王蛇改めストライクの大暴れだった最終2話でした。
って、あれ? 「仮面ライダーストライク」で検索すると、違うのが出てきたぞ。ええと、「仮面ライダーNEW電王 ストライクフォーム」。
ああ、なるほど。
やっぱり、「王蛇」で検索しないと出てきませんか。
ちなみに、「仮面ライダーオーズ」で検索しても、玩具商品はまだ引っ掛かってきません。「仮面ライダーOOO」でもダメでした。
しかし、「ダブル」の次は「トリプルオー」だなんて、ガンダムを意識しているのは相変わらずっぽいですね。
13話「ハンティング」
この話、一言で言えば、「スティング(クリス)がDKと共闘に至る」でまとまります。
クリスが前回、ウイングナイトにとどめを刺されず、命を救われたことを気にしてます。念のため、ゼビたんことサイモンズ捜査官に連絡をとりますが、彼の言った「ウイングナイトに隙を見せると、一巻の終わりだ」との言葉の矛盾が、考え直すきっかけに。
ここで、クリスの名セリフ「言葉より行動を信じる」 これで、クリスがキットと共闘、レンとも和解といい感じの展開に。
まあ、マヤヤンの言葉もいいきっかけだったわけですが、「女性の言葉」だけであっさり転向すると、何だかクリスが「軟派な軽い奴」に見えてしまいますので、そこを無闇に強調する気にはなれません。別に、クリスはマヤヤンに惚れているわけでもありませんしね。
一方で、レンは、ブラッドと決着をつけることを決意。レンとしては、自分の同情心よりも、ライダーとしての使命を主にしたいわけですが、ブラッドとも相容れないことは悟ったと。
で、「相手のカード効果を無効にするコンファインベント」を活用するブラッドことトラスト。「トリッキーなのはお前だけじゃない」とウイングナイトに勝ち誇ります。
そこにキットとクリスが乱入。いきなり、トラストにファイナルベントを仕掛けようとするクリスことスティング。こらこら、君は仲裁に来たんじゃないの? とどめを刺そうとしてどうするの? まあ、「コンファインベント」で事なきを得たけれど。
こういうカードバトルって、考えてみれば、アメリカが発祥地なんだよね。『マジック・ザ・ギャザリング』のブームがその後、日本に上陸して、『遊戯王』とか『ポケモンカードゲーム』とかにローカライズされて、その要素が龍騎のカードバトルに流れていったのだけど、それがアメリカに逆輸入された形。こういうのを見ると、アメリカには「カードを駆使して戦うヒーロー」って今までいたのか、それとも実は「ドラゴンナイトが初?」とか、にわかに気になったりします。
ぼくは、アメコミに詳しくないので、アメコミの中に「カードゲーム」調の戦闘を行うヒーローっていたのか、詳しい人に確認したいところ。
突然の疑問はさておき、DKとWK、スティングの3人と戦うことになっても、闘志は衰えないトラスト。かたくなな彼を必死に説得するDKという構図。
他方、その頃、JTCことストライクに追われる、ドリューことトルク。話の順番は前後しますが、キットと遭遇して、和解と共闘を持ちかけますが、キットの疑惑を晴らすことはできません。で、やむなく闘うわけですが、キットのストライクベントに敗北します。この回、後のスティングとの同時使用も含め、キットはストライクベントを多用しています。
また、一応、トルクの方もシュートベントのカードを使ったりしたのですが、あれ? シュートベントって、「ラウンチベント」に変わったって杉田コーナーで言ってなかったっけ? この回、「肩キャノン」も「大型大砲」も、どちらもシュートベントって言っていたように思うが、何かの手違いか?
