Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

水戸黄門42部開始

 必殺の新作情報が来ないので、痺れを切らして、ご老公の旅物語に浮気です。
 でも必殺といえば、現在、渡辺さんの上司・坂本さま役の宇梶剛士氏が、某ファウンデーションの会長で出ているから、そちらが一段落しないと、出演できないかなあ、と思ったり。
 ええと、宇梶さん、ウルトラマンガイアでもチーフで出ていたから、後は戦隊の長官役か敵幹部役でもあれば、3つそろってコンボ発動、「ハッピーバースデイ」ってところですけどね*1


 それはともかく、水戸のご老公ですよ。
 今回のトピックは、由美かおる女史に代わって、雛形あきこ嬢が女忍者役としてレギュラー出演。前シリーズの5話でゲスト出演、格さんに亡き兄の面影を見るくノ一、茜を好演した後の、レギュラー化に期待しておりました。今回は別キャラで、名前は楓。風車の弥七の知人(引退した忍の世話役)の娘という設定です。
 さらなるトピックは、2003年の第32部から8年間続けていた助・格が交替したこと。これに伴い、ご老公の旅もこれまでの話をリセットして、ゼロから始まる設定でスタートした今作です。
 懐かしの顔ぶれも、微妙に設定が食い違いつつも、まあ、老公は老公、弥七は弥七、そして「うっかり」から「ちゃっかり」に変わっていた八兵衛も健在。由美さんも「疾風」の二つ名の付かない、ただの「お娟(えん)」役で最後の出番を飾った今回。これまでのシリーズ視聴者には、ちょっとした「パラレルワールド」感覚で、そして水戸黄門初心者には、本当の新番組感覚で楽しめる作品になったと思います。


 そんな新作「水戸黄門」を、マニアとまでは行かずとも、長年のファンである自分が、初めてブログ追跡記事を書いてみようかな、という次第。まあ、いつまで続くか未定ですが、よろしくです。

NOVA的水戸黄門史(ことはじめ)

 さて、水戸黄門について改めて、何から語りましょうか、と思ってみるに。
 やっぱり、最初から?(笑)


 長年、自分はテレビの初代・水戸黄門は、故・東野英治郎さん演じる1969年スタートの物だと思い込んでいましたが、最近、ネットで「ブラザー劇場版・水戸黄門」が1964年、月形龍之介主演で白黒放送していたことを知りました。
 まあ、自分の感覚としては、大山のぶ代版のドラえもん(1979〜2003)の前に、富田耕生*2の旧ドラ(1973)が存在していたことを、初めて知ったときのような衝撃でして。
 そんな感じのトリビアを語るのも一興ですが、知らないものをネット頼りに話し続けるのもしんどいので、あくまで自分の分かるもの、実感できるものにしぼります。


 で、自分はいつから水戸黄門を見たんだろう? と記憶を辿ってみると、まず、杉良太郎の演じた初代助さん(第1部〜第2部、69〜70年)は知らず、自分にとっての最初の助さんは現・ご老公の里見浩太朗氏になるので、第3部(71年)以降は確実。
 次に、格さんですが、自分にとっての初・格さんは、3代目の伊吹吾郎氏なんですね。その前の初代・横内正氏(1〜8部=77年)と、2代・大和田伸也氏(9〜13部、78〜82年)の名前がピンと来なかったりする。だったら、自分が見たのは14部(83年)以降か? と考えてみたんですが、その14部から黄門さまも2代目の西村晃氏に代わっている。
 それでも、自分にとっての黄門さまは、まず東野さんなんですね。この記憶の食い違いはどこから来るのかな、と、つらつら考えてみた答え。東野黄門は、幼少期から再放送で時代劇好きの親が見ていたのを一緒に見ていて、その時は助さん、格さんのキャスト名を気にしておらず、ご老公の名前だけ覚えていた、と。格さんについても、名前は知らなかったけど横内さんの顔は覚えていたことから納得。逆に大和田さんの格さんは知らないので、本放送では見ていなかったのだ、と考えます。


