平成NOVAメモリ再起動
NOVA「20周年バトルの後始末記事の続きだ」
晶華「いつまで続けるの?」
NOVA「先にタイトル案だけ挙げると『昭和と平成と令和のNOVA話』『アストとダイアンナのラブコメ話』『コンパーニュ一党と俺たちの雑談』で幕だ」
晶華「ところで気になっていたんだけど、ヤプール退治に夢中になって、ケイソン自体は出て来なかったよね。どうなったの?」
NOVA「今回のケイソンは、ケイP=ドゴラとヤプールを関連づけるための触媒でしかなかったからな。14日の夜に登場したら、後はヤプールと融合して自然消滅したんじゃないか、と考える」
晶華「次に出て来るのはいつになるのかしら?」
NOVA「来年のカレンダーをチェックしたら、8月14日だけが土曜日だったので、来年はケイソンの出番が少ないはずだ。ちょうど8月11日がドゴラの日なので、それとコラボする可能性が高いが、今回ほど大掛かりなことにはならないと思う。夏は俺も忙しくなるだろうからな。今年みたいに時間がある方が収入としては困るぐらいだ。来年夏もコロナ禍が続いていて、オリンピックも中断したなら、それこそこちらも生活の術も含めて、人生いろいろ考え直さないといけなくなる」
晶華「本日が勤労感謝の日だから、いつも仕事を頑張っているNOVAちゃんに感謝しながら、平成NOVAメモリをマーク3ちゃんのボディにセットするわね」
NOVA「では、平成NOVAメモリ、再起動承認!」
晶華「プログラムドラーイブッ!」
マーク3ボディ『ケピピピーンッ』
トライNOVAスクワッドの話
NOVA2009『また新しい夢か? この間、邪神Kとかヤプールの出てくる、訳の分からない夢を見たと思ったら、今度は何だ?』
Shiny NOVA「よう、White NOVA。この間はいろいろ娘が世話になったな。改めて礼を言う。俺は令和の光、Shiny NOVA。10年後、いや、厳密には11年後のお前だ」
NOVA2009『Shiny NOVA? お前は魔法少女かよ。よく、そんな恥ずかしい呼び名を使えるな。こんなのが未来のぼくだとは嘆かわしい』
Shiny NOVA「いや、それは偏見だ。未来だと、男だってプリキュアになれるし、戦隊6人めの昭和男が、シャイニーンとかワンダーとか叫んでドリルロボに変身して、キラメいている時代なんだよ」
NOVA2009『何だよ、それ? あり得んだろう。何で、未来なのに昭和男が戦隊のメンバーなんだよ』
Shiny NOVA「俺だって最初は驚いて、それから笑ったさ。新時代になって、俺も誕生日で気分を一新するためにShinyとか言ってたら、戦隊まで俺に合わせるようにShinyなメガネゴーグル昭和兄キャラを打ち出して、俺の夢を叶えてくれるんだからな。今年は大変なこともあったけど、それでも楽しいことも多いので、お前も頑張って追いついて来い」
NOVA2009『分かった。ここは幸せな夢の中なんだな』
Shiny NOVA「ところで、俺もNOVA、お前もNOVAだと紛らわしいな。ここは俺の世界だから、お前の名前をアレンジする。いいか、お前の名前は今後ここでは009だ」
009『サイボーグかよ!』
NOVA「まあ、ケイPボディに人の心が宿っているんだから、実質サイボーグみたいなものだろう。ほら、また一つ夢が叶って良かったな」
009『ぼくがサイボーグね。加速装置は付いているのか?』
NOVA「それはないけど、周囲の時間を遅くするドンヨリ機能は付いているんじゃないか?」
009『試してみる』
NOVA「う・お・お、う・ま・く、しゃ・べ・れ・ん」
009『おお、時間の止まった世界か。こいつは面白そうだ。いろいろ実験してみる価値がありそうだな』
NOVA「さ・せ・る・か。ジョ・エ・ル、こ・の・ス・ロ・ウ・な・効・果・を・解・除・し・て・く・れ」
ジョエル「やれやれ。杖使いの荒いマスターですね。はい、魔法解除のディスペル」
