新記事です。
ええと、「MM9」の後番組なんですけど、自分の気分としては、「カノン」の後番って感じです。妖怪物ってところもそうなんですけど、前作『古代少女ドグちゃん』の番組紹介が以下の感じでして。
土偶の神様ドグちゃんが現代社会に隠れた妖怪を退治しながら引きこもり少年の心を開いていく、社会風刺も交えた奇想天外なストーリー
これって、少し変えれば、カノンと同じような感じですね。
銅鐸の化身ブジンサマと、その眷属のオンバケが現代社会に隠れた妖怪イパダダを退治しようとしながら引きこもり少女の心を開いていく、社会風刺も交えた奇想天外なストーリー
じっさいは、ブジンサマが「引きこもり」だったり、イパダダ退治に2クールも費やしたり、まあ、期待していたのと違う方向に七転八倒していったのは、うちのブログ記事でも明らかですが、カノンで果たせなかった「痛快なノリの妖怪ハンター物語」を、ドグーンVで楽しめるのじゃないか、と思ってます。
大体、社会風刺なんてものは、深刻にやるものじゃないですよ。深刻な内容を、表面的には軽く、チクリと刺すように描くから共感を呼ぶのであって。ノリは軽く、それでも、よくよく考えたら毒のあるツッコミで、思ったより深いと感じさせるのがエンタメ精神ってことで。
とりあえず、カノンの後番組的な気持ちで、ドグーンVを追跡しちゃいます。
メンバー紹介
まずは、第1話なので、メインの登場人物たちを紹介します。
指揮官ドグちゃん
前作は、主要キャラが土偶少女のドグちゃん1人で、今作でも「経験豊富な伝説の戦士」として登場します。
役どころとしては、「行動隊長ビッグ1」みたいなものですな。じっさい、今回も苦戦する戦隊メンバーを尻目に、登場するなり、一人で敵妖怪を倒してましたし。
主人公ドジちゃん
で、本作は、戦隊物として5人になったわけですが、メインはドジパワーが炸裂する新人メンバー・ドジちゃん。ビキニカラーは、ドグちゃんに準じるブラウン系(濃いベージュと言った方がいい?)。
演じる桃瀬美咲嬢は、ヒロイン戦隊物出演がこれで2作目だったり。1作目は「満福少女ドラグネット」で、愛と希望の戦士・龍戦士ドラゴショコラを演じていたそうな。番組自体は、今年の夏にやってたんだけど、テレビ神奈川なので、うちの地域じゃ見られませんでした。DVDは年末発売とのこと。
プロフィールを見ると、極真アスリート空手が得意だったり、結構あなどれない。現在、アクションヒロインとして売り出し中のようです。
ドロちゃん
泥仕合と泥沼恋愛が得意な武闘派と、キャラクター紹介されています。ビキニカラーは軍隊調のグリーンで、戦闘リーダー的な立場。
演じる武田梨奈嬢も、アクション映画の主演作を持っていて、キャスティングにも力の入っているのが分かります。
ドカちゃん
ドカドカ大食いの力持ち。いわゆるキレンジャータイプで、ビキニカラーもそのまま黄色。キャラ付けが分かりやすい。
ドレちゃん
ドレドレと言って、傷を看るナースキャラ。ビキニカラーは白。回復担当のバックアップ要員ですな。
ドリちゃん
名前からは「透明」になったり、「イガクリスタル」を守ってそうですが、関係ない。ロボコンにも出てないよ。
ドリは、ドリームとのことで、夢見る写真マニア。ビキニカラーはピンク。妖怪分析のできるカメラ土偶・シャシャ爺を所持しています。情報担当になるのかな。
以上の指揮官プラス5人のメンバー構成。
ネーミングセンスが楽しめます。「ド+ラ行」で統一してくれたら、と一瞬、考えたのですが、「秘密道具を出すドラちゃん」とか「宇宙刑事に呼ばれそうなドルちゃん」は使いにくかったのかな、とも。とりあえず、「ドリちゃん」が出ているだけで納得します。
ガンプラ同様、ドラも劇場映画30周年なんですな。
こちらは、再来年で30周年。
一方、『透明ドリちゃん』の方は今年32年目だけど、全話の映像ソフトがまだ出てないんですね。全25話だったら手頃なので、DVDボックスが出たら買いたいと思ったり。『燃えろアーサー』と並んで、自分のファンタジーRPG嗜好の原点にもなる作品だから。
