対決!明鏡魔神VS暗黒邪神
ゼロ「何だ? 邪神野郎の動きが止まった?」
晶華「NOVAちゃんとお姉ちゃんがいよいよ来る! ヤプールがそれを察知して、待ち構えているのよ」
アスト「どうして、そんなことが分かるんだよ、アッキー様?」
晶華「思念の世界で交信したの。NOVAちゃんと、お姉ちゃんと、そして途中で割り込んできたヤプールと……」
リバT『どうやら、ヤプールの悪霊は、他人の心の闇に忍び込んで来るみたいですね』
晶華「だけど、私と、NOVAちゃんと、お姉ちゃんの連携プレイで心の戦いには打ち勝ったの。だから、激怒したヤプールは物理で決着をつけるんだって」
アスト「物理って、NOVAに勝機はあるのかよ? 敵はあれだけ大きいんだぜ。ゼロ師匠ならともかく……」
晶華「大丈夫。アストロメガネンオーは、メガネンジャーの最強ロボなんだから」
ジョエル「クリスタル湖底に次元の扉反応あり。どうやら、そこから出てくるようですね」
NOVA2009『ケイソンの元ネタであるジェイソンは、元々、クリスタル湖で溺れ死んだとされた殺人鬼だからな。クリスタル湖は、悪霊の世界と通じる次元扉が開きやすいのかもしれん』
ダイアンナ「だけど、今のあたしたちにとっては、希望の扉みたいなものさ。違うかい?」
リトル「湖から浮上! アストロメガネンオーですぅ」
★アストロメガネンオー
「明鏡戦隊メガネンジャー」の宇宙ステーション型基地アストロメガネスター🛰が、高速移動モードのアストロメガネウラ🦋を経て、人型ロボに変形した超次元・明鏡魔神。
基本設計はNOVAで、製作技術者はドクター・ウルシェード。
デザインイメージは、「電磁戦隊メガレンジャーのギャラクシーメガ」(別名アストロメガゾード)に、「獣電戦隊キョウリュウジャーのプレズオー」の技術を組み込み、宇宙船機能と大気圏内の飛行能力、水中戦まで可能で、さらに次元間航行機能も付いているという、ほぼ行けない場所はない汎用性が特徴である(強いて言えば、地底に潜ることは不可能)。
ただし、その目的は宇宙を含めた未開地探検、観測、通信そして百万念者(メガネンジャー)の名前どおり思念波の増幅機能に特化しており、戦闘力は戦隊ロボに期待されるほどではない。事実、これまで、まともな戦闘シーンが描かれておらず、一部のロボマニアには、その威容だけで周囲を圧するハッタリロボとも評される。
果たして、その実力はいかばかりか?
Shiny NOVA「フッ、アストロメガネンオー、満を持して見参。とりあえず、ゼロさん、時間稼ぎご苦労さま。あとは、俺たちに任せて、休んで下さい」
ゼロ「真打ちは遅れて登場するってか? 今回ばかりは、司令に活躍の場を譲ってやるぜ」
NOVA「ヒノキ姐さん、ゲンさん。ラビットタンクを出撃させて、ゼロさんの回収をお願いします。当ブログ時空での人間体は、レイトさん似の川上零斗さんと言うそうです」
ヒノキ「何と。我がラビットタンクに、ゼロさん、いやメガネブルー殿を乗せる日が来るとは、長生きとはするものじゃのう」
ゲンブ「アリナ様。我がラビットタンクではなく、我らがラビットタンクでござる」
ヒノキ「細かいことはどうでもいい。とにかく、いよいよ戦闘メカとして改修されたラビットタンクの初陣じゃ」
★ラビットタンク改
とある遺跡から、精霊使いにして絵師のタサ氏が発掘し、契約精霊である日野木アリナの拠点、コンパーニュに寄贈した半生体マシン。
古代の未知の技術が用いられているため、機能は十分に解明されていなかったものの、コンパーニュの生活移動手段として便利に活用されていた。
コンパーニュ一党が、NOVAと懇意になったことで、日野木アリナもファンとして応援していたメガネンジャーのバックアップ要員メガネフェニックスとして喜んで参加。
その際に、ドクター・ウルシェードがラビットタンクに興味を示して、改修を施す。改修後の性能詳細は、こちらの記事も参照。
ここでは簡潔にまとめると、上部スカイラビット(高起動戦闘機)と下部グランタンク(ホバー走行重戦車)に分かれ、それぞれ四足モードと、ドリルキャタピラ戦車にも変形可能。
さらに、再合体して小型ロボの「武玄ラビタン∞(インフィニティー)」になることが可能で、戦闘能力的にはメガネンオーよりも強いのでは? という意見も。
これは、メガネンオーの方が「基地や生活施設としての機能」など、戦闘能力以外の要素を重視していることに加えて、ドクター・ウルシェードの超技術とは言え、「科学」の範疇で設計されているのに対し、
ラビットタンクは、古代の未解明なオカルト技術が土台にあり、後から「科学」で修復補強したからである。
つまり、古代のラビットタンクの製造技術の方が、ドクターの現在の科学技術よりも高みにあり、改修作業もあくまで、未解明だった遺品の元設計を現段階で再現できる部分だけ修復したに過ぎない。
スパロボ的に例えるなら、アストロメガネンオーは「ロボ変形するラー・カイラム」であり、ラビットタンクは「ビルバインのようなオーラバトラー」に相当する戦闘力と言えば、分かる人には分かるはず。
サイズLLの母艦よりも、サイズSの回避ユニットの方が強いということは普通にあるわけで。