NOVA「ふう、普通に喋れるようになったぜ。持つべき物はチート効果を持ったアーティファクトだな」
009『何で、ぼくの実験を邪魔するんだ?』
NOVA「それが俺にとって不都合だからだよ。実験精神が旺盛なのは、美徳なときもあるが、今はそうじゃない。時止めなんて技は、味方相手に使うなよ」
009『お前がぼくを009にしたんじゃないか? 未来のぼくだか何だか知らないけど、ぼくの意思はぼくのものだ。お前の操り人形にはならない!』
NOVA「俺だって、昔の自分を、操られるだけのロボットになんてしたくないよ。自由意思は尊重する。その上で、俺に付き合って欲しい」
009『何に?』
NOVA「TRPGのソード・ワールドだ。フェアリーガーデンのプレイヤーになって欲しい」
009『フェアリーガーデン?』
NOVA「2010年に発売した妖精郷を旅するゲームだ。ミストキャッスルみたいなものだよ」
009『ミストキャッスルなら買ったが、未プレイだ。そのうちプレイしようと思ってるが、小説を書くのに専念していて、なかなか時間が取れなくてな』
NOVA「どうだ。未来のゲームシナリオをプレイしたい気はあるか?」
009『当然ある。夢であろうとなかろうと、そういうお誘いがあれば、喜んでホイホイ飛びつくのがWhite NOVAという男だ』
NOVA「飛びつく相手は一応、選んだ方がいいと言っておくがな。一緒にゲームしていて、楽しい相手ならいいが、つまらない相手の見極めぐらいはできるようにしておくと、時間のムダにならずに済む」
009『何を言ってるんだ? 相手が面白いかつまらないかはどうでもいい。自分が面白く、アクティブに振る舞えるかどうかが大事なんだろうが。ゲームのつまらなさを、他人のせいにするな』
NOVA「そいつは一理あるが、ゲームもお喋りも、楽しいメンツもいれば、つまらんメンツもいる」
ジョエル「そうでしょうか。お喋りはともかく、ゲームが面白いかどうかはシステム次第ではないでしょうか。ダイスを振っているだけでも楽しめますよ」
NOVA「それも一理あるが、話をしていたり、プレイしていたりして、すぐに『うわあ、死にたい。もうダメだ。鬱だ』と演技抜きに言い出すような奴とは、一緒にゲームしたくないわけだよ。プレイヤーがそういう鬱キャラを演じてジョークでやっているならともかく、遊んでいるときに楽しめない、話しているときに他人の好きなものを何かと否定してくる、そういうことの目立つ相手とは、なかなか上手く付き合えないわけだよ、これがな」
009『よく分からんが、苦労しているようだな』
NOVA「明日は我が身だ。お前のやっていることを否定はしないし、何だかんだ言って楽しんでいるのだろうから、まあ、好きにやれ、と言っておく。ただ、他人に期待しても、十分に得られることはないから、程々にな。逆に、精力的に頑張ったことで報われたものも結構あるので、無駄が1割か2割で、得たものが残りの半分だと思えば、何もしないよりは良かったという結論にはなる」
ジョエル「ええと、2割が無駄で、残りが8割。そのうちの半分ということは、得たものが4割ということですね」
NOVA「そして4割は可もなく不可もなく、だから、2割X、4割◯、4割△といった評価になるか、この10年の創作趣味活動は。2割のXが実は無駄ではなくて、時間は掛かっても今後に評価が持ち直すならいいんだが、それよりも4割の△から◯に変わるものを見つけ出す方が早い気がする」
009『言葉の意味はよく分からんが、Xを△にする苦労よりは、△を◯にする苦労の方が実入りがいいって話か?』
NOVA「これが企業経営なら、『無駄を省く』『どうしても省けない無駄は、発想を変えて、長所になるようにする』という考えだが、後者は実験精神とか試行錯誤を要するからな。企業体力に余裕があるなら、そういう無駄の改編・再構築も本来の意味でのリストラと言うんだが、企業にゆとりがないなら、無駄の切り捨て=リストラという慣用法なわけで」
