今さらながら自己紹介
GM(NOVA)「さて、ピクシーの深夜のお茶会で噂話に興じた君たちは、少し眠ってから29日の朝、ミッション目的の【大空の小さな家】に向かうことにした」
ミリィ(晶華)「行って帰って来たら〈妖精の透明薬〉が完成するってことね」
サイバ(009)「ところで、新しい部が始まったら、剣の恩寵ルールのためにキーワード込みで自己紹介をするのが慣わしなんだが、今回はまだしていないよな」
マークス(ケイPマーク1)「そう言えば、そうですね」
GM「だったら、今から自己紹介するがいい」
ミリィ「そうね。では、最近の時流に合わせての名乗りをあげるわ。女王パワー、クイーン・カシュミーラ! キーワードはもちろん『女王』ね」
GM「女王戦隊クイーンジャーなんてないぞ」
ミリィ「そんなことを言ったら、生ゴミ戦隊だってないわよ。公式が好き放題やっているんだから、あたしたち非公認戦隊が好きにやって何が悪いのよ」
サイバ「そういうノリなら任せておけ。物書き文豪パワー、ライター・サイバだ。キーワードは『作家』『小説家』だな」
GM「文豪戦隊ライタージャーか。戦隊なんだか、ライダーなんだか、どっちなんだよ?」
サイバ「今さらつまらんツッコミだ。そんなツッコミは、ゼンカイザーが公開された時に何度も言われたことじゃないか。公式がライダーみたいなことをやっているんだから、ぼくたちファンが好きにやって何が悪いんだ。それとも、公式にケンカを売る覚悟はあるのか?」
GM「面白く楽しんでいるのに、何でわざわざケンカを売る必要があるんだよ!? 状況を顧みずに、何でも噛みついたり、逆張りに走るのは俺の流儀じゃない。ルックスで食わず嫌いをして、本質を見誤ると損をするというのは、長年の特撮ライフで学習した。ライダーらしくない創意工夫をしたデザインこそが時として面白く時代の変革者になることは、仮面ライダー龍騎や響鬼で経験した。今回のゼンカイジャーも『戦隊の常識を覆す攻めたデザインでありながら、戦隊ロボの意匠を取り込んだマニア心を突くもの』というのは、年季の入った戦隊ウォッチャーの常識。そもそも、公式が『仮面戦隊ゴライダー』というネタを過去にやっている以上は、今さら戦隊とライダーが混ざっても文句はない。今年は、夏映画の同時上映も希望したい」
マークス「ゴライダーも、もう5年前なんですね。では私も名乗りましょう。豪快海賊パワーのキャプテン・マークスとは私のこと。キーワードはもちろん『豪快』です」
GM「公式そのままじゃねえか。オリジナリティはないのかよ」
サイバ「公式にないことをやったら文句を言う。公式と同じことをやったら文句を言う。ポリシーのない批判のための批判は見苦しいぞ」
GM「まあ、そうだな。短絡的な脳筋反射で、ついついバカなツッコミを入れてしまった。豪快な奴らは大好きです。それなのに、ゴーミンやスゴーミンが海賊戦隊の敵ザンギャックの戦闘員だってことを失念していたのが悲しい。昨夜の掲示板書き込みしている俺にツッコミを入れてやりたい。ついでに、ダイナゼノンの海メカはダイナダイバーだってな」
サイバ「そういうネタは、特撮掲示板で書いて来い。こっちは関係ないだろうが」
GM「いや、来週書くのを忘れないように備忘録ってことで」
ミリィ「話がよく分からない、ここだけの読者さんはこちらの掲示板を参照してね」
手紙配達、寄り道迂回
GM「う〜ん、末尾のカイ縛りというのは面倒くさいことにいきなり気付いたなあ。まあ、寄り道迂回で行ったり来たりってことで」
ミリィ「北東→北→北西に来たのに、今度は北西→北→北東だもんね」
マークス「それでも最悪な場合、【大空の小さな家】が南東エリアに出現して、4tbも掛かる大回りになってしまう可能性もあったので、それに比べると2tbで到着できる分、マシでしょう」
ミリィ「それはそうとして、大きな空と小さな家って対になっていて、詩的なネーミングね」
GM「元ネタは、おそらくこれだけどな」
サイバ「タイトルだけ知っていて、中身をよく知らないアメリカのファミリードラマだな。あらすじを読んだところ、ハウス子ども劇場の元ネタっぽくも見える」
NOVA「原作小説は、児童文学で有名な話らしいがな。最初は『大きな森の小さな家』から始まり、大草原になるのはシリーズの3巻だそうだ」