 では、本放送で水戸黄門を見るようになったのは、いつからか? 
 里見・助さんと、伊吹・格さんが共演していたのは、87年の第17部まで。88年の第18部から助さんが3代目のあおい輝彦氏に変わりますから。すると、自分が本放送でキャスト名まで意識して見るようになったのが、14部から17部の間と判明します。大体、テレビ番組の俳優や声優の名前に興味を持つようになったのって、中学から高校にかけて次第に……だもんね。役者よりも先に、キャラ名だけ覚えてたりしがち。
 次に手がかりとなるのは、かげろうお銀。彼女の初登場は、86年の第16部から。もっと前からいると思っていたのになあ*3
 で、後から「柘植の飛猿」が加入した、という印象があるのですが、それは第17部から。
 ということで、自分が特に意識して、水戸黄門を見るようになったのは、86年の第16部から、という結論です。


 う〜ん、もう少し前から見ていたような気はするのですが*4、たぶん、その時は見ていても、話の途中からとか、チャンバラ&印籠シーンのところだけとか、そんな見方をしていたのでしょうね。スタッフリストの流れるオープニングとかは、歌だけ聞いていても、あまりじっくり見てなかったから、キャストもよく分かってなかったとか。
 「何となく見たことがある」というのと、「何かを語れるほど、記憶に焼き付けている」のとでは、大違いだという認識。

かげろうお銀について

かげろう忍法帖 DVD-BOX
 で、かげろうお銀につながれば、今回の話にも絡めやすいぞ、と。
 ええと、由美かおる演じるお銀は、16部で初登場した後、西村黄門様から3代黄門様の佐野浅夫氏の引退する2000年第28部まで出続けます。
 その間に、彼女が主演する外伝「かげろう忍法帖」(1995年)が作られるなど、名物キャラとして活躍を続けたわけで。
 自分のテレビ時代劇研究によれば、80年代前半はJACの『影の軍団』シリーズなどに見られるアクション作品に注目が集まった時期と考えます。それまでの正統派チャンバラに対して、もっとアクロバティックな「飛んだり跳ねたり宙返りしたりする忍者アクション」が流行ったと。そこで、水戸黄門も遅ればせながら、そういう要素を取り入れたのが、第16部〜17部の時期だったのではないかな、と。
 その時期、自分は「必殺シリーズ」にはまりながら、「影の軍団」見つつ、また「暴れん坊将軍」も堪能しながら、「水戸黄門」に対しては、何となく旧態依然とした古臭さを覚えていました。ところが、飛猿が出てきた辺りから、「おお、水戸黄門にしてはアクションに力入っているじゃん」と感じたりもして。それまでの助・格だけじゃ単調になりがちだったチャンバラ劇に、弥七の風車や、お銀のくノ一アクション、そして飛猿の「壁を壊すほどの怪力アクション」に魅かれながら、「水戸黄門」もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて生意気考えていた高校時代だったりします。
 結局、「影の軍団」は85年に終了し、「必殺」も87年に一時終了した状況で、そのアクションと一部お色気の遺伝子を受け継いだのが「かげろうお銀登場以後の水戸黄門」だったと言えるでしょう。

疾風のお娟について

 21世紀に入って、水戸黄門も大きくイメージチェンジを図ります。
 黄門様が4代目・石坂浩二に代わり、レギュラー陣も一新。その中で、弥七も八兵衛も飛猿もいなくなった中で、お銀だけは、お娟と名前を変えつつ、幾分おとなしい演出になりながらも、続投を果たします。
 まあ、このお娟というキャラ名が浸透したのかどうか、自分の周囲では不明なんですけどね。由美かおるといえば、未だに「お銀」と呼ぶ人もちらほらと。
 ともあれ、イメチェンを図って、「リアルな水戸黄門」を模索した4代目は、結局、不評なまま、29〜30の2部、2年で終了。まあ、総理大臣が毎年変わるようになった昨今では、2年もったのは拍手と言うべきでしょうが、当時は長期政権の小泉内閣の時期ですから、石坂黄門はやっぱダメだ、と思われたのでしょうな。
 え? 自分? 石坂黄門見て、うわ、話が地味! と思ったりして、継続視聴はしませんでしたとも。ここで、見続けていたら、ファンからマニアに昇格できたかもしれませんが。


