Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

MM9・13話感想

 一応の最終回。
 でも、どちらかと言えば「第1部完」という形で、まだまだ続きがありそうな終わり方。
 もちろん、元々、原作の前日譚みたいなところもあるのですが、それでも、テレビオリジナルの謎の少女の思惑とか、氷室さんとミカヅキさんの関係とか、ドラマ版独自のストーリーもこれから膨らませていけるようなので、いつか「第2部」も作られることを期待したい、と。


 その上で、今回の話について、振り返ってみます。

その名はフルドネラ……って、あれ?

 前回、つくばの研究施設から、怪獣の卵を強奪したヒロインたち。
 それを親の元に返して、M災害の被害を食い止めようという意図なんですが、今回の話では、事件の報告書を書くところからスタート。
 一番のクライマックスを端折って後日譚か? ……と、「カノン」みたいな心配をしてしまいましたが、幸い、そんなことはありませんでした。


 ともあれ、事件のことを報道するテレビで、怪獣の名前は「フルドネラ」と公開されたのですが、それにツッコミを入れる藤澤。
 本当は「古根龍神」。富士山にまつわる神話・伝承に登場する神の名を元に、「フルネドラゴン」→「フル『ネド』ラ」と名付けたはずなのに、読み間違いで「フル『ドネ』ラ」が定着してしまったわけで。
 何だか、「シミュレーション」を「シュミレーション」と読んでしまったようなミスですな。
 まあ、自分の身内にも、「ガンダムWの主人公ヒイロ」を「ヒロイ」と読んでしまうような小学生がいますので、よくあること、と思ったりするわけですが。やたらと、カタカナキャラクターの名前を読み間違えて、いっしょに対戦ゲームをしていても、「フリーダムガンダム」を「フーリダムガンダム*1」と読んだりするので、その都度、ツッコミ入れて直したり。


 話を戻して。
 そんな日常の気特対本部に、ファンからと称する「贈り物」が届けられます。藤澤は興味津々ですが、あからさまに怪しいので、上司に処理を任せようという話になって、報告書作りに専念。
 その報告内容を確認するように、前回の続きが示されます。

怪獣デザインについて

 人間に奪われた卵を求めて、出現したフル何ちゃら。
 そのデザインは、前回、ぱっと見がドドンゴに似ていると書きましたが、今回、動いているところを見ると、違いがはっきりしたわけで。
ソフビ魂 怪獣標本3.0 ドドンゴ
 ドドンゴを連想するのは、「体に描かれた紋様」「四つ足」「翼状のパーツ」の3点。
 1つめの紋様は、確かに古代中国とか、古代日本の霊獣をイメージするような感じで、両者に共通するもの。
 2つめの四つ足ですが、ドドンゴは馬を思わせるのに対し*2、フル何ちゃらの脚は虫のような関節で、より細く広がっています。全体のフォルムも、ドドンゴが「爬虫類と哺乳類の合いの子」であるのに対し、フル何ちゃらは「爬虫類と虫の合いの子」じみた印象。
 3つめの翼パーツですが、ドドンゴが体の前に付いているのに対し、フルは、翼に似ているだけで、尻尾の場所に位置している突起というのが正解ですね。飛行能力どころか、劇中では特に羽ばたく様子すら見せませんでした。自分は前回の出現時は、前後を逆に見ていたようです。
 その意味で、ドドンゴの脚の関節を逆にして、尻尾と頭部の位置も反対にすると、今回のフルドラゴ(あれ?)……のシルエットになるのかな? と思ったり。

事件の顛末について

 途中いろいろあったわけですが、結局、卵から生まれたフル何ちゃら幼生体を親のところに連れ出すことに成功した気特対。
 感動の親子怪獣対面かと思いきや……。


 自分、前回コメント欄で、こういうことを書いてまして、

 卵が、Mの子供なのか、あるいはMの宿敵なのか、どちらになるかでストーリーの方向性が変わってきますね。
 (中略)
 他には、卵が巨大生物のエサだっていう可能性も。

 実際は、「子供」かつ「宿敵」という結末。書いたことが当たったと言えば、当たったわけですが、「あるいは」と連想していたのが、「かつ」だったとは、驚きです。
 親ドネラに対面した子ドネラ。その瞬間、親の首筋にガブッと噛み付きます。
 「弱った親を、子供が食い倒すことで、魂を継承する」という神話の儀式にも似た、人情とは異なる世界の営みが展開されるんですね。
 それはすなわち、「巨大生物の方が、子供のエサだった」ということにもなります。子供にエネルギーを吸収されて、朽ち果てる親の巨体。儀式を終えた子供の方は、そのまま水の中に姿を消します。
 藤澤のこぼした「可哀想」という言葉では、計り知れない荘厳な継承の顛末。


