Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ドラクエビルダーズ2最終章クリア

ビルダーは破壊神のトモダチ

 

NOVA「ビルダーズ2をとうとうクリアしたぞ」

晶華「あれ? 前に記事書きは終わるって言ってなかった?」

NOVA「言ったぞ。厳密には、こう言っていた」

 

どうしても書きたいネタがあれば、補足記事として書くかもしれないけど、『クリアしたよ。面白かった。満足』以上の内容になりそうにない。思い出話は語り尽くしたんじゃないかな。

 

NOVA「どうしても書きたいネタがあったので、補足記事として書くわけだし、実際に最終章をプレイすると、いろいろと深い感動を味わえたし、思い出話(ノスタルジー)を超えた未来への可能性を見出したから、こういう感じ入った部分は残したいと思った」

晶華「へえ。NOVAちゃんにそこまで言わせる最終章だったんだ」

NOVA「うむ。それまでの章は、ドラクエっぽい話だったんだけど、最終章だけはドラクエのキャラを使いながら、世界観が完全に違っている。俺が過去にプレイしたゲームでは、FF4、真メガテン2、クロノトリガーといったSFテイストの濃い未来のメカニック・ファンタジーの方向性なんだな。しかも、登場するキャラが主人公以外は全部、魔物で、『敵の破壊神教団をみんなビルダー教に帰依させて、箱舟という名の宇宙船を建造して、崩壊する星からの脱出を目指した上、幻として消える世界を神の力でつなぎ止め、形ある世界として再創造する物語』だったんだよ」

晶華「え? 主人公が?」

NOVA「厳密には、主人公と、破壊神から解放されたシドーがな。破壊神を倒して、その神パワーで『幻として消える世界の運命』を破壊するという流れで、破壊=必ずしも悪ではなく、創造とセットで未来への可能性を生み出す原動力になるという物語解釈だ」

晶華「破壊が悪ではないというのは、哲学的な解釈ね」

NOVA「ハーゴン曰く、『創造の力が高まった先に、破壊の力も高まる。自分たちで頑張って築き上げたものが破壊されたときに、人は絶望し、全ての消滅を願うようになる。そうして、全ての世界を破壊することが我が望み』だそうだ」

晶華「イヤな奴ね」

NOVA「まあ、悪役だからな。しかし、それに対する主人公の考えは一つだ。『壊れたものはまた創ればいい。創るために、あれこれ考えるのは楽しいし。前よりも、もっと良いものを創ろうと考えるのはワクワクする』と直接は言ってないけど、振る舞い方を見ていると、そうなんだな。『シドーとの壊れた関係も、あきらめずに修復する一途で純粋で真っ直ぐな心』を持っていて、さらに『相手が魔物だろうと、言葉が交わせるなら偏見なく受け入れる度量』とか、『相手から頼まれたら、いろいろ考えて、楽しそうにアイデア出して、そのアイデアの凄さで周りをワクワクさせて、一緒にものづくりしたいと感化させる無邪気かつ陽性な精神性』とか、クリエイターかくあるべし、と思わせてくれるキャラなんだな。プレイしていて、こちらまで癒されるぐらいだ」

晶華「ほめまくりね」

NOVA「ああ、もしかすると、キラメイジャーの充瑠って、ビルダーズ2の主人公をモデルにしたんじゃないかと感じるぐらい、精神性や行動パターンが似てる。少年シドーが結果的に、ヨドンナとガルザとクランチュラを足して3で割ったようなキャラに見えたし。俺としては、キラメイジャーを見た後に、このゲームをプレイして良かったと思うぞ。先にビルダーズ2をプレイしていたら、キラメイジャーの面白さを二番煎じと思って堪能できなかった可能性すらある」

晶華「ビルダーズ2は、2018年末に出たゲームなのよね」

NOVA「ああ。キラメイよりも1年以上前のゲームだから、影響している可能性は十分にある。事実かどうかは知らないが、ストーリーテーマや主人公の行動演出なんかは結構類似していて、俺のキラメイロスもきれいに癒されたほどだ」

晶華「じゃあ、主人公の名前をジュールにしてもいいかもね」

NOVA「でも、最後はシドーも準主人公になっていて、まさかハーゴンに対して、諭すような言動をするとも思わなかった」

晶華「え? シドーって神でしょ? 神が神官を諭すのって普通じゃない?」

NOVA「まあ、そうなんだけどさ。ハーゴンは死んで破壊神シドーと一体化して、シドーのエッセンスである少年シドーを通じて、創造パワーを破壊パワーに転ずる形で、復活を目論んでいたんだな。で、そんなハーゴンに対して、破壊神から切り離された少年シドーはこんな感じの哲学問答をするんだ」