NOVA「よし、ヒノキ姐さんたちがゼロさん回収をしている間、敵の注意を引きつけるぞ。ドクター、メガネビームだ!」
ドクター「おおッ。くらえ、メガネ〜ビーーームッ! 」
★メガネビーム
メガネンオーの特徴的なアイマスクから放つ黄色いレーザービーム。
威力は、マジンガーZの光子力ビーム並み。
あっ、真マジンガーZの強烈な破壊力ではなくて、旧マジンガーZの方ね。
すなわち、スパロボでは、あまり強くない技である。
こいつを使うぐらいなら、ロケットパンチを使うわな、普通。
ただし、メガネンオーにはロケットパンチが搭載されていないので、牽制技としては、まずこれを使うのが基本戦術となる。
邪神K《何だ、その技は? そんな小技で我に挑むとは、笑止! ゲビャビャビャッ》
翔花「邪神が喋った!?」
NOVA「そりゃ、中にヤプールが取り憑いているんだ。喋っても不思議じゃないだろう」
翔花「何だか笑われてるんですけど?」
NOVA「よし、つかみはOKだな。お笑い芸人としては、快調なスタートだ」
翔花「戦闘中に、お笑い芸人になってどうするのよ!?」
NOVA「そうは言っても、メガネンオーにはあまり武装が搭載されていないんだよ。メガネビームが通用しないなら、残された最大の武器を使うしかないんだがな。あまり通用するとは思わない」
翔花「司令が、そんな弱気でどうするのよ。いつもの気合はどこに行ったの?」
NOVA「だったら、お前が気合を入れてみろよ。メガネブラスターって」
翔花「分かった。気合を入れて叫んでみる。メーガーネーブラスターーーーッ!!!」
★メガネブラスター
メガネンオーの胸部放熱板から放つ赤色の熱光線。
威力は、マジンカイザーのファイヤーブラスター並みで、かなり強力。
一応、戦闘における最強武器という設定である。
ただし、命中率が高くない上、エネルギー消耗が激しいので、動きの早い敵にはメガネビームで牽制し、HPを削ったところを、精神コマンド「熱血」「必中」「幸運」を掛けて、敵にとどめを刺すのに使う一撃必殺の大技扱い。
問題は、NOVA司令が精神コマンド「必中」を持たないため(「集中」ならあるんだけど)、誰か「必中」持ちのサブパイロットの同乗が望ましいところ。やはり、「必中」がなければ、スーパーロボットの運用は難しい。
邪神K《愚か者め! 我がドゴラの能力を宿していることを忘れたか! そのようなエネルギー兵器など吸収してくれるわ》
NOVA「まあ、当然こうなるわな」
翔花「分かっていて、無駄に攻撃させたの?」
NOVA「おかげでヒノキ姐さんが零斗さんを回収することができたわけで。戦術目標は達成したので問題ない」
翔花「だけど、敵を倒せないと意味がないじゃない? 今のが最強武装でしょう?」
NOVA「ああ、今のアストロメガネンオーはこれが限界だ」
ドクター「司令、敵の反撃が来るぞ。触手が迫ってくる」
NOVA「回避行動をとる。精神コマンド『ひらめき』💡」
★精神コマンド「ひらめき」
スパロボにおける回避用の精神コマンド(RPGにおける魔法のようなもの)。
1回だけ敵の攻撃を100%回避できる優れもので、反撃ダメージの大きい敵に攻撃する際や、敵ボスの隣接マスに「ひらめき」かけた囮ユニットを配置しておいて、ノーダメージで反撃する戦法(他の味方は相手の射程外から攻撃して、膨大なHPを削る)などに活用した。
近年のシステムでは、敵ターンにも精神コマンドを使うことができるので、敵から攻撃されるたびに「ひらめき」を掛けていれば、精神ポイントが残っている限り、ダメージを受けることがないため、簡単になったけど、味気ないという意見も。
余談だが、キラメイジャーのキラメイジンがもしもスパロボに参戦すれば、レッドとピンクは「ひらめき」持ちであること確定だと思う。何せ、ひらめキングとひらめクイーンだから。
他には、イエローが必中持ちとか、グリーンが加速持ちとか、ブルーが脱力持ちじゃないかなあ、と予測するけど、スパロボには来ないだろうなあ、キラメイジン。
NOVA「フッ。どんな攻撃も当たらなければ怖くない」
ドクター「司令、もう一回来るぞ!」
NOVA「何っ? しまった。2回攻撃の敵には『ひらめき』戦術が通用しないのをうっかり忘れていた」
翔花「もう一回、掛けられないの? 『ひらめき』」
NOVA「ええと、今の戦闘は旧システムに則っているので、敵のターンには精神コマンドが使えないんだ。つまり……」
ドクター「触手攻撃が命中。絡みついて身動きが取れん」
NOVA「こうなるわけだ」
翔花「キャーーーーーッと、お約束の悲鳴を上げておいて。のんびり解説している場合? このままだとピンチだよ」
邪神K《ゲビャビャビャビャッ。このまま触手で引き寄せて、腕のハサミで一思いに引き裂いてくれる。いや、むしろ、その機体ごと吸収同化して、『邪神メガネK』に進化するのも悪くないか》
ワンダーなスーパー合体
ヒノキ「新兄さんは一体、何をやっているのじゃ。ええい、見てられん。ゲンブ、いよいよ、わらわたちの出番じゃ。武玄ラビタン∞になるぞ」
ゲンブ「了解、でござる」
ヒノキ「スカイラビット分離!」
ゲンブ「続いて、変形合体フォーメーション!」
