熱い電王に比べ、クールなヴァンパイア作品……って言うか、冷めちゃいました。
NOVAにとっては、この作品、今回が最終回とさせてもらいます。
いやあ、最近、最終回感想ばかり書いているなあ(苦笑)。
この6話は、ぶっちゃけ「気の抜けたミッション達成物ごっこ」とでも称すべき話で、シリアスに料理できそうな素材を、軽いノリでコメディにしてしまっている。
いや、これが元来、「軽妙なスパイアクション」だったら、それでいいんですよ。
でも、素材がヴァンパイアですよ?
「暗くて」「重くて」「スタイリッシュ」、言わばゴシック調が売りの素材を、
「明るくて」「軽くて」「カジュアル」な演出で描いてどうするんですか?*1
いや、そういう現代感覚が売りと主張するにしても、音楽がやっぱりゴシックノリなんですよ。
ガードマンから、ドタバタ追い掛け回されるコメディちっくなアクションシーンで、音楽だけが重く自己主張して、画面とのギャップをさらしている。
素材と演出の統一感が為されていないため、その世界に素直に浸れないんですな。
結局のところ、今回も「吸血鬼」という必然性があまり感じられない回でした。
原作は読んでいませんが、こういう話だと、最終回もおおよその見当はつきます。
「吸血鬼家族」に崩壊の危機。
敵対する吸血鬼勢力に対し、一致団結……しきれずに、何だかお茶らけたノリとコメディ演出でキャラの個性を示しつつ、適当な危機感だけ高めながらも、幸運とご都合主義で事件解決。
はあ、家族の絆を守り通した、みんな良かったね、ハッピーエンドでめでたしめでたし、という幕。
もし、そういう話でなければ、後から、どなたか教えてください。その際は、感謝の気持ちと共に、不明をお詫びいたしますので。
*1:もちろん日常生活がそれなら気にならないのですが、ミッション時に緊張感の足りない姿を見せられてもねえ。