 ちょっと違う形ですが、『ゴジラVSデストロイア』のラストを思い出した。
ゴジラVSデストロイアゴジラvsデストロイア [DVD]
 子による親殺しとは違いますが、メルトダウンを起こして体が融け消滅する親ゴジラ。その全身から放たれる核エネルギーを吸収して、ゴジラJrが新たな後継者として覚醒するラスト。

後日譚

 フルドネラ事件の後で、気特対に送られた謎の箱。
 その中には、「蜂の巣」が収められていました。
 「こんな嫌がらせをするのは誰?」と上層部の推理したのは、「貴重な研究サンプルの卵を奪われた、つくばの幹部だろう」と。
 まあ、「奪ったヒロインたちの不法行為を表沙汰にして責めず、こういう嫌がらせだけで収めた」のなら、まだ良かったのかな? というのが上の判断。


 まあ、上司にイヤな奴がいてギスギスするよりは、対立部署にイヤな奴がいて……という方が、精神衛生上いいのかな、と思ったりも。

恋バナ?

 今回、氷室さんが美味しい役どころだなあ、と思ったり。


 苦労して車で幼生体を運んでいる最中のヒロインたちですが、途中、検問に引っ掛かって、しかも彼らが下手に車を調べようとしたものですから、中から幼生体が出てきて、逃げ出してしまうというアクシデント。
 そこで、ヒロインたちは事情説明を求められ、すぐに捜索に出ることもできない羽目に陥ります。「気特対だから」と説明しても、警察はバカにして、まともに取り合おうとしない。う〜ん、気象庁の特別組織と言っても、あまり対外的な威厳はないんだなあ。
 そんな不本意な状況を打開すべく、自衛隊のヘリが出現。
 助っ人の氷室さんが、自衛隊の特務規定を楯に、ヒロインたちの身柄を確保すると、警官たちもあっさり応じる。うむ、自衛隊は威厳ある組織として描かれているわけだ。こりゃ、氷室さんという有能なパイプ役をしっかり確保しておけば、気特対にとっても大いにメリットあり、と思ってしまいます。


 そんな氷室さん、意中のミカヅキさんといっしょに、フルドネラ事件の顛末を見届け、何だかいい雰囲気をかもし出したりも。
 ミカヅキさんも、車中の藤澤との会話で「恋人と別れた」と言っており、このまま氷室さんといい関係になっても……と、視聴者の立場で余計なことを考えてしまうわけですが、
 事件後、モーションをかける氷室さんに対して、つれないミカヅキさん。この顛末がどうなるか、第2部に期待したいところです。
 放っておけば、氷室さん、「都合のいい男」になっていきそうで。 

妖怪たちの思惑

 フルドネラの継承儀式を見守った謎の少女・二田良秋津。
 そこに姿を現す謎の人物「伊豆野幹生」。
 前回、自分は、この2人が「互いに敵対関係?」と思ってしまったわけですが、その理由は、前者が「卵を環境省に渡さないで」と言っており、後者が「環境省接触している」との情報があったから。前者が「環境省と対立」、後者が「環境省を裏で操っている」と、そう思ったんですが、果たして?
 今回の描写を見る限り、取り立てて敵対しているようにも見えなかった。


 これについては、考える材料がまだ十分に与えられていないので、今は気になるだけで、考えるのは続編まで先送りにしておいた方がいいでしょう。
 伊豆野さんについては、原作が考える材料になりますが、テレビオリジナルの少女の立ち位置が本当に見えない。気特対に対して、敵意を持っていないことは分かるのですが。
 そして、続編が出るなら、謎の少女が「妖怪として変身」したり、「超能力を披露して、アクション展開」したり、して欲しいな、と。


 今までの話で、アクション要素が薄かったので、そこをもう少し強化して欲しい、と。


PS:ともあれ、本記事のつづきは「ドグーンⅤ」追跡で確定。
古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上【期間限定版】 [DVD]古代少女ドグちゃん ドキドキパック下【期間限定版】 [DVD]きょーれつ!もーれつ!!『古代少女ドグちゃんまつり!』 スペシャル・ムービー・エディション [DVD]

*1:略してフーリガンかよ!

*2:実際の着ぐるみは前後に2人の人間が入る都合上、馬よりも脚は太いですし、蹄でもありませんが。