零斗「おお、何だかジャンバードから、ジャンボットになるのを思い出すなあ。最近は、ずっとジャンボットのままだが、もう一度、変形シークエンスを見たいものだぜ」
ヒノキ「よし、合体完了。武玄ラビタン∞、その可能性は無限大じゃ!」
零斗「名前にダブルオーって付いているのか。気に入ったぜ、この機体。こいつもまた、ガンダムだな。このまま紛争に介入する」
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇 ダブルオーライザー 全武装
ゲンブ「何だかラビタンがガンダム認定されたでござる」
ヒノキ「ゼロさんの声が、刹那と同じじゃからのう。では、今後、当機体をRTガンダムと呼んでもいいか。ちょうど、ラビットの耳をV字アンテナに見立てることもできるし」
零斗「それより早く目標を駆逐しろ。このままだと、アストロメガネンオーが手遅れになるだろうが」
ヒノキ「了解じゃ、メガネブルー殿。くうっ、この声で命令されると、ファンとして燃えるものがあります。今だと、かのガンオタ蛙の気持ちがよく分かるというもの」
ゲンブ「インフィニティー・コア出力80%! 全武装使用可能!」
ヒノキ「ラビタン・サーベル生成。このまま一気に突っ込むのじゃ」
零斗「オレにも何かすることはないのか」
ヒノキ「わらわは攻撃に専念したいので、回避モーションをお願いできますか?」
零斗「回避ねえ。柄じゃないが、任せろ。トランザムは使えるか?」
ゲンブ「一応、次元跳躍機能は搭載されているようなのでござるが、動作が不安定なので、使用はお勧めできん」
零斗「短距離転移ぐらいなら何とかなるだろう。万が一の場合でも、イージスがあるからな。次元のはざまに飛んでいっても、帰って来れる。心配するな」
ゲンブ「心配でござる」
ヒノキ「とにかく、日野木アリナ、吶喊しますのじゃ」
ZUBASHEEERN!
閃光とともに、触手を切断す。
ヒノキ「大丈夫か? 新兄さん」
NOVA「ああ、助かったぜ、ヒノキ姐さん。この場は任せられるか?」
ヒノキ「おお。わらわとゲンブ、それにガンダムマイスターにしてイノベイターの声の人がパイロットなのじゃ。ラビタン、いやRTガンダムOOに、この場は任せろ」
NOVA「そうか。ガンプラは自由だと公式も言ってるからな。プラモじゃないだろうって自己ツッコミはさておき、時間稼ぎをよろしく頼む。俺はこれより切り札を発動する」
ヒノキ「期待して、戦っておるぞ」
邪神K《ぐうッ。小賢しいカトンボがよくも》
ヒノキ「戦いはサイズではない。見た目の大きさでしか判断できない悪霊ごときに、この日野木アリナの内に秘めし神の力は見極められまい。じゃが、そちにも分かるように示してやるとするかのう」
邪神K《何っ? 小型機から炎のような霊光が立ち上るだと? 貴様、まさか……》
ヒノキ「Superior Sacrament、すなわち至高の聖体と呼ばれし、わらわのスザクの神パワー。たっぷりと味あわせてやる」
邪神K《貴様も神を気取るか。面白い。どちらが真の神にふさわしいか勝負だ》
ヒノキ「やれやれ。小悪霊ごときが神を名乗るとはおこがましい。近ごろは、神の名もまるでバーゲンセールで安売りされているように軽うなった。どこかで神認定試験でもやって、自称・神の跳梁跋扈を規制せねばならぬ頃合いかもしれんのう」
NOVA「晶華、聞こえるか?」
晶華「大丈夫、NOVAちゃん? アストロメガネンオー、何だかボロボロになってるんですけど……」
NOVA「ああ、こいつは元々、戦闘目的で作られていないからな。探索と観測用の機体で、武装は最小限。言わば、サンダーバード5号がロボになったようなもの。この辺りが限界のようだ」
晶華「嘘。アストロメガネンオーは無敵のスーパーロボットじゃなかったの?」
NOVA「俺は、そんなことを今まで一度も言った覚えはないんだが? まあ、ロボとして戦う敵が今までいなかったから無敵という話もあるが、こうなったら、そっちのメガクリスターの力もお借りしますか」
晶華「……ちょっと待って。メガクリスターの名前は、私が付けたのよ? 何でNOVAちゃんが知っているの? それに、クリスタルタワーが戦艦になって飛んでいるのに、ちっとも驚いた様子がないし。もしかして、全部NOVAちゃんが仕組んだってこと?」
NOVA「いいや。俺にはブルーアイズがあるからな。いろいろと見えているんだよ。そっちには端末のNOVA2009もいるし、俺と契約を交わした〈白き栄光の杖〉だってある。全知とまでは言わねえが、大体は分かっている。お前が涙目を浮かべながらも、希望を捨てずに、みんなの力をまとめ上げて、精一杯考えて、できることを模索して、ここまでの物語を紡ぎ上げて来たこともな。いいか? これは、俺一人で描いた物語じゃねえ。俺たちみんなの想いを混ぜながら生まれた物語なんだ。だからこそ、一人じゃできない奇跡だって起こせる」
晶華「私たち、みんなの物語……」
NOVA「ああ、ShinyでHappyな世界の物語だ。だから、俺に、アストロメガネンオーに、お前の想い、メガクリスターを足してくれ。明鏡星晶合体だ」
晶華「明鏡星晶合体! NOVAちゃんの想いと私の想いが一つになる」
翔花「ちょっと、私もいるのよ。忘れないでよね」
