White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

MAKAISENKI感想(4話〜7話)

 さて、牙狼です。
 4〜6話は、いろいろな脚本家が入れ代わって、バリエーション豊かな展開でした。7話で、物語が進んだ感じですね。アクション要素は7話が高めで、他は
まあドラマ重視で、アクションは控えめといった感想。

第4話「切札」

 脚本は、井上敏樹
 ゴーカイジャージェットマン編を楽しませてもらった後、こちらでも「ギャンブラーの話」を見せてもらいました。
 秘密のカジノにホラーの出現がある、ということで鋼牙が退治に出かけるのですが、彼はカードゲームをしたことがない。だから、潜入捜査に際しても、ザルバのアドバイスをこっそり受けながら、慣れないポーカーでルールが良く分からないまま、はったりで乗り切ったりする過程が楽しかったり。
 そして、ゲストの代表が、村上幸平、すなわち仮面ライダーカイザの草加くん。顔見た途端、「こいつがホラーに違いない」と予想しましたが、案の定。まあ、どんでん返しみたいな展開もありましたが、やはり間違いなくホラー。


 ラストは、カジノそのものがホラー、「トランプのカード」に宿るゲノジカの巣みたいなもので、緊張感あふれるギャンブルの後で、大乱闘。
 さすがに、3話のアクションに比べると見劣りしますが、それでも堪能できました。

第5話「奈落」

 脚本は、小林靖子
 この人がメインライターだと、シリーズ構成がなかなか凝った形になりますが、ゲストライターだと……人の情念がえらく濃い話になる感じ。
 電王やシンケンジャー、オーズなどは、ヒーロー番組として陽性ながら、実は敵キャラが病的な情念をのぞかせていました。もちろん、龍騎のように、主人公周りまで、そういう情念に巻き込まれて破滅的なラストを迎えるような作品まで書くわけで。
 そして、この回も、「マンホールに憑依したホラー、デスホール」が、報われない芸術家を利用する話……なんですけど、その芸術家が実はホラーだけでなく、自分の芸術を罵倒して殺害した妻の悪霊の恨みで殺される、というオチ。


 で、牙狼の仕事は「ホラー退治」なので、「ホラーとは関係ない人の恨み、霊的事件にまでは手が出せない」というドライな結末で終了。
 ホラーという怪物退治の物語で、ホラーとは関係ない心霊現象がかいま見えるという、ある意味、異色作になりますね。
 アクション的には物足りない回でしたけど、「マンホールの底から怪物が出てきて……」という描写が、恐ろしいです。昼間は大勢の人が気にすることなく、踏んづけているだけのマンホールが、夜になると奈落の入り口になる……って想像力を掻き立てる映像がなかなか。

第6話「手紙」

 メインライターなのに、番外編です。
 この回の主人公は、牙狼こと鋼牙ではなく、銀牙騎士ゼロこと零。
 彼が遭遇したホラーは、老夫婦が育てた植物に宿るエリンネルグ。この植物は、彼らの息子の戦場カメラマンが戦地からの手紙といっしょに送った不思議な種から育ったもので、戦場で死んだ息子の形見のように大事に育てていたわけですな。
 で、ホラーの栄養である人間の血肉を、老夫婦が捧げるという話なんですね。


 老夫婦の旦那が小松政夫、奥さんが松金よね子、そして亡き息子が高野八誠……という、何て濃い一家なんだ、とツッコミが入ります。
 う〜ん、できれば、八誠さんと、ゼロが戦って欲しかったんですがね。
 アクション的には、可もなく不可もなく。まあ、ゼロファンにとっては拍手と言えるでしょう。
 ただ、物語的には、燃える回ではなく、息子に対する老夫婦のしみじみとした愛情と、そのために平気で他の人間を犠牲にしてしまう人情の怖さみたいなものが淡々と描かれ、それをクールに処理する零のキャラもあって、自分好みとは言い難い回でした。

第7話「閃光」

 メインライターが、物語の縦糸に沿って作った要の回、となります。
 鋼牙に「破滅の刻印」を施した赤い仮面の男が再登場。彼の正体が「魔戒騎士を快く思わない魔戒法師」であることが示されます。
 法師なのに、術だけでなく剣技においても鋼牙に勝るとも劣らない強敵との、大アクション回。さらに自ら「牙狼の影となる鎧」をまとい、「魔戒騎士ジャアク」にも装着します(黒い牙狼)。


 派手な戦いの末に、決着のつかないまま終了。まあ、これが前哨戦ということなら、今後のアクションに一層の期待ができるなあ、と感じさせた傑作回。


 新興の魔戒騎士VS保守的な魔戒法師……という新たな対立軸を示しただけでも、牙狼ワールドを広げた感がある、と。