ともあれ、小バカにしていたキットにまでやられて、完全に落ち目状態のドリュー。そして、ついにストライクの発見されてしまいます。
原作・龍騎ファンだと、王蛇とゾルダって何だか「永遠のライバル」って感じで、しつこく追跡する王蛇・浅倉を、ゾルダの北岡センセが本気で相手にせず、うまくいなしている雰囲気がありました。
でも、DK版では、ゾルダ改めトルクが完全に小者に成り下がって、「許してくれ」なんて謝ったりするのですが、ゼビたんの刺客は、そんなことでは動じません。何だか、ゼビたんが「虎の元締め」で、ストライクが「死神」で、トルクが「掟を破ったザコ仕置人」に見えてきます。
「死神、見逃してくれ」
「虎は妥協を許さない」
そんなドリューの最後の抵抗が見られるか、というところで、つづく。
14話「悪魔の約束」
この悪魔とは、ゼビたんのこと。
ドリューがゼビたんと契約した過去の回想が示されます。契約内容は、「ドラゴンナイトをウイングナイトと戦わせること」。で、任務に失敗したのみならず、ゼビたんを影で裏切ろうと画策していた件で、ドリューが仕置きされる回ですね。そりゃ、「虎の会を裏切ったら、こういうのは目に見えてます」って、虎の会じゃないですか。あとで、虎のライダーも出てくるけど、武器はバットじゃなくて、斧でした。
何だか、妄想交じりですが、ついでに一句、「八丁の堀にウイングナイトかな ゼイビアックス慢筆」
どうでもいい与太は置いておいて。
ストライクに応戦しながら、DKやWKたちの戦場に飛び込んでしまったトルク。「こういうゴチャゴチャした戦いは好きになれない」と言ったような、言わないような気分で、みんなまとめてファイナルベントの大花火を披露。
ちなみに、その真意は「ウイングナイトだろうが、ストライクだろうが、ややこしい奴はみんな吹っ飛ばして、もう一度、ゼビたんの片腕に舞い戻ってやる」
ということで、大爆発の中、トラストを人間ガードベントにしたストライク。原作と同じシーンの流用ですが、これが王蛇の場合、「おお、よくやった、浅倉。うざいガイを始末してくれて」と一部視聴者の共感を呼んだのに対し、ストライクの場合は、「うわあ、ブラッドさん、楯にされちゃったよ。何て奴だ、JTC」って反感を招いたんじゃないでしょうか。
そして、今回は、マヤヤンの前では紳士的だったJTCが、実は浅倉同様、マッドな殺戮者の本性を隠し持っていたことが判明する回です。
ファイナルベントでトラストをベントしたストライクに対し、キットが本気で怒ります。
キット「どうして、こんなことをしたんだ。もう少しで、分かり合えたかもしれないのに」
JTC「だからさ。お前たちが分かり合ったら、ゼイビアックス様の脅威になる。それを摘み取ったまでだ」 う〜ん、これはこれでボスに忠実な悪漢の論理で、一分の隙もありません。
そして、DK対ストライクの、召喚モンスターを交えた激突。
赤い龍VS紫の蛇のにらみ合う構図は、改めて見ても、緊迫感あって絵になりますなあ。
双方の対決は、結局、引き分けに終わり、ストライクの方が撤退したことにより終了。
戦闘後、キットとレン、クリスの3人が共闘モードに入り、第1シーズンではトリオの成立で終了と。
一方、ゴチャゴチャした戦いをぶっ飛ばしたドリューですが、ストライクにとどめを刺せていなかったことに驚き、最後の抵抗むなしくベントされる、と。
実のところ、ここまでの話を一番ゴチャゴチャにして、かき回していたのは、ドリューだったりして。合掌。
ドリューがベントされたことを感じとったレン。
次々とライダーを犠牲にするゼイビアックスの恐ろしさを実感した3人のライダーは、共闘の決意を固めるのだった。
こうして、第1シーズン終了*1。
杉田コーナー
13話は、新エンディングの紹介。
14話は、DVDボックス発売記念で、続きが気になるように、「いかにも壮大なハリウッド大作のように、第2シーズン以降の話を演出した紹介編」です。
まあ、いずれ、テレビ放送もありでしょうがね。その時まで、この記事は中断モードってことで。
*1:本来は15話までが第1シーズンみたいですが、向こうのシーズン終わりって、続きが気になるオチが多いですから、その一歩前でキリ良く終わるのがいい感じか、と。