NOVA「お前の出番は先にあるんだよ。今は空気を読んで、黙ってくれ。まあ、俺の想いと花粉症ガールたちの想いが一つ、と言えばいいのか?」
翔花「うん、それなら許してあげる」
NOVA「とにかく、今は戦隊ロボ恒例のスーパー合体を俺たちも果たすぞ。アストロメガネンオー登場から2年を経て、ようやくのお披露目だ。みんなで叫ぶ!」
NOVA「明鏡!」
晶華「星晶!」
翔花「合体!」
NOVA「BGMは、戦隊ロボの歌をお借りするけれど、あまりに数が膨大の上、どれを選ぼうかな、と悩みに悩んで、選択したのがこれだ!」
NOVA「果てなき夢と、冒険魂を胸に、スーパー戦隊30作記念のこの作品が、今回はふさわしいと感じた。20周年を記念したら、次は目指せ30周年ということになるし。さあ、完成だ。その名もクリスタルメガネンオーッ!」
★クリスタルメガネンオー
「超次元・明鏡魔神アストロメガネンオー」と「超時空星晶母艦☆メガクリスター」が明鏡星晶合体した無敵のスーパーロボット(2020年11月現在)。
ベースはアストロメガネンオーであり、メガクリスターは分割して増加装甲および武装パーツになる。
メガネンオーが、超が付くとは言え、あくまで科学の産物であるのに対し、メガクリスターはNOVAの魔術が生み出したクリスタルタワーに基づいている。
つまり、クリスタルメガネンオーは、「SF超科学とファンタジー魔術が結合したハイブリッド・ロボ」ということになる。
NOVAは科学者ではなく、パイロットとしても決して有能なわけではないので、アストロメガネンオーを有効に活用する素養は必ずしも高くない。
しかし、そこに魔術の要素を加えることで、NOVAの魔術師としての資質を機体に反映することができるようになったわけである。
さらにアストロメガネンオーでは不足していた武装が、メガクリスターによって補われ、全身に砲やミサイルなどの飛び道具を増設した他、自己修復機能、手持ちの武器サンライズスピアや、楯ダンジョンシールドなど、スーパーロボットの名に反しない高度、いやチートな戦闘力を備えるようになる。
その真価は、すぐにお見せすることになろう。
光の鎗と闇の楯
NOVA「ヒノキ姐さん、待たせたな。これで勝ったも同然だ」
ヒノキ「おお、それが噂の……」
NOVA「いや、今が本邦初公開なので、噂する人はいないはずなんだが……」
ヒノキ「神の知覚が、将来の噂を予見したのじゃよ」
NOVA「そうなのか? 俺は神じゃないから、よく分からないが、良い噂だったらいいなあ。とにかく、一人一人は小さな日だけど、三つ合わせると晶になって、日が生まれて星となる。他にも日の付く漢字をいっぱい集めて、全てを力に変える明鏡星晶超神クリスタルメガネンオーだ。キラメンタルにも対応していて、どんな闇にも負けないぜ」
邪神K《合体しても、所詮はハリボテよ。貴様から先に喰らい尽くして、その力で、そこのチマチマ飛び回るスザクを倒す糧としてくれよう》
NOVA「ほう。このクリスタルメガネンオーを餌にする気か。だったら、来いよ。こっちこそ餌にしてやる」
邪神K《くらえ、ドゴラン・テンタコーッ!》
NOVA「ダンジョンシールド!」
★ダンジョンシールド
クリスタルメガネンオーの左腕に装着されている魔界の楯。
元々はクリスタルタワーの階下のダンジョン区画が変形したもので、楯の表面に刻まれた魔法陣によって、あらゆる攻撃を深淵の迷宮に受け流す。実質的にブラックホールシールドとも言えるチート仕様の楯である。
クリスタルメガネンオー自体は、聖なる光属性ではあるが、光あるところまた闇あり、ということで、輝く光の代償として発生した闇は全て、この楯に蓄えられている。闇の制御は、常人にはなかなか困難であるが、ダンジョンマスター、ゲームマスターとして、闇の魔物を操った経験も持つNOVAにとっては、それもまた一つの遊戯でしかない。
そして、闇の攻撃を吸収し、魔物の餌として蓄えた後は、それを転換して、光エネルギーを増幅することも可能であり、敵が強ければ強いほど、その力を鏡のように跳ね返すこともできる点をして、明鏡と称することもある。
邪神K《何? ドゴラの触手がことごとく楯に呑み込まれるだとッ!?》
NOVA「あらゆる闇を貪り吸い取る人外魔鏡、これこそがダンジョンシールドだ。ヤプールよ、お前もこの闇に呑まれてみるか? D&Dで、ヤプールのモンスターデータがどのように再現されるか、見てみたい気がする」
邪神K《貴様、それでも正義のヒーローか?》
NOVA「俺は正義のヒーローが好きだし、憧れたりもするが、それと同じくらい悪役だって大好きなんだぜ。作品を作る根幹要素の一つだと考えるからな。ヤプール、お前も俺のアイデアの糧にしたいぐらいだ」
邪神K《だったら……我と手を組め。貴様のその闇を求める心、我が高めてやろう》
NOVA「そうなったら、妄魔時王の誕生ってか? あのなあ、闇に誘うにしても、時と場合を選べよ。今の俺の心は20周年記念の輝きで満ち溢れているんだぜ。相手の状況をちっとも把握していない独り善がりの誘いには乗れないな。大方、この間、エースさんにZ時空から追い出されたもんで、どこか辺境の世界に身を潜めて再起を図ろうと企んだのだろうが、ここを選んだのは失敗だったようだな。ケイPと触手キングの体、返してもらうぞ」
