Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

げんとくん

TRPG話をこっちのブログや、あっちのブログ(White NOVAのGT(ゲーム&トイ)ライフ)であれこれ書きながら、さすがに頭の中がそれ一本になりそうなのはマズイと思ったので、気分転換の記事を書こうと思い立ちました。

そして、自分が今、TRPG以外に何を書きたいのか、と考えてみたら、出てきたのがこれ。
仮面ライダービルド ボトルチェンジライダーシリーズ 11 仮面ライダーローグ
いや、ローグが書きたいんじゃなくて、別にこっちでもいいのですが、
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダービルド ナイトローグ 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
とにかく変身とか蒸血後はどうでも良くて、中の人「氷室幻徳、通称げんとくん」について書き残したいという訳です。

何で?

自分でもよく分からない。いや、ネタにしたら面白そうとか、そういう思惑もありますが、どちらかと言えば、「NOVAはどうして氷室幻徳にハマったのか」を考察しておきたい、という、そんな真面目な探究心に駆られてのことです。

ところで、げんとくんその人の商品画像なんてないですよね。
仮面ライダービルド お面3点セット ラビットタンクフォーム & ナイトローグ&ブラッドスターク
試しにアマゾンで検索したら、こんなお面が出てきました。ブラッドスタークと、葛城と3人並んで、かつての東都ファウストトリオ……かな。

一応、げんとくん主役の『ROGUE』も収録されているブルーレイBOXも。
仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1

そもそも、げんとくんって何者?

一応、仮面ライダービルドを知らない人のためにも、改めて紹介しておきましょう。
Wikipediaによると、

東都政府首相補佐官兼、東都先端物質学研究所の所長。35歳。研究所の採用試験で満点を取った戦兎を中途採用し、彼にパンドラボックスの解析を依頼する。
東都政府首相・氷室泰山の息子であり、3つの政府の首相会議に立ち会うこともあるが、東都の平和を守るためには軍備増強が必要と考えており、平和主義を掲げる泰山とは見解を異としている。泰山が病に倒れてからは首相代理を務める。

ここだけ読むと、凄いキレ者、真面目で有能な人物のように思えます。
個人的には、35歳という年齢に、おおって思いましたね。
エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO ランバ・ラル
思わず、ローグに変身しながら「ナイトローグとは違うのだよ、ナイトロとは」と訴える姿とか、自分を倒した戦兎に対して、「貴様の力で勝ったのではないぞ。そのライダーシステムのおかげだということを忘れるな」と負けてるのに偉そうに捨て台詞を残す姿を思い出しました。
ヒゲって共通点もありますし。


まあ、ラルさんはげんとくんよりも格好いいけど。


ここから後は引用よりも自分の言葉でつづっていくと、

政府の要人だと思われた彼の正体は、悪の秘密結社ファウストのリーダー格のように振舞っていたナイトローグだったことが判明。
ナイトローグは、格好いいデザインの敵キャラです。これで、幻徳自身も「強大な黒幕」と見なされました。
幻徳のこの時点での落ち度といえば、ヒロインの一人であるジャーナリスト、滝川紗羽さんに対して、第1話で取材を求められた際に「ホテルなら応じるが」的な軟派な答えを返し、ネットで「ホテルおじさん」の愛称を得たぐらい。
少なくとも、その一点を除けば、氷室幻徳は真面目で有能なキャラ、そして手強い敵キャラと思われていたのですね。
まあ、ネットムービーで、ナイトローグに蒸血するシーンを見ると、役者の人は本編とは異なる嬉しそうな表情を見せ、なかなかお茶目な俳優さんだと話題になっていましたが。

その後、ファウストの仲間でありながら、独自の思惑を持って動くブラッドスタークとの絡みで、次第にボロが出て来るようになり、作戦を邪魔されたり、対決姿勢を見せてもあっさりあしらわれたりして、「敵キャラとしてはスタークの方が手強い」と視聴者からは思われるようになっていきます。

