだ。へえ、赤毛のアンナって感じだな。髪の色が変わるだけで、随分と雰囲気が変わるもんだ。赤毛プリキュアだとキュアエースってところか」


キュアエース

 

Aショーカ「エースは別人で、私はクイーンよ。快盗団マーキュリー・バットを率いるバットクイーン。 女王さまとお呼び」

NOVA「女王、つまりレジーナか。キュアエースこと円阿久里(まどか・あぐり)も、レジーナも元はアン王女の分体という設定だったよな。かたや光で、かたや闇。だけど、最後はどちらも光に浄化される。お前も闇を突き抜け、光になれよ。俺の娘らしく」


レジーナを存分に味わうための動画PART6(本編45話、46話より)English sub

 

Aショーカ「レジーナはキング・ジコチューの娘なのよね。私をレジーナに例えるなら、あなたはキング・ジコチューってことになるんだけど」

NOVA「それって、大塚芳忠さんの声なんだよな。芳忠さんと言えば、スパロボでもヤザンやチボデーの声でお馴染みだが、特撮でもシグナルマンとデネブと来て、さらにロード・オブ・ザ・リングアラゴルン。まさに王の帰還って感じだな。芳忠さんの声の魔王は悪くない。ドラキュラの声も演じたこともあるしな。よし、このハロウィンの時期に限り、俺はキング・ジコチューを名乗り、CV大塚芳忠とクレジットするぞ。お前はレジーナで、CV渡辺久美子さんな。つまり、カテジナさんだ」

Aショーカ「何よ、それ。人の声まで勝手に決めないでよ」

NOVA「ああ、ダメだ。この時期、渡辺久美子さんをネタにするなら、旦那さんのお悔やみを申し上げないといけないではないか。シーブックバーニィ役の辻谷耕史さんの急逝に、この場で哀悼の意を捧げるぞ」

Aショーカ「哀悼の意なら、違う場で捧げなさいよ。今の状況分かってる?  貴方は今、闇の女怪人に血を狙われているの。他人が死んだことよりも、自分の命の心配をするべきタイミングなの。それとも、自分は死なないとでも思っているのかしら」

NOVA「この俺もいずれは死ぬかもしれぬ。だが、今ではない。いつの日にか、人の勇気が失われ、友を捨て、あらゆる絆を絶つ日が来るかもしれぬ。だが、今日ではない。とにかく、俺は闇が嫌いというわけではないが、闇一色に染め上がるつもりもない。吸血鬼に憧れる時もあるが、そうなれば内なる獣に魂を食い尽くされ、人間性を失った怪物と成り果てることは周知の事実。おまけに吸血鬼は過去の伝統や芸術、文化に縛られるだけで、本当の意味での創造性を失ってしまうことはTRPG『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』のルールブックにも書かれているからな。先日、ルールブックを読んで確認した」

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Aショーカ「とにかく、あなたは吸血鬼になるつもりはない。だったら、無理やりでも血を吸って……」

NOVA「こっちも、お前に選ばせてやる。魂ごと滅び去るか、それとも俺に従属して娘として生き延びるか。今の俺はキング・ジコチューに憧れる男だからな。無理矢理にでも、お前の魂を俺に縛りつけて、この人形に封じ込めてやる」

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Aショーカ「よりによって、レゴ人形?  そんな物に封じ込められたくはないわ」

NOVA「だったら、これならどうだ?」

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Aショーカ「それなら悪くない……って、人形に封じ込めるという意味では同じじゃない。絶対にお断り。所詮はあなたもそういう男ね。他人の自由を奪い、束縛することだけを望む自己中な男連中。私は、自由を愛する女として、反旗を翻すわ」

NOVA「別に他人を縛りつける趣味はないがな。ただ、自由奔放な獣に最低限の教育ぐらいは施してやるのが親の務めだとは思っている。話して分からないなら、塾講師にして時空魔術師の権限をもって実力を行使する」