邪神K《そのダンジョンシールドを奪えば、我にも勝機がある》
NOVA「そうやって、人の物を奪ったり、体を乗っ取ったりしようとするから悪役なんだ。真似して自分でも作ってみるならともかく、人間の心の闇に寄生するしかないのなら、そいつは神とは言わん。寄生虫とかウイルスみたいなもんだ。とにかく、このまま延々と口ゲンカしていてもつまらん。ヤプールとの口論には飽きたから、翔花、あとは任せた。おれには、他にしたいことがある」
翔花「ええ? 急にそんなことを言われても……どうすればいいの?」
晶華「お姉ちゃん、サンライズスピアーって叫んで!」
翔花「叫べばいいのね。サンライズ〜スピアーーッ」
★サンライズスピア
クリスタルメガネンオーの右腕に装着されている陽光の鎗。
元々はクリスタルタワーの頂点の尖塔部分で、サンライズキャノンの銃身でもある。
ダンジョンシールドが最強の楯とするなら、サンライズスピアは最強の矛と言えよう。
強固なクリスタルによる物理的な貫通力の他、光学エネルギーを放出する魔力を宿しており、また陽光に象徴される聖属性の浄化パワーも秘めている。これで貫けない闇属性や悪意の存在はいない。
弱点があるとするなら、扱う時の魔力、精神エネルギーが膨大なものとなるため、神の加護や精霊との契約によって魔力、意思力を高めている者でなければ到底扱えないということで、使用者を選ぶといったところか。
邪神K《グォーッ。目が、メガーッ》
翔花「あら、陽光が相手の目を貫いたみたいね」
晶華「ドゴラちゃんには目がないけど、触手キングさんには目があるから、それが 仇になったみたい」
翔花「まあ、メガネンジャーの攻撃だから、ダメージを受けた敵がメガ〜って叫んでくれるのもいいかもね」
晶華「ヒーリングッバイーみたいなものかな。まだ倒されてないけど」
翔花「それより、NOVAちゃん、どこに行ったのかしら?」
晶華「あっ、こっちの司令室に来たわ。アストに何やら話してる」
翔花「アストって誰?」
晶華「お姉ちゃん、知らないの? お姉ちゃんのファンだよ? いつも翔花ちゃん翔花ちゃんって言ってる」
翔花「そんな人、知らない。私、会ったことないもん」
晶華「あれ、そうだっけ? そう言えば、そんな気がする。アストが話に登場したのって、お姉ちゃんがコンパーニュに旅立った後だし、私のことをお姉ちゃんと間違えていた期間が長かったし、実は直接の面識がないとかそんな感じ?」
翔花「とにかく、私はアストって人を知らないし、ファンだと言われても、何だかピンと来ないなあ。別に芸能活動をしているわけでもないし。でも、名前ぐらいは覚えておいてあげるわ。そのうち、小説のネタになるかもしれないし」
晶華「お姉ちゃん、小説を書くつもりなの?」
翔花「うん、NOVAちゃんが、私が主人公の物語を紡げって言った気がするから」
晶華「じゃあ、私も頑張って、お姉ちゃんを助ける物語を紡ぐからね」
翔花「そうね。花粉症ガールは助け合いでしょう♪」
邪神K《ぐっ、貴様よくも……》
翔花「あっ、邪神Kが立ち直ってきた」
晶華「じゃあ、二人で一緒に……」
Wショーカ『サンライズ〜スピアーッ!』
邪神K《ギャーーッ》
パートナー
アスト「何だよ、NOVA。突然、オレとジャッキーをこんな廊下に呼び出したりして?」
ダイアンナ「ダディーがあたしたち二人だけに、かしこまって話があるってどういうことなんだ? 今は戦闘中だぞ」
NOVA「アスト、ダイアンナ、お前たち2人に受け取って欲しいものがある」
アスト「何だ? 指輪?」
NOVA「そいつはAリングだ。ウルトラマンヒカリさんが、スパークドールズを参考に作ったもので、ウルトラマンAの力を秘めている。その力をお前に託したい」
アスト「はっ? オレがA兄さんの力だって? 冗談だろう」
NOVA「明日のエースは君だ! お前はスピードAにして、明日も斗う明日斗だろう。このブログ時空で、お前ほどA兄さんの力でヤプールを倒すのにふさわしい男はいない、と俺は思っているんだ」
アスト「NOVAさん、あんたはそれほどまでにして、この俺を評価してくれているのか……」
NOVA「お前には苦労を掛けたからな。ちょっとした罪滅ぼしのつもりだ」
アスト「オレは今、猛烈に感動している(涙目)」
NOVA「次に、ダイアンナ。こっちはお前にプレゼントするQリングだ」
ダイアンナ「Qリングって、クイーンの証とか?」
NOVA「いや、違う。そいつはウルトラQの力を秘めている」
ダイアンナ「ウルトラQの力って何!?」
NOVA「いや、俺もよくは分からないんだが、主人公がSF小説家を自称する航空機パイロットなんだな。実際、続編では夢かなって小説家になった話もあるし、他にもナメゴン相手に塩水を発射したり、シトロネラ酸を吐いたり、ペギミンHをコケから生成したり、青葉クルミを食べて巨大化したり、モルフォ蝶の鱗粉を浴びて巨大化したり、最近のZ時空のM1号みたいに巨大化したり、繭に飲み込まれてカネゴンになったり、いろいろな効果を秘めているんじゃないかなあ、と推測される」
