今回は、ゾルダこと仮面ライダートルクが、キットに「レンがゼイビアックスの手下で、ライダーをだまし討ちにした」と聞かされる話。
この辺、日本の龍騎だと、時おり、視聴者サイドにもフェイク情報が与えられ、「真相はどっちなんだろう?」と頭を悩まされることがあったと記憶するのですが、
ドラゴンナイトの場合は、その点、はっきりしてますね。嘘吐きはドリューすなわちトルクだと。だまされているのは、キットのみ、と。
なお、この回のトピックは、他に3点。
一つ、レンの話では、「前のドラゴンナイトことアダムが裏切った」こと。なお、アダムというのは、安達明日夢の省略じゃありません(そりゃそうだ)。アダムは、ベンタラ世界のキットで、そっくりの顔立ちみたいですね。で、我々は龍騎にそっくりというと、あの黒いライダーを思い出すのですが*1、この辺、何の情報もない状態だと、後の展開に驚いていただろう、と想像します。
まあ、ここではフライング情報は、想像掻き立てる程度の小出しにして。
二つ、ストライク(王蛇)ことJTCの登場。何となく、こいつの役割の方が、北岡センセっぽいです。女性記者にアプローチしながら、適度に情報をくれる役回り。
三つ、行方不明だったキットの親父が、JTC情報で知った病院に隔離されていたことを、マヤヤンが発見。戦っているだけのキットよりも、よほど物語をうまく回していますな、彼女。日本の龍騎の女性陣よりも、ドラマ的によほど恵まれた扱いです。
さて、感想ですが、今回は特にありません。
ドリューの白々しいウソに翻弄されるキットを、高みの見物と言ったところでしょうか。
まあ、キット視点なら、これまでレンの話しか情報源がなかったわけで、ここでドリューから異なる情報を聞いて、どっちが本当か判断しろ、と言われても困ると。もう少し、レンとの付き合いが長くなっていれば、ドリューを信じるのが愚かな行為と思えるわけですが、今のキットの状況なら、迷うのもやむなし。
どちらかと言えば、仕込みの回ということで、次回への引きが楽しみです。
最後に、恒例の杉田コーナーですが、今回は「ゼイビアックスの陰謀についての紹介・考察」です。
自分の世界の奴隷にすべく、ベンタラや、地球の人々を誘拐しようとしている壮大な計画ですね。「別の次元を征服した宇宙人」という設定だと、ウイングマンのライエル帝王を連想しますが、すでに世界一つ分を手に入れている点が、巨敵の印象を強めています。
自分的には「いくつもの星を滅ぼした」と大ボラを吹かれても、あまりすごいとは感じないのですが、「すでに一つの世界を征服した」と言われると、すげえと思います。たぶん、単純な破壊よりも征服・支配の方が困難だろうから。