侍親子
ドグーンVと絡む人間キャラ。前作は、元ケータイ捜査官でしたが、今作は元シンケングリーン・谷千明。今回のキャラ名は、月宮翔太です。
合コン好きのお気楽な若者だったのに、亡き父親に「妖怪ハンターとして、ドジちゃんの支援をすることを強要」されて、イヤイヤ事件に巻き込まれていくキャラクター。キャラの方向性は、親の跡を次いで半ば強制的に侍として戦うこととなった千明と大差ありません。演じ分けもあまりしていない感じで、違和感なく見てられます。
一方、親父も元侍というか、時代劇俳優でもある西郷輝彦氏。
必殺マニアとしては、次郎衛門とか、香車の東吉なんてのを出すべきところでしょうが、普通に代表作を考えるなら『江戸を斬る』シリーズの遠山金四郎となるのかな。
「な〜に〜を〜、今日は求めてい〜きた〜♪」と歌いたくもなります。
もうね、そんな輝彦さん演じる親父さまが、ドジちゃんの両胸から発射される青と赤の光によって、3D映像として映し出されるシーンは、それだけで痛快なネタでした。わざわざ「青と赤のメガネ」を用意することを勧められるほど。
そうか。戦隊なのに「赤と青」がメンバーにいないのは何故? と思っていたんですが、輝彦さんにその色を使ってもらうためだったんですね。確かに、彼なら、「殿」と「歌舞伎役者」の立ち位置に座ることも可能ですな。ついでに、「爺」のポジションにも。
劇中では、一応、謎の死を遂げたことになっていますが、実は生きていて、身を隠していることを期待します。で、いつか、ドグーンVのための巨大土偶ロボを発掘することを願いつつ……って、初っ端から妄想暴走していますな(苦笑)。
本日の妖怪退治
本編のストーリーに参ります。
今回の妖怪は、響鬼の姫こと芦名星嬢演じるゴーコン。
ええと、頭が蛇のゴーゴンじゃなくて、ゴーコンです。合コンに誘われたダメ男を食い尽くす女妖怪。5人の女性の姿に化けますが、本体は1つで、残りの4体はろくろ首のように伸びた触手パーツ。それぞれ、女性らしい長髪と牙の生えた唇を備えています。
で、ドジちゃんを除く4人の土偶少女が、ゴーコン退治に挑むのですが、5人いないと真の力が発揮できず、逃げられてしまいます。仕方なく、5人目の仲間を求めて、月宮家におもむく4人。
その頃、翔太は亡き父親の遺した屋敷へ、引っ越し作業を完了しつつあったけど、その際に、庭に埋まっていたドジちゃんを目覚めさせてしまいます。ドジちゃんと父親の3D映像に、「妖怪退治を手伝って」と強要されたものの、「そんなの嫌だ。オレは自由に好きなことをするんだ」と言って、友人と一緒に合コン会場に。
そこで、まあ、いろいろあって、妖怪ゴーコンに食われそうになる翔太。
そのとき、ドグーンV登場。
文章で書くと格好いいんだけど、コスチュームがあれで、演出も軽いタッチなので、ノリとしては「タケちゃんマン」や「木人38号」「仮面ノリダー」、最近なら「美肌戦隊SPAレンジャー」みたいなバラエティー番組調。あるいは、東映不思議コメディーのノリですね。ロボコン譲りの「うらら〜」なんて、口癖も出てくるし。
で、そんなギャグノリながらも、一応真剣な4人の(厳密には、攻撃担当のドロちゃんとドカちゃんの)攻撃はゴーコンに通じず、唯一ドジちゃんのドジパワーだけが、奇襲効果を伴って、相手にダメージを与えます。気分は何だか「ラッキーマン」。
隙が生まれたので、ドグーンVの5人が力を合わせて、伝説の戦士の召喚儀式を行うと、出現したドグちゃんが1人で妖怪退治をして見せる、という流れ。
そして、ドグちゃんの指導の下、見習い妖怪ハンターの5人は、協力して戦うことを誓うのでした。翔太に、協力を強要して。
次回の妖怪は「筋肉少女隊」、ゲストは大槻ケンヂ。
ま、そういうネタだけで、この作品のノリや方向性は分かると思う。カノンみたいに深刻にならず、気軽に追跡して行ければな、と思いつつ。