ダイアンナ「あまり良い効果じゃないように聞こえるんだが? 確か、シトロネラ酸を発すると自分も死んじゃうそうじゃないか。ダディーは、あたしに死ねと言うのか?」
NOVA「いや、お前は大事な娘だよ。粉杉晶華の闇の分身アンナ・ブロシアがダイアナ・ジャックと融合転生して、誕生した花粉症ガール4号だ。そう、現時点をもって、お前を花粉症ガール4号に正式認定する」
ダイアンナ「本当か、ダディー? あたしが花粉症ガールに?」
NOVA「1号・翔花の分身が2号・晶華であるならば、お前は2号の魂の双子にして分身。だったら、リバTがケイP一族に認定されている以上、お前も花粉症ガールに認定するのが道理ってものだろう。その指輪は、契約の証と言ってもいい。Qはquarter、すなわちハーフのハーフで4分の1、1号の分身の分身なら、4号という意味も込めてある」
ダイアンナ「そうか。あたしもついに花粉症ガールかあ」
NOVA「さらに、そのQリングは、アストのAリングと対を為して、ウルトラタッチによって、男女合体ウルトラマンA(SD版)に変身できるのだ」
アスト「ちょっと待て。オレ一人で変身するんじゃないのかよ?」
NOVA「指輪一つで変身できるわけないだろうが。それができるのはレオ師匠だ。Aの指輪は男女一組み。北斗星司役がアストなら、南夕子役はダイアンナを置いて他にない」
アスト「他にない……って勝手に決めるなよ」
NOVA「いや、これは運命の必然なんだよ。南夕子は月星人の女性で、ダイアナはローマ神話における月の女神。さらにマジンガーZにおけるダイアナンAなんて機体もあって、ダイアンナがAのパートナーになることは、いろいろと理由づけができるんだ」
アスト「しかし、オレの女神は花粉症ガール1号の翔花ちゃんであってだな……」
NOVA「当の翔花は、お前のことなど全く知らないそうだぞ。会ったこともないとか」
アスト「嘘だ。去年のクリスマスパーティーで……」
NOVA「今、ここにいる翔花は平成翔花で、お前のことなど知らん。お前はずっと翔花の幻を追いかけて、一番近くにいる翔花の分身に気付かなかったんだ。メーテルリンクの『青い鳥』の話のように、大切なものは遠くではなく、いつも側にあるんだよ」
ダイアンナ「アスト。お前は私がパートナーでは不服なのか?(涙目)」
アスト「うっ、その涙は翔花ちゃんと同じ……いや、騙されるな、アスト。こいつは幻術使い。涙目を浮かべるなどお手のもの。だけど、正式認定された花粉症ガールだし、うおおおお〜、オレは今、人生最大の決断を迫られている。神さま、一体、どうすればいいんだ〜」
ガイア(アストと言いましたね。我が遠き娘、粉杉翔花はいずれ神霊になる運命ゆえ、お前のような男の嫁には出せません。お前は遠くの幻よりも、近くでお前を愛してくれている者と結ばれるべきです。そうすれば、我が大地の祝福を送るとしましょう)
アスト「え? 神さま? いや、今のもNOVAか、ダイアンナが見せた幻、聞かせた幻聴の類かもしれん」
NOVA「それを言うなら、お前が翔花に抱く愛情こそが幻なのかもしれないんだぞ。それよりも、ずっとお前を近くで見てきたパートナーを大切にすべきだとは思わないのか? この状況で逃げようとするなんて、それでもお前は男か?」
アスト「……」
NOVA「お前は俺を信じるな」
アスト「何だと?」
NOVA「……いや、さっきからヤプールが洗脳の思念を送って来ているんだ。強い信念を持っている者や、魔術の加護に守られている者は大丈夫なんだが、お前辺りは大変危険なんじゃないかと思ってな。とりあえず、俺はヤプールじゃないし、お前たちに言った言葉も、真実だと断言していい。ただ、無批判に信じるな。
「大切なのは、揺るぎない自分自身と、仲間への絆、そして自分のやりたいことと、仲間の望みをつなげることだ。仲間の望みを顧みず、自分の欲望だけを押し付けると独り善がりになるし、自分の望みを振り捨てて、ただ誰かのためと考えるのは依存心、奴隷根性に過ぎん。だから、アスト、お前は自分の望み、仲間の望みを両方つかみ取る男になれ。それが快盗ってもんだろう?」
アスト「……なるほど。あんたは確かにNOVAのようだ。ヤプールだったら、そんな長ったらしい哲学説教で相手を煙に巻くことはしないだろうからな」
NOVA「言うべきことは、もう言った。あとはお前たち2人の問題だ。ただ、Aの光をつかむには、指輪所持者の揺るぎない絆が必要だ。あとは2人で話すといい。俺は行く」
アスト「お、おい。ここまで話して、放置かよ」
NOVA「こう見えても、忙しい身なんでな」
ダイアンナ「アスト……」
アスト「……ああ、この状況、どう切り抜けたらいいんだあ?」
シロ「忍びは己が役割を全うすべし。だけど、一人で食事の準備は大変だニャー」
謎の声《お前は我を信じなさい……》
シロ「ヘッ?」
NOVA「おい、シロ君。一人で食事当番、おつかれさん」
シロ「おお、新星さま。お帰りでしたか」
NOVA「ああ。忍びたる君のこと、ヤプールの洗脳念波に気を付けてな、と言おうと思ったが、変な声は聞こえなかったか?」
シロ「一瞬、聞こえたような気がしましたが、たぶん気のせいですね。忍びは邪悪な思念には翻弄されません」
謎の声《チッ》