父親の泰山首相が病に倒れて、自分が首相代理の地位と権力を手に入れると、一瞬驚きながらも、実に嬉しそうに笑みを浮かべたりしたところで、「何だか小物っぽい」と思われ始め、
その後、スタークの策謀によって、ファウストとして暗躍していることが主役陣や、父親の首相にバレてしまい、失脚。
と思いきや、翌週に、またもやスタークの策謀によって、父親が毒を受けて昏睡し、またもや首相代理の座に返り咲く、という、年末の忙しい時期に、実に慌ただしいアップダウンの激しさを見せつけました。

ここまで、NOVAはこの男を「幻聴(げんちょう)」と読み間違えるほど、あんまり気に留めていなかったのですが、どこかの書き込みで「げんとくん」と呼ばれているのを見て、自分の勘違いを悟ると共に、この呼称を気に入ってしまいました。
「幻徳(げんとく)」という堅苦しい名前よりも、どこか可愛らしくてコミカルな「げんとくん」って響きに愛着を覚えて、以降、多用するに至ってます。

対北都戦争

さて、年が明けて、げんとくんは東都のトップとして君臨する立場で、嬉々として隣国を挑発。北都との戦争を勃発させます。
まあ、主戦派だった彼が、権力を利用して自分の望みを達成させた。この辺は、よくある話と言えなくもない。
この場合、平和を望む主人公がすることと言えば、戦争の根源である氷室幻徳を倒して、平和を取り戻すのが普通のヒーロー物の定番でしょうね。
一方、それに対する敵側の幻徳は、かねてから準備していた圧倒的な戦力で、周辺国の北都や西都を制圧し、レジスタンスの主人公を脅かす強大な悪の勢力として立ちはだかるのかな。

何となく、そういう展開を予想したら、げんとくん、自分が喧嘩を仕掛けた北都にたちまち攻め入られ、窮地に陥る失態をさらします。そして、「東都のため」に主人公に「北都と戦ってくれ」と臆面もなく依頼します。
ちょっと、それはあまりにも情けなくないかい、げんとくん?

なお、この時期、OPナレーションコントで、「首相代理の立場で偉そうにあれこれ指図する幻徳」に対して、「物を頼むのにそういう言い方をするなよ」とツッコミを受けて、「じゃあ言わない」と即応じ、「素直かよ」とさらにツッコまれる。
そこで付いた属性が「素直なげんとくん」。
ちなみに、そのOPコントで、げんとくんが初めて発声した時の主人公たちのリアクションが、いかにも嫌そうに「うわ、幻徳かよ……」って感じの引きっぷりで、何だか仲間外れにされているイジメられっ子みたいな妙な同情心を覚えました。
悪の組織の首領までやった男が、イジメられっ子に落ちぶれる、このダメっぷりに「まあ、げんとくんだから仕方ない。でも、こんなので東都って大丈夫か?」と、本気で心配になりました。

まあ、この時期、30分後の戦隊もののキュウレンジャーでも、悪の組織の首領なのにずいぶんと情けない感じに追い詰められながら、「我は宇宙だ」と言っていることだけは気宇壮大な将軍がいましたが、威厳のないボスはもうお腹いっぱいと思いましたね。

で、結局、父親の首相が覚醒したヒロインパワーで毒浄化されて復活し、げんとくんはパパに怒られて、涙目で逃走。だけど、追っかけてきた主人公にボコボコにされて、捨て台詞を残して姿をくらますことに。

帰ってきたげんとくん

年末のアップダウンの激しい展開をギャグだと感じ、その後、年明けて、どんどん面白キャラとして加速していく、げんとくん。
いや、本人は別にギャグキャラとして振舞っているわけではなく、実に大真面目なキャラのはずなのに、シリアスなドラマの中でやっていることが裏目に出てばかりのダメっぷりが、非常にシュールで、自分にとって、げんとくんは重いドラマを和らげる不思議な存在として映りました。

だから、げんとくんが退場して出なくなった週は、非常に重い空気を感じましたよ。
もうね、いつの間にか、げんとくん目当てで番組見ている自分に気づき、掲示板での感想書き込みにも、なぜかげんとくんがやたらと飛び出してくるようになって、自分でも抑えられないこの感情は……もしかして恋? いや、そんなバカな、と赤面しながら手をブンブン振る乙女になった気分です。

いなくなって初めて分かる君の大切さよ。
げんとくん、カムバーーーーック!