Aショーカ「だったら、私は快盗団マーキュリー・バットの女王として予告する。あんたのお宝、いただくわ」

NOVA「させるか。来たれ、〈白き栄光の杖〉よ。この至宝アーティファクトを手にした俺は、グローリーNOVAとして大いなる力を発揮する」

Aショーカ「何ですって?  その杖は?」

NOVA「フッ、直接見るのは初めてか。どうやら、お前にも感じられるようだな。この杖に秘められたパワーが」

Aショーカ「違う。それは我が教祖の持つ〈黒き栄光の杖〉と同じデザイン」

NOVA「ん?  お前の教祖とやらは、妄魔時王なのか?  別人だと思っていたが。それに預言者ノヴァストラダマスってのもいたな。ちょうどいい。その3人について、どんな奴らか教えてくれ。確か先月、一つの質問に対して、ブラッドドリンク1本って言っていたよな。今回は4本用意してあるから、十分なはずだ」

Aショーカ「そんな物、あなたを倒して全部奪ってしまえば同じこと……と言いたいけれど、その杖を見せられたら、もしかして、もしかすると、もしかする可能性も考えないといけなくなるわね」

NOVA「ん?  何の話だ?」

Aショーカ「あなたの未来の姿が、我らのタイムジャッカー首領にして教祖グロワールという可能性が」

NOVA「ハッ?  俺は謎の妄魔時王になる可能性を指摘されたのに、何でタイムジャッカーの首領にまでなってるんだよ。未来の俺は一体、何をやってるんだ? ここに預言者ノヴァストラダマスとやらがいれば、今、教えて欲しいところだぜ。……出て来ないかな、『我が魔王』とか言って、預言者ウォズみたいに。俺の将来の可能性として、『1.妄魔時王』『2.首領グロワール』『3.預言者ノヴァストラダマス』の3人も出てきたぞ。どうなってるんだよ、これは」

Aショーカ「そんなの私が知るか」

NOVA「今の状況で、お前が知らないで誰が知るんだよ。何でもいいから知っていることを教えろ。今のままだと情報が足らん。とにかく、未来の話はお前だけが頼りなんだ。未来NOVAから直接交信でもない限りはな」

Aショーカ「だったら、せめて血をくれないかしら。さっきから飢えすぎて、どうにも思考がまとまらない」

NOVA「それなら、キシャーーーと叫んで、ニャーと鳴け」

Aショーカ「キシャーーー。ニャー」

NOVA「本当に鳴くか?  女王の誇りはどこに行ったんだ!?」

Aショーカ「仕方ないじゃない。未来世界で改造された私は、〈黒き栄光の杖〉を持つ者には逆らえないよう、洗脳を施されているんだから。悔しいけれど、今の私はダディーの命令には逆らえない」

NOVA「ああ、Dr.ヘルの機械獣がバードスの杖に操られているようなものか。つまり、お前は俺の支配を受け入れるということだな」

Aショーカ「勘違いしないで。あなた個人ではなく、教祖さまの持つのと同じデザインの杖には逆らえないだけなんだから」

NOVA「つまり、お前が鉄人で、杖がコントローラーみたいなものか。俺が杖を手放せば?」

Aショーカ「もちろん、反旗を翻す。私は、自由と欲望を愛する女。教祖さまの見ていないところでは、自由と欲望を満喫しても構わない、と思っている」

NOVA「まるでファラリス信者みたいな言い分だな。教祖グロワールへの忠誠はないのか?」

Aショーカ「忠誠ではなく、力による支配を受け入れているだけよ。教祖さまは強く、進むべき道を示してくれる。あなたが杖の所持者として、教祖さまと同じ態度で私に接するならば、私もそれに応じてあげてもいい。それで文句はないだろう。さあ、いろいろ答えたぞ。だから早く血をくれ」

 

鮮血の賭け

 

NOVA「だったら、お前が選べ。用意したブラッドポーションは、A、B、C、Dの4つある。どれかは当たりで、どれかは外れ。お前の運命は俺が決めるって関係を、俺は欲しない。俺はお前の教祖とは違う。支配し、支配されるような関係性は気に入らん。自由を欲するなら、他人の自由も尊重しろ。俺はお前を支配するつもりはないが、お前が支配者たらんとするならば、俺がその座から解放してやる。俺は他者を支配する王じゃなくて、世界の外で運命を監視し、時に法を示し、時に鎖から解放する調停者の道を選んだんだからな。俺はお前を教祖グロワールの呪縛から解放するつもりだ。さあ、お前の運命はお前の選択次第。A、B、C、Dのどれだ」

