今回の話は、ヒロインその3・武藤葵の紹介編。
鼻に付けた絆創膏がトレードマークで、元ミス農大。酒豪で、けなげな努力家で、何となくダメンズ好き? って感じの彼女。
女王様の長谷川さんや、アクティブな潔癖症の及川さんほどのアクの強さは感じないけど、十分個性的。
でも、今回の話では、彼女よりも、彼女を部長に祭り上げたUFO研の濃さの方にスポットが当たっていました。
UFO研副部長・蒼井
特撮ファン的には、ファイズのドラゴンオルフェノク北崎や、牙狼の銀牙騎士ゼロを演じた藤田玲ということに注目。
前回、団さんが長谷川遥を連れ戻そうとしたように、今回は彼が武藤葵をUFO研に連れ戻そうとしています。そのために、樹教授(演・黒沢年雄)の大事にしていた田んぼに、ミステリーサークルを描くなど、悪行三昧の所業(笑)。
ラストは、教授の召喚したUFOに爆撃されて、UFO研の部室が大破という結末。う〜ん、この番組で一番とんでもないのは、教授だったということが納得しました。結果的に、自分のところの部員を守るために、教授がトリッキーかつ破壊力のある手腕を駆使する話の流れが確立?
その他
主人公の沢木直保(タダヤス)。菌からはタダヤスと呼ばれてますが、沢木と呼ばれるのが一般的みたいなので、そちらに合わせます。
基本的に沢木って、菌に関わる特殊能力を除けば、おとなしいめの性格で、周囲のアクの強いキャラに振り回される立ち位置ですな。今回は、UFO研の面々が真空パックした土に、凶悪なボツリヌス菌を発見する以外は、大した活躍なし。
まあ、普通の感性をもった主人公が、ぶつぶつ文句を言いつつ、アクの強い周囲の人物に翻弄される(でも、決してめげない)のは、こういう作品の面白さの土台かな、とも。視聴者は、主人公の立場で、周囲のドタバタに驚きつつ、楽しむという作風ですから。
主人公は、事件の解決ではなく、事件に気付くのが役割。
で、事件がどんどんエスカレートしていき、力づくの解決は、長谷川さんや教授に委ねられる。
沢木を科特隊ポジションに、長谷川や教授をウルトラマンポジションに置くなら、特撮風の作劇法としても納得。
まあ、菌類駆除のために、防菌スーツや火炎放射器を装備した長谷川さんの部下とか、巨大ラジコンUFOを操る教授とか、特撮風の非日常スペクタクル映像も堪能できましたし。
役者的には、銀牙騎士ゼロVS仮面ライダーゼロノスという「幻のゼロ対決」という展開にならなかったのが、ちと残念。
さすがに、菌を見る能力と、UFOマニアとじゃ、絡みが薄いということですか。まあ、菌と話す沢木に、「君も宇宙からの交信が聞こえるのかい?」と話しかけるUFOマニアというネタも、十分面白いですが。
↓宇宙と菌をつなげるなら、こんなところでしょうか。