ミリィ「ファンタジー……ではないのよね」
GM「アメリカ西部開拓時代の一家の暮らしを作者の自伝的に描いた物語らしい。ぶっちゃけ、フェアリーガーデンとはあまり関係なくて、ただのネーミング元ネタだろうけど、あえて繋がりを言えば、小さな家に三姉妹がいるってことぐらいか」
サイバ「そう言えば、ポピンからの情報で聞いたことがあるな。『空に浮かぶ家に3人のルーンフォーク女性がいる』って」
ミリィ「そのうちの一人が、手紙の配達先のシーリィさんね。では早速、北エリアの【停留所】へ出発進行。ランダムイベントは発生せずに平穏無事に到着して、さらに北東エリアの【小さな家】に直通ルートを開くために、移動判定。はい、問題なく到着」
GM「2tb経過して、着いたのは29日の夕方だ。草原の上に、大小いくつもの岩塊がゆっくりと上下しながら、浮遊している。地上から20メートルほどの高さにある一際大きな岩塊の上には、小さな家が建っていて、煙突から上がる煙が風にたなびいているのが見えるね」
ミリィ「空が飛べなければ、上まで行けないわね。だけど、今のあたしにはペガサスがある。リオン様、後ろに乗ってもいいわよ。そのための騎芸【タンデム】だし」
サイバ「助かる」
マークス「私は自前で練技【ワイドウィング】を使います。ところで、このイベントは空が飛べなければ、どうすればいいのでしょうね」
GM「手紙の配達に来たなら、下から声を掛ければ? と言ってみるんだろうけど、その前にイベント処理をさせてもらおうかな。1Dを振って」
ミリィ「5」
GM「レベル7を足して12か。すると、上空で血に飢えた雄叫びが聞こえて来て、蛮族たちが空中の家を襲撃しているのが分かる。君たちも気づかれたみたいで、3体の空飛ぶ魔物が飛んでくるね」
サイバ「魔物知識判定。出目はあまり良くないが達成値14だ」
GM「それでも弱点まで抜けた。レベル4蛮族のディープグレムリン。風属性魔法で+3ダメージを受ける。HPは21。操霊魔法4レベルを使い、飛行能力で命中回避に+1ボーナスだけど、君たちも同じ条件と見なして、その恩恵はなしにしよう」
サイバ「レベル4か。レベル7のぼくたちにとってはザコも同然だな。先手をとって、一気に仕留めるぞ」
ミリィ「はい、先制判定は15でとった。何から仕掛ける?」
サイバ「ここは魔法だろう。まず、ぼくが【スパーク】を仕掛ける。出目3は気に入らないので、運命を変転して出目11。すなわち達成値19で、余裕で抵抗を抜いたから、ダメージを決める。2回まわって1体めは19点ダメージ、2体めは地味に9点で、3体めも2回まわって16点ダメージだ」
GM「すると、残りHPが2点、12点、5点か」
ミリィ「風属性が弱点よね。だったら、風の妖精魔法【ウィンドカッター】の3倍がけよ。行使判定は出目5で12」
GM「抵抗もぴったり12だな」
ミリィ「ザコのくせに生意気よ。ダメージは弱点を足して9点ずつ」
GM「2体落ちて、残り1体だな。HPは3点」
マークス「当てれば落ちますね。普通に殴って命中17。カーンと豪快ホームラン、ダメージは18点」
GM「はい、あっさり戦闘終了」
ミリィ「戦利品は、きれいな首飾り(300G)が2つと、奇妙な首飾り(160G)ね。ザコにしては、そこそこ稼げたわ」
GM「この戦いで★3つを進呈だ。 そして、君たちが蛮族を撃退したのと同じタイミングで、空中の家の方でも戦いが終わったようだね。『ご加勢ありがとうございます。もし、よろしければ食事でもどうですか?』とルーンフォークの娘の一人が招いてくれる」
ミリィ「それでは、お言葉に甘えて……と言いながら、ペガサスを駆って華麗に着地します。空が飛べるようになっていて良かったわ」
GM「まあ、もしも飛べなくても、岩塊の一つが魔法のエレベーターのように、君たちを空中に運んでくれたんだけどね」
ルーンフォーク三姉妹と、主の魔法使い
GM「では、改めて紹介しよう。小さな家に住まうのは3人のルーンフォーク娘で、赤毛の長髪お姉さんがシーリィ、青い短髪のボーイッシュな次女がゼラ、緑髪をポニーテールにした末娘がフィンで、外見年齢は順に18歳、16歳、14歳。戦闘スタイルは、ゼラがグラップラーで前衛突撃し、シーリィがコンジャラー兼フェンサーの魔法剣士、フィンがマギテックシューターの支援射撃係だ。そして冒険者レベルは11」