009『使えない人材を再教育して使えるようにするか、それとも使えない者は遠慮なく切り捨てるか、ということか。企業経営はまだまだ初心者なので、そういう話は興味がある』
NOVA「さすがに10年以上も経験すると、一家言ぐらいは持てるようになるわけだが、ここで大事なのは、有用な人材と、無用な人材の見分け方だな」
ジョエル「法の下の平等、という考え方だと、誰でも等しく平等に公平に扱うべきだと考えますが」
NOVA「そいつはつまり機会均等、挑戦するチャンスは公平に与えるべきという考えだけど、結果の平等というわけではない。例えば、アナログゲームに友達を誘ったけど、その人間はゲームに無知で『こんなサイコロを振る遊びの何が面白いのか分からない』と言われた。さあ、どうする?」
ジョエル「ぼくも経験はありますね。もちろん、TRPGの楽しさを全身全霊で彼に訴えてみせます」
009『逆効果だ。彼を誘わず、別の人間を誘え』
ジョエル「ええ? ぼくはどうしても彼にTRPGの楽しさを伝えたいんですよ」
NOVA「自分が楽しいと思うものを万人が万人とも同じように楽しいと感じるとは限らないし、逆もまた然り。こういうセンスの差は、人それぞれだからな。その男がアウトドア趣味の持ち主で、お前を海に誘ったら、お前はどうする?」
ジョエル「ぼくは杖に宿る精霊なので、海で泳ぐ楽しさは理解不能です」
009『そういう返し方かよ(笑)。おい、シャイニーさんよ。このジョエルもゲームに誘ったらどうなんだ? ぼくたちと会話できるなら、TRPGもできるだろう』
NOVA「それが、とある事情でダメなんだ。ちょっと前に人知れず誘ってみたんだけどな」
009『誘ったんだ』
NOVA「こいつは確かに、TRPG大好き少年な精霊だから、喜んでプレイしたんだが、杖の魔力でダイス目に干渉してしまうので、気合を入れて振ったダイスが全て6ゾロで絶対無敵のチート仕様なんだ。ソード・ワールドのGMで、極力ダイスを振らないプレイならできるのかもしれないが、今度は逆に、プレイヤーに遠慮、配慮をし過ぎて、スリルを損なってしまうわけで」
ジョエル「だって、マスターNOVAや皆さんのキャラを傷つけたくはないじゃないですか。だからと言って、プレイヤーに徹すると、気合いを入れたらついついダイス目に干渉してしまって、自分でもコントロールできないのです」
NOVA「アーティファクトの精霊とTRPGをどうやったら楽しくプレイできるか、は研究中なんだが、今のところ、これだという答えは見出せていない」
009『まあ、未来の自分に誘われて、TRPGする経験は今回が初めてではないし、ぼくだったら喜んで参加するとしよう。今からキャラ作りか?』
NOVA「いや、キャラクターはすでにあるんだ。俺の代わりに『小説家の魔法使いサイバ☆リオン』を担当して欲しい。キャラデータの詳細は後で教える」
009『小説家の魔法使いって、クトゥルフでありそうな設定だな』
NOVA「なお、そのキャラの先祖は、ロードスの水野良さんがモデルだ」
009『何だよ、その設定は?(笑)』
NOVA「いつか、ご先祖みたいな偉大な小説を書きたいな、と夢見ながら冒険している」
009『そのまま、ぼく自身じゃないか』
NOVA「だろう? このキャラを正しく演じられるのは、やはり、NOVAしかいない。そこで、君に白羽の矢が立ったんだ」
009『そう言うあんたはどうするんだよ?』
NOVA「とりあえずGMやって、1ミッション分プレイして、現在展開中の第2部を終わらせる。その後の展開は後で考える。ケイPマーク2が壊れたので、早急にケイPマーク1を復旧して、プレイヤー交代しようかと思っているんだ」
009『非常事態の代役プレイヤーってことだな。分かった。そういう遊びなら喜んで付き合うぜ。何しろ、ゲーマーだからな』
ジョエル「ぼくはプレイに参加しませんが、見てるだけで楽しめるリプレイファンなので、喜んで見守らせてもらいますよ」