NOVA「ここの任務はさておいて、翔花に会って行かないか? 今、アストロメガネンオーの司令室にいるんだ。去年の時間軸の翔花だけど、君のパートナーだ。一緒に戦うといい」
シロ「本当ですか? それがボクの一番の希望です!」
NOVA「じゃあ、付いて来てくれ。変形合体で、艦の通路が変わっているから、案内しよう」
シロ「翔花といっしょに戦える。この日が来るのをボクはずう〜〜っと待っていたニャー😹」
スーパー特撮大戦2020
零斗「何だ? ダブルオーの機動性が下がってきたんじゃないか」
ヒノキ「さっきからトランザムの使いすぎじゃ。いくら短距離の跳躍でも、あそこまで連発するとエネルギーが保たん。母艦に帰って、補給をして来なければ」
零斗「チッ、これからだってのによ。RTガンダムOO、これより帰艦する」
ゲンブ「やれやれ、何とか次元のはざまに飛ばされずに済んだでござるよ。しかし、恐るべきは邪神K、あれだけ攻撃したにも関わらず、HPの底が見えん。アリナ様、あいつのHPがどれだけか分かりませんか?」
ヒノキ「わらわがゲームマスターをしているのではないから、分かるわけがなかろう。そういうことは新兄さんに聞け」
零斗「ん? あの光、もしかすると?」
ヒノキ「おお、まさかのA兄さん登場じゃ」
零斗「いや、ここにAが来るとは聞いてねえ。それに、あの動き、いつもと様子が違う」
邪神K《おのれ、A。我を追って、ここまで来るとは。それほど、この辺境の地が大切だと言うことか?》
アスト思念体(まあ、AはAなんだけどな。本当に変身できてしまうとは思わなかったぜ)
ダイアンナ思念体(これぞ、あたしたち2人の絆の賜物だな。今だと、石破ラブラブ天驚拳さえ撃てる気がする❤️)
アスト思念体(こっちは墓場に片脚突っ込んだような気分だよ。嬉しくないと言っちゃ嘘になるが、複雑な気持ち過ぎて、胸のモヤモヤが取れやしねえ。これも全てはヤプールの奴が悪い。このスッキリしない想いを素直にハッピーに変えるためにも……)
エース「ヤプール、徹底的にやるぞ!」
NOVA「おお、アストの奴、本当に変身するとは」
翔花「あ、NOVAちゃん。用事はもう済んだの?」
NOVA「何とかな。それにシロ君を呼んできた。お前に会いたがっていたみたいだからな」
シロ「しょ、翔花……ボクは……(もじもじ)」
翔花「わ〜い、シロちゃんだ〜。久しぶり〜。こっちに来て、一緒にヤプール退治ゲームしよう♪」
NOVA「ゲームじゃねえ……って、メガネンオーの操縦装置は、ギャラクシーメガのそれに似せて作ってあるから、割とゲームのジョイスティックみたいなんだよなあ🕹」
翔花「シロちゃんは精神コマンド、何を持ってるの?」
NOVA「……ジョイスティック関係ねえ」
シロ「ええと、『加速』と『必中』と『覚醒』とか? 『集中』と『ひらめき』もあるけど、『愛』はまだゲットしていないっぽい」
翔花「『必中』と『覚醒』持ちかあ。それはサブパイロットとして優秀だねえ。じゃあ、私、『熱血』使うから、サポートお願い」
シロ「喜んで♪」
NOVA「とにかく、これでウルトラの力と、スーパー戦隊の力はクリアだな。後は東宝怪獣の力はヒノキ姐さんに頼めばいいし……」
女神の声(それだけではありません)
NOVA「その声、もしかして……」
翔花「ガイアちゃん?」
シロ「ガイア様?」
ガイア(先ほど、Aの男女に我が祝福を与えました。それに、せっかくのお祭りなので、セイリュウも参加したいと申したので、この地を屋久島とつなぎ、大いなる獣の霊が集えるようにしました)
NOVA「本当に?」
ガイア(20年に一度のお祭りなのでしょう? あなたの望み、受け止めました。リトルの持つブルーソウルに願いを込めなさい)
GODZILLA Main Title ゴジラのテーマ(GODZILLA King Of The Monsters )
翔花「NOVAちゃん、私、外に出る」
NOVA「外って、戦場だぞ。大丈夫なのか?」
翔花「うん、私、花粉症ガールだし。それに、ガイアちゃんの加護だってあるもん。心配しないで」
シロ「ボクも行く。ボクは翔花のパートナーなんだ」
翔花「うん、じゃあ、シロちゃんも一緒に転移しよう。NOVAちゃんはクリスタルメガネンオーの操縦お願いね」
晶華「お姉ちゃんが出るなら私もリウ君を連れて出るわ。ブルーソウルの力が必要なんでしょう?」
NOVA「お前まで? 日常アシスタントガールのお前が、戦場で大丈夫なのか?」
晶華「何を今さら。私だって、花粉症ガールなんだから。大地の神さまの加護があるなら、奇跡だって起こせる。いざとなれば、Jパワーで巨大化だってできるんだから」
NOVA「ガイア様、本当ですか?」
ガイア(滅多に使えるパワーではありませんが、20周年記念は滅多にないことですからね。魔女バンドーラが、大地に眠る悪霊の力でドーラモンスターを巨大化させていた以上、大地に眠る神霊の力でも同じことは十分にできる。そうでしょう?)
NOVA「理論上は可能ってことは分かっていますが、俺はバンドーラ様ほどの魔力は持っていませんからね。おいそれと巨大化の奇跡は使えない」
ガイア(誰にだって、できることとできないことはあるのです。だから協力するのでしょう?)