ミリィ「そんなに強いんだったら、あたしたちが助ける必要はなかったかもね」
サイバ「強さは関係ないさ。自分たちと同様に、敵と逃げずに戦ってくれる勇敢な者がいるというだけで、嬉しく思うものだろう。それに、ぼくたちは別に足手まといになったわけでもなく、自分に降りかかる火の粉はしっかり払いのけたんだから」
マークス「それよりも、お仕事ですよ。手紙の配達を済まさなけばいけません」
GM「3人のルーンフォーク娘は、キャプテンに興味津々みたいだね。この妖精郷では、ルーンフォークが生きにくいというのは常識だから」
マークス「フッ、敬愛するエマお嬢さまのためなら、例え火の中水の中であろうと突き進む所存です」
GM「『エマお嬢さま?』と末娘のフィンが、ミリィに視線を向けるよ」
ミリィ「あたしはカシュミーラ・ミルモワール。ミリィと呼んでいいわ。エマさんとは魂の双子みたいなもの。それよりこれを届けに来たわ。花園の迷路のピクシーからよ」
GM「手紙を受けとったシーリィは中身を確認すると、『あなたが妖精女王を目指していて、救世主候補というのは本当ですか?』と問うてくる」
ミリィ「手紙に、そんなことが書いてあったの?」
GM「ピクシーは君たちに〈妖精の宝石〉を渡しているからね。つまり、君たちの冒険について、何となく感じとれるものがあるのだろう。それに基づいて、君たちが本気で妖精郷を救おうとしているらしいことを理解して、ここの3人娘にも紹介しようとしたんだろうね」
サイバ「つまり、この手紙は紹介状になっているわけだ」
シーリィ『手紙によれば、あなた方は妖精郷の各地を回り、困っている人を助ける旅をしているとか』
ミリィ「民を助けるのは、女王たる者の務めだから」
シーリィ『でしたら、旅先で私たちのご主人のベルゼン様に出会うことがあれば、伝言を渡してもらいたいのです』
ミリィ「また? 女王が何だか郵便屋さんみたいに扱われているんですけど?」
GM「信頼できる旅人に手紙を託すのは、通信手段の発展していない時代ではよくある風習だからね。もちろん、社会システムがきちんと整っていれば、郵便配達業なんかも成立するんだろうけど、この妖精郷では個人の信頼関係を当てにするしかない」
サイバ「ベルゼンって名前は聞いたことがあるな」
マークス「データ検索すると、この記事みたいですね」
サイバ「訂正。第2部だったら、プレイヤー違いだ。ぼくが直接、聞いたわけじゃない」
GM「ベルゼンについては、冒険情報として『星空の舞台のベルゼンにアラマユの遺産の情報を話す』ことが目的に挙がっている」
ミリィ「アラマユの遺産!? それはすなわち、魂を受け継ぐあたしのものってことね。ここにあるの? もしかして、蛮族がここを襲撃した理由ってそういうこと?」
シーリィ『もしかして、お父さまにお会いしたのですか!?』
ミリィ「ええ、酒盛りに付き合ったりしたわ……って、お父さま?」
シーリィ『はい。ベルゼンは、私どものご主人さまにして、父親のようなものです』
ミリィ「つまり、プレイヤーの私(晶華)にとってのNOVAちゃんみたいなものね」
GM「……そう言えなくもないな。俺は別に、娘にご主人さま扱いは強要していないが」
マークス「マスターと呼んでいるのは、ケイP一族だッピ」
サイバ「ぼくは例外だけどな。体はケイP一族でも、心は平成NOVAだ」
GM「プレイヤーのそういうややこしい関係は置いておいて、シーリィの話では、タビットの魔動機師ベルゼンは700年前に『とある研究』の旅に出て、行方不明のままらしい。それ以来、ルーンフォーク3姉妹はご主人さまの帰りをここでずっと待っているとのことだ」
ミリィ「700年前って気が長いにも程があるわ」
サイバ「というか、タビットとかルーンフォークってそんなに長生きできるのか? エルフみたいな長命種族じゃなかったと思うんだが」
マークス「タビットやルーンフォークの平均寿命は50年ほどですね。人間よりも短いぐらいです」
ミリィ「もしかして、不老不死の研究でも成し遂げたのかしら?」