 

シドー「ハーゴン。貴様は一体、何がしたいんだ?」

ハーゴン「決まっている。破壊神の力で、この幻の世界を破壊し、そして現実世界に飛び出して、全てを破壊する。これぞ、生前から我が目指していたことよ」

シドー「……その破壊の先に何を目指していたんだ? 自分の世界を創り出したかったんじゃないのか? ただ、破壊だけで終わらせたかったわけじゃないだろう? 俺は(主人公と)旅をして、ものづくりの楽しさを知った。破壊は創造とセットであるべきなんだ。(主人公の)創造する世界を俺はこの先も見てみたい。俺の見たい世界を邪魔する奴は、俺が破壊する。創造のための破壊、それがお前の神の望みだ」

ハーゴン「創造のための破壊、破壊の先の創造か……。だが、すべては幻として消え去るのみ」

シドー「……お前の作った幻の世界な。ロトの勇者を騙すために作ったんだろうが、あの仮初めの平和な世界は、割と好きだったぜ。お前もビルダーの心を持っていたんだな」

ハーゴン「! 神に、そう言ってもらえるとはな。そうか、我もビルダーか。思ってもいなかった……」

シドー「破壊神が創造の楽しさを知ったんだ。だったら、神官がそれに従ってもいいんじゃないか?」

 

NOVA「とまあ、正確なセリフ回しじゃないが、大体、こんな感じの内容で、少年シドーはハーゴンの魂を哲学的に論破し、邪神シドーから切り離したんだ。そして、心を失って暴走する力の器となって暴れるだけのシドーの抜け殻を、ビルダーと少年シドーが撃破する流れだな」

晶華「そういう論破って、本来、主人公の仕事じゃないの?」

NOVA「だから、ビルダーズの主人公は歓声とかは上げるけど、従来のドラクエ主人公みたいにセリフは口にしないんだよ。主人公の言いたいことは、周りのキャラが察したり、決めつけたりして会話を進め、たまに『はい』と『いいえ』の選択肢があっても、実質は一本道で、ストーリーに都合の悪い選択肢は却下される。その分、主人公の想いを代弁したり、敵に対して会話するのは少年シドーの役割なんだ。ある意味、主人公以上に主人公してると言ってもいいぐらいだな。最終章はシドー視点で、一度は絶望して破壊神に取り込まれた彼がいかにしてビルダーとの友情を取り戻し、闇から光に返り咲くかというシーンも描かれ、破壊の力を転化する流れに感情移入させてくれるわけだ」

晶華「まさか、ドラクエ2のラスボスがそこまでのドラマを描くようになるなんてね」

NOVA「でもまあ、ビルダーズ2のサブタイトルが『破壊神シドーとからっぽの島』だから、彼が実質的な主人公として描かれるのも納得できるってもんだ」

  

改めて、最終章の話

 

NOVA「ともあれ、ビルダーズ1は『もしもドラクエ1の勇者が竜王の誘いに乗って、闇堕ちして世界が闇に包まれていたら?』というIFワールドを描いたのに対し、ビルダーズ2は『ドラクエ2の大神官ハーゴンが生み出した幻の世界を舞台に、ハーゴンとシドーの復活の陰謀を描き、そこから破壊神が光に目覚め、新たな世界創造に至る神話』というアフターストーリーになるわけだ。IFワールドとアフターストーリーは似て非なる作風で、主人公勇者の悪堕ちとラスボスの光転生という意味でも対になっていて、物語構造としても面白い」

晶華「確かに、ビルダーズ1は勇者否定の物語で、勇者じゃないビルダーが命をかけて世界を救う話ね。ビルダーズ2は敵側に視点を当てた物語になるのかしら?」

NOVA「プロローグと最終章が、魔物の依頼でものづくりするビルダーという姿を描いて、『なぜだか魔物とも仲良くしちゃえる呑気な主人公と、意外とお茶目な性格の魔物たち』というアンチテーゼな見せ方になっている。もちろん、4以降の天空シリーズでは人間と仲良くできる魔物を描いたり、魔物使いという職業にスポットを当てたモンスターズというシリーズがあったりで、『良い魔物もいる』というのもドラクエの世界観ではあり、なんだけど、それでも最終章は既存ドラクエのアンチテーゼ感覚に満ちていて、実験精神が非常に面白い」