NOVA「よし、じゃあ、ジョエルはのんびり見物しながら、休みもって杖の魔力の充填に務めてくれや。今回はずいぶんと魔力を使ったからな。しばらくは大きな戦いもないだろうし、のんびりTRPGで翔花クエストの冒険を再開するとしよう」
Q&Aカップルの話
晶華「だけど、アストがまさかジャッキーちゃんと結婚するとは思わなかったわ」
ダイアンナ「あたしたちは強い絆で結ばれていることが証明されたからな❤️」
NOVA「式はいつ挙げるんだ?」
アスト「式なんて挙げねえよ。強いて言えば、この間の20周年記念祭で、大地母神ガイア様の祝福をいただいたのが結婚式みたいなものだな。大地母神と言えば、ロードスやフォーセリアのマーファなど結婚の神であることも多いし、そんな神に祝福されて指輪パワーを授けられたとあっては、こちらも年貢の納めどきと割りきって、スピード結婚に踏み出したわけだ。思い立ったが吉日と言うしな」
NOVA「俺はお前たちがパートナーになることは期待していたが、まさか一気に夫婦になるとはな。だが、お前を息子とは思わんからな」
アスト「こっちだって、お前のことを父さんなんて言わねえぞ、NOVA。その辺の関係は、今までどおりで行く。だが、オレはアニーと共に明日を生きる。ただ、それだけだ」
NOVA「アニーだって?」
アスト「ジャッキーって呼び名は、昔のジャックつながりだからな。結婚したら、ダイアンナ、アンナ、アニーと呼ぶのがふさわしいだろう。オレと同じイニシャルAだしな」
NOVA「そうか。元ネタは宇宙刑事シャイダーか?」
アスト「違う。お前の発想と一緒にするな。アニーで明日と言えば、こっちに決まっているだろうが」
映画『ANNIE / アニー』日本語吹替版テーマソング Flower 「TOMORROW 〜しあわせの法則〜」ミュージックビデオ
NOVA「なるほど、アニーのトゥモローか。お前にしては上出来のイメージだな。で、どんなプロポーズの言葉を言ったんだ?」
アスト「何で、お前にそんなことを言わないといけないんだ」
NOVA「気になるじゃないか」
晶華「私も気になる。読者の皆さんだって、気にしてると思うのよ」
アスト「本当かよ。とにかく、そんなこと恥ずかしくて、他人の前で言えるかよ」
晶華「アストが言えないなら、ジャッキーちゃん、言って」
ダイアンナ「あたしが? 言っていいか、アスト?」
アスト「オレがイヤだと言ったら、お前は黙ってるのかよ」
ダイアンナ「いいや、こういう話はダディーやアッキー様にも報告しないとな」
アスト「だったら勝手にしろ。オレは耳をふさいでいる」
ダイアンナ「『ジャッキー、オレの翔花ちゃんはお前だ。オレの愛はお前に捧げる』……って感じだったかな❤️」
アスト「……って、そこまで言ってないだろうが」
NOVA「ちゃっかり聞いているじゃねえか」
アスト「うるせえ。とにかく、『オレの愛はお前に捧げる』というのは、この女の捏造だ。信じるんじゃねえぞ」
晶華「だったら『オレの翔花ちゃんはお前だ』は事実ってこと?」
アスト「……ああ、そうだよ(赤面)。俺の愛した翔花ちゃんは、花粉症ガール1号じゃなくて、翔花2号ちゃんの闇バージョンだったことにようやく気付いたんだ。それに、オレはダイアナ・ジャックという男を仲間として尊敬している。こいつは仲間として優秀でいい奴で、女王になりたいという夢のために一生懸命になって、バットクイーンとの融合も受け入れるぐらい凄い勇気のある奴で……そう、仲間として好きだったんだな。ラブじゃなくて、ライクでリスペクトってやつだ」
ダイアンナ「あたしも、バットクイーンに一途に忠義を尽くすアストを男として嫌いじゃなかったわ。キラキラしてるアストを応援したいって思ったし、ちょっぴりおバカなところも、かえって母性をくすぐられると言うか。バットクイーンに融合した時も、アストがあたしを助けてくれた想いが溢れかえって、それでもバットクイーンの心はダディーNOVAにばかり向いていたから、アストのことはほとんど見えていなかった」