Aショーカ「選ぶにしても、情報が足りないわよ。そんなのただの賭けじゃない。賭けは公正じゃないと」

NOVA「一理あるな。俺はゲームマスターとして、フェアなゲームを望む。だったら、ヒントをやろう。ポーションの半分は俺の血、もう半分は人工血液を材料に使っている。さらに、半分はドルイド僧の祈りで自然の加護が付与された一種の聖水で、残り半分はそうでない。そして、A、B、C、Dのアルファベットにはそれぞれ英単語の頭文字になっている。こんなところでどうだ」

Aショーカ「例えば、Aはアナザーの略とか、そんな感じ?」

NOVA「ああ、だけどアナザーって単語ではないけどな」

Aショーカ「ドリンクの概要は、聖別された天然血液、聖別されていない天然血液、聖別された人工血液、聖別されていない人工血液ってところね」

NOVA「そういうことだ。さあ、運命を選ぶのはお前だ」

Aショーカ「Aは、いかにも外れって感じね。キュアエースなんてものを話題に出したことからも、何だか作為的な誘導を感じるのでパス。だったらBよ。ブラッドとか、バットとか、それっぽい単語が並んでいるし。Cはケミストリーって感じで、いかにも人工的な臭いがプンプンする。Dはドラゴンとかドラキュラもあるけど、デンジャラス?   あまり、いい感じはしない。だからB」

NOVA「思ったより、まじめに考えているじゃないか。もっと適当に、直感で決めると思ったぜ」

Aショーカ「こう見えても、過酷な未来の生存競争を切り抜けた女なんだからね。勘頼りだけじゃなく、頭もキレなきゃ生き残れない」

NOVA「なかなか言うな。ほらポーションBだ。たっぷり味わって飲めよ」

Aショーカ「本当に飲んでも大丈夫なんでしょうね。毒でも仕込まれていない?」

NOVA「元々は、娘の誕生日プレゼントに用意したものなんだ。さすがに毒入りポーションなんて飲ませるわけないだろうが」

Aショーカ「吸血鬼にとって、聖水は毒みたいなものでしょう?」

NOVA「一口なめて、気に入らなければ飲まなければいい。飲むかどうかを決めるのは、お前次第だ」

Aショーカ「そう言うのはズルいと思う。表面上は私の自由意思に任せるように見せかけて、実質、飲むことを強制しているようなものじゃない。だったら、一言、飲めと命令すればいいのに」

NOVA「分かってないな。命令されて無理やり、じゃなくて、自分の意思で飲むことを選択するのがツボなんじゃないか。俺は教祖グロワールの呪縛から、お前を解放してやりたいんだよ。俺自身、グロワールみたいな奴にはなりたくないからな」

Aショーカ「分かった。飲むわよ。飲めばいいんでしょ。(一口ペロリ)ん?  思ったより悪くないかも。(ペロペロ)天然物の味よ、これ。もしかして当たりを引いた?  薄味にはなっているけど、甘くてしっとりした血の味と、濃厚なフルーツの味がベストマッチして、芳醇な香りが口の中に広がる。(ゴクゴク)さわやか健康、幸せゲットだよ。これを毎日飲めば、ヘルシーなヴァンパイアライフをエンジョイできること間違いない。今すぐ商品化しましょうよ❤️」

NOVA「しねえよ。娘のための特製ドリンクなんだからな。ちっ、いきなり大当たりを引きやがってよ。そいつは、ベスト・ブラッド。4つの中で一番、本命のブラッドポーションだ。原材料は俺の血液にブラッドオレンジ。それにドルイド僧の祝福を込めたクリスタルレイクの天然水を配合した。ベストは『最良の』という意味だけでなく、Bestialすなわち『野生の獣の』という意味が込められている。ドルイド僧の祝福だから、聖水といってもアンデッドを傷つける効果ではなくて、自然の加護が満ちているから花粉症ガールにとっても滋養たっぷりということになる。まあ、死から蘇った亡者にはあまり関係ないだろうが、お前を傷つけるようなことはなかったみたいだな」

Aショーカ「ええ、私はヴァンパイアといっても、伝承のアンデッドではなくて、バイオ系なの。だから、生命活動のため栄養分が必要なんだから、お代わりちょうだい。わざわざ加工しなくても、あなたの血でいいから。そうしたら、私の血も飲ませてあげる。これでWinWinでしょ?」

