White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

水戸黄門第43部19話

 前に書いたのが、11話で中断したので、話数的には2ヶ月ぶりですな。


 一応、視聴記録を書くと、12話、13話は見たけど、14話は見逃して、15話、16話は見たけど、17、18話は見逃し、と飛び飛びで追跡している感じですね。
 でも、この19話は、見逃すわけには行かなかった。
 理由は、これこそ前シリーズで、震災のために放送延期になっていた「前橋編」だからです。故田中実氏が算術の師匠に扮して……と、出演俳優的にも気になる回だったわけですが、内容も面白かったです。

 基本的に、算術をテーマにした物語で、『天地明察』なんて読んでいると、すごくハマれました。
天地明察天地明察(1) (アフタヌーンKC)
 田中実氏が「算術の名門塾の後継者」だったのですが、先代が殺され、ライバル塾が権力と結んで栄誉を獲得し、今は「子供たちへの手習い教室」として細々と生計を立てている身。


 そこに、先代の師匠の一番弟子だった先輩が現われ、ライバル塾が師匠を殺したのでは? と調査活動を始めるわけですが、
 田中さんとしては、先輩が自分よりも優秀な算学者であり、自分の妻も本当は先輩に気があるのでは? と疑念に駆られながらも、
 藩の殿さまから申し渡された「算術勝負」で、ライバル塾に勝つために、先輩の才能を頼るしかない、という葛藤にさいなまれます。


 水戸黄門では、良心的な老舗と、悪どい手段で成り上がったライバル店の勝負話が一つの定番ですが、
 今回の話では、良心的な老舗の後継者が「才能がない」という珍しい話。何しろ、「助さんの算盤の使い方」にすら及ばないわけで、算術勝負としては、助さんと先輩の助力があってこそ、勝ちを収めることができた、と。
 勝ったのはいいけど、自分の才のなさを実感して、妻の気持ちすら信じられなくなったところ、ご老公のとりなしで、妻と先輩の会話をこっそり聞くことに。
 そこで語られる妻の気持ちは、「子供達に手習いを教えている、あの人の表情が本当に幸せそうで、私も嬉しくなる」というもので、才能よりも、人情に惚れ込んだ、というもの。
 ま、こういうのは、ほんのり癒し系ドラマとして成立ですな。


 一方、先輩の方は、実は殿の密命を受けて、藩内の不正を探っていた、という事実がラストで明かされるわけですが、
 普通、こういう場合、ライバル塾が退治されるべき悪人になるところを、彼もまた家老に利用されていただけ、という、どんでん返し。
 家老の悪事の証拠を握っていたために、殺されそうになっていたのを、楓や弥七に救われ、まあ、後は、お決まりのアクション。それは可もなく不可もなく、普通に展開し、ドラマとのバランスも取れていたなあ、と。


 で、ラストは、藩の勘定方はライバル塾から先輩の仕事に代わり、田中さんは元どおり、子供達に手習いを続けるというハッピーエンド。
 才を認められて出世するよりも、違う幸せの形もある、という終わり方で、これはこれで納得です。


 自分としては、前のシリーズの心残しが解消されてOKと。
 おまけに、心残しだったのに、実際に見るとつまらなかった、という残念な結果にもならなくて、良かったな、と。


 なお、次の話は、ゲスト俳優が、大滝秀治寺田農、木之本亮……と、特撮ファン、必殺ファン的には見逃せない回、と思っておりますので、このまま最後まで見ようかな、と思いつつ。