NOVA「そりゃ、そうなるな。俺と翔花は魂のレベルで契約しているから、翔花2号もそれは変わらなくて、そこにアストが立ち入る隙がなかったわけだ」
晶華「だけど、私の中の闇属性であるアンナ・ブロシアが、私と切り離された際に、NOVAちゃんとの契約が絶たれたのかな?」
NOVA「リバTの中に封印されたときに、アンナと俺の契約も解消、とまでは行かないにせよ、リバTの解放の力でいくぶん弱まっていたとも考えられるな」
ダイアンナ「とにかく、あたしはダディーNOVAを娘として慕う気持ちとはまた別に、アストがあたしのために未来世界で戦ってくれた感謝の想いとか、男として格好いいと感じる気持ちとか、いつも一緒にいて仲間として安心できる関係とか、いろいろ募っていき、それを総合すると❤️に行き着くわけよ」
晶華「はい、ごちそうさま。それでアストの方はどうだったの?」
アスト「まだ、喋らないといけないのかよ。こういう気持ちは理屈じゃないんだけどな。とにかく、オレが自分の想いをどう言葉にしたらいいのか、迷いながら言いよどんでいたとき、よりによってヤプールの奴が囁いてきたんだよ。《お前は我を信じなさい》とか言って、奴がオレに見せた幻は翔花1号ちゃんとアッキー様と、ダイアンナがオレの前に膝まづき、心からの忠誠を誓う姿だ。そんなことは有り得ない。あのヤプールは、オレの心に侵入してきたが、オレがそんな願望を抱いていると思い違いをしていたわけだ」
NOVA「明らかに、自分に都合の良すぎる願望が実現すると、かえって疑わしいものな」
アスト「それもあるが、オレの希望は逆なんだよ。翔花1号ちゃんと、アッキー様と、ダイアンナが玉座に座り、オレが3人の前にハハーと膝まづきながら、下僕のように付き従う。そういう光景を見せられていたら、オレも容易くヤプールの手に堕ちていたかもしれない。あいつは、オレの心を読み間違えたんだ!」
NOVA「何だ、そりゃ?」
アスト「とにかく、オレはヤプールの幻を鼻で笑ったさ。そして、こう言ってやった。『オレの欲しいものはそんなものじゃない。オレの望みは、彼女たちが笑う未来だ』ってな。そうとも、女王のようにホーホホホホと笑う花粉症ガールたちの肩を、オレが下僕のようにお揉みする。それがオレの夢なのに、ヤプールの奴は『おのれ、A。お前の心の中の光を塗りつぶすことはやはりできないか』などと抜かしやがる。あいつ、本当にオレのことが分かっていなかったんだなあ」
晶華「異次元人でも理解できないほど、アストの希望が超異次元思考だったってこと?」
NOVA「いや、単純にヤプールが傲慢な奴だったから、アストのような下僕志向の人間がいるとは、想像も付かなかったんだろうぜ。こいつは男に対しては強気だが、女性に対しては卑屈だからな。あるいは女王気質の女ヤプールが誘惑していたら、どうなっていたかは知らんが」
アスト「とにかく、ヤプールにはオレの心は把握できんと確信したが、だったら『オレの心の光』って何なんだ? と考えてみたら、そこに翔花ちゃんの顔とジャッキーの顔が浮かび上がったんだ。だから、思わずオレはこう言ったんだよ。『ジャッキー、オレの翔花ちゃんはお前だ』って。すると……」
ダイアンナ「ヤプールの声はあたしにも聞こえてきた。あいつが見せた幻は、ダディーを失って泣いていた未来のあたし。それを助けてくれたのが、アストのはずなのに、幻の中ではヤプールだった。そう、アストがいなければ、あたしの心はヤプールに支配されていたかもしれない。だけど、闇堕ちしかけたあたしにアストの声が響いてきたのさ。『ジャッキー、オレの翔花ちゃんはお前だ。オレの愛はお前に捧げる』って」
アスト「だから、『オレの愛は……』なんて言ってないだろう?」
ダイアンナ「確かに言ったさ。あたしの耳には、そう聞こえた」
アスト「そいつは、お前の幻聴だ」
ダイアンナ「お前に幻の何が分かる? 幻の専門家はあたしだぞ」