NOVA「ちゃっかり、誘惑してんじゃねえよ。血を飲んだんだから、今夜はこれで満足して、さっさと寝ろ。俺はこれからグリッドマンを見るんだから、邪魔をするな」

Aショーカ「グリッドマン?  何よそれ?」

NOVA「詳しく説明したいのはやまやまだが、時間がない。俺の好きな特撮ヒーロー由来の深夜アニメだ」

Aショーカ「だったら、私も見る」

NOVA「何だと?」

Aショーカ「だって、ダディーの好きなものを理解すれば、ダディーの気に入る良い女になれるかもしれないでしょ?」

NOVA「よし、だったら、お前も今日からグリッドマン同盟に入れ」

Aショーカ「ええ、分かったわ。フフフ❤️」


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グリッドマン視聴後

 

Aショーカ「大体、理解したわ。ダディーは怪獣を操る女の子が好み。アカネちゃんのシーンで、興奮したように見入っていたもの。私も怪獣を操れば、ダディー好みの女になれると見た」

NOVA「そいつはやめろ。迷惑だ。俺は確かに怪獣好きだし、怪獣好きの女の子も好きだが、怪獣作って街を壊して、嫌いな奴を世界から消して喜ぶ女が好きってわけじゃない。 ましてや、身近にそういう女の子がいれば、頭を抱えてしまう。俺の日常を壊すなってな。フィクションの面白いキャラと、現実を一緒にしてはいかん。俺は闇属性のキャラも好きだが、現実が闇に染まることを拒否するぐらいの良識は持ち合わせているつもりだ。現実にできないことを、周りに迷惑をかけない空想遊戯として楽しめるから創作はいいんじゃないか。お前が俺の娘なら、俺の日常は崩さないだけの良識は示してくれ」

Aショーカ「だけど、ダディーの日常って、異世界とか空想科学とか幻想文学とか夢とか魔術とか信仰呪文とか、そういう要素ばかりじゃない。今さら怪獣が街で暴れるくらい誰も何も思わないわよ。どうせ壊れた街も元どおりになって、犠牲になった人たちも最初から死んでいたことになってしまうんだから」

NOVA「そいつは、あの世界の中だけの話だ。それに、そういう消えた人の記憶を持ちながら悩んでいる六花ちゃんみたいな良識人の女の子の方が、俺の本命なんだよ」

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Aショーカ「大体、理解したわ。ダディーは脚のきれいな女の子が好み。私も脚を強調すれば、ダディー好みの女になれると見た」

NOVA「そいつは間違っていない。間違っていないが、それは俺のツボ属性の一つでしかない。脚だけ魅力的でも、それだけだったらキャラの魅力は語れん。俺の現在、一推しヒロインはパトレン3号、つかさ先輩だしな」

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Aショーカ「アカネ、六花、つかさ、 それに娘のショーカ、これらに共通する要素は……『か』の文字か。すると、私の名前の候補であるアンナ・BG・ブロシアにもカを入れなければならない。アカンナという名前はどうだ?」

NOVA「アカンに決まってるだろう。カが入っているのは偶然だ。その法則だったら、湊アサヒと、薬師寺さあやとルールー・アムールを出した瞬間に消失する。そんなことよりも、お前に命令がある。俺は明日の朝に備えて、早く眠らないといけない。だから、俺に向けてラリホーマの呪文をかけてくれ」

Aショーカ「何?  そんなことをすれば、眠っているあなたの血を私が吸うことを警戒しないのか?」

NOVA「大丈夫。お前はそういうことはできないはずだ。俺はそう信じているぜ」

Aショーカ「愚かな。いや、そういう人を信じられる心こそ、ダディーの強さ?  今の私には理解できないが、命令は絶対だ。ラリホーマ!」

 

カーン!

アナザーショーカの呪文は〈白き栄光の杖〉の障壁にはね返された。

 

Aショーカ「何?  そういうことだったか。信じていると言って、私を騙したのだな、キシャアーーーッ!   ZZZ」

NOVA「最初に比べて、随分と扱いやすくなったとは思うんだけどな。さすがに無防備をさらすほどの信頼関係は、まだ築けていないんだよ。だけど、騙したわけじゃない。眠ってしまえば、俺の血は吸えないし。杖の魔法障壁の性能は信じていたわけだからな」

晶華「う、うーん。あ、NOVAちゃん、おはよう」

NOVA「ちっとも早くはないんだが。とにかく、これだけは言わせてくれ。遅くなったが、ハッピー・バースデイ、晶華」

 晶華「うん。何だか、よく分からないんだけど、ありがとう(ニッコリ)」

 

(今話完)