と、NOVAの心の叫びに答えるように帰ってきましたよ、あの男が。
もうね、仮面ライダーローグが登場する、と分かって、ただ、その正体が本放送まで伏せられて「お前は誰だ♪」と公式にネタにまでされるスタッフの悪ノリぶりに、こちらも乗せられてしまいます。
S.H.Figuarts 仮面ライダーレーザー バイクゲーマー レベル2Armour Zone
普通に考えると、ナイトローグ→ローグという転身は、十分想定内ですが、そう思わせて実は別キャラとか、いろいろ仕掛けが用意されている可能性もあって、それでも、げんとくんがいないと寂しいので、とアンビバレンツを抱えたまま本放送。

いやあ、変身を解いたげんとくんが何だかワイルドになって、思わず幻徳さんと呼びたくなるぐらい地獄帰りの風貌をしていらっしゃった。
S.H.フィギュアーツ キックホッパー
転落してから、別の変身態を持って帰ってきた矢車さんの後継者に即認定。まあ、矢車さんはその後、さらなる姿になって帰ってくるんですがね。
炎神戦隊ゴーオンジャー 戦隊ヒーローシリーズ06 ゴーオンゴールド
幻徳さん演じる水上剣星(こりゃまた凄い格好いい芸名)さんが、後々、戦隊の追加メンバーとして登場することを、NOVAは期待してみます。

そして、翌週、「土下座げんとくん」「優しいげんとくん」と、もう、これでもかというぐらい笑えるネタを振りまいてくれます。
帰ってきて、ますます芸に磨きが掛かった感じです。まさに、お笑い芸人の鑑と言えるでしょう。
いや、別にお笑い芸人というわけではないのですが、ぼくはげんとくんに「シリアスコメディアン(真面目なのに面白い)」の呼称を与えていますので、十分褒め言葉と捉えて結構。
しかも、ただ笑えるだけでなく、強くなってます。強くなったげんとくんは、幻徳さんとお呼びしますよ。
我らが西都の住人としては、東都から鳴り物入りで引き抜かれたエースとも言うべき、氷室幻徳氏が来たる「西都VS東都の代表戦」においても、大活躍の末、その持ち前のアップダウンの激しさを発揮してくれることを大いに期待しています。

今は上昇気流に乗って、最頂点に達した最強ライダーの幻徳さんが、またボコボコにされて、愛すべきげんとくんに返り咲くことを願いつつ。
バンダイ 仮面ライダービルド REMIX RIDERS04 : 仮面ライダーローグ

NOVAはどうして氷室幻徳にハマったのか

本記事の最後に、この命題に一応の答えを与えておきましょう。

最大の理由は、そのアップダウンの激しさですね。

何だか他人のように思えない。

自分は多少とも躁鬱気質なところがあって、今は割とテンションの高い躁状態だと自覚していますが、まあ、遠からず鬱モードに入るだろうなあ、と思いながら、日々を生きています。

うおー、一気に行くぜ、と押せ押せモードな時と、
こんなことをして大丈夫かなあ、と不安でたまらない時が定期的にくるので、
まあ、そういうローテーションを自覚し、かつ適度にコントロールする術を身に付けながら何とかやっているわけですが、

このげんとくんの爽快なまでのアップダウンぶりを見ると、我が事のように応援したくなるとともに、調子に乗っているのを見た際には、引き際が肝心だろう、と警告気味に構えたくなる。
ダウンに変わる時は、先に予想しておきたいもので、そこを茶化しながらお笑いネタに変えるのも、自己防衛本能に基づくもの、と理論立ててみる。

ここで大事なのは、ダウンになっても、そこで即退場とならずに、まだまだ出演し続けて、また捲土重来を果たすことを期待できるか、ですね。
必要なのは、アップダウンの波、正弦波みたいな周期を持っていることで、放物線みたいに最頂点を越えれば後は下がるだけ、というのは望みません。
げんとくんは間もなく下げ調子になることが分かっていますので、その後、また持ち直すことを期待するところまでが1セット。

では、次回のビルド放送を楽しみにして。