晶華「NOVAちゃん、それってヤプールの誘惑の声が混ざっていたりしない?」
NOVA「その可能性はあるが、どっちでもいいことだ。とにかく、今は夫婦ゲンカを止めないと。おおい、二人とも。その時、言ったかどうかよりも、今の気持ちの方が大事だろう? 結局のところ、二人は互いに愛し合っているってことでいいのか?」
ダイアンナ「当然だ。あたしはダディーよりもアストを愛している❤️ その血を飲み干したいぐらいにな」
アスト「そいつは勘弁してくれ。血なら、少しぐらい提供するが、死んでもいいとまでは思ってない。とにかく、アニーとオレが強い絆で結ばれたことは、A兄さんに変身できたことで証明されている。オレの翔花ちゃんがアニーである以上、オレの気持ちにブレはない」
ダイアンナ「あっ、そうだ、ダディー。Qリングの効用が一つ分かったぞ。あれは、アストと想いを一つにして、ラブラブスペースQを撃つことができるんだ❤️」
NOVA「エース兄さん(SD)の額からハートマークの光球が出ていたのは、そういうことだったのか」
こうして、ダイアンナとアストのQ&Aカップルは、晴れて夫婦となり、その拠点もアステロイド観測所から、アステロイド宮殿(パレス)と名前と外観を変更し、ウルトラ一族の加護する場所となった。
また、触手キングがカニコングとなったことにより、剥奪されたキングの称号はアストに与えられ、アストはAとKの称号を、ダイアンナはこれまでどおりQとJの称号を所有。お目付役のリバTと共に、ウルトラ・マーキュリー・アステロイド・チーム(UMAT)を結成することになる。
ただし、Aへの変身能力を得た2人のパートナーであったが、Aの力はヤプールや超獣が出現して指輪が光ったときにしか発動しない。まあ、そんなことは、このブログ時空ではめったにないことなんだけどね。
ともあれ、NOVAバース初の結婚を果たした2人の物語を書きながら、やっぱり自分にはラブコメ書くのは難しい、リア充爆発しろ、と内心で思う作者NOVAであった。
コンパーニュ&クリスタルタワーの雑談
ヒノキ「セイバーの冬映画の敵キャラが、不死鳥の剣士に決まったのじゃ」
『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』予告編
NOVA「あくまでメインはゼロワンで、セイバーは短編ということは前座なんだろうなあ」
晶華「いつもの夏の戦隊枠って感じかしらね」
NOVA「まあ、楽しみなのは変わりないけどな。それと、セイバー映画で6人の剣士が登場するということは、カリバーに斬られた倫太郎も無事ということだろうし、そのカリバーが劇場版で登場するかどうかが気がかりだな。あと気になるのは、この雑誌」
ゲンブ「表紙がまだ挙がっていないようでござるな」
NOVA「発売予定日が挙がっただけでもラッキーだと思ってる。前に、この雑誌を話題にしたのは、この記事だ」
晶華「夏にヒロインMAXが出なかったことを残念がっていたもんね」
シロ「新星さまはヒロイン好きなのですか? 確か、人間の女性には興味がない、とおっしゃっていたような」
NOVA「だが、今年のメインヒロインは、人間とは違うイズじゃないか。冬のライダー映画に合わせて出るヒロイン雑誌で、イズが表紙に出ないなんて有り得ないだろう、と思ってるよ」
晶華「意表をついて、カンフールタが出るかもよ」
NOVA「誰が喜ぶんだよ、それ。フルタンXが出たら、俺が喜ぶが、カンフールタには萌えん」
ヒノキ「ヒロイン話はともかくとして、セイバーの剣士のうち、新兄さんの推しライダーは誰なのじゃ? そこが気になる」
NOVA「まあ、主役の小説家は注目しているんだけど、推しには届かないな。安定度が高いのは、尾上さんだろう」
ゲンブ「うむ、漢ならそうであろうな」
バンダイ 仮面ライダーセイバー RKF 仮面ライダーバスター 玄武神話&玄武ジャッ君 フォームチェンジセット