晶華「破滅に瀕したSF風の世界で、モンスターたちと助け合う物語よね」

NOVA「主人公が唯一の人間で、ハーゴンに邪神のコアとして引きずり込まれたシドーを助けるために飛び込んできたわけだが、『世界の滅亡に際して、死にたくない魔物が、主人公のもたらす創造の希望にすがって、次々と仲間に加わっていく話』なんだな。この闇の世界では、敵として凶暴化した魔物は『影の騎士』みたいなシルエットだけの姿で描写され、普通の色付き魔物は世界崩壊にブルブル震えながら、諦念や恐怖に支配されている。破壊神の猛威の前では、人間も魔物も等しく滅ばざるを得ないわけだ。星そのものがブラックホールのような虚無に呑まれていくんだからな」

晶華「それは過酷な舞台設定ね。妖精郷リプレイでも、一部でそんな感じになっているけど」

NOVA「まず、食べ物がなくて苦労するし、薬草もないし、ものづくりに必要な素材が決定的に不足しているんだな。その中で、『触手うねうねのツタ植物』をパスタにして食べるなど、主人公のサバイバル能力の高さに驚くばかりだ。腐った魔物の肉でも素材にして焼いて食べるし、俺には絶対にマネできん」

晶華「たかが、死ぬほど不味いお菓子の家ぐらいで騒いでいる場合じゃないわね」

NOVA「破壊神の信徒である魔物は、最初、主人公が人間のビルダーだと知って、敵意を見せるんだけど、危険な状態から助けてもらったり、友だちを助けるために崩壊寸前の世界に来たという義侠心に感じ入ったりしながら、旅の道連れになってくれて、物知りの邪神の神官のところに連れて行ってくれる。そこで『友だちの名前がシドーだ』と言うと、『まさか、破壊神さまの友だち!?』と驚かれ、最初は半信半疑ながらも、クエストを果たすうちに信頼を勝ち得る流れになるんだ」

晶華「どんなクエスト?」

NOVA「壊れた邪神の神殿を修復するとか、そのための素材集めとかだな」

晶華「ところで、破壊神の教えって、ものを作ってはいけないのよね」

NOVA「どうしても必要なものは略奪したり、人間の奴隷に作らせたりしているんだけどな。一部の知識ある神官はこっそり物を作ってたりして、教義の矛盾に葛藤しているんだけど、『物を作ってはいけないというルールを破壊する背徳感がいい』とか、自己正当化の弁(屁理屈)がクスッと笑える皮肉なネタになっている。で、話が進むうちに、『このビルダーは破壊神さまの友だちだから、ルールを破壊してもいいんだ』という強引な論理とか、『素材を手に入れるために、まさか破壊神さまの抜け殻(鱗とか爪とか牙とか)を破壊して、素材に変えるとは!』とか、どんどん主人公のやっていることが過激な破壊活動として認識されるようになる。創造のための破壊活動という点で、ニコニコ楽しそうにハンマーを振り回しながら豪快に地面や壁を粉砕していく主人公が、魔物たちに崇敬されていく様子には笑えた」

晶華「破壊神の友だちで、ものづくりの素材集めのために率先して、どんどんいろいろな物を破壊していく主人公の姿が、『ビルダーって凄え』って魔物の心を感じ入らせるってわけね」

NOVA「その中で、最終章のSF風世界で最も刺激的なのは、『キラーマシンじいさんの修復から発展したメカ知識で、車や宇宙船の設計図を描き、建物を造る要領で乗用メカを製造していくこと』だな」

晶華「車や宇宙船? それって、究極のファンタジーよね」

NOVA「車の名前は『超スーパーカー』。ビルダーの技は一流だが、ネーミングセンスは五流とツッコミが入る、主人公の命名だ。超とスーパーが同じやないけ、と魔物から指摘され、『超、ス、スーパーカー』と呼ぶたびに、戸惑うのか、苦笑いなのか、恥ずかしいのか、いろいろ言い淀む魔物のセリフが楽しい」

晶華「スペシャルDXゴールデンデリシャスボロットパンチよりマシよ」

NOVA「話が進むにつれて、車がどんどん強化改造され、闇夜を照らすライトとか、飛行能力とかが搭載される(そういう改造を自分で行う)のが、メカ好きとしては結構楽しめた。ドラクエとは違う感覚だけど。しかも、この超スーパーカーを使って、最終決戦にも挑むわけだ」

