2週間以上経ってしまいましたが、最終話感想、書いておきます。
邪悪な吸血鬼に思われた、村上幸平演じる誠父ですが、結局のところ、寂しさのあまり、息子との共同生活を夢見ていたわけですな。
でも、息子恋しの気持ちのあまり、誠を迫害した母親と神父を殺害。そして、誠の気持ちを考えずに、共同生活を強要するに至った、と。
おざなりな戦闘風描写の末に、月長館の吸血鬼たちに、エゴを指摘された誠父は、誠にも拒絶され、共同生活を断念することに。何だか、あっさり終わってしまったことに、物足りなさを覚えた次第。もう少し、きよい(八誠さん)との激しいバトルを期待していたんだけどなあ。
きよいが最後に告げた言葉、
「あなたの気持ちは分かりますよ。それでも、あなたはやり方を間違えた。あなたが誠くんに対してできることは、毎日、誠くんのお母さんの冥福を祈ることです」
何だか、静かに終わってしまいました。
再度、最終回予想を抜粋すると、
「吸血鬼家族」に崩壊の危機。
敵対する吸血鬼勢力に対し、一致団結……しきれずに、何だかお茶らけたノリとコメディ演出でキャラの個性を示しつつ、適当な危機感だけ高めながらも、幸運とご都合主義で事件解決。
はあ、家族の絆を守り通した、みんな良かったね、ハッピーエンドでめでたしめでたし、という幕。
結果的に、「お茶らけたノリとコメディ演出」はなかったものの、適当な危機感だけ高めて、後は納得力の薄いお説教と、歪んだ人情ドラマで事件解決。
自分としては、やはり人情を求める吸血鬼ではなく、本当に怪物的な価値観に染まった吸血鬼との激しいバトルを見たかったです。
その上で、最後はきよいさんが「彼も本当は家族への愛に飢えていたのです。しかし、やり方を間違えた。誠くん、せめてお父さんのために冥福を祈ってやってくれませんか」ぐらいにフォローしてくれれば、NOVAとしては納得していた、と。