NOVA「神さまにそう言ってもらえると、心強い。よし、翔花、晶華、花粉症ガールと仲間たちの奇跡を見せて来るんだ」
ヒノキ「ゲンブ、感じるか? ガイア様の加護を」
ゲンブ「もちろんでござる。今なら、我らも巨大獣変化の極意を使えよう」
ヒノキ「ならば……メガネブルー殿、ラビタンは預けた。わらわたちは真の姿でアバレてくる」
零斗「おお、こっちはメガネンオーに帰還して、高みの見物と洒落込むぜ。中身が誰かは知らないが、Aが戦っているなら、ウルトラの力は十分みたいだしな」
シロ「アリナ様」
リトル「ゲンブ師匠」
ヒノキ「おお、お前たちも来たか。よし、我らコンパーニュ一党の真の力を今こそ見せる時。お前たちは未熟なれど、ガイア様の加護があれば、父祖の大いなる力をお借りすることもできようぞ」
ゲンブ「大いなる英霊の力でござるな」
リトル「ブルーソウルが光を取り戻していますぅ」
ヒノキ「よし、我ら東宝怪獣の力、今こそここに」
ゲンブ「我は出自こそ大映怪獣なれど、平成3部作では配給元が東宝でござったからな。義によって東宝怪獣に助太刀いたす」
ヒノキ「空の大怪獣の化身、スザク!」
ゲンブ「地球の守護者の化身、ゲンブ!」
シロ「琉球の守護神の化身、ビャッコ!」
リトル「そして、父なる怪獣王の化身、セイリュウ!」
ヒノキ「ここに時を越えて受け継がれし地球怪獣の力、異次元や宇宙からの侵略怪獣・超獣、悪霊の化身にぶつけてやるのじゃ!」
翔花「ふわぁ、みんな凄い。正に怪獣総進撃だね〜」
晶華「お姉ちゃんはいつも呑気でマイペースすぎるよ。私なんて、さっきからガタガタ身震いが止まらないってのに〜」
翔花「大丈夫だよ。手をギュッと握っててあげるから」
晶華「うん。やっぱりお姉ちゃんは勇者だよ。それだけで勇気が湧いて出た」
ガイア(我が遠き娘、粉杉翔花よ。お前もモスラの力を使うのです)
翔花「え? モスラの力なんて手に入れていないよ?」
ガイア(そう。平成31年から来たあなたは、まだでしょう。しかし、今は2020年。修行を終えて帰還したあなたは見事スペースGを撃退し、屋久島に平和をもたらしたのです。そして、その大いなる力は屋久島に封印されることとなった。預かったその力を今こそ、あなたに返すとしましょう)
翔花「いいえ。それは未来の私の力であって、今の力じゃない。力の前借りなんてしたら、後から借金を返すのに苦労しそうだから、その力は未来の私が必要になるまで取っておいて。私は今、持っている力で戦うんだから」
ガイア(今、持っている力とは?)
翔花「それは平成ライダーの大いなる力よ。今、私たちが必要なのはそれでしょう?」
ガイア(確かに、そのようですね。では、お前の持つ力を思う存分、振るいなさい)
翔花「うん、平成ライダー1号、クウガの力はアキちゃんにあげるね」
晶華「え? 私がクウガさんの力を? 分かったわ、超変身!」
翔花「そして、私が使うのは、平成ライダー最後にして最強の……オーマジオウさんの力なんだから!」
晶華「ちょっ、お姉ちゃん、いくら何でも、それってチート過ぎないですか?」
翔花「だって、2068年に飛ばされた時に、この目でしっかり焼き付けたもの。さあ、NOVAちゃん、祝って」
NOVA「って、俺が妄魔時王がどうこうでいろいろ悩んでいたのに、娘があっさりオーマジオウの力を使うだと? これも20周年パワーの影響なのか? ええい、こうなったら俺もウォズさんみたいに祝ってやる」
祝え!
全ライダー、ウルトラ、戦隊、怪獣、その他、多くの特撮ヒーロー作品、さらにスパロボ、魔法少女、TRPG、SFファンタジー、あと必殺シリーズ、諸々の活躍を鑑賞し、歴史を継承し、力の一部を受け継ぎ、
時空を超え、過去と未来を記しめす、時を翔けるサイト&ブログ主。
その名も、White 改めShiny NOVA。
そのサイト『ホビー館』の誕生20周年の佳節である!
翔花「よし、NOVAちゃんの加護はもらった。20周年パワー全開! みんなで力を合わせて、この世界を脅かす悪い怪獣や悪霊、邪神をやっつけるよ!」
晶華「ええと、ヤプールが現れてから、どうも、このブログ時空の時間が止まっている感じなのよね。今はたぶん、11月20日だと思うんだけど、この記事の日にち設定は11月16日のまま、針が進まないでいる。私たちが明日以降の未来にたどり着くには、ヤプールをこの時空から追い出さないといけないの」
リバT『だけど、ミストレス。ケイPお兄さまたちや触手キングさんにはとどめを刺さず、きちんと解放してくださいませね』
NOVA「ああ、そのために俺がいる。サンライズスピアの輝きで、悪霊退散、ヒーリングッバイしてやるぜ!」
こうして、豊潤にして過剰とも言えるスーパー空想(妄想)タイムの力で、ヤプールが徹底的に退治されたことは、もはや書くまでもないことであろう。
だがしかし、ヤプールの怨念は消えることはない。次にその残滓がZ時空を襲ったりもするようだが、それはまた別の話である。円谷公式の放送回を楽しみに待つことにしよう。
そして、またプロの手になる別のクロスオーバー作品も。
【最新PV!日本語版】素顔のトレギア!?『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』PV② ジョーニアス&アンドロメロスも電撃参戦!【ウルトラマン】
NOVAの「ShinyでHappyな世界」創作と鑑賞の物語は、まだまだ終わらない。
(当記事 完。長いお話を読了いただき、ありがとうございました。今後も、NOVAのブログ時空をよろしく。この後は、「後日譚的なエピソード」を書いて、この20周年イベントストーリーを終結させるつもり)