 

最終決戦の話

 

NOVA「超スーパーカーの改修と、崩壊する世界から魔物のみなさんを脱出させるための箱舟作り、そして少しでも多くの魔物さんを集めるなどのミッションを経て、とうとうハーゴンの城に単身乗り込む流れになるわけだ。ここで魔物さんたちとお別れになるようで、ちと寂しい」

晶華「え? 最終決戦には付いて来てくれないの?」

NOVA「くれないんだな。まあ、それはいいとして、他の章で仲間になった人たちとは、ストーリー終了後でも再会できて『からっぽ島の開拓や、他の島でのものづくりに協力』してくれるんだけど、最終章の箱舟で脱出した魔物さんたちは『別の次元のはざまに呑まれて立ち往生している』という手紙だけが届いて、行方不明のままだ。彼らを救出して、新天地へ導くストーリーはないのかな? と気にしているんだが、攻略サイトをざっと見ても、今のところ無さそうだと感じている」

晶華「エンディング後のストーリーはまだ、それほどやり込んでいないということね」

NOVA「ストーリーが終われば、あとはフリービルドで自由にからっぽ島でものづくりを続けられるんだけど、自分はやはりストーリーを味わいたいんだよな。ものづくりを続けて、おまけストーリーが解禁されるなら、さらなるプレイ意欲につながるんだが、延々とものづくりだけを続けてもなあ、って気になってる」

晶華「終わってからの話は置いておいて、今は最終決戦の話に専念しましょ」

NOVA「分かった。まずは、ハーゴン城の結界を破壊して、妨害の多いダンジョンを頑張って知恵と工夫で突破した先に、邪神と化したシドーがいて、苦戦しながらも回復アイテムのゴリ押しパワーで撃退。そして、少年シドー救出に成功した後、ハーゴンの意思と一体化した破壊神の前に、主人公は瀕死の重傷を負う。ここからが少年シドー主役の感動ドラマが開始されるんだ」

晶華「主人公が瀕死の重傷で動けなくなったので、シドー君が主役になるのね」

NOVA「シドーをプレイヤーが一時的に操作する形だ。主人公の命を救うには薬草が必要なんだけど、これまでずっと少年シドーはものづくりに成功したことがない。知り合った村人や街の人、王城の面々が主人公に感化されてビルダー魂に目覚める中で、主人公と最も長く行動を共にしてきたシドーだけが、一向にビルダー能力に目覚めない。だけど、自分を助けるために瀕死の重傷を負った主人公を助けるためには、何としても薬草を作らないといけない。そこで少年シドーのものづくりへの苦闘が始まるんだ」

晶華「どんな苦闘?」

NOVA「薬草を作るために、必死の覚悟と意気込みで、作業台の上でハンマーを力いっぱいガンガン叩きつける。その結果、できた! と思った薬草はボンっと爆発する」

晶華「どうして、薬草を作るのに、ハンマーを叩きつけるのよ?」

NOVA「そんなの俺が知るか。そういう演出で、少年シドーの苦闘を見せているんだから仕方ないだろう。大体、薬草の素材の葉っぱをハンマーで叩きつけて、どうして爆発したりするんだ?」

晶華「そんなの私が知るか。きっと火花が引火したりしてるんでしょ?」

NOVA「演出はともかく、破壊神のコアであったシドーの力では、ものづくりとは相性が悪いのも確かのようで、これまでのシドーはそこで諦めて、自分は敵を倒すことだけに専念すると決めていたんだ。だけど、最後の最後で、自分が薬草を作らなければ大切な友だちが死んでしまうという瀬戸際で、何度も何度も何度も薬草作りに励むんだ。爆発した素材はどうなったんだ、とか後から考えると気になるところはいろいろあるが、感動のドラマにいちいち不粋なツッコミを入れるのは、俺の流儀じゃない。その場は話の流れに乗って感動しておいて、細かいツッコミは後回しにした方が、物語を何倍も味わえるってものだ。感動第一、深読みツッコミ第二というのが俺流ってことで」

晶華「まず、感動する。その後で、よくよく考えて、変な演出をネタにする。こういう手順ってことね」

NOVA「初見で感動した、という事実は書いておかないと、感受性を疑われるものな。ツッコミ芸はしばしば感動を損ねるので、自分が感じ入りたいときは引っ込めるのが吉だ。感動よりも、ギャグを優先したいときはツッコミを入れるのもありだけど、ツッコむべきでないときにツッコむと白けることもしばしば」