 で、真打ちの5代目・里見黄門の登場したのが2002年の第31部。
 助・格のレギュラーは変わらず、疾風のお娟もお銀とほとんど変わらない役どころに戻って続投。他の登場人物が一新と、今回とは逆の入れ替わりを行ったわけですな。
 新レギュラーとして登場したのが、照英氏演じる風の鬼若と、連れ子のアキ。翌年の32部から、助・格も交替し、格さんの合田雅吏氏(オーブルー)と、鬼若(ギンガブルー)のダブル青と、戦隊ファンを湧かせた布陣の成立、と。
 その2003年は、1000回スペシャルで八兵衛や飛猿など、懐かしの顔ぶれも登場させ、イメージチェンジではなく、昔からのファンを大事にする姿勢をアピールしてくれました。
 その後、自分は見たり、見なかったりが続きますが、この時期のファンにとっては、「鬼若とアキ、そしてライバル格の夜叉王丸」の絡みが受けていたようですね。自分がたまに見た回は、夜叉王丸が出てこない外れ回で……って言うか、今、チェックすると、夜叉王丸って「第1話」にしか出てこなかったりするんですね。この時期は、「気付けば、水戸黄門の新しい部が始まっていた」ということが多く、八兵衛のあとを継ぐコメディーリリーフ「よろず屋の仙太」(33〜35部 2004〜05年)とか、「おけらの新助」(36〜39部 2006〜08年)とか、よく分からないまま通り過ぎちゃった感があります。いや、こんなことを言っているから、自分は水戸黄門マニアじゃなくて、一介のファンぐらいの意識なんですが。マニアだったら、仙太と新助のキャラの違いを語ることができるでしょうし。


 で、自分が近年、注目して見たのは、鬼若退場と、内藤剛志演じる「風車の弥七」復活が話題になった2007年の第37部と、「ちゃっかり八兵衛」が登場する2009年の第40部ですね。いや、その間も、おお、今回は「G4ユニットを作った女自衛官が同行かあ」とか、「同じくセイザービジュエルかあ」*5とか、そんなことを微妙に気にしてましたが。
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 で、前シリーズの41部は、大沢樹生*6演じる悪の妖術使いと、市瀬秀和*7演じる薩摩示現流剣士の対決が、ご老公たちのドラマの間の別枠コーナー的に挿入される面白さで、視聴継続。
 妖術使いが、ご老公たちを罠にはめて「じじい、貴様もこれまでだ」とか言っていると、そこに突然「チェスト〜〜!」と叫びながら剣士が乱入してきて、 
 妖術使いは「また、貴様か。ええい、邪魔が入った。さらば」と言って撤退し、剣士も「奴は師匠の仇だ。オレは奴を追わねばならん。さらば」と言って、そのまま退場するパターンが、毎週のように展開。そこだけ、水戸黄門とは違うドラマを見ているような不思議な世界を作っておりましたとさ*8
 まあ、ラストは、黄門様の旅の目的と、うまくつながって、話が解決するんですけどね。


 ……と、そんな視聴を人知れず続けてきた中で、今回の42部です。
 さて、それじゃ、前置き(長いよ)も終わって、ここから本編……って、すみません。時間がなくなりましたので、続きは明日にします(オイ)。
 いや、マニアだったら、これから深夜、無理してでも書き続けるんですけどね。さすがに、そこまでのこだわりはございません。
 では、今夜はこれにて、ごめんなすって。

*1:オーズファンじゃないと、意味不明なネタですまん。

*2:後に野沢雅子声に変わったとも。

*3:その前の女性キャラだと、弥七の女房になった「霞のお新」とか、助さんの女房の「志乃」と、名前だけは知っているけど自分的には印象薄し。大体、子供のときは、「時代劇の女性キャラ」を積極的にチェックする趣味はなかったですしね。

*4:81年の水戸黄門モチーフのロボットアニメ「ダイオージャ」見てたり、同じく81年の「まんが 水戸黄門」見たりしてた記憶からしても、本家を見ていなかったはずがない。ただ、格さんが刀を使わず、素手で戦うという知識は、本家ではなくアニメから得たもの。81年の小学生視点では、そこまで時代劇の殺陣を細かくチェックはしていなかったし。

*5:最近だと、劇場版ゴセイジャーに出てましたね。

*6:一応、必殺俳優でもある。

*7:ウルトラマンコスモスのレギュラーでもある。

*8:このパターン、今にして思うと、スパロボで敵勢力と戦争やっていると、突然謎のデビルガンダム出現。そこにGガンダムの主人公ドモンが出てきて、デビルガンダムと小競り合い、そのまま逃げるのを追って退場して行き、後に残されたプレイヤー部隊は、「いったい、あいつは何なんだ?」と呆気にとられる流れを思い出しました。主人公チームとは別に、何らかの因縁持った敵同士が合間見えて独自の世界を紡いでいく展開ってのは、自分のツボなのかもしれないなあ。