シーリィ『あなたがアラマユ様の魂を本当に受け継いでいるなら、この【大空の小さな家】を見て、何か思い出すことがあるのでは?』
ミリィ「え? ここはアラマユ関係の場所なの?」
GM「そうらしいが、ミリィにはいまいち実感が湧かない」
ミリィ「うっ、頭が……と言いながら、何かを思い出そうと頑張ってみるけど?」
GM「では、冒険者レベル+知力で判定してみて。目標値は言わない」
ミリィ「だったら、【フェアリーウィッシュ】で+1して……(コロコロ)達成値20よ。頑張った」
GM「ほう。それなら〈生命の糸車〉という名前が不意にひらめいた」
ミリィ「ひらめクイーン! ここには〈生命の糸車〉があるのね。名前から察するに、それが不老不死の秘密につながっている」
シーリィ『それを知っているということは、あなたがアラマユ様の魂を受け継ぐ者だというのは本当かもしれません。ここはかつてアラマユ様が暮らしていたというのが、ベルゼン様の言葉です。ここで〈生命の糸車〉を見出したベルゼン様は不老不死の存在となりながら、アラマユ様の遺産の管理者の任を私どもと共に果たしていたのですが、その後、アラマユ様の真意を探す旅に出たのです』
ミリィ「それで700年も可愛い娘を残して、放蕩生活を続けてるの? 死んだ人の真意よりも、生きている人の想いを大事にしないと」
サイバ「だけど、過去の歴史の研究者ってのは、自分の生活には無頓着で、古のロマンに身を焦がしたりするものだからな。アラマユ様は妖精郷の女神みたいな立ち位置だから、神の真意を知るために世捨て人になる修道士と思えば、分からなくはない」
マークス「でも、タビットはルーンフォーク同様、神を信じない種族だったはずですが」
サイバ「修道士の例えは変だったか? まあ、研究者とかオタクと言った方がいいかもしれんが、とにかく家族を放ったらかしにして、自分の研究に夢中になっているのは間違いなさそうだ」
ミリィ「700年も?」
サイバ「それだけ執着し続けることが凄いよな。問題は、アラマユの真意なんて、アラマユ本人じゃないと分からないんじゃないかってことだが」
ミリィ「それなら、あたしが直々に真意を訴えてやるわ。あんたはもっと娘を大事にしろって」
GM「俺は俺なりに大事にしているつもりなんだけどな」
ミリィ「NOVAちゃんの話じゃなくて、ベルゼンさんの話よ。研究生活を優先して、旅をするのは1000歩譲って許すにしても、700年間も娘を放置しているのは許せない。時々、ここにも顔を見せて、家族サービスぐらいしてあげるべきね」
GM「じゃあ、ベルゼンへの手紙配達のクエストを引き受けてくれるってことでいいよな」
ミリィ「うん、放蕩親父への説教も含めてね」
●フェアリーガーデン第4部2話の状況
日数経過:29日め夕方(大空の小さな家)
経験点:(マズい)お菓子の家を食べた★1個
ピクシーの噂話★1個
大空の小さな家を防衛した★3個
魔物退治分120点
収支:760G分の戦利品、美肌草×2
妖精郷同化度2(カシュミーラのみ3)
ブラウニー発見数:4体
遂行中のミッション
・ニョッキのお届けもの
受注したクエスト
・マルキのペンダントを故郷のロッテに渡す。
・タビットの魔動機師ベルゼンに、シーリィの手紙を渡す。
その他の冒険目的&情報
「火柱の塔に〈炎精鉱〉を持ってくる」
「火柱の塔の上層階には、レベル8植物ポイズン
モールドがいる(対毒・病気の準備が必要)」
「火柱の塔には炎の妖精エインセルがいる」
「火柱の塔にある〈ダレス写本〉を入手」
「水晶塔の情報6ヶ所」
「大神殿の信者を解放できるよう成長」
「白百合の谷のエマを救出する」
「そのために、透明薬を作る」→ほぼ達成
「雲海の岬でジンに会う」(レベル11以上で達成可)
「凍て付く山でスカディに会う」
「凍結海でミーミルに会う」
「星空の舞台のベルゼンにアラマユの遺産の情報を話す」
「ヒックリカエルはダジャレで世界をひっくり返し、闇に包む」
「空に浮かぶ家に3人のルーンフォーク女性がいる」→実際に会った
「雪山にドラゴンゾンビがいる」
「鳥籠の木には偽女王が捕まっている」
(レベル11以上でイベント発生)
「崩壊しかけている妖精郷を救う」
冒険達成度:33%
(当記事 完)