晶華「今は?」

NOVA「俺はここまでの文章で長々と十分すぎるほど、『ドラクエビルダーズ2』をプレイして感動した、と伝えているんだよ。その上で、よくよく考えると、ここの演出はツッコミどころだなあ、と思いつつも、少年シドーの不器用な、だけど熱意あるものづくりの様子は伝わってくる。そう、ここで綺麗に薬草ができてしまうと、感動が薄れる。下手なら下手なりに、誰かのためを思って、何度も何度も挑戦する。その結果、ついに何とか薬草が完成する。ハンマーをガシガシ叩いてできた薬草、決してスマートじゃないけれども、想いの強さで生まれた奇跡の薬草で、主人公は癒される。正に『不可能を可能にする。ゴルディオンハンマー! 光になれ!』と勇者の奇跡を見た気分だな。そして、いよいよ最終決戦に至るわけだ」

晶華「その間、破壊神ハーゴンは黙って見ていたわけ?」

NOVA「いや、邪魔なビルダーはもう死んだと見なして、世界の破壊のために宙空に飛び上がっていたんだな。そこへ超スーパーカー飛行モードで後を追う主人公とシドーの戦いが始まるわけだ。まず、ハーゴンの魂をシドーが邪神の器から切り離して、その後、シューティングゲームみたいに敵の攻撃をかわしながら、超スーパーバルカンを連射して、相手のHPを削りに掛かる」

晶華「NOVAちゃんはシューティングゲームが得意なの?」

NOVA「得意だった友人は何人かいるが、俺はシューティングゲームが得意だと思ったことは一切ない。俺にシューティングゲームをさせるのは、少年シドーにものづくりをさせるのと同じくらい厳しいものがある」

晶華「何よ、それ? そんなので勝てるの?」

NOVA「どうも、この最終決戦って、半ば自動的に進むイベントバトルだったんじゃないかなあ、と思うんだ。ある程度、時間が経過したら、敵が無敵モードになって、どうやって対処したらいいかって話になる。そこで、主人公がひらめクイーンになって、超スーパーカーに『モンゾーラ島の世界樹の光パワー』をトンテンカンという作業で付与するんだ」

晶華「え? 戦闘中に機体を改造しちゃうわけ?」

NOVA「うん、そんな演出で、『世界樹の光パワーで敵の闇バリアを中和する』んだな。超スーパーバルカンが、超スーパーレーザーにパワーアップし、無敵状態が解除される。その後、『オッカムル島で作った水鏡シールド』をトンテンカンと設置して敵の熱戦ビーム攻撃を反射させたり、『ムーンブルク島で作ったミナデイン砲』をトンテンカンと設置して、一気に大ダメージを与える必殺武器を急ごしらえで作るなど、機体制御用のOSを戦場で短時間にプログラムしたキラ・ヤマトのような神業で、対暴走破壊神の抜け殻戦用の秘密装備を次々とビルドアップしていく主人公のイベントが続いて、あれよあれよという間に勝った感じだな。いや、まあ、HPもボロボロで結構ハラハラしながら戦っていたんだが、最後はビルダーのものづくりパワーと、これまでの経験がリンクして、勝利をつかみ得た感動の嵐ってことだよ」

晶華「ラスボス倒して、めでたしめでたしってこと?」

NOVA「いや、もう少し続くんじゃよ。ラスボスを倒した後で、破壊神の抜け殻に宿っていた神パワーをシドーが回収して、その力と主人公のビルダーパワーで、ハーゴンの創った『崩壊しかけの幻世界』を再世させてのハッピーエンディングだ。このビルダーズ2の世界は、ハーゴンの遺産でもあるのだから、それを単に否定するのではなく、破壊神官だったハーゴンも実はビルダーだったという想いを納得させて、敵側の魂の救いを描いてみせたという点で、ビルダーズ2も良い物語だったと思うわけだよ」

晶華「悪役の魂の救済かあ。単に敵を倒して終わりなのではなくて、『破壊からの創造、再生』をテーマにした傑作ってことね」

NOVA「気になるのは、箱舟に乗って脱出した魔物たちのその後だな。何とか次元のはざまに引っ掛かっているという彼らと再会できないものだろうか」

晶華「再会の方法が分かったら、また教えてね。それでは、ドラクエビルダーズ2の話は、これでおしまい」


www.youtube.com

(当記事 完)