この話、やっぱり季節は、冬設定らしい。
それはともかく、第1話でミカヅキさんが確保して、筑波の研究所で保管していたMの卵にまつわる事件です。
途中でいろいろあったけど、ラストで第1話に戻るのは、きれいにまとまる感じですね。
伏線確認
さて、この話、第1話だけでなく、これまでの各話で示された情報もいろいろ伏線として、まとめております。
自分、9話でそれまでの回について、振り返っておりますが、ここで再度伏線を確認。
●1話は「謎の卵」が直接つながります。
●2話は「筑波の研究所」が舞台ですね。
●3話は学校新聞の取材をテーマにしたドキュメント話ですが、この回が謎の少女「二田良秋津」初登場回。自分、6話の感想を書いた際、彼女が3話で登場していたことを失念しておりました。
●4話は、サイズの大きいM(気象庁)と、サイズの小さいS(環境省)は管轄が違うことを明言。
●5話は、自衛隊との軋轢ですね。
●6話は、「二田良秋津」再登場と、案野さんとの接触がポイント。
●7話および8話は、5話を受けて、防衛庁から出向してきた氷室真琴の登場回。彼の行動のおかげで、今回のクライマックスでは、自衛隊と気特対の協力態勢が確立された形。これにより、人間側の対立軸は「災害対策・生命重視の気特対」と「研究重視の筑波」そして「怪しい行動を見せそうな環境省(後述)」に絞られることに。
●9話から11話は、バラエティー色の強い番外編って感じですけど、実は最終話に向けて大切な伏線が隠れているってことはないかな?
謎の卵と巨大M
卵を求めて(?)巨大Mの出現でつづく、となった本話ですけど、
今回のテーマは、Mの出現を予期し、筑波の研究所から「卵」を確保するまでの気特対の行動ですね。卵は劇中、孵化することになったのですが、そこから出てきたものの正体は、はっきりとは良く分からない、と。
ラストに出てきた巨大Mも、龍の頭部と四つ足の伝説獣・麒麟に似た容姿(リアルタイプ・ドドンゴ?)ですが、卵との関係はまだ不明。
ミカヅキさんと、藤澤さくらが、現在卵を確保中なので、彼女たちが次回、Mの的になってピンチになりそうな予感。
謎の少女は妖怪S
案野さんの前に再度姿を見せ、「卵を環境庁に渡す危険性」を警告した二田良秋津。
彼女の正体が、人外のS(等身大サイズの妖怪)であると推察した案野さん。なるほど、妖怪かあ。オンバケとは違うタイプだけど、変身したりするかなあ? ちょっと期待したくなります。山本さんの原作には登場しなかったキャラなので、立ち位置不明ですけど。
原作の黒幕
実は、案野さんと関わりのある妖怪キャラということで、原作では「伊豆野幹生」というキャラが登場しております。今回の話で、その名前が登場し、環境省に接触していることが語られるのですが、
少女と、伊豆野氏は、互いに敵対陣営になるのかな。伊豆野氏の目的は、巨大M九頭竜(クトウリュウ)の復活だったりするけど、本作は原作の前日譚に当たるので、最後にどうまとめるか、あるいは原作にどうつなげるかが気になるところ。
まあ、原作に登場しないといえば、ドラマの主人公のミカヅキさんが登場しないので、パラレル設定にしないなら、ミカヅキさんを退場させなければなりません。だからと言って、最終話で死んじゃうことにはならないとも思いますが、原作との距離をどれぐらい取るのかな。
9話のメガドレイクが、原作つながりエピソードということで面白かったけど。あと、今さらながらですが、エンディングの影絵は、原作登場の怪獣たちですね。ともあれ、最終話に期待ってことで。
PS:本作の後番組は、「古代少女ドグちゃん」の続編、というか発展形の『古代少女隊ドグーンV』。引き続いて見るかな。
主演の男の子は、前作のケータイ捜査官から、シンケングリーンにバトンタッチ。その父親役が、西郷輝彦だというのも時代劇ファン的ポイントかと。