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晶華「私は、大秦寺さんね。変身するたびに、お菓子の家が美味しそうだし」
リトル「リウはドラゴン好きだからセイバーを応援してましたがぁ、最近カリバーもドラゴンなので、心惹かれつつありますぅ」
BANDAI 仮面ライダーセイバー 変身ベルト DX闇黒剣月闇&邪剣カリバードライバー 仮面ライダーカリバー ジャオウドラゴン完全なりきりセット
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- メディア: おもちゃ&ホビー
ヒノキ「もう一つ気になるのはゼロワンじゃが 、共に映っているゼロツーは一体誰なんじゃろうか?」
NOVA「立ちポーズが女性っぽいので、イズじゃないかなあとは思うんですけどね。ゼロツー製作時にはイズが大活躍していたのに、その後、イズが破壊されてしまったのは非常に悲しかったゼロワンのファンが多数出現して、今回の映画もイズ2号の扱いに注目しているファンが多くいると思われます」
晶華「腹筋崩壊太郎さんも映画に出てくるそうね」
ゲンブ「うむ。腹筋崩壊太郎のフィギュアは出ないのだろうか?」
NOVA「フィギュアは出ないけど、腹筋とプログライズキーは出ているんだな」
晶華「このプログライズキーをKPちゃんに差し込めば、腹筋崩壊太郎さんがここにも出現したりはしないかしら?」
NOVA「させてどうするんだ? こっちにはマッスル太郎がいるんだから、それで十分じゃないか」
ゲンブ「うむ、しかし、マッスル太郎と腹筋崩壊太郎で二人でマッスルブラザーズというのは?」
NOVA「そんな一発芸みたいな企画に、貴重なケイPボディが使えるか。それより、今年はクリスマスパーティーがなし、ということに決まった。理由は分かるな」
ヒノキ「今回のイベントで十分じゃからな。コロナ禍でもあるし」
NOVA「ただ、こちらの妖精郷探索で、何とか翔花だけは救出しておきたい。これが、こちらでの年内ラストミッションということになる」
ヒノキ「なるほど。わらわたちは、魔神ハンター2部を開始したいが、そちらの事情を考慮すると、年内は避けた方がよいかの?」
NOVA「とりあえず、こっちで第2部を終わらせるところまでプレイして、理想としては、こちらの第3部立ち上げと、そちらの第2部を同時にスタートするぐらいでいいんじゃないだろうか?」
ヒノキ「スタートして、直後に年末年始に入りそうじゃが、問題ないかのう?」
NOVA「別にキリ良く年内に一段落つけないといけない制約はないので、1つか2つのミッションを終えて、続きは来年という形でもいいんじゃないかな。その間に、ゼロワン映画とか、雑誌とか、いろいろネタも出てくるだろうし、まあ、余裕のあるペースで日常に戻れたらいいと思う」
ヒノキ「うむ、そうじゃな」
NOVA「ただし、何とか翔花を救出したら、そちらに遊びに行くので、その時は、ささやかなパーティーを開いてもらうと嬉しいな。クリスマスじゃなくて、翔花復帰祝いってことで」
ヒノキ「確かに、うちのブログはコンパーニュ記であると共に、『花粉症ガール・翔花伝』なのじゃから、コナっちゃんの復帰はお祝い事に当たる。祝賀記念を催すことに、何の否やがあろうか。のう、シロ?」
シロ「ええ、翔花とは今回会えましたが、また帰って来ることを心より願っております。妖精郷の探索、応援しています」
晶華「お姉ちゃん救出は任せておいて。そちらの地下冒険も頑張ってね」
リウ「魔神ハンター・烈火団の活躍もこれからですぅ。お互いに励み合っていきましょぉ」
ヒノキ「では、朗報と、新しくて楽しいニュースを待ち望んでおるぞ。此度の20周年イベント、楽しく有意義であったわ。新兄さんもかなり魔力や精神力を使ったゆえ、体調管理に気をつけながら、今後の活躍を応援しておるぞ。できれば、また来月、再